フゥーハハハ! 岡部倫太郎は世を忍ぶ仮の名にしか過ぎん。 狂気のマッドサイエンティスト鳳凰院凶真! 凍京に見参! |
STEINS;GATEの登場人物。タ イムマシンで凍京にやってきたと主張し ている。 2010年の時点では、東京電機大学1 年生だった。自らを狂気のマッドサイエ ンティストと名乗り、悪役っぽく立ち振 る舞っている中二病患者。大学入学直 後、秋葉原に「未来ガジェット研究所」 というサークルを立ち上げて用途不明の ガジェットを発明していた。携帯電話を 耳に当てて、意味不明のひとり言をノリ ノリでつぶやく。思い込みは激しく空気 は読めず友達は少ない。 |
未来ガジェット1号機を2199年の技 術で再現・改造した拳銃。 オリジナルは光線銃のオモチャにテレビ のリモコンを埋め込んだものだったが、 2199バージョンでは対リビングデッ ド戦闘用に実弾を発射することが可能に なった。製造者の岡部倫太郎はあくまで 光線銃の再現にこだわっており、せめて 発砲とともにそれっぽいSEが流れるよ うなギミックを仕掛けようとしていた が、予算の都合で断念を余儀なくされて いる。 オリジナル同様にテレビのチャンネル切 り替え機能もついており、加えて電源の オンオフを操作することも可能になっ た。なお、音量調整などは未対応なの で、テレビ本体から直接操作する必要が ある。 |
頭 | 仮説の誤りが明らかになったなら、それは科学の進歩 だ。狂気のマッドサイエンティスト鳳凰院凶真は、こん なことで諦めたりせん! |
ゾンビが出てくると言っても、ゲームではないぞ。み んな、くれぐれも無理はするな。ラボに帰るまでが作 戦なのだからな。 | |
なに!? 3Dプリンタから、自在に物体を出力でき る? これは……未来ガジェットの新たな可能性が広 がるではないか! | |
魔眼“リーディング・シュタイナー”。今は深い眠り についているが、その眼が開かれたとき、次なる伝説 が幕を開けるだろう。 | |
体 | 俺はこの凍京に、未来ガジェット研究所2199を打ち 立てる。ここに、『新たなる氷の楽園』作戦(オペレー ション・ニヴルヘイム)を宣言するのだ!! |
くっ、静まれっ! このままでは右手が暴走を……封印 が解かれる前に、早く……あの知的飲料を! 俺の元 に、早くっ! | |
ここが2199の秋葉原だと? 寒いのは気に入らない が、凍京とはなかなかシャレた名前をつけたものだな。 悪くない響きだ。 | |
フゥーハハハ! 研究開発においては白衣こそがユニ ホーム! 対リビングデッド用に、耐久性能も飛躍的に アップしてあるぞ。 | |
イベント | アキバが変化する街だということは知っていたが…… まさかこんな姿になっているとは…… いや、懐古厨というわけではないんだがな。 |
このタイムトラベルはイレギュラーだった。正直なところ、お前がいて くれて助かっている。これからも、よろしく頼むぞ。 |
岡部倫太郎 | ということで、我々は未来ガジェット研究所2199を このコールド・シティ、凍京に再建することを決定した! |
椎名まゆり | おおおお〜! |
牧瀬紅莉栖 | はいはい、妄想乙。 |
岡部倫太郎 | むっ!? なんだクリスティーナ。 俺の完璧な提案に、なにか文句でも? |
牧瀬紅莉栖 | 私たちはもう、私たちの知ってるあの世界には戻れない。 安易なノスタルジーは捨ててかかるべきだわ。 |
岡部倫太郎 | ふん、それがまっとうな科学者の限界よ。 |
人はパンのみにて生きるにあらず! 見ず知らずの地だからこそ 我々には依るべきアイデンティティが必要なのだ! | |
椎名まゆり | はいはーい! まゆしぃも、パンだけじゃなくて、 ジューシーからあげナンバーワン♪ が、食べたいでーす。 |
岡部倫太郎 | おお! さすがにまゆりはよくわかっているな。 |
牧瀬紅莉栖 | ……はぁ。そもそも、この凍京にラボを完璧に 再現するなんて、できるはずないと思うけど。 |
やるなら勝手にどうぞ。私は、ネクロマンシーの研究を 続けるから、ジャマしないでちょうだい。 | |
岡部倫太郎 | 構わんさ。今や俺には、心強いコンシェルジュがいるからな! 頼むぞ、ガン・フー・マスター! |
月見里一巴 | あ、やっぱりオレの出番なのね。 |
こうなったのも縁だし、できることは協力するけど。 具体的に何をするんだ? | |
岡部倫太郎 | まずは、未来ガジェット研究所2199の 建設地の選定といこうではないか!! |
阿蛭らび | なに? 拡張工事じゃと? |
岡部倫太郎 | あ……はい。そうなんです。一応、ブラウン管工房の跡地も 見てみたんですけど、あそこだとどうもホットパイプが……。 |
なので、のじゃロリチー……うぉっほん! らび所長に、 拡張工事の許可をいただきたく……あ、これ見積もりです。 | |
阿蛭らび | ふむふむ……。 |
月見里一巴 | この辺り、地権者がほとんど死んじゃってるし、 拡張しちゃっても問題ないだろ? |
住人も増えてきたしさ、ここらでパーッと、 居住地を拡張させて―― | |
阿蛭らび | ふむ……よく練られた計画じゃのう……。 |
岡部倫太郎 | ありがとうございます! では、はい、 こちらにハンコを、ずずいっと……! |
阿蛭らび | しかし……この予算はどこから出るのじゃ? |
岡部倫太郎 | えっ!? そ、それはですね。 未来への投資、と考えていただいて……。 |
阿蛭らび | ……つまり、吾輩に出せと? |
岡部倫太郎 | いえいえいえ、滅相もない。 ただ、なんといいますか、その、ええと……。 |
月見里一巴 | 倫太郎! これを! |
岡部倫太郎 | んっ!? そ、そうだった! |
らび所長、こちらを……!! | |
阿蛭らび | むっ!? こ、これは……ディンブラじゃと!? こんなものが、一体凍京のどこに……!? |
岡部倫太郎 | ささ、どうぞ、お納め下さいまし……!! こちらには、ガルニエの新作スイカフレーバーも……。 |
阿蛭らび | ぬ……ぬぅ。おぬし、なかなかやるではないか。 |
よかろう。その如才のなさ、生死者追跡者になっても よくよく発揮されそうじゃ。 | |
新たな部屋の建設を許可しよう! | |
岡部倫太郎 | ははぁ……! |
阿蛭らび | ただし、ただで住ませるわけにはいかん。 毎月、家賃をきちんと払ってもらうぞ! |
岡部倫太郎 | あ、値下げ交渉は。 |
阿蛭らび | 罷り成らん! |
岡部倫太郎 | くぅっ、恐るべきのじゃロリチーフ! |
200年近くの時間が経過しているというのに、 人類はまだ、家賃に悩まされ続けねばならないのか……。 | |
月見里一巴 | まあまあ。住むところはできたんだし。 あとは内装だけど―― |
岡部倫太郎 | できれば以前と同じ……と言いたいところだが、これだけ 時間が経っていては、全く同じというのも難しいだろう。 |
予算と時間の兼ね合いで、どこまで妥協するかがポイント―― | |
月見里一巴 | えーと、ソファはこれでいいよな? 時計はこれで、ここにはこのホワイトボード。 |
これは……うーぱだっけ? データが残ってるから、 これもわりと簡単にプリント可能だな……。 | |
岡部倫太郎 | なっ!? ガン・フー・マスター、一体何をしている……? |
月見里一巴 | なにって……ただ、プリンタの準備をしているだけだが? オレ、なにかやっちゃった? |
岡部倫太郎 | プリンタって……ま、まさか!? 3Dの物体を、 データから出力できるというのか!? |
月見里一巴 | あ……そっか。倫太郎の生きていた時代は、 まだ紙に印刷するだけなんだっけ? |
岡部倫太郎 | フゥーハハハ! ナイスだぞガン・フー・マスター! |
右手が疼く……新たなる神器を用いて、この鳳凰院凶真、 未来ガジェット研究所を完璧に再現してみせるぞっ! | |
阿蛭らび | なに? 金を貸して欲しいじゃと? |
岡部倫太郎 | いえ、貸す……というか、立て替える、というかですね…… 内装の件で、ちょっと張り切り過ぎちゃいまして……。 |
いや、まさかあんなにプリント代がかさむだなんて、 荷物が届くまで知らなくて、アハハハハ……。 | |
あっ、こちらセイロンティでございます。 よろしければ……。 | |
阿蛭らび | お茶うけにラムレーズンアイスが欲しいのう……。 |
岡部倫太郎 | はっ! こちらに! |
阿蛭らび | うむうむ、よしよし……。 |
岡部倫太郎 | では、こちらにサインを―― |
阿蛭らび | ああ、利子はトイチじゃからのう。 |
岡部倫太郎 | んなっ!? |
阿蛭らび | なんじゃ? 無担保で貸してやるのだから、 文句はあるまいのう? |
岡部倫太郎 | くぅっ! あいつは……悪魔だ…… まさに、のじゃロリデビルチーフ……ッ! |
月見里一巴 | まあまあ……でも、これでなんとか、 ラボを再現できるんじゃないか? |
岡部倫太郎 | うむ、そうだな。こんなところで挫折するわけにはいかん。 気を取り直して、家具の設置へと進むとするか! |
岡部倫太郎 | フゥーハハハ! 狂気のマッドサイエンティスト改め、 恐悦のインテリアコーディネーター鳳凰院凶真、ここに爆誕! |
この部屋を見て、誰が2199の凍京だと考える!? 完璧! まさに完璧ではないか! | |
月見里一巴 | ああ……確かに、めちゃくちゃレトロで、 これは結構居心地が良いかも……。 |
岡部倫太郎 | ああっ、俺は自分の才能が恐ろしい……! |
椎名まゆり | オカリン……ここは……? |
岡部倫太郎 | おお、まゆりか。どうだ、この部屋は? |
椎名まゆり | す、す、すっごーい! すごいよ、オカリン! ここ、本当にラボみたいだね!! |
岡部倫太郎 | ああ、そうだろうそうだろう? |
椎名まゆり | シャワーも、うーぱもいるし、 冷蔵庫の中には……あ、あれ? |
岡部倫太郎 | どうした、まゆり? |
椎名まゆり | ジューシーからあげナンバーワンが……ない……。 |
岡部倫太郎 | え……あ、それは……。 |
椎名まゆり | それに、ドクペもないね……。 |
岡部倫太郎 | ぐはぁっ! |
た……確かに、あの知的飲料は我らがラボのアムリタ……! ドクペが存在しないラボなど、ラボとは認められんッ!! | |
月見里一巴 | ドクペ? |
椎名まゆり | うん。まゆしぃたちがいた時代にあった飲み物で、 オカリンは『選ばれし者の知的飲料』ってよんでたんだよ。 |
月見里一巴 | うーん、聞いたことがないな。 少なくとも凍京じゃ、売ってないと思うけど……。 |
岡部倫太郎 | そこでプリンタだ! プリンタで出力すれば―― |
月見里一巴 | ラベルとかならなんとでもなると思うけど。 味の方は、自動で合成……ってわけにはいかないぞ。 |
材料は人工物で代替が見つかるだろうけど、肝心の レシピが……うーん、ネットで探しても見つからないな。 | |
岡部倫太郎 | もしもし、俺だ。ドクペの製法がネット上から消えている。 そんなことができるのは……ああ、“機関”の仕業なのだな。 |
わかっている。こんなことで挫ける俺ではない。 これは運命石の扉の選択だ。エル・プサイ・コングルゥ。 | |
月見里一巴 | え? 今の、誰と? |
椎名まゆり | 一巴くん、だめだよー。それを聞くと、 消されちゃうんだって。 |
月見里一巴 | 消されるって、どゆこと? |
岡部倫太郎 | おっと、それ以上の詮索は不要だ。 さあ、行くぞ、ガン・フー・マスター! |
この世に存在しないのならば……俺たちがこの手で自ら、 ドクペ2199を生成すれば良いのだッ! | |
岡部倫太郎 | んくっ、んくっ、んくっ……む……。 |
違う、こんな物はドクペではない! | |
月見里一巴 | んー、でもこの味、俺は好きだけど……。 |
岡部倫太郎 | 好き嫌いではない! 我々の目的は、完璧なドクペを 再現することなのだ! よって、廃棄! じょぼー! |
月見里一巴 | あーあ。美味しかったのになあ……。 |
岡部倫太郎 | んくっ、んくっ、んくっ……ぷはぁっ! |
まっまっままま、まずい! なんだ、この破壊的イノベーションは!! | |
月見里一巴 | た、確かに……これは……ちょっと言葉で 表現しづらい味わいが……ってかクレドラ入れた? |
岡部倫太郎 | いや、しかし……微かにこう知的なフレーバーが 漂っているような……そうでもないような……。 |
月見里一巴 | だめだめ! こんな味、もう飲まないから! じょぼじょぼじょぼー! |
岡部倫太郎 | んく、んく、んく……んむぅ……なんだ? 違う? 何かが……違う? |
甘味? 酸味? うま味? 苦味? ぐぬぬ……味覚が……袋小路に入ってきた……。 | |
月見里一巴 | っていうか疑問なんだけど……ドクペを飲んだことがない オレが、一緒に飲む意味って? |
岡部倫太郎 | ……まあ深く考えるな。じょぼぼぼぼぼぼ! |
月見里一巴 | ああっ! なんかジュースと一緒に流された! |
岡部倫太郎 | んく……んく……んく……うぶっ! だ……だめだ……だ、だいぶ……気持ち悪くなってきた……。 |
もう、腹がたぷたぷだし…… トイレに行ったら、甘い匂いがしたし……。 | |
月見里一巴 | あ、ああ……オレもなんか、砂糖袋の減り具合を見たら、 かなりヤバいことやってる気がしてきたぜ……。 |
岡部倫太郎 | 今日のところは、まあ、このくらいにしておくか……。 |
月見里一巴 | ああ、そうだな。じょぼぼ……じょぼ……じょぼ……。 |
牧瀬紅莉栖 | あら、ここは―― |
岡部倫太郎 | ぐがー、ぐがー……。 |
月見里一巴 | んごー、んごー……。 |
牧瀬紅莉栖 | ん? 岡部も月見里さんも、寝てるの? |
岡部倫太郎 | ぐがー、ぐがー……ん? んんっ、お……おう、クリスティーナか……。 |
牧瀬紅莉栖 | 岡部、あんたにしては、なかなかやるじゃない。 あのラボをここまで再現できるなんて。 |
ま、この散らかってる感じまで、 再現することもなかったとは思うけど。 | |
岡部倫太郎 | ん……まぁ……な。完璧なラボまでは、 あと一歩……というところ……だが……ふわあぁ……。 |
牧瀬紅莉栖 | ずいぶんお疲れね。私が寝覚めのコーヒーでも……ん? |
この匂い……。 | |
んくっ、んくっ、んく……へぇ! すごいわね。 このドクペ、あなたたちが作ったの? | |
岡部倫太郎 | む? それは……失敗作を捨てたバケツ……? |
牧瀬紅莉栖 | なに言ってるの? これ、完璧にドクペよ。 ちょっと炭酸は抜けかけだけど。 |
岡部倫太郎 | な――!? ちょ、ちょっと貸してくれ! |
牧瀬紅莉栖 | えっ! 何!? |
岡部倫太郎 | んくっ、んくっ、んく――――ぷはぁっ!! |
このコク! キレ! 喉ごし―― 間違いない! これはパーフェクト・知的飲料!! | |
牧瀬紅莉栖 | いや、だからさっきからそう言ってるんだが……。 |
岡部倫太郎 | お、おい。ガン・フー・マスター! 起きろ! レシピだ! このドクペのレシピを! |
月見里一巴 | ふぇ? れしぴ……? |
岡部倫太郎 | 片っ端から失敗作を混ぜただろう! どんな分量だったか、今すぐ思い出すんだ!! |
月見里一巴 | いや……そんなの、てきとーに捨てたから、 おぼえてないって……。 |
岡部倫太郎 | くそぉっ! ここに――ここに―― タイムマシンがあればああああああああっっ!! |
椎名まゆり | わーい! かんせーい! |
オカリン、すごいよー! 本物のジューシーからあげ ナンバーワン♪ みたいな味がする! | |
岡部倫太郎 | ああ。あのドクペ再現プロジェクトに比べれば、 こんなもの、お茶の子さいさいである! |
あとはもう一度、あの知的飲料を再現さえできれば……。 | |
牧瀬紅莉栖 | 結局偶然の産物だったってコトね。岡部らしいわ。 |
岡部倫太郎 | くっ、うるさいな。 |
牧瀬紅莉栖 | まあでも、ここまでラボを再現できたのは、 なかなか上出来なんじゃない? |
岡部倫太郎 | いいや、まだ足りない物がある。 ――おい、ガン・フー・マスター!! |
月見里一巴 | え……ま、まだなにかやるのか? |
岡部倫太郎 | ああ。お前は未来ガジェット研究所2199の再建に、 多大なる貢献を果たしてくれた。 |
よってお前には、シンラボメンバッジを授けよう!! | |
月見里一巴 | しん、らぼめんばっじ? |
岡部倫太郎 | ああ。この『シン』というのは、新であり真であると同時に、 人類の原罪SINも表し―― |
牧瀬紅莉栖 | あーはいまた始まった厨二病乙。 |
椎名まゆり | 雪が『しんしん』と降るのも関係あるのかなぁ? |
岡部倫太郎 | さあ、受け取るが良い! シンラボメンナンバー004、 ガン・フー・マスターよ!! |
月見里一巴 | ああ、わかったよ、倫太郎! |
岡部倫太郎 | ふふふ……受け取ったな! |
では早速、シンラボメンとして、我々のアムリタ、 知的飲料ドクペの再現作業に取りかかってもらう! | |
月見里一巴 | そ、それはもう……勘弁して下さい……! |
お前にはラボメン、すなわちラボラトリーメンバーの名誉を授けよう! 例え世界が変わろうと、ラボメンの絆は永遠である! |