Steins;Gate × 消滅都市 台詞集


多極巾箱たきょくきんそうのコンバージェンス
-Mulupolar Boxes Convergence-


赤字部分は劇中でも赤色で表示されている台詞。
青字部分は声が吹き込まれている台詞。ただし劇中での表示も青色というわけではない。
紫字部分は声が吹き込まれている台詞かつ劇中で赤色で表示されている台詞。
※テキスト中に人物名は表示されない。

予告


予告

ユキ…ねぇ

あなた… 大丈夫?

岡部…うぅ

ユキ大丈夫?
意識は はっきりしてる?
岡部ここは… どこだ…?

いったい何が
起こっている…!?
ユキど… どうしたの?

岡部なぜだ…
なぜ 俺はここにいる…
…ぐっ

俺は…

俺は…
何をしていたんだ…?
ユキ…え?


多極巾箱のコンバージェンス
消滅都市 × Steins;Gate


世界線変動率 5.523258


コラボクエスト STEINS;GATE
多極巾箱のコンバージェンス


12月10日 14:00 配信開始




プロローグ:想いと願い


あの日からずっと――
私には "想い"があった


何もかもが失われた世界で…
それだけを頼りに生きてきた


だから私は…


誓ったんだ


時を越えて――


世界線を越えて――


この"想い"を 必ず遂げてみせると


…………


やっと 会えた


岡部――


岡部倫太郎――




ステージ開始

無数の並行世界のそのまたひとつ


ここは そんな
ありえたかもしれない 世界線――


夕刻
"ロスト区域" 入口付近にて
ユキついに ここまできたのね…

タクヤ…ああ

ここを越えると
ロストにたどりつく
ユキの父親にも もうすぐ
会えるかもしれないな
ユキ…そうね


バトル1開始
ユキこのあたりにも
敵がいるみたいね
タクヤ…そのようだ

そこまで強いタマシイでは
なさそうだが…
気は抜けないな

ユキええ…

特に リーダースキルには
気をつけたいところね
タクヤ特に有用な
リーダースキルは…
タマシイの攻撃力を
2倍以上にするもの
確か そうだったな?

ユキ…その通りよ

タマシイを編成する際は
注意しておきましょう

バトル1終了
タクヤ…そういえば

さっき ギークから
連絡があった

いまから向かう
ロストだが…
どうやら
先客がいるらしい
ユキ…………

"謎の組織"かしら

タクヤいや… それが

ギークによれば
幽霊が出るとか…
ユキ…え?


バトル2終了
タクヤ目撃情報にはブレがあって…
男だったり女だったりする
年齢も さまざまだ

20代に見えたとか
10代にも満たないとか…
ユキ…何よそれ

全然 役にたたない
情報じゃない
そもそも 幽霊ってなに?
タマシイじゃないの?
タクヤ詳しいことは
俺もわからないさ
とにかく…
ロストは普通の場所じゃない
それこそ 幽霊だって
いたっておかしくない
ユキ…………

タクヤ俺たちは これから
世界を救うんだ
気を引きしめるに
こしたことは ないだろう?
ユキ…そうね


ボス登場
ユキ指揮者のタマシイ…
また現れたのね
タクヤユキ…
集中しろ
ここを突破すれば…
ロストは近い!

ボス戦後
タクヤついに見えたぞ…
ロスト区域の入口だ
ここから先… さらに
厳しい状況が予想される
ユキ…
覚悟はできてるか?
ユキ…もちろんよ

私… 戦う!


ステージ終了

…………


……


こ…


ここは…?


…!


もしかして…


成功… した…?


…………


…あは


あはは…!


あはははははははははは
ははははははははははは…!


予告

岡部…………

…ん?

ユキどうしたの?

岡部いや…

メールが
2通届いたんだが…
その内容が…


一通目

sub:(件名なし)
―――――――――――――
消滅した都市

二通目

sub:(件名なし)
―――――――――――――
で待っている
紅莉栖…………

…ねぇ

私…
思うんだけど…
岡部…紅莉栖

お前が考えてるのは
こういうことだろう?
このままだと…
恐らく
世界が… 終わると


ロスト区域に侵入したユキとタクヤ
そして 二人の前に現れた謎の男


彼らに待ち受ける出会い そして敵とは――


世界線変動率 5.523258


コラボクエスト STEINS;GATE
第1話「出会い」公開中




第1話:出会い


早朝
"ロスト区域" 入口にて
タクヤここが ロスト区域…

噂には聞いていたが…
ひどい状況だな
それに…
さっきから
頭が 割れるように
痛てぇ…!
やはり これは…

ユキねぇ タクヤ…

このあたりって 一般人は
立ち入り禁止よね
タクヤまあ…
そうだろうな
ユキでも…

人影が…
向こうに見えるわ
タクヤ…なんだって?

もう 敵が現れたのか?

ユキそれが…
倒れてるみたいなの
たぶん 一般人よ

ちょっと
様子を見てくるわ
タクヤおい ユキ…

ユキ…ねぇ

あなた… 大丈夫?

岡部…うぅ

ユキ大丈夫?
意識は はっきりしてる?
岡部ここは… どこだ…?

いったい何が
起こっている…!?
ユキど… どうしたの?

岡部なぜだ…
なぜ 俺はここにいる…
…………

…まさかこれは

"機関"の妨害工作か!?

ユキちょっと 落ちついて…

岡部これが落ちついて
いられるか!
俺には…
重要な作戦が…
そう…
とても重要な…
…ぐっ

さ…

作戦…?

俺は…

俺は…
何をしていたんだ…?
ユキ…え?


多極巾箱のコンバージェンス
消滅都市 × Steins;Gate

岡部なんだって!?
"機関"に動きがあっただと!?
なるほどそれなら…
この状況も頷ける
…………

ああ…
確かに状況は厳しいが
これもシュタインズゲートの
選択
だと言うのなら…
俺は その中で
最善を尽くすしかないだろう
…落ちついたら また
こちらから連絡する
さらばだ…

エル・プサイ・コングルゥ

…………

…待たせたな

すまない
俺に何か用か?
タクヤ…………

"機関"だと…?

それに…
いまの暗号は…!?
岡部…エル・プサイ・コングルゥ

意味を知ってしまったら…
お前はもう
"普通の生活"には
戻れなくなる
それでも…
構わないのか?
タクヤ…………

…………

構わない

覚悟はとうにしてきたさ…

"全て"を捨てるという
覚悟をな!
岡部よかろう…
ならばついてこい
我が名は狂気の
マッドサイエンティスト…
鳳凰院凶真だッ!!

タクヤ頼もしいな キョーマ!

さあ…

俺を導いてくれ!

隠された 古代帝国へ!

ユキねぇ タクヤ…

あの人が さっき話していた
携帯なんだけど…
タクヤ…どうした?

ユキあの携帯…

どう見ても…

電源が切れていた
みたいだったけど?
タクヤ…………

…………

…………

…なんだって!?

ユキ…そんなことより

あなた… どうやって
ここに来たの?
普通の人は
入れないはずだけど…
岡部…………

…わからない

ユキ…え?

岡部なぜ… 俺は
こんなところにいるんだ
ユキ…ねぇ

もしかして…
あなた
記憶が――

岡部…?

ユキこれ…
携帯の着信音?
岡部おっと… すまない

メールが来ていたようだ

…………

…ん?

ユキどうしたの?

岡部いや…

メールが
2通届いたんだが…
その内容が…


一通目

sub:(件名なし)
―――――――――――――
消滅した都市

二通目

sub:(件名なし)
―――――――――――――
で待っている
※メール着信時の「…?」は、修正前は岡部ではなくユキの台詞だった。

ステージ開始
タクヤ…本当についてくるのか?
キョーマ
岡部…ああ

記憶は定かではないが…
状況から考えて
俺も おそらく
向かってたんだと思う
二人と同じく…
ロスト中心部へ
タクヤ…………

岡部さっき届いたメール…

あれは恐らく
未来から送られたもの
タクヤ…なんだって?

岡部ロストには きっと
何かがあるんだ…
俺が…
成さねばならない 何かが

バトル1開始
岡部な…

なんだ
こいつらは!!
まさか…
"機関"の刺客か!?
ユキバカなことを
言ってる場合じゃないわ!
気をつけて…
キョーマ
タマシイは…
私たちが引きうける!

バトル1終了
岡部お… おい

いったい いま…
何が起こったんだ?
ユキ…説明してなかったわね

彼らはタマシイ

消滅に巻きこまれた人の
"想い"が具現化したものよ
岡部タマシイ…?

"想い"…?

この 狂気の
マッドサイエンティスト
にも…
理解できないことが
あるとはな
ユキ…………

…バカみたい

いいから 先に進むわよ


バトル2終了
岡部…くっ

ユキ…なに?

今度は秘められし力でも
解放しそうなのかしら?
岡部…いや

…………

そうだな…
秘められし力の解放なら
喜んで…
行いたいところなのだが…
ユキいい加減にしてよ

あなたの 冗談に
付きあっている暇はないわ
…次の敵が来る!

※「喜んで〜」は、修正前は赤字ではなく全文 黒字だった。
※「いい加減にしてよ」は、修正前は文末に「…」があった。

ボス登場
ユキ写真家のタマシイ…

強い"想い"を感じるわ

タクヤああ…
簡単には進めなさそうだ
だが こんなところで
立ちどまっていられない…
行くぞ! ユキ!


ボス戦後
タクヤ敵は去ったか?

ユキ…そのようね

一段落… といった
ところかしら
岡部…………

ユキキョーマ… 大丈夫?

あまりの出来事に
腰でも抜けちゃったかしら?
岡部…ぐっ

ユキ…?

どうして…

どうして そんな
つらそうな顔をしてるの?
岡部う… ぐ…

ぐああああっ!

ユキ…え?



※クリックで修正前の回想を表示


回想
まゆり…あっ

ダルくん
トゥットゥルー
どうしたのー?
なにかあった?
ダルま… まゆ氏…

あ…

ありのまま 今
起こったことを話すぜ…
まゆりんー?

ダルオカリンと一緒に
お台場にいたんだけど…
突然 すごい音と光がして…
気づいたら
お台場が…
崩壊していた件
紅莉栖岡部…

聞いた?
橋田の話…
岡部お台場崩壊の話か?

紅莉栖…そうよ

岡部ダルに聞くまでもない…

テレビでもネットでも いまや
その話題で持ちきりだ
紅莉栖…………

…ねぇ

私…
思うんだけど…
岡部…紅莉栖

お前が考えてるのは
こういうことだろう?
このままだと…
恐らく
世界が… 終わると


ステージ終了
ユキ…ねぇ

ねぇ 大丈夫?

岡部…………

…くっ

ユキどうやら
意識は あるみたいね
ゆっくりでいいわ…
体を起こして
岡部まゆり…

ユキ…え?

岡部まゆり… なのか?

ユキ誰…?
マユリって
岡部え… いや

すまない…
勘違いだったようだ
ユキ…?

岡部それよりも…
もしかしてあれは
俺の記憶…
だったのか?
タクヤ世界が終わる…

記憶の中のお前は
確かに そう言ってたんだな?
岡部ああ…
間違いない
そして
思考を巡らせた結果…
この事態の
元凶が判明した
タクヤ…なんだって?

岡部…そう
これはすべて
我が宿敵
"機関"による陰謀である!!
タクヤ…………

岡部ならば今こそ…

狂気のマッ――ド
サーイエンティストゥ…
鳳凰院凶真の出番だッ!

フゥ――――――――――
―――――ハッハッハッ!!
タクヤクソっ…

あいつを信じた
俺がバカだった…
俺のロマンを…

男のロマンを
踏みにじりやがって!
ユキ…………

ねぇ タクヤ…

今の話だけど…

少し… 信じてみても
いいかなって思う
タクヤ…え?

ユキキョーマの記憶が
少し見えたの
みんなが崩壊した
都市
のことを話してて…
世界の終わりについて…
深刻な顔で話してた
タクヤ…………

ユキもしかしたら
キョーマの言っていること…
本当のことなのかも
しれないわ

to be continued


第2話「記憶」
12月11日 20:00公開

※ユキも まゆりも、同じ人が演じている。
岡部が勘違いしたのは、中の人ネタ?
※修正前は「この事態の元凶」までが赤字、「が判明した」は黒字だった。


第2話:記憶


リーディ シュタイ の 走が…


違う 界線 観測し…


観測に 世界の 定化…


やっぱり 無理なのかしら…


違う世界線に 記憶を飛ばすなんて


多極巾箱のコンバージェンス
消滅都市 × Steins;Gate


ステージ開始
岡部…ぐっ

ユキ…………

キョーマ…
本当に大丈夫?
岡部ああ…
大丈夫 だ
どうも… 先ほどから
頭痛と幻覚がひどくてな
ユキ…………

岡部これは…
もしや前兆か…?
"目覚めの刻"が来てしまった…
ついに ヤツが…
ユキ…もう

私は本当に
心配してるのに…!

バトル1終了

重な あってる か…


もし して… エヴェレ ト 釈…

岡部…っ

ぐっ… くそっ…

ユキ…本当に

本当に大丈夫なの…?

岡部大丈夫だ…
別に… 大したことはない…
俺に構わず…
先に進むんだ…

バトル2終了
ユキねぇ タクヤ…

キョーマが…
さっきから
すごく つらそうなの

タクヤ…………

敵の数も増えている
…すぐには止まれない
ここを切りぬけたら
一度 休もう
ユキ…そうね


バトル3終了
ユキキョーマ?
調子はどうかしら?
岡部…………

ユキ…キョーマ?

岡部…………

…観 が…

リー … シュ
ナー…
ユキねぇ キョーマ…!

タクヤユキ!
気持ちはわかるが…
いまは集中しろ!

…敵が来るぞ!


ボス登場
タクヤデザイナーのタマシイか…
厄介な敵だな
ユキ待っててキョーマ…
この敵は
私たちがすぐに
倒してみせる!

ステージ終了
岡部…………

ユキキョーマ…
大丈夫…?
岡部…………

リーディング…
シュタイナー…
ユキ…え?

岡部リーディング・シュタイナーの
暴走が…
ユキキョーマ…?

岡部ぐっ…

観測による…
世界の固定化…!
ユキねぇ キョーマ…

岡部やめろ…

やめろおおおおっ!!

俺の… 俺の中に…

俺の中に
入ってくるな!!
ユキキョーマ!


to be continued


第3話「多極巾箱」
12月12日 20:00公開




第3話:多極巾箱


―――ここは どこだ


俺は… 誰だ

まゆりオカリン!

まゆしぃはオカリンの
人質だから…
紅莉栖岡部!

もう…
心配させないでよ…

そうだ…


キョーマなんて名は…
厨二病だった俺の設定にすぎない


俺の名は岡部倫太郎


まゆり…


俺の幼なじみで…
誰とでも すぐ仲良くなろうとするやつだった

まゆり…あっ

トゥットゥルー

綯ちゃん おはよー

トゥットゥルー!

まゆりおねえちゃん
おはよう!
まゆりえっへへー

綯ちゃんは
今日も元気だねー

誰にでも 人当たりのよかったまゆり…


そんなまゆりを…
俺は救うことができなかった


俺が 興味本位で…


あのマシンの
実験さえしなかったなら…!


俺たちは偶然にも
革命的なマシンを開発してしまった


その機能は二つ…
"Dメール"と"タイムリープ"


任意の過去に送れるメール
それが"Dメール"


そして 過去に行くことを可能にする
"タイムリープ"


これらを"開発してしまった"ことで
俺たちは ある機関に狙われた


そのさなか…


まゆりは殺された


…………


タイムリープを
何度 繰り返しても…


あらゆる手段を講じても…!


まゆりは… 助けられなかった…!


――アトラクタフィールドの収束


普遍の定理…
世界を貫く法則


"世界線を移動しない限り
事象は必ず一つの結果に収束する"


この世界線で
まゆりの死は確定してしまった


だから俺は…!


誓ったんだ…!!


たとえ 思い出が失われていっても…


たとえ それが誰かの死に繋がったとしても…!


世界線を越えて…
まゆりを救うと!!

まゆりオカリン…

顔色が悪いけど…
大丈夫?

まゆり…?


この記憶はいったい…

岡部…問題ない

それより まゆりよ…
残念だったな

なんだ これは…?


こんな会話… 俺は知らない

岡部コミマが
中止になるのだろう?
前から 準備していたからな…
悔しさもあるだろう
まゆりうーん…
そうだねぇー
でも コミマの会場が
なくなっちゃったから…
まゆしぃも 仕方ないと
思うのです
心配してくれてありがとー
オカリン

これは… 俺の
失われた記憶なのか?


それとも…


この "岡部倫太郎"は
俺とは 別人なのか?


だとしたら…


多極巾箱のコンバージェンス
消滅都市 × Steins;Gate


バトル1開始

お前は… 誰だ…


俺の… 俺の中に…

ユキキョーマ!!

タクヤいったい 何が
どうなっている…
突然 苦しみだしたと
思ったら
今度は…
力を放ちはじめた
ユキ…え?

この力の感じ
なんだか…
タクヤ…どうした?

ユキ…………

似てるのよ…
この力が
向こう側の存在と

タクヤ…なんだって?


翻弄される観測者 岡部倫太郎

シュレディンガーの猫…


エヴェレットの 多世界解釈…


リーディング・シュタイナー…


観測による 世界の固定化…


シュレディンガーの 猫…

※以降、「エヴェレット〜」にループ。

バトル1終了
タクヤ…わからない

さっきから…
あいつは いったい
何を ぶつぶつ
言っている?
ユキシュレディンガーの猫…?

それに エヴェレットの
多世界解釈
って…
タクヤシュレディンガーの猫?

それは… 前にユキが言ってた
量子なんとかの話か?
ユキ…ええ

私もあまり
詳しいわけじゃないけど…
エヴェレットの多世界解釈も
量子論の話よ
タクヤ…さっぱりわからねぇ

ユキでも…
いったいなんで
キョーマが
こんな話をしてるの…?

ボス戦開始

…ぐっ


あ… が……

ユキキョーマ!

自分を見失わないで…
しっかり"想い"を持って!
あなたも 目的があって
ロストに来たんでしょう!

ロス… ト…


お… 俺は……

ユキ…?

反応… した?

タクヤユキ…
ここが正念場だ
キョーマに声をかけつづけ…
そして
奴を正気に戻してくれ!


執念の観測者 岡部倫太郎

お… 俺は…


俺は… 誰だ…?


お前は… 誰だ…?


…ぐっ


ぐ… あ…っ


な… 何の話だ…


一体… 何が…


何が… どうなっている…?

※以降、最初にループ。

ボス戦後
岡部世界線が重なりあっている?

紅莉栖これは仮説でしかないけど…

私たちの世界線と
重なりあう形で
もう一つの世界
あったんじゃないかしら
岡部…なるほどな

それが
都市が消滅する世界線…
紅莉栖…ええ

原因はまったく
わからないけど…
その世界線では
都市が消滅した
本来 エヴェレットの
多世界解釈では…
重なりあう世界線が
交わることはない
はずなの
岡部…………

"シュレディンガーの猫"
例えを使うなら
箱の中に入れられた
生きた猫は…
別の世界にいる
死んだ猫を観測できない
自分自身の別の可能性だ…
観測できるわけがない
…そういうことだな?

紅莉栖…その通りよ

でも もし…
イレギュラーな要素によって
箱の中にいる猫が
"観測者"になったとしたら?
岡部…なんだと?

紅莉栖箱のなかにいたまま…
生きた猫のまま…
死んだ猫を"観測"できる
イレギュラー
岡部…まさか そんな

リーディング・シュタイナーが…
暴走したというのか?

ステージ終了
岡部…!

そう… だったのか…!

タクヤお おい…

すぐ 立ち上がって
大丈夫なのか?
岡部俺がここにいる理由…
ここに来た方法…
わからなくて当然だ

さっき 流れ込んできた記憶で
はっきりとわかった
俺は この世界線の
人間ではない
俺は…

この世界には…

居場所のない人間なんだ

タクヤ…………

…………

…確かにそうかもな

だとしたら…

今すべきなのは
現状を 思い悩むことではなく…
並行世界を越える
方法
なんじゃないか?
岡部…………

ユキ…そうよ

私たちにも
大切な人たちがいるように…
あなたにも もとの世界に…

大切な人が
いるはずでしょう?
岡部…………

ユキ…力になりたいの

だから…

知っていることを
すべて教えて
私たちが…

必ずあなたを
救ってみせるから!

to be continued


第4話「真相」
12月13日 20:00公開




第4話:真相


――あのとき


俺は あるレトロPCを追っていた


世界線を変えるべく… ある女の
Dメールを取り消そうとしたが失敗し


状況を打開するために…
彼女の上司を探していた

ダル…ねぇ

オカリン…
これいつまで続けるん?
そろそろラボに戻って
アニメでも見たい件

…………


…確かに


この受けわたし作業…
まったく終わりが見えない


いったい いつまで続ける気だ…?

アナウンスえー

次はー 東京テレポート
東京テレポート…

東京テレポート?
お台場の最寄り駅か…


こいつらを追うのに必死で
意識していなかったが


お台場まで来ていたのか…


な…


なんだ…!?


そのとき 俺は
突然 世界が揺らいだような衝撃を覚えた


立ってはいられず…
思わず 膝をついた

ダルオ…

オカリン!!


な… なんだ…
これは…!?


この… 世界が揺らぐような感覚は…


まさか…


世界線移動…!?


…馬鹿な!?
携帯を受けたわけでも


Dメールを送ったわけでもないのに…!?


リーディング・シュタイナーの暴走か!?


何度も連続して
タイムリープを繰りかえしたから…?


記憶の保持だけでなく
違う世界線の観測まで…!


いったい 俺は…


俺は どうなってしまうんだ…!?


多極巾箱のコンバージェンス
消滅都市 × Steins;Gate


ステージ開始
ユキ違う世界線から来た…?

つまりキョーマは…
自分の力だけで

並行世界を移動した
っていうこと?
岡部…ああ

そもそも…
以前 俺がいた世界では
都市の消滅などという事態は
起こっていなかった
これを俺の力と
呼べるのかは微妙だが…
世界線を移動したことは
間違いない
ユキ…凄い話ね

そんなことって
ありえるの?
岡部…………

…最近 俺は
さらに凄い人物と出会った
ユキ…え?

岡部その女性はだな…
タマシイとやらを呼ぶ力を持ち

それによって
敵と戦っているという

しかも その目的の1つは…
なんと 世界の救済
それと比較すれば…
俺の事情はありがちな話だ
…そう思わないか?

ユキ…ふふっ

お得意の冗談も
復活したようね

バトル1終了
タクヤそれより… 今の話には

いくつか
わからない点があった
リーディング・
シュタイナー
とやら…
いったい何なのか
説明してくれないか?
岡部リーディング・シュタイナー
いうのは…
世界線変動の際に
記憶を保持する能力だ
逆に言えば…
世界線が変動した際
前の世界線の記憶は
俺以外 誰にも残らない
タクヤ…………

さっぱりわからん


バトル2終了
ユキ…確かに 難しい話ね

これまでの話をまとめると…

キョーマは ある機械で
過去を変えることができる
でも普通の人は…
過去を変えた際に
変える前の世界のことは
全て 忘れてしまう
でも キョーマだけは
前の世界を覚えていられる
…そんなところかしら

岡部…ああ

その理解で
全く問題ない
タクヤそうか…

…………

…なるほどな

ユキ…………

…本当にわかってるの?


バトル3終了
ユキ…そういえば

キョーマは 過去へ
移動できるのよね?
それって どういう
仕組みなの?
岡部タイムリープの方法は…
記憶の上書きだ
現在の記憶を過去に飛ばして
過去の記憶に上書きする…
それによって…
主観では
未来の記憶を
思いだした状態
になる
…そういう仕組みだ

ユキ…ふぅん

タクヤまるでSFだな…

映画の話をしてる
みてえだ
岡部…だが事実だ

いつの日か…
お前自身も
似た経験をする可能性
だって 充分にある
タクヤ…まさか

俺はSFものが苦手でね…

是非とも
ご遠慮頂きたいところだな

バトル4終了
岡部ぐっ…

ユキ…大丈夫?

並行世界からの
記憶の流入…
まだ 止まらないの?

岡部…ああ

俺自身
違う世界線の存在だからか…

ひっきりなしに
記憶が流れこんでくる
ユキ…やっぱりそうなのね

岡部…例えるなら

開頭されて 海馬に電極を
ぶっ刺されてる
気分だよ
ユキ…え?

岡部…いや

…何でもない

ユキ…?


ボス登場
ユキハッカーのタマシイ…

岡部ハッカー…

俺の友人にも
ハッカーはいるが
奴とは 似ても
似つかない姿
だな…
ユキ彼の高速タイピング
強力よ
攻撃のスキを与えると…

一気に攻めこまれるわ!


ボス戦後
岡部う… ぐ…

くそっ…!

ユキキョーマ…

岡部すまない…
気力の… 限界だ…
…ぐあっ

ダメ… だ…
意識を…
意識を…
保っていられない…
少し…
少しだけでいい…
やすませ…
て…
く…

…………

ユキキョーマ!!


ステージ終了
ダルあのときは
マジでぶったまげた罠
電車に乗ってたら
突然 オカリンが倒れちゃうし…
オカリンが追ってた
変な人たちには気づかれるし…
しかも その直後
地震が起こって
お台場崩壊の現場に
立ちあうっていう
オカリンは気を失ってたから…
背負ってここまで来たけど
正直 生きて帰れたのは
ラッキーだと言わざるを得ない
まゆり…でも お台場では特に
地震なんてなかった
って
テレビのニュースでは
言ってるよー?
ダルなんか…
僕の調べたところだと
崩壊したお台場と
崩壊してないお台場
出たり消えたりしてる
らしいんだよね
現にお台場付近は
今も 立ち入り禁止だお
まゆりうーん…

つまりー…
どういうことー?
なんだか難しくて まゆしぃには
よくわからないのです…
ダル何が起こってるかは まだ
誰にもわかってないんじゃね?
しかも お台場にはいま
幽霊が出るって噂もあって
刃物を持った
ヤンデレ幼女
の幽霊が…
誰もいなくなったお台場で
ひとり獲物を狙ってるらしいお
まゆりうわー…
それは怖いねー
ダルでも 刺してくるのが
幼女なら…
我々の業界では
ご褒美です!
岡部わけのわからん話で
脇道にそれるな!
幽霊の話は ダルみたいな
オタクの妄想だろう
第一 幽霊なのに
なぜ刃物を持っている
紅莉栖幽霊の話は
置いておくとしても…
いまお台場で 不思議な
現象
が起こっているのは
誰の目から見ても
間違いないでしょうね
岡部…ああ

そして実は… 俺には
ダルが言うところの
お台場付近で
倒れた記憶がない
なぜなら俺は…
タイムリープを使って
少し先の未来から
来たからだ
それまで俺がいた世界は…
こんな状況ではなかった
この世界線の俺だけに
イレギュラーな事態が起きた…
そう考えるのが自然だろう

紅莉栖お台場が出たり消えたり
しているのは…
きっと 岡部――
観測者が二人いることで
世界線が不安定な状態
なっているのね…
岡部何にせよ…
すべての問題は
もう一人の俺に
起因する可能性が高い
ならば…
崩壊したお台場に行って
そいつを探しだせば…!

紅莉栖…待ちなさいよ

あの場所がいま…
どれだけ危険かわかってるの?
いま お台場は
重ねあわせ世界の狭間にある
万が一…
世界の狭間に飲みこまれたら
帰ってこられなく
なるかもしれないのよ?
岡部だが…
お前たちを守るためには
誰かが犠牲になる
必要が…!
紅莉栖私だって…

岡部が心配なのよ!

勝手にいなくなったり
しないでよ…
あなたが倒れたとき…

私がどれだけ
心配したと思ってるの…!
私だけじゃない…
まゆりだって… 橋田だって…
あなたのことを
大切に思ってるんだから…
岡部…紅莉栖

ダルあのー…
お二人さん?
お取り込み中のところ
悪いんだけどさ…
じゃあ ぶっちゃけ
どうすればいいん?
どうすれば
その…
世界線とやら
安定させられるの?
紅莉栖…任せて

この問題を解決する――

画期的な方法を思いついたの

岡部本当か!?

紅莉栖…もちろんよ

そう…

その方法は――

――憶 を――
 書 ―― して
岡部そうか…!

確かにその方法なら…!

タクヤ…気がついたか

本当に大丈夫か?
また 倒れてたんだぞ
もう 安全な場所には
引きかえせないが…
このあたりで
隠れていれば…
俺たちが帰還する際に
拾っていける
岡部…いや

俺も向かわせて欲しい…
ロストの中心部
世界の平和を守るために…
そして
あいつらを
救うためにもだ

to be continued


最終話「願いと奇跡」
12月14日 20:00公開

※岡部に対する紅莉栖の二人称が「あんた」ではなく「あなた」になっているが原文ママ。


最終話:願いと奇跡

岡部記憶を上書きする?

どういうことだ…
説明してくれないか?
紅莉栖…わかったわ

まず 現在の状況を
まとめるわね
そもそもの話として…

私たちの世界線と
重なりあう状態
都市が消滅していく
世界線があった
…ここまではいいわね?

岡部…ああ

紅莉栖そして…
問題のキーとなるのが
かつて この世界線にいた
もう一人の岡部

もう一人の岡部…
便宜上 これを消滅岡部とおく


消滅岡部はリーディング・
シュタイナーの暴走によって…


都市が消滅する世界線を
観測してしまった


これも推論だけど…
状況から考えて


彼はその後 その世界線に
移動した可能性が高い


そして いま私たちがいる世界線には
岡部の体だけが残った


…しばらくして


その体に 少し先の未来から
タイムリープしてきた岡部の記憶が入った


その結果…


いまここにいる岡部と消滅岡部で
観測者が二人存在することになった


それによって 世界線がさらに不安定になり…
お台場が出たり消えたりすることになった

岡部…そういや

俺が未来から
タイムリープしてきた際…
倒れていた俺の耳元で
電話を取ったのは紅莉栖か?
紅莉栖…そうよ

あのときはホッとしたわ…

それまでずっと あんたが
倒れたままだったから
岡部なるほどな…

…いや すまない
話の腰を折った

続けてくれ

紅莉栖…ええ

もし さっき言った
推論が正しいならば…
いま起こっている
問題の原因は2つ
1つ目は 岡部――
観測者が二人いること
そして 2つ目は…

消滅岡部が 世界線を観測する
力を持ってしまったこと
この2つの問題を
一度に解決する方法が…
岡部なるほど…

タイムリープマシンか

紅莉栖…その通りよ


まず… ここにいる岡部が
消滅岡部に記憶を送る


そして 記憶の上書きに
成功すれば…


世界線を観測するという
消滅岡部の能力が失われる


その結果…


因果から外れた
状況は改変され


世界線は正しい形に戻り
消滅岡部もいなかったことになる


本来いるべきではない 向こうの岡部は
これによって 消え去るのよ

岡部…なるほどな

向こうの世界線の俺を
消し去ってしまえば…
すべては 元通りになると
いうわけか
さすがの洞察力だ…
我が助手 クリスティーナ
紅莉栖私は助手でもクリスティーナ
でもない
っていっとろうが!
岡部だが確かに…
紅莉栖の話はもっともだ
早速 やってみよう

岡部…?

紅莉栖どうしたの?
岡部
岡部いや… マシンが熱を
持っている気がしたんだが
…気のせいか

まあいい…
とにかく 実験開始だ
岡部…………

…何も起きない

タイムリープすら
成功しない
紅莉栖うーん…

重なってるとはいえ
違う世界線だし…
通話するのは
難しいのかしら
岡部…………

Dメールだ

紅莉栖…え?

岡部過去へ送れるメール…
Dメールくらいなら
世界線を越えて
送れるかもしれない
紅莉栖…そうね

Dメールくらいなら
いけるかも…
でも いったい
何を送るつもりなの?
岡部お台場に呼び出す

あの 消滅した都市…

恐らく 向こうの世界線にも
あるはずだ
そしてそこは 2つの世界線が
唯一共有している場所
でもある
ということは そこに
もう一人の俺を呼びだせば…
紅莉栖記憶を上書きして…

岡部は こっちの岡部
ひとりになるということね!
岡部…そういうことだ

…………

メールの文章は…
こんなところか
sub:(件名なし)
―――――――――――――
消滅した都市で待っている
岡部早速 送信してみよう

…!

世界線が変動した…!

紅莉栖岡部!

岡部よし…!

今なら 作戦が
成功するかもしれない!

…………

これよりッ!

都市の消滅から
世界を救う――
最終作戦を決行するッ!

紅莉栖うわぁ…

結局 このノリなのね

岡部総員 傾聴せよ!

作戦名は…

“運命を打破する女神作戦”

オペレーション・
ラーズグリーズだッ!!

多極巾箱のコンバージェンス
消滅都市 × Steins;Gate


ステージ開始
ユキ…なるほどね

いま 並行世界の
キョーマたちが
こっちのキョーマに
記憶を飛ばそうとしている…
そして 記憶の上書き
成功すれば
キョーマはロストを
観測できなくなって…
キョーマの世界は
救われる
岡部…ああ

そういうことだ


バトル1終了
ユキ…でも

そのとき キョーマは…

いま ここにいる
あなた自身
はどうなるの?
岡部…………

ユキキョーマが この世界に
来てしまった原因は…
ロストを
観測したからでしょう?
じゃあ もし…
その力を失ってしまったら…
岡部…………

実際やってみるまで
わからなくはあるが…
世界線観測が
できなくなると
俺はこの世界線に
存在しつづける力を失う
すると… 存在自体が
自己矛盾に至り
恐らくは そのまま

消滅してしまうだろう

ユキ…!


バトル2終了
岡部だが…
問題はない
タクヤ…
そして ユキ
短い間だったが これも
かけがえのない出会いだ
だから…

二人が 俺のことを
覚えてくれさえいえば…
ユキ…………

…嘘

キョーマ… 自分で
言ってたじゃない
普通の人は…
過去を変えた際に
変える前の世界のことは
全て 忘れてしまうって
岡部…………

※「覚えてくれさえいえば…」は原文ママ。

バトル3終了
ユキタクヤ…
そして私も
あなたがいたことを
忘れてしまうんでしょう?
この世界で… 痛みに耐えて
頑張った あなたのことを…
今 ここにいる
キョーマのことを…
岡部…………

ユキ自分という存在が上書きされ
…しかも
誰にも認識されずに
消えていく
そんなの…

死ぬよりひどい

キョーマは…

キョーマは 怖くないの…?


バトル4終了
岡部怖いさ…

怖いに決まっている…
だが

あいつらを…


あいつらを 守れるなら…


それでもいいと 心から思える

岡部後のことは…

違う世界線の俺が
なんとかしてくれる
ユキ…………


ステージ終了
ユキいま 鳴ってる電話が…

過去の記憶を
上書きするものなのね
岡部…ああ

ユキじゃあ この電話に
出てしまったら…
キョーマは消えるのね

岡部…そうだ

ユキキョーマ…

本当に行くの?

岡部…………

…そういえば

1つ 言いわすれていた
ことがある
ユキ…え?

岡部リーディング・シュタイナー…
記憶を保持する能力
強弱はあれど
誰もが持っている
だから…

祈ってほしい

奇跡を願ってほしい

実は 二人にも
この力があって…
俺のことを
覚えていてくれることを
ユキ…!

…キョーマ!

岡部あ…

ぐぁ… あ……

ユキ…え?

ふーん

この携帯で
タイムリープしてるんだ
…これは 私が
預かっておくよ
ユキな… なに?
その… 刃物…
あなた… 誰?

…!


回想
タクヤギークによれば
幽霊が出るとか…
ユキ…え?

タクヤ目撃情報にはブレがあって…
男だったり女だったりする
年齢も さまざまだ

20代に見えたとか
10代にも満たないとか…
ユキ…何よそれ

全然 役にたたない
情報じゃない
ダルしかも お台場にはいま
幽霊が出るって噂もあって
刃物を持った
ヤンデレ幼女
の幽霊が…
誰もいなくなったお台場で
ひとり獲物を狙っているらしいお
まゆりうわー…
それは怖いねー
ダルでも 刺してくるのが
幼女なら…
我々の業界では
ご褒美です!

回想終了
ユキ…そんな

もしかして
あなたって…
…………

その男…

奇跡を願ってほしい
だって
…あはは

奇跡なら起きたよ…

私がここにいるという奇跡

ユキなんで… こんな…

なんで だと?

…………

あの日からずっと…

私には"想い"があった

何もかもが
失われた世界で…
それだけを
頼りに生きてきた
だから私は…

誓ったんだ

時を越えて…

世界線を越えて…

この"想い"を
必ず遂げてみせると

やっと 会えた

…ここでなら

何にも邪魔されずに
お前を殺せる
殺しに来たよ…

岡部倫太郎


to be continued


エピローグ「奇跡と誓い」
12月15日 20:00公開




エピローグ:奇跡と誓い

タクヤいったい…

何が どうなっている…?

……………

そこで 虫ケラのように
這いつくばってる男は
私の父さんを
これから殺すんだ
タクヤ…なんだって?

私は その復讐のため…
時間を遡ることを決めた
だから タイムリープマシンが
あった場所
こいつらの開発室に
私は 潜入していた

…そうしたら


私がいることに気づかず
こいつらは興味深い話を始めた…!


もう一人の岡部倫太郎が
違う世界線に飛ばされたっていう話だよ


私にとって これは嬉しい誤算だった


前いた世界線じゃ
私は 岡部倫太郎を殺せなかったからな…!

タクヤ…どういう理屈だ

さっぱり… わからんぞ

アトラクタフィールドの
収束
だよ
知らないのか?

タクヤ…………

…聞いたような気もするが

まあ別に どうでもいい話だ

とにかく… それを聞いて
私の目標は決まった
私も 世界線を越えて…
その男を
殺すという目標をな!


その後 私はタイムリープマシンで
時間を遡り…


立入禁止になっていたお台場に潜入して
がむしゃらに岡部倫太郎を探した


…当然 見つかる気配はなかった
当たり前だ 世界線が違うからな


だが それでも探した


睡眠も食事もなく
昼夜ぶっ通しで ひたすら探しつづけた


そして――


私の心が憎しみで
いっぱいになったとき――


復讐の"想い"が
臨界点を超えたとき――


奇跡は起きたんだよ


私はいつの間にか倒れていて…
気がつくと 周りが崩壊していた


お台場なんて比較にならない…
まさに"消滅"とでも呼ぶべき崩壊だった


それを見て
私は すぐ気づいた


"成功した"っていうことをな

…あとはお前たちが
見た通りだ
私は 岡部倫太郎を
見つけた
だから 刺した

奇跡なんて信じちゃ
いなかったが…
この現象は
奇跡と言うしかないだろ?
タクヤ…………

…あは

こんなに幸せな気持ち
なったのは…
父さんを殺されて以来
初めての経験だよ
…あはは

あはははははははは…!

あはははははははははは
ははははははははははは…!
タクヤ…………

…く

狂っている…!


多極巾箱のコンバージェンス
消滅都市 × Steins;Gate


制限時間は"5分間"

このクエストは
5分以内に クリアしないと
ゲームオーバーになるぞ


ステージ開始
岡部…ぐ

がっ… はぁ…

ユキキョーマ…!

よかった…
まだ 息はあるわ!
岡部ユ…

ユキ…

ユキキョーマ…
もう 喋らないで…!
でも… こんな傷…
どうしたら…
私… 私…!

岡部ユキ…!

俺のことは… いい…

携帯だ…!

携帯を…
取りかえしてくれ…!
ユキ…え?

岡部観測者ではない…
むこうの世界線の人間…
恐らく 奴が来たことで…
2つの世界が
急速に収束を始めている…!
恐らく… もって
5分というところだ…!
このままだと…
もともと 俺がいた世界線で…
ロストの運命が…
確定してしまう…!
ユキ…………

岡部が… ぐっ…!

クソっ…!

だが 俺は…
もう… 動けない…
タクヤ… ユキ…

お願いだ…!

奴から… 携帯を
取りかえしてくれ…!




ご機嫌ナナメのスミレ

あら


あなたとは話が合いそうね


…違うわ


あなたたちじゃないわよ


…もういいわ


さようなら 永遠に!

※以降、「…違うわ」にループ。

捏造記者 テルアキ

大スクープだ!


“現代のキレやすい幼女”


捏造するまでもない…


“幼女が抱えた心の闇”


この俺が…


すべてをスッパ抜く!


ボス登場

あははははははははは…!


ねえ 見た?
あの男の顔が絶望に歪む様…!


あはは…!
最高の気分だよ!


あはははははははははは
ははははははははははは…!

ユキ…タクヤ

この子の"想い"
異常よ
復讐… 狂気…
負の力に支配されている
すさまじい力を感じるわ!


…………


…もしかして


お前たち
私の邪魔をする気?


別にお前たちに恨みはないけど…
邪魔をするなら


…殺すよ

ユキ…!

…来る!


ステージ一周後
タクヤどうなってやがる…

奴に まったく
ダメージが通らねえ…
ユキ…そんな

異常なまでに誰かを憎む力…
すべてを否定する"想い"
あの子に届く…
あらゆる攻撃を無効化している
…恐らく だけど

いまのあの子は…

無敵よ

タクヤおいおい…

つまり… 俺たちには
打つ手なしってことか?
ユキ…………

きっとあるはずよ…

どんな敵でも…
スキを見せる瞬間
そのタイミングで
スキルを全力で叩きこむしか…
私たちに
勝ち目はないわ!

復讐の時間遡行者 天王寺綯

このまま世界が崩壊したら…


岡部倫太郎はどう思うかな?


仲間たちを守れなかったって


後悔したまま…


苦悶の表情を浮かべながら…


自分の力不足を呪うのかな?


激痛と惨めさの中で…


絶望したまま死んでいくのかな…!


あはははははは…!


実に醜くて笑える姿だよ!


…………


…でもまだ足りない


あの男が死ぬその瞬間まで…


私はあの男を苦しめつづける…!

※以降、最初にループ。

ステージ終了
ユキ…キョーマ

携帯…
取りかえしてきたわよ
岡部…ぐっ

すまない…
が…

早… く…

早く… 耳元に…

携帯を…!

俺が…
死んでしまったら…
この作戦は…
成功しない…
だから…

早く…!

ユキ…どうして

どうして そこまで
頑張れるの…?
死にそうになってまで…
どうして…
岡部…………

好きだからさ…

ユキ…え?

岡部好きなんだ…
世界が… 仲間が…
あいつらを守れるなら…
この命…
いくらでも…
くれてやるさ…
ユキ…キョーマ

岡部二人… が…

二人が…
いて… よかった…
一人だったら…
この作戦は…
絶対に…
成功しなかった… から…
ユキキョーマ…!

タクヤ…いや

あんたの力だよ

あんたが観測者だったから…
世界は守られた
岡部…………

そう… だろうか…

タクヤ…ああ

…もちろんだ

ユキ…そうよ!

もちろんよ!

岡部…はは

二人が…
そういうなら…
本当… に…

本当に
そうなのかもしれないな…
…………

それなら…!

ユキ…!

キョーマ!!

岡部世界とやら…
1つ… 頼みがある…!
いますぐじゃなくてもいい…
いつか… 二人に…

思いださせてやってくれ…


かつて… この世界線にいた


ひとりの"キョーマ"のことを




…………


……





ユキとタクヤ
"ロスト区域"にて
ユキ…………

ねぇ タクヤ…

タクヤ…どうした?

ユキ私… 怖いの

これまで ずっと二人
走ってきたけど…
その途中に…
なんだか
とても大切なものを
置いてきてしまった気がして…
そのことを考えると…
どうしても
涙が止まらなくなるの

タクヤ…………

…俺も
正直言って
さっきから
記憶がおぼつかない
だから実は…
俺も 大切なものを
既に 忘れちまってる
のかもしれない
ユキ…………

タクヤ…だが

理由もクソもないが…
1つ 予感があるんだ
戦いが すべて終わって…
幸せな日常へと戻ったとき
きっと 俺たちは
失ったものを取り戻せる
…だから

まずは 先に進もう

それまで 俺の背中を
見つづけてほしい
ユキがすべてを
忘れても…
俺が ユキを覚えている

そして 必ず
父親のところに届けてやる
…………

…それが

契約だからな


多極巾箱のコンバージェンス
消滅都市 × Steins;Gate


過去
ユキシュタインズゲート?

初めて聞く言葉ね…
どういう意味なの?
岡部いや…

特に意味はない…
俺の造語
ユキ…何よそれ

岡部だが…
俺の造語だからこそ
この言葉を知っているのは
俺の仲間たちだけだ
ユキ…………

岡部だから…
この言葉が
俺と二人を繋ぐ絆
なればと思ったのだが
ユキ…ふぅん

そういうことなら…
まあ 覚えておくわ
岡部…………

ロストを目指していた
ユキとタクヤ…
そして 異なる世界線にいる
俺の仲間たち…
数々の"想い"に支えられて
いま俺は ここに立っている

…そう


世界… 組織…
それらに対し 常に俺は無力だった


だが…


俺のそばにはいつだって


支えてくれる仲間たちがいた


彼らのおかげで…
いま俺は ここにいられる


彼らのおかげで…
これからも 俺は戦っていける


ならば――

岡部…タクヤ

そして… ユキ


これが――


『シュタインズゲート』の選択だよ


世界線変動率 0.523301


コラボクエスト STEINS;GATE
多極巾箱のコンバージェンス


― END ―