エジソン |
ついに完成しました・・・! 何をって決まってるじゃないですか タイムマシーンですよ、タイムマシーン! これを使えば時間の流れを超えて 未来や過去へ行くことが出来るんです。 とても画期的でしょう?これを発明するまで と〜〜っても時間がかかったんですから! 団長さんにはぜひとも実験台・・・・・・ではなく! 試運転に付き合ってもらいますよ。 |
エジソン | 団長さん、野口さん、ピカソさん! よく来てくださいました! |
野口英世 | 急に呼び出して、何の用だ? 私たちだって暇じゃないんだぞ。 |
ピカソ | そうだよ〜。 ボクも、今日は一日引きこもって 絵を描こうと思ってたのにぃ…。 |
野口英世 | お前の引きこもりはいつもどおりだろ。 |
ピカソ | たまには外に出るよ! |
エジソン | 喧嘩させるために、 キミたちを呼んだんじゃないですよ〜! 私の新しい発明を見てほしいんです! 絶対に驚きますから!ふふっ! |
ピカソ | エジソン氏、すごくテンションが高いね…!? |
野口英世 | そんなに自信がある出来ってことか。 なんだよ、ちょっと気になるな…。 |
エジソン | ではでは、私の発明品を発表します! 今回作ったのは、なんと…。 |
ピカソ | ドキドキ…! |
エジソン | タイムマシンです! |
野口英世 | はあ? タイムマシン〜!? |
エジソン | おやおや? 野口さんは、タイムマシンがお好きじゃないんですか? |
野口英世 | 好きとか嫌いとか、そういう話じゃないだろ。 信じてないんだよ! |
ピカソ | えっ、野口氏…なんで信じてないの!? |
ボクは信じるよ! タイムマシンってめちゃくちゃ夢があって最高じゃん! ボクも過去に飛んで、 今は入手困難な絵の具を買いに行きた〜い! | |
エジソン | ふふ、私のタイムマシンなら過去じゃなくて 未来にだって行けますよ。 |
野口英世 | 本気で言ってるのか? |
エジソン | もちろん本気です。 試しに起動してみましょう。 |
ピカソ | どうやって使うの? |
エジソン | 操作は簡単です。 ボタンを押すだけ…ポチッと! |
野口英世 | わ…っ!? |
ピカソ | す、すごい音が鳴ってるけど!? |
エジソン | 大丈夫です。 このまま続けていれば、時空が繋がるはずです。 |
野口英世 | はずって…。 というか、タイムマシンから煙が出てないか…? |
ピカソ | 壊れてるってこと!? |
エジソン | いえ、タイムマシンは正常に動作しているはずです。 |
野口英世 | また、はずって! もし壊れて爆発でもしたら危ないぞ、 もっと離れた方が…。 |
エジソン | あっ、時空が繋がりました! |
野口英世 | えっ? うわ…!? |
ピカソ | ひゃあぁ!?いった〜い…! |
野口英世 | いっ…たた… やっぱりもっと離れてた方がよかったな…。 |
エジソン | 成功です…! 時空が繋がった瞬間、爆発したんですよ! |
野口英世 | でも、私たちに変化はないみたいだぞ。 |
ピカソ | けどここって騎士団のお部屋じゃないよね? どこなんだろう…。 …あれれ? |
野口英世 | ん、どうした? |
牧瀬紅莉栖 | けほっ…けほっ…! |
エジソン | この声は…。 |
牧瀬紅莉栖 | まゆり、大丈夫? どこも怪我してない…? |
椎名まゆり | まゆしぃはピンピンなのです。 クリスちゃんこそ、煙を吸って辛そうだねぇ…。 |
牧瀬紅莉栖 | まったく…こんな爆発するなんて聞いてない! ちょっと岡部! 説明しなさいよ…って…。 |
野口英世 | オカベ…? |
牧瀬紅莉栖 | 誰!? |
椎名まゆり | わぁ、女の子がいっぱい! 初めましてー♪ |
ピカソ | は、初めまして…? |
エジソン | タイムマシン…見知らぬ少女たちとの出会い… やはり成功です! |
椎名まゆり | トゥットゥルー♪ よくわからないけど、仲良くしてくれると嬉しいなぁ。 |
エジソン | お二人のお名前を伺ってもよろしいですか? |
牧瀬紅莉栖 | …牧瀬紅莉栖よ。 一緒にいる彼女は、椎名まゆり。 |
椎名まゆり | 気軽に、まゆしぃって呼んでね。 |
ピカソ | ま、まゆしぃ…? |
椎名まゆり | はい、まゆしぃだよ〜。 あなたのお名前はなんていうのかな? |
ピカソ | えーと、パブロ・ディエーゴ・ホセ・フランシスコ…。 |
牧瀬紅莉栖 | …もしかして、ピカソ? |
ピカソ | ななっ、なんで知ってるの〜!? |
椎名まゆり | よろしくね、ピカソちゃん♪ |
ピカソ | ひぃぃ〜! 陽の者の気配を感じる〜! |
野口英世 | 落ち着け。 それよりも、あんた達は別の時空からやって来たって ことになるのか? |
牧瀬紅莉栖 | そう。 秋葉原っていう…まぁ、良い街よ。 |
エジソン | アキハバラ…? |
椎名まゆり | そこには、まゆしぃたち未来ガジェット研究所の ラボメンがいるんだよ♪ 素敵な仲間たちなんだー。 |
エジソン | 未来ガジェット…なにやらそそられる響きですね。 |
ピカソ | なんだか夢みたいだけど、 これって本当にタイムマシンの成果なの? |
牧瀬紅莉栖 | 成果というよりは事故でしょうね。 あなたたちもタイムマシンを利用してたみたいだけど、 私たちも同じようにタイムリープマシンの 試運転をしてたのよ。 |
エジソン | ということは偶然ワームホールが繋がり、 巻き込まれたということですね。 |
ピカソ | えっ…じゃあ逆にボクたちが巻き込まれて 別の時空に飛ばされていた未来も…!? |
野口英世 | あったかもな…。 |
ピカソ | ひぇ…! |
牧瀬紅莉栖 | そもそも過去と未来を移動するはずのタイムマシンで、 異世界へリープするなんておかしい。 |
椎名まゆり | まゆしぃは結構楽しいのです。 異世界転生って最近アニメやゲームでよく見るから、 嬉しいな〜♪ |
牧瀬紅莉栖 | まゆり…。 |
椎名まゆり | エジソンさんたちの恰好も、 まゆしぃたちの世界とは違うけどかわいいねぇ♪ かわいいは正義! |
ピカソ | そ、そんな、ボクなんか全然かわいくないし…。 |
牧瀬紅莉栖 | ふむん…異世界転生に偉人の女体化…興味深い。 ちょっと調べさせてもらってもいい? |
ピカソ | し、調べるって何を!? なんか怖いよぉぉ…。 |
エジソン | よし! だったら情報交換をしましょう! 異世界の文化、とっても興味があります! |
ピカソ | 紅莉栖氏、好奇心旺盛すぎ…! 質問が多くて、ボクが絵画教室で教えてた 子どもたちみたいだよぉ…。 |
牧瀬紅莉栖 | き、気になるんだからしょうがないでしょ! |
エジソン | しかし、紅莉栖さんと情報を共有出来たおかげで、 彼女たちを元の世界へ戻す手段が見つかりました。 |
野口英世 | 本当か!? |
椎名まゆり | わぁ、すっごーい。 |
エジソン | はい。 まずワームホールを再び繋げるために、 まゆりさんたちの世界の物質を触媒にする必要が あります。 |
椎名まゆり | ぶっしつ〜? |
牧瀬紅莉栖 | 出来れば金属が望ましいわね。 手のひらサイズの質量を持った金属… まゆり、何か持ってない? |
椎名まゆり | 金属…? なにかあったかなぁ…あっ! |
ピカソ | まゆり氏のポシェットから、なんか落ちたよ〜! |
椎名まゆり | わわっ、拾ってくれてありがとー! これ、移転する直前までオカリンがまゆしぃのために、 いっぱい集めてくれた物なんだぁ。 |
牧瀬紅莉栖 | あぁ、うーぱのカプセルね。…って、うーぱ!? その中にあるメタルうーぱなら、 金属の触媒に使えるかもしれない! |
エジソン | それなら、そのメタルうーぱを使って…。 |
椎名まゆり | も、元の世界には帰りたいけど…。 オカリンに貰った大切なメタルうーぱがなくなっちゃう のは…悲しいのです…。 |
でも、どうしてもって言うなら…。 | |
ピカソ | くっ、なんだか罪悪感がすごい…っ! |
野口英世 | …他の手はないのか? |
牧瀬紅莉栖 | そうね…。 大切な物を使う前に、もう少し考えてみましょう。 |
椎名まゆり | うんっ、ありがと〜♪ ごめんね、まゆしぃのために〜。 |
エジソン | とんでもない! それに考えることは大好きですから! |
野口英世 | 待て、みんな。 この気配は…! |
エジソン | モンスターだっ! |
牧瀬紅莉栖 | も、モンスター!? |
野口英世 | みんな、まゆりと紅莉栖を守れ…! |
エジソン | わかっています…! まゆりさんたちが、こちらの世界に来たのは… 私の発明も関係しているんですから…! 責任は果たします…! |
ピカソ | どこも怪我してない元気な状態で… 帰ってもらわないとだよね! |
野口英世 | …って、口では言ってるけど全然戦ってないだろ! ピカソ! |
ピカソ | だって戦うの苦手なんだもん〜! いつもよりは頑張ってるから許してよぉ! |
椎名まゆり | ピカソちゃん、がんばれー! エジソンさんも英世ちゃんもがんばれー! |
野口英世 | …なんていうか、まゆりは独特な空気を持ってるな。 |
ピカソ | でも、頑張ろうって気にはなるよ! |
エジソン | えぇ…モンスターに怯えて泣いているよりは、 こちらも安心できます。 |
野口英世 | 紅莉栖も平気なのか。 |
牧瀬紅莉栖 | す、すごい迫力! まるで映画を見てるみたい…。 |
椎名まゆり | ね♪ 応援上映を見てる気分だよぉ。 がんばれがんばれー! |
野口英世 | …まぁ、確かに笑顔でいてくれた方がいいかもな。 |
エジソン | ふふ、応援のおかげでしょうか。 まゆりさんに頑張れと言われるたびに、 力がわいてくる気がするんですよね。 |
ピカソ | はっ!? なるほど、ボクがいつもより頑張れている理由は それかー! |
椎名まゆり | ピカソちゃん、がんばれー! |
ピカソ | がんばる〜! |
野口英世 | よし、珍しくピカソがやる気になってるうちに、 モンスターを倒しきるぞ! |
エジソン | …ふぅ。 これで全部倒せたでしょうか。 |
牧瀬紅莉栖 | 生の戦闘シーン、すごい迫力だった…お疲れさま。 |
椎名まゆり | みんな、怪我はしてない? 守ってくれてありがとー! |
野口英世 | 私たちのことは気にするな。 それより、戦っている間に見えたんだが… うーぱを落としてないか? |
椎名まゆり | え? 本当だ、一つしかない…! |
牧瀬紅莉栖 | 確かに戦いの邪魔にならないよう移動したから、 その時に落としたのかも…。 |
ピカソ | その手元に残ってる一つは、普通のうーぱなの? |
椎名まゆり | うん…普通のうーぱだよぉ。 |
ピカソ | 見た感じ、周りには無いね…? どこに落としてきたんだろう。 |
エジソン | 襲撃のドタバタで、モンスターが遠くに飛ばしたり 盗んだりしたのかもしれません。 |
野口英世 | 手分けして探しに行くしかないな。 |
牧瀬紅莉栖 | …あ、待って! それなら、ひとつ頼みたいことがある。 |
野口英世 | ん?なんだ? |
牧瀬紅莉栖 | この世界で、未来ガジェットを開発する協力を してほしい。 |
エジソン | 未来ガジェット…って、 そういえば自己紹介の時に未来ガジェット研究所の メンバーだと言っていましたね。 |
牧瀬紅莉栖 | まゆりの手元に一つでもうーぱが残ってるなら、 それを元にうーぱ探しのガジェットを作ることが できると思う。 |
椎名まゆり | そっかぁ…! |
ピカソ | 待って待って! まゆり氏は納得してるけど、 そんなにすぐに作れるものなの!? |
椎名まゆり | えっへへー、クリスちゃんはすごいんだよー。 海外の有名な大学を飛び級で卒業した、 天才美少女なんだから♪ |
野口英世 | て、天才美少女…。 |
牧瀬紅莉栖 | ちょ、ちょっと、まゆり! |
エジソン | 発明なら、私も負けてられません! |
椎名まゆり | メタルうーぱクエストに出発〜♪ |
ピカソ | ふぅ…何体モンスターを倒しても、 普通のうーぱしか見つからないねぇ。 |
エジソン | 紅莉栖さんの開発した 「未来ガジェットEX号機」によると、 メタルうーぱは現在も移動しているようですね。 |
牧瀬紅莉栖 | でも、この位置情報… こちらへ近づいてきているような…? |
椎名まゆり | うー、メタルうーぱが見つからないと オカリンのところへ戻れないのに…。 |
野口英世 | メタルうーぱを使うこと自体はもういいのか? |
椎名まゆり | うん… 他に方法も見つからないし、そうするしかないし…。 |
エジソン | 申し訳ありません。 でも、必ず元の世界へ帰れるようにしますから…! |
牧瀬紅莉栖 | もちろん、私も力を尽くす。 |
椎名まゆり | うん…。 あっ、クリスちゃん、あぶなーい…!? |
牧瀬紅莉栖 | えっ、急に何を…。 きゃあっ!? |
ピカソ | モンスターの襲撃だー! |
野口英世 | くっ、不意を突かれたか…! |
エジソン | まゆりさんが、紅莉栖さんの代わりに攻撃を…! |
ピカソ | まゆり氏も大変だけど、ねぇ! ボク、見つけちゃった! まゆり氏を襲ったモンスターが咥えてるアレって…!? |
牧瀬紅莉栖 | …そんなことより、まゆりを傷つけるなんて許せない。 |
エジソン | はい… メタルうーぱを取り戻すためにも、 ここで必ず仕留めましょう! |
野口英世 | …よし、これで襲ってきたモンスターは撃退出来たな。 |
ピカソ | そうだっ、まゆり氏ー! |
椎名まゆり | メタルうーぱを取り返してくれてありがとー! みんなとっても格好良くて、 まゆしぃは感動したのです♪ |
ピカソ | …えっ? |
野口英世 | めちゃくちゃ元気だな!? け、怪我はなかったのか…? |
椎名まゆり | 服の下に入れていたラボメンバッジのおかげで、 助かったんだよー! |
牧瀬紅莉栖 | はぁ…本当によかった…。 |
エジソン | これで無事に元の世界に帰ることができますね。 よいしょ…と。 |
牧瀬紅莉栖 | あ…エジソンさん、 タイムマシンを運んできてくれたのね。 |
エジソン | はい、この機械にメタルうーぱをセットすれば、 元の世界へ帰還できますよ。 |
椎名まゆり | ばいばい、メタルうーぱくん…。 |
牧瀬紅莉栖 | 帰ったら、また岡部にお願いしましょ。 まゆりがお願いすれば、 破産するまでガチャを回してくれるわよ。 |
椎名まゆり | その時は、クリスちゃんも一緒についてきてくれる? |
牧瀬紅莉栖 | ええ、もちろん。 |
ピカソ | も、もう帰った後の話してる〜! あーあ、二人とも、もうお別れかぁ…。 |
野口英世 | なんだかあっという間だったな。 |
椎名まゆり | まゆしぃも寂しいのです…。 みんな、元気でね? |
エジソン | はい、どうかご達者で。 |
牧瀬紅莉栖 | …エジソンさん。 いえ、エジソン! |
エジソン | はい? |
牧瀬紅莉栖 | あなたの技術のおかげで、 私たちは元の世界に帰ることができる… ありがとう。 |
エジソン | こちらこそ、素晴らしい技術を目の当たりにしました。 発明家として、あなたをライバルと呼ばせて下さい! |
牧瀬紅莉栖 | ふえっ!? ら、ライバル…? あのエジソンにそこまで言わせるなんて…光栄ね。 |
椎名まゆり | クリスちゃん、お友だちができてよかったねー。 いつかタイムリープマシンを完成させたら、 今度は異世界リープマシンを発明して会いに来ようよ♪ |
牧瀬紅莉栖 | そうね。 |
野口英世 | 二人とも、元気でな! |
エジソン | これからも、発明を続けて下さい… 真理を探求することを諦めないで下さい。 |
ピカソ | ボクは発明しないけど…二人と出会えたおかげで、 今日は良い絵を描けそうな気がするよ〜! |
椎名まゆり | えっへへー、みんな見送ってくれて嬉しいねぇ。 |
牧瀬紅莉栖 | こういうとき、どこかの鳳凰院さんなら 「アレ」を言いそうね。 |
椎名まゆり | 「アレ」って…あぁ! まゆしぃも分かったのです。 |
まゆり&紅莉栖 | すべてはシュタインズゲートの選択だ!! |