エイダの資料の意訳


※原文では あちこちに半角スペースが抜けている箇所が見受けられる。
※資料中では以下のような配置で掲載されており、図の順番が おかしいのは仕様。
※作中では日付がボヤけて確認できないため、年表には反映させていない。

リッカー
エイダ・ウォン 10.31.2011機密
B.O.W.(有機生物兵器)

リッカーはt-ウィルスに感染した人間やゾンビに起きる更なる侵食の結果である。
筋肉組織や脳は そのまま露出しており、身体能力は正常な人間のものと比較して大幅に増強されている。リッカーβは「自然の変種」としてリッカーから派生した進化したB.O.W.である。
リッカーはもともと人間がt-ウィルスに感染したものであり、トライセル社の研究者は始祖ウィルスでさらに強化を行う。その過程で、彼らは多くのリッカーを作ることになった。
リッカーは視力のほとんどを失った。その代わり、聴覚と嗅覚は大幅に強化された。手と足は壁や天井に沿って這えるように大きな爪として発達している。
獲物を感知すると、床に着地して爪と長い舌で攻撃する。

何体かのリッカーは多くの内戦の戦場の多くの地域で目撃された。図3-1(a)の赤い領域は、影響を受けた領域の拡大を示している。リッカーは人口密集地域の損傷を好む傾向にある。



図3-2:図3-1(b)の市の影響を受けた領域で目撃されたリッカー。リッカーの聴覚は鋭く、視力と引き換えに開発されてる。その高まった聴覚は非常に近寄りがたい。
図3-3:確認された活発なリッカーの群れ。










プラーガ
エイダ・ウォン 10.31.2011機密
B.O.W.(有機生物兵器)

プラーガはサラザール家の城の地下室に封印されていた寄生生物である。これはサラザール家の8代目当主である、ラモン・サラザールによって発見された。スペイン語で「プラーガ」は「災害」を意味し「ラス・プラガス」は"寄生虫"を意味する。プラーガは自力で生きられないため宿主が見つからない場合は速やかに死んでしまう。
したがって、生き残るために付近の あらゆる生物を攻撃する。他の寄生虫とは異なり、プラーガはアリやハチなどのような真社会性生物であり作成した自身のコロニーに住んでいる。



プラーガは異なる生物に住んでいても宿主となった生物との間に相互リンクを作成することができ、独特な社会の形を確立する。プラーガは徐々に成長するにつれて人間の体内で卵を産み、宿主の行動や動作を制御するために宿主の中枢神経系に自身を憑りつかせる。

人体に対するプラーガの影響


前頭葉は完全に麻痺している



図4-1:図4-1:その構造を研究するために捕獲し解剖したプラーガ。
図4-2:東スラブ共和国で見つかったプラーガ。
図4-3:CATスキャンの結果はヒト(男性)の脳にプラーガが感染していることを示している。
図4-4:脳の頭頂葉が主に影響を受ける。
図4-5:プラーガは体を制御するためにヒト(男性)の背骨に しがみつく。
図4-6:時間経過とともにプラーガによって引き起こされるヒト(男性)の細胞で見られる変化。
図4-7:時間経過による興奮状態の変化。
ゾンビ
エイダ・ウォン 10.31.2011機密
B.O.W.(有機生物兵器)

ゾンビはt-ウィルスに感染したヒトが死亡した後に生き返ったものである。
感染すると皮膚の腐敗を引き起こす。自律神経系のみが活動的であるため、ゾンビは痛みを感じない。ゾンビは腕や下半身の損失を含む、かなりの物理的な損傷に耐えることができる。しかし、弱点 -- 頭 -- に深刻な損傷を与えることで、ゾンビは死ぬ。あまりにも長い間 人間の肉 -- 唯一のエネルギー源 -- を奪われると彼らは また生気をなくす。その結果、彼らは他のゾンビの餌になる。言い換えれば、ゾンビは仲間のゾンビに食べられることで死ぬことができる。



図2-1:ハーバードヴィル空港で目撃されたゾンビはt-ウィルスに感染したものと考えられている。
図2-2:空港中に存在していた乗客はゾンビに襲われ感染させられた。



図2-3:特別な訓練を受けた特殊部隊エージェントはゾンビによって感染させられてしまった。

図2-4:一人が感染した場合、グループ全体が感染される危険性が高い。


ケルベロス
エイダ・ウォン 10.31.2011機密
B.O.W.(有機生物兵器)

両方がドーベルマンに由来しているため、ケルベロスはゾンビ犬と区別することは困難と考えられている。
しかし、ケルベロスの起源は技術的に異なるため二種を同一種として分類することはできない。
ゾンビ犬はt-ウィルスに汚染された食品を食べたドーベルマンから生まれたものであり、ケルベロスは科学者がドーベルマンにt-ウィルスで損傷を与えて作り出された。

ケルベロスの研究者によって同定ナンバー「MA-39」を割り当てられている。
ケルベロスは、非常に暴力的であることが知られており、本質的に群れで標的を攻撃する能力を持つ。
ケルベロスは非常に効果的な軍事兵器でありながら安価で作成できるB.O.W.と考えられている。このため、アンブレラはケルベロスをt-ウィルスの利用の成功事例と見なしていた。



図1-1(a):「t-ウィルス」はゾンビの検体サンプルから検出された。
図1-1(b):画像は直径30ミリメートルまでのウィルスの拡大を示している。
図1-2:感染した「ケルベロス」は東欧で損傷を受けた領域で見つかった。ゾンビに変わる特徴が すでにその体表上に現れ始めている。
図1-3:図1-2と同じ場所で見つかった別の「ケルベロス」。ケルベロスに かまれて死んだ者はゾンビに変化する。