Steins;Gate × ひぐらしのなく頃に命 台詞集


【ラボメン006】漆原るか


入手時
な、なんで、ボクも岡部さんたちと一緒に移動できたのか、よく分かりませんが……
足手まといにならないよう、頑張りますね……!


ホーム
※タップするたびにランダムで再生。
この世界に来た時は、流石に信じられなくて、すごく驚いてしまいましたけど……
今は少しだけ、嬉しいんです。
だって、ここだとボク、岡部さんの お役に立てることが、できるんですから。
そういえば雛見沢って、古手神社 以外の場所にも、神々しい気配というか、超常の力の存在が、あるようですね。
歩いている時に ふと感じただけなので、それが どこかと聞かれても、特定はできませんが……
古手神社って、ボクの実家の、柳林神社みたいに、古いけど落ち着きがあって、素敵な所ですね。
それに なんだか、本殿の中から、強くて優しい気配を感じるんです。
もしかして、村の人の話しているオヤシロさま なんでしょうか。


Lvアップ
素振りを重ねてきた、成果ですね……!


鍛錬度強化
もっともっと、上手くできるようになりたいです……!


宝探し
お役に立てるよう、気合を入れ直します!


宝探し終了
少しは、お力になれましたか? ……あぁ、よかったぁ……

※以上、いずれもボイスのみでテキストはなし。


※以下はテキストのみで、ボイスはない。

☆6
ぬ、濡れちゃいました……
       着替えてきますね


【ラボメン006】漆原るか 1話
園崎魅音よーしみんな、手を止めてー!
綿流しの準備、午前の部はここで終了だよ〜!

岡部倫太郎む……もうそんな時間か?
言われてみれば、日が結構高くなったようだ。

北条沙都子時計がないからかもしれませんが、集中していると
時の流れが早く感じられますわねぇ。

岡部倫太郎おぉ……? この話の流れで相対性理論を
持ち出してくるとは、いいセンスをしてるな。

フゥーハハハ! お前も未来ガジェット研究所・
雛見沢分室ラボメンの自覚が出てきたようで
大変喜ばしい限りだ!
北条沙都子え、えっと……そーたい、ってなんですの?


古手梨花……岡部。沙都子にそういう難しい言葉は
さすがに早いのですよ。
それより、あなたは大丈夫なのですか?
岡部倫太郎ん? 大丈夫とは、何のことだ?


古手羽入あぅあぅ……岡部も他の2人も
僕たちと一緒に朝から働き詰めだったので、
お疲れではないかと思ったのですよ〜。
岡部倫太郎案ずるな。このラボメンのボスたる鳳凰院凶真は、
そんなヤワな人間ではないっ! 何なら延長戦も
ダブルヘッダーでも引き受けてやろうではないか!
赤坂美雪おぅ、頼もしいねぇ〜。
やっぱ男手が加わると作業効率が段違いだから、
思った以上にはかどったよ。
鳳谷菜央えぇ。それに、作業の合間にいろんな面白い話を
聞かせてもらったから、とっても楽しかったわ。

公由一穂「元の世界から連絡が来るまでの暇潰しだ」……
なんて言ってたけど、岡部さんたちが優しい人で
本当に良かったね。
岡部倫太郎し……しかし、安寧に浸る時間は存在しないが
休息は時に欠かせないものだ。ふふ、ふふ……
ふぅぅぅっ……。
公由一穂……すっごく疲れた感じの、ため息ついてるよ。


赤坂美雪疲れてるなら、普通に疲れたって言えばいいのに。
負けず嫌いというか、強がりさんだよねぇ。

鳳谷菜央わかってあげなさい。きっと、あたしたちが
準備で走り回っても平然としてるから、
自分だけ疲れたとか言えないって思ってるのよ。
岡部倫太郎聞こえているぞ、そこの3人娘!
別に強がってもいないし気も遣っていない、
そのあたりを間違えるな!
園崎魅音あはははは! 気持ちはわかりますけど、
オーバーワークは怪我のもとだから
疲れた時はそう言ってくださいねー。
竜宮レナはぅ、そうですよ。
手伝ってくれるだけでもレナたち、
とっても助かっているんですから。
岡部倫太郎む……す、すまん。午後からはそうしよう。


園崎魅音さーてレナ、沙都子ー。
みんなのお弁当と飲み物の準備をするから、
ちょっと手伝って。
竜宮レナうん。それじゃ行こっ、沙都子ちゃん。


北条沙都子了解ですわ。今日は詩音さんも来ていませんし、
ゆーっくりとお食事を楽しめそうですわねぇ……
をーっほっほっほっ!
古手梨花みー。そんなふうに言っていると、
背後に立っている詩ぃにカボチャ料理を
ご馳走されてしまうのですよ。
北条沙都子ひっ、ひぃぃいぃっ?
い、今のは悪口ではありませんわよっ?!
ただその、えっと……あれ?
詩音さんなんて、どこにもおりませんわ……
だ、騙しましたわねぇ、梨花ぁぁ!

園崎魅音……いや、沙都子。詩音がいないからって
後ろ暗いと思うことをうっかり失言する、
あんたが不用心なだけでしょうが。
古手梨花まったくなのです。
これは沙都子のことを思っての、ボクなりの
防災訓練なのですよ。にぱー♪
竜宮レナし、詩ぃちゃんって災害扱いなんだね……。


園崎魅音まぁ、沙都子にとってはね……くっくっくっ。
んじゃ2人とも、さっさとお弁当を取りに行くよー。
一穂は他の人たちに、お昼だよって声かけてきて。
公由一穂うん、わかったよ。


北条沙都子梨花ぁ! あとで覚えておいてくださいましねっ!


古手羽入ほ、ほんとに梨花は鬼なのです……。
僕に矛先が向かないうちに、
さっさと退散しておくのですよ……。
古手梨花くすくす……どこに行くの、羽入?


古手羽入あ……あぅあぅっ? せ、洗面所なのです!
ご飯の前に、手を洗いに行こうと……っ。

古手梨花だったら、一緒に行くのです。
……ついでに、ボクのことを鬼呼ばわりした
そのお口も洗ってあげるのですよ、にぱー☆
古手羽入ひっ、ひいぃぃぃいぃっっ?
ごごご、ご勘弁なのですよー?!

鳳谷菜央……ちょっと、羽入が連行されちゃったわよ。
あれ、どうするの?

赤坂美雪んー、いいんじゃない? 子牛じゃないし、
梨花ちゃんだってわざわざ午後からの戦力を
ドナドナさせるような真似はしないでしょ。
公由一穂そ、そうだよね……あははは。


岡部倫太郎……にぎやかだな。


赤坂美雪んー、まぁ大勢で集まると賑やかで楽しいし、
仕事もはかどるってもんですからねっ。

岡部倫太郎そうか……そうだな。


公由一穂それじゃ、牧瀬さんたちにもお昼だって
知らせに行ってくるよ。
えっと、どのあたりにいるのかなぁ……?
岡部倫太郎クリスティーナだったら、あっちで機材の
チェックをしているはずだ。ルカ子は……。

鳳谷菜央漆原さんは、あっちに……あっ、ほら。


漆原るか悟史さん。こっちの掃除、終わりましたよ。


北条悟史えっ、もうですか?
うわっ……あんなにも広い石階段が、
短時間でここまで綺麗になるなんて……!
いったい、どんな魔法を使ったんですか?


漆原るかそ、そんな。魔法だなんて……!
石畳の掃除って、コツがあるんですよ。
箒をこう、こんな感じに動かして……。
北条悟史なるほど……勉強になります。


漆原るかい、いえ。ボクはこんなことしか
できませんから……他にも手伝えることが
あれば、なんでも言ってくださいね。
北条悟史ありがとうございます。
それじゃ、お言葉に甘えまして……。

鳳谷菜央漆原さんって、実家が神社って言うだけあって
境内のお掃除とか、すごく手慣れてるわよね。

赤坂美雪そうだね。それに真面目で人当たりも良いから、
村の連中も噂を聞きつけて様子見がてら
手伝いをしてくれたりして、大助かりだよ。
いやほんと、現金というかチョロいとは思うけど
美人がいるとありがたいねぇ。

岡部倫太郎だが男だ。


公由一穂あの……それって、本当なんですか?
あんなに綺麗な人なのに……。

岡部倫太郎だが男だ。


赤坂美雪むむっ、あの容姿で男性……なんというか、
存在そのものが罪作りな感じですね。

牧瀬紅莉栖岡部……?
そんなところに突っ立って、何してるの?

公由一穂あ、牧瀬さん……って、
そのカゴの中の野菜はどうしたんですか?

牧瀬紅莉栖よくわからないけど、知らない人から
カゴごと差し入れだって渡されたのよ。
……それより、他の子たちはどうしたの?
公由一穂もうすぐお昼食なので、休憩しようって
ことになりました。牧瀬さんもよかったら、
一緒にお弁当どうですか?
牧瀬紅莉栖えっ……私もお弁当、もらっちゃっていいの?


赤坂美雪当然ですよ。牧瀬さんにも村祭りの準備を
手伝ってもらってるんですからね!

牧瀬紅莉栖ありがとう。実はお腹が空いてきたから、
コンビニにでも行こうと思ってたのよ。

赤坂美雪あー……大変恐縮ですが、この村には
コンビニどころか、歩いて行ける範囲に
食べ物が買える店があまりないんですよ。
牧瀬紅莉栖そ、そうなの? 危なかった……
いつものラボ感覚で神社を離れてたら、
迷子の末に行き倒れてたかもしれないわね……。
公由一穂え、えっと、それはさすがに大げさかと……。
都会より人は少ないけど、誰もいないって
わけじゃないですし。
岡部倫太郎そうだ、助手よ。いざとなればそのあたりの畑に
失敬して、大量にある野菜の中から2つ3つほど
こっそりいただいてくればいい話ではないか。
牧瀬紅莉栖明らかに窃盗でしょっ!
って言うか、野菜を生で食べる気か!?

岡部倫太郎何を言うか。ここは……な世界な上に、
本当に新鮮な野菜はそのまま食べても
うまいものだぞ。ほれ、こんなふうに……。
牧瀬紅莉栖あっ、ちょっと勝手にカゴの野菜を……って。


赤坂美雪ぅおっ、ピーマンを丸かじりっ?!


岡部倫太郎ふっ……俺の記憶が正しければ、
このピーマンは早朝に採れたものだな。
香りとツヤ、そして食感が瑞々しい……!
どうだ、似てただろう?


赤坂美雪えっ……似てたって、何がですか?


岡部倫太郎なっ……! お前たち、自ら20世紀ガールズと
名乗っていただろうが!
あの人気番組『料理の哲学者』を知らんのか!?
鳳谷菜央……すみません。あたしたち、
同じ平成でも岡部さんが持ってるような
無線機がない世界から来てるので……。
岡部倫太郎はぁ……まぁいい。では、昼飯の相伴に
預かる前に軽く手でも洗ってくるとしよう。
行くぞ、助手よ。
牧瀬紅莉栖だから、助手言うな!


鳳谷菜央……一応、失礼がないよう敬語を使ってるけど、
あの人たちの言うとおりなら、あたしたちの方が
岡部さんたちより年上なのよね……?
赤坂美雪あー、そのあたりはあまり意識しないほうが
いいと思うよ。敬語とタメ口の使い分けが
面倒になるだけだからさ。
私も最初は対応の仕方を迷ってたけど、
今じゃはるかに年上のはずの魅音と詩音にだって
敬語抜きで話してるくらいだしさ……ん?
公由一穂……どうしたの、美雪ちゃん。
急に境内の奥に目を向けて、何か見えたの?

赤坂美雪えっと……あそこにいるのって、
詩音だよね……?

公由一穂えっ?


※元ネタは『料理の鉄人』の「私の記憶が確かならば〜」。
放送開始は ひぐらしのなく頃に命の物語が始まるのと同じ年の1993(平成5)年。
知名度が まだ低い頃のはずのため知らなくても仕方がない。

【ラボメン006】漆原るか 2話
赤坂美雪ほら、あそこで木陰と茂みの中に
隠れてる人影……見える?

公由一穂……確かに、詩音さんだね。
もうバイトが終わったのかな?

鳳谷菜央だとしても、あんな場所で何をしてるのかしら?
……美雪、ちょっと行って聞いてきて。

赤坂美雪えー、なんか厄介なニオイがするんだけどー。


鳳谷菜央何言ってるのよ。
タメ口で話すくらいに気安い関係なんでしょ?

赤坂美雪ぐっ……揚げ足を取ってくるとは……。


鳳谷菜央まぁそれは冗談としても、なんか様子が
いつもと違うから気になるのよ……お願い。

赤坂美雪はいはい、わかったよ。
すー、はー、すー、はー……っし!

公由一穂(そんなに気合いを入れなくてもいいような……)


赤坂美雪おーい、詩音。そんなところで何してるのさ〜?


園崎詩音んなっ?……って、美雪さんでしたか。
お姉たちに見つかったのかと思って、
一瞬身構えちゃいましたよ。
赤坂美雪えっと……隠れてたってことは、
何か良からぬことでも起こってるとか?

園崎詩音えぇ……緊急事態です。念のためバイトを
口実に監視と警戒をしておいて、正解でしたよ。

鳳谷菜央監視と警戒……って、何かを突き止めたの?


公由一穂ひょっとして岡部さんたちを、
この「世界」に呼び寄せた黒幕を見つけた……?

園崎詩音あ、いえ。申し訳ないですがそっち方面は、
皆さんにまるっと投げてお任せしています。
私の出る幕じゃないし、興味もありませんから。
赤坂美雪……ズバッと言い切ったね。
さすがは詩音らしい割り切りっぷり。

けど、だったらなおのこと
こんなところで隠れて、何をしてたのさ?

園崎詩音だから、言ったじゃないですか。
監視と警戒ですよ……ほら、あそこ。

公由一穂えっ? あそこって……えっと……。


鳳谷菜央悟史さんと……漆原さん?


園崎詩音そうです。……2人とも、楽しそうに
話しながらお仕事をしてると思いませんか?

赤坂美雪うん、思うねぇ。


園崎詩音いい雰囲気に見えますよね?


赤坂美雪まぁ……悪い感じには見えないけど。


園崎詩音……イラッときませんか?


赤坂美雪いや、それはない。


公由一穂あ、あの……それじゃ、見張ってたのは
悟史くんと漆原さんってこと……?

園崎詩音他に見張らなきゃいけないものがありますかっ?
この私を差し置いて、悟史くんと
いちゃいちゃしているなんて……くぅぅっ……!
赤坂美雪お、落ち着きなって、詩音。
キミは知ってるかどうかわかんないけど、
あの人って、本当は――。
園崎詩音あ、ああああっ!




【ラボメン006】漆原るか 3話
園崎詩音さ、悟史くんと漆原さんが急接近しています……!


公由一穂えっ?!


北条悟史っ、いたっ! め、目にゴミが……。


漆原るかあっ、ダメです。こすると傷がつきますよ。
ちょっと見せてくれませんか?

北条悟史す、すみません……。


園崎詩音あ、あんなに顔と顔を近づけて……!
ま、待ちなさーいーッッ!!

鳳谷菜央……草むらを飛び出して行っちゃったわね。


赤坂美雪行っちゃったわね、じゃないよ!
追いかけないと血の雨が降るよ?!

公由一穂そ、それはさすがに大げさじゃ……
って詩音さんの場合、その可能性は
否定できないね……。
とにかく、詩音さんを止めないとっ!


園崎詩音ちょおっと待ったっー!


北条悟史えっ?


園崎詩音2人とも、近すぎます!
離れて! 離れてくださいっ!

赤坂美雪わーっ、待った待った!
詩音、冷静に聞いて!
この人、めちゃくちゃ可愛いけど実は……!
園崎詩音お姉から、ちゃんと聞いていますよ!
漆原さんって、男性なんですよねっ?

赤坂美雪……えっ? じゃ、じゃあなんで……?


園崎詩音なんでそんなに焦ってるのか、ですか?
そんなの決まっています……漆原さん!

漆原るかは、はいっ!


園崎詩音なんでそんなに可愛いんですか?!


公由一穂……。はい?


園崎詩音だって、見てくださいよ!
漆原さんって、可愛いじゃないですか!

赤坂美雪あー、うん。可愛いね……けど男性だよ?


園崎詩音だからこそ、悔しいんですよ!
わかりませんかっ?

もし、漆原さんが爽やかな男前だったら
私だってこんな黒い感情を持たず、
2人のやりとりを網膜に焼きつけていましたよ!
赤坂美雪う、うん……。
(何言ってんだこいつ……?)

園崎詩音でも、見てください! 漆原さんは可愛い!
だから悟史くんと並ぶと、ペアルックが
似合いすぎていて、悔しいんですよーっ!
鳳谷菜央……ごめんなさい、詩音さん。
言ってる意味がよくわからないわ。

公由一穂そもそもペアルックじゃなくて、
同じ巫女服を着てるだけ……だよね?

園崎詩音いいえ、違います!
ここまで可愛いかったら、間違いなくペアルック!
だったらもう、嫉妬するしかないじゃないですか?!
赤坂美雪理屈がサッパリわからない!


漆原るかそ、そんな可愛いって何度も言わなくても……!
は、恥ずかしいです……!

公由一穂(漆原さんも何かズレてる?!)


園崎詩音漆原さん! その可愛さって、
どうやって保たれているんですか?

漆原るかえっ? えっ?


園崎詩音秘訣! 可愛いの秘訣を教えてください!
お肌のケアには何を使ってるんですか?!
それとも特別な運動をしているとか?!
漆原るか特別……特別……あっ。もしかして……。


園崎詩音あるんですか?!


漆原るか岡部さんに教えてもらった清心斬魔流を
極めるために、岡部さんにもらった妖刀・五月雨を
毎日素振りして自分を鍛えているんです。
特別なことと言えば、それくらいしか……。


岡部倫太郎ルカ子ー、お前も手を洗いに……。


園崎詩音岡部さぁあああああんっ?!


岡部倫太郎なぁっ! 何故園崎詩音が弾丸のように
俺の方へ脇目も振らず一目散に突っ込んでくるのだ!?

園崎詩音妖刀・五月雨ってどこで手に入るんですか?!
振るだけで可愛くなれる刀とか最高じゃないですか!
私も欲しいです早く教えてくださいそう今すぐに!
岡部倫太郎い、いや……あっ、あの妖刀は我々の世界でも
類を見ない秘宝さ。この世界に持ち込むことは
おろか、製造すら不可能で……!
公由一穂(岡部さん、すごい汗かいてる……?)


園崎詩音じゃ、じゃあ清心斬魔流は?!
岡部さんに教えてもらったって聞きましたよ!
そっちは教えてくれますよね?
私、漆原さんみたいに可愛くなりたいんです!


岡部倫太郎あ……あの剣術は、封魔専門の神聖な
選ばれし者のみが扱える剣法!

それを、ダイエットヨガのような扱いをする
不届き者に教えるわけには……!

園崎詩音教えて、くれますよね?


……ねっ?


岡部倫太郎っ、く……。


戦略的撤退!


園崎詩音逃がすかあぁっ!


岡部倫太郎お、追いかけてくるなぁああああ!!
ひぃいいぃいいいいーっ!!!

北条悟史ど、どうしたんだろう詩音。
わけのわからないこと言ってたけど……。

漆原るか…………。


赤坂美雪あの、漆原さん。
えーっとですねこれには深くないけど
深いと思わないとやってられないワケが……。
鳳谷菜央深くないって自分でバラしちゃだめじゃない。
って、漆原さん?

漆原るか選ばれし者……選ばれし……者。
……そっか。ボク、ちゃんと岡部さんに
選んでもらったんですね……。
赤坂美雪おぅ、お喜びになってる……?


漆原るか岡部さーん! ボク、これからも清心斬魔流の
修行、がんばりますねっ!

岡部倫太郎いいいいい今は修行より、この少女を止めてくれーっ!


園崎詩音逃がしませんよ、岡部さん♪


岡部倫太郎うわぁぁあああああああぁぁぁあーっ!


公由一穂(つ、疲れた……疲れたよぉ……
詩音さん止めるの、大変すぎたよぉ……)

漆原るかあ、あの……そんな所に座り込んでると、
お尻が痛くなっちゃいませんか?

公由一穂あ、漆原さん……。


漆原るかよかったら、立つのに手を貸しましょうか?


公由一穂あ、ありがとうございます……。


漆原るかよっ、と。


公由一穂(男の人の手だった……
漆原さん、本当に男の子なんだ)

漆原るかごめんなさい。ボクが余計なことを
口にしたせいで、大変なことになってしまって。

古手梨花……るかは悪くないのですよ。


公由一穂梨花ちゃん。どうしてここに?


古手梨花炊き出しができたので、呼びに来たのですよ。


漆原るか……もう今日が終わるんですね。
時間が過ぎるのは、あっと言う間です。

お祭りの成功を考えて頑張るのは、
当たり前のことに思えるけど……
とても大事なことだって、お父さんが言ってました。
古手梨花るかの神社は、どんなところにあるのですか?


漆原るかボクの神社は……とても素敵な街の中にあります。


あの街は、みんな好きなものを持ってて……
その好きって気持ちをとっても大事にしているんです。
研究とか、ゲームとか、コスプレとか……。
ボクは皆さんみたいに、夢中になれるほど
好きな物がないから、見てると楽しいですけど……
時々ちょっと、羨ましくなったりなんて……。
古手梨花……自分の好きって気持ちは大事だと思いますです。


でも同じくらい、他人の好きって気持ちを大切に
できることは、とても美しいと僕は思うのですよ。

公由一穂わ、私も上手く言えないけど……
漆原さんみたいな気持ちは、とても、とても
大切なことだと思います。
(まぁ、詩音さんの好きは、
ちょっと暴走しすぎだと思うけど……うん)

漆原るか……ありがとう、梨花ちゃん。一穂ちゃんも。


いつまでここにいられるかわからないけど、
お祭りを成功させるためにも、微力ながら
お手伝いさせてもらいますね。
古手梨花みー。期待しているのですよ、るか。
みんなで力を合わせて、ふぁいと、おーなのです。

漆原るかはいっ!


※「可愛いかったら」は原文ママ。
※「秘宝さ」の口調に若干 違和感……
「秘宝だ」と打とうとしてdとsを打ち間違えたのかも?