| 阿万音 鈴羽 | おっはー! | オッハー! |
| 見て見てー 戦闘用のスーツ! | アッハハ! | |
| 軽くて動きやすくて 快適なんだよ | イイネェ! | |
| 椎名 まゆり | スズさんの 好きそうなデザインだね | ヘェー! |
| 兼志谷 シタラ | いつものジャージも こんなシルエットだし | フムフム |
| 着慣れた感じで よく似合ってるーっ | ウェッヒー♪ | |
| 椎名 まゆり | うん! とっても似合ってる | ウン |
| 阿万音 鈴羽 | ありがとー | アリガトー! |
| 隊長も、そう思ったでしょ? | タイチョウ! | |
| ここだけの話…… あたしって、本物の戦士だし 似合う自信はあったんだよね | ||
| でも、不思議な感じだよ | デモ | |
| 椎名 まゆり | なにが不思議なの? | エェットー |
| 阿万音 鈴羽 | このスーツにギアを装着すれば 宇宙に出られるんだよ? | |
| ヴァイスと戦えちゃうんだよ? 超未来って感じじゃない? | ||
| 椎名 まゆり | まゆしぃたちの時代からしたら 400年以上も未来なんだから 超未来なのは当然じゃないかなぁ? | ソウナノ? |
| 阿万音 鈴羽 | そうだよ そうなんだけどさー | ンー... |
| 東京シャードの街並みって 2010年頃とほぼ同じでしょ? | デモサァ | |
| だから、2036年から2010年に 戻ったような気がしちゃってさ | ||
| 過去のほうが 科学技術が発達してる! | オォー! | |
| ……みたいな? | ...ハハッ | |
| 兼志谷 シタラ | ああ、そういえば 鈴羽さんは2036年の 時代の人なんだよね | |
| わたしたちからすると タイムマシンがあるなんて 未来人って感じだけどなー | ||
| 阿万音 鈴羽 | あはは…… あべこべだね | アッハハ! |
| 兼志谷 シタラ | 鈴羽さんのいた時代…… 2036年って どんな感じなの? | アノサー |
| 阿万音 鈴羽 | あたしたちの時代、か…… | ンー... |
| ひとことでいうと 何もない世界……かな | ||
| いろいろと シンプルっていうか | ||
| 生きるために食べる 自由のために立ち上がる ……とか | ||
| 悪い権力者っていうのがいてさ そいつらが好き勝手やるから こっちも余裕がないんだよね | ||
| でもでもー みんな、がんばってるんだよ | デモサァ | |
| 椎名 まゆり | それならいいんだけど…… | ウーン... |
| 兼志谷 シタラ | 岡部さんは何してるの? | アノサー |
| 阿万音 鈴羽 | えっ? 岡部 倫太郎……? | エッ? |
| 兼志谷 シタラ | うん、2010年からすれば 25年くらいあとでしょ? | |
| 40代になった マッドサイエンティストが 何をしてるのかなーって | ウェッヒー♪ | |
| 椎名 まゆり | それは、まゆしぃも 気になるなぁ…… | ウンウン |
| 阿万音 鈴羽 | うーん それは……その…… えっと…… | エーットォ... |
| ナイショ! | ...ハハッ | |
| 未来のことって 下手に知らないほうが いいっていうか | ッテカ | |
| その時が来るまで 楽しみにしてたほうがいいよ | ||
| 椎名 まゆり | そうだね 楽しみにしておくね | フフフー |
| 阿万音 鈴羽 | うんうん | ウン |
| 兼志谷 シタラ | わたしにとっては 過去なんだけどなぁ…… | ウーン... |
| 阿万音 鈴羽 | あはは…… | アッハハ! |
| 阿万音 鈴羽 | ちーっす! テストしに来ましたー | チーッス! |
| 椎名 まゆり | トゥットゥルー♪ まゆしぃはスズさんの 付き添いで見学なのです | トゥットゥルー |
| リタ・H | 準備はできてるよ | ウッフフ |
| 阿万音 鈴羽 | へぇー、ギアって こうやって 吊るすんだね | |
| リタ・H | うん そっちのギアは ハンガーで計測中 | ウン |
| 阿万音 鈴羽 | ふんふん、なるほど…… で、ここにギアと ケーブルが…… | |
| 磐田 宗一郎 | おい、テストしに 来たんじゃねぇのか? | |
| 阿万音 鈴羽 | エェッ!? | |
| ごめんなさーい! | アッハハ! | |
| このギアハンガーとか 整備に使う道具だとかさ 目に映るすべてが新鮮でつい…… | ||
| 磐田 宗一郎 | おめぇさんの言ってる事 わからんでもねぇ | |
| 新しい技術に触れる 嬉しさは昔も今も 変わらねぇからな | ||
| リタ・H | わからないことは どんどん質問してね 説明するから | ウッフフ |
| 阿万音 鈴羽 | サンキュ | サンキュー! |
| 磐田 宗一郎 | よし、そろそろ テスト始めるぞ | |
| リタ・H | お疲れさま | |
| 椎名 まゆり | スズさん カッコよかったのです | スズサン |
| リタ・H | 初めてギアを使った 感想は? | ドウカナ? |
| 阿万音 鈴羽 | ん、あんまり上手く 説明できないかもだけど | エーットォ... |
| 空を飛ぶ感覚って なんか気持ちいいな | ||
| 磐田 宗一郎 | そりゃ大したもんだ | |
| 最初はなにがなんだか わからなかったって 感想もよく聞く | ||
| なんせ、浮くだけで 精一杯なアクトレスも 多いからな | ||
| リタ・H | うん、そうだね 心拍数も落ち着いてるし | ウン |
| 鈴羽は筋が いいんだね | ||
| 阿万音 鈴羽 | そうなのかな? | |
| じゃあ…… 次っ! | ||
| リタ・H | えっ? 次って? | |
| 阿万音 鈴羽 | あー、いや なんかいろんなギアを 試してみたくって | アッハハ! |
| ダメ……かな? | ||
| 磐田 宗一郎 | 別に構わねぇが どんなのが良い? | |
| 阿万音 鈴羽 | あー、全部一通り 試したいかな? 成子坂にあるやつ | ウン |
| リタ・H | 全部って…… 調整済みの奴だけでも 結構な数があるけど? | ッ!? |
| 磐田 宗一郎 | なんか訳でもあるのか? | |
| 阿万音 鈴羽 | 訳って程じゃないんだけどさ アクトレスとして出撃するとき いろんな状況があると思うんだ | エーットォ... |
| 常に使い慣れたギアで 戦えればいいけど…… 現実はそんなに甘くはない | デモ | |
| 戦士たるものどんな状況でも 戦えるようにあらゆるギアを 使いこなせるようにしたい | ウン | |
| って感じかな? | ||
| 磐田 宗一郎 | 若ぇのに、いい心がけだ | |
| リタ・H | うん、ちょっと感動した | ウン |
| 阿万音 鈴羽 | あー、でも それだけじゃなくてさ | |
| ギアを操作することが…… 楽しくて興味がわいてくるんだ | アッハハ! | |
| 速度を上げるとこの部品が 動いて安定するとか | ||
| ギアの一挙一動が どうなってるかが 知りたくなる | ||
| 磐田 宗一郎 | いっぱしの技術屋みたいな ことを言いやがる | |
| リタ・H | わかるよ そういうの | ウッフフ |
| 阿万音 鈴羽 | だからもっと ギアに触れてたいなって | ウン |
| リタ・H | そうなんだ……なんか 親近感が湧くね | |
| 磐田 宗一郎 | じゃあ、次のギア 見てくぞ | |
| 阿万音 鈴羽 | リタ・ヘンシェル 次のギアは? | ネエネエ |
| リタ・H | ええっと、次は…… | ウーン... |
| 磐田 宗一郎 | いや、今日はここで 終いだ | |
| 阿万音 鈴羽 | エェッ!? | |
| ええーっ? まだやれるよ!? | エー? | |
| 磐田 宗一郎 | そろそろ終業時間だからな もう今日は休め | |
| 阿万音 鈴羽 | まだまだできるし この位戦士としては当然だよ | デモサァ |
| 磐田 宗一郎 | 戦士なら休息をしっかり とって備えるのもまた 大事な仕事じゃねぇか | |
| 阿万音 鈴羽 | そう言われちゃうとなぁ | アッハハ! |
| じゃあ、明日! | ||
| 磐田 宗一郎 | 明日はダメだぞ | |
| リタ・H | 今日一日、鈴羽が シミュレーター独占 してたから | マァ ソウダネ |
| 明日は結構予約 入ってるみたい | ||
| 磐田 宗一郎 | そういう事だから 明日は休め | |
| 阿万音 鈴羽 | それなら…… 他のアクトレスと 合わせてみたいかも | |
| 通常3人1組で 出撃するんでしょ? | ||
| それもちゃんと やっておきたいなって | ...ハハッ | |
| リタ・H | ウッフフ | |
| 椎名 まゆり | エッヘヘー | |
| 御茶ノ水 美里江 | 鈴羽サン、今日は ワタシとお出かけしてくださり ありがとうございマス | カンシャシマス |
| 阿万音 鈴羽 | ありがとうは あたしのセリフだってば | アッハハ! |
| ブラウン管テレビを 置いてある店に行きたいって お願いしたのはこっちなんだから | ||
| でも、君って高校生でしょ? ブラウン管テレビなんて よく知ってるよね? | ネエネエ | |
| 御茶ノ水 美里江 | 博士……祖父が研究者で うちは機械だらけなのデス | ハイ |
| ブラウン管のテレビもありマス お店のことも祖父から聞きました | ||
| 阿万音 鈴羽 | わざわざ聞いてくれたの? ありがとう | アリガトー! |
| 御茶ノ水 美里江 | わたしも ありがとうございますの 気持ちでいっぱいデス | エエ! |
| こんなふうに 誰かに頼られるなんて 今までありませんでした | ||
| ですから ワタシはとても嬉しいのデス | ウフフッ | |
| 阿万音 鈴羽 | 優しいんだね | ウン |
| 御茶ノ水 美里江 | 人には優しくしなさいと 祖父からいつも言われていマス | |
| 阿万音 鈴羽 | おじいちゃんも いい人なんだろうなー | アッハハ! |
| 御茶ノ水 美里江 | 鈴羽サンは、どうして ブラウン管が見たいのですか? | |
| 阿万音 鈴羽 | いつもは『ブラウン管工房』っていう テレビとかモニターの専門店で バイトしててね | ソウダネ! |
| 400年後の世界で どんなふうに扱われてるのか ちょっと興味があるんだ | ||
| 御茶ノ水 美里江 | そうでしたか | |
| 阿万音 鈴羽 | それにしても 地球時代のブラウン管なんて 簡単に手に入るものなの? | ッテカ |
| 御茶ノ水 美里江 | そこまで古いものは かなりレアだと 祖父は言ってました | データヲ トウゴウ シテミマス ト |
| ですが、これから行くお店には 安くて珍しい掘り出し物が 突然、並ぶそうなのデス | ダイジョウブ デス! | |
| アキハバラの業者には 謎の仕入れルートがあるそうデス | ||
| 阿万音 鈴羽 | ふーむ…… 蛇の道は蛇、ってことか | ンー... |
| なんだか胡散臭いけど 楽しみになってきたよ | アッハハ! | |
| おじいさん | わあああ! | |
| あいたたた…… | ||
| 御茶ノ水 美里江 | 大丈夫ですか? | |
| 阿万音 鈴羽 | ケガしてない? | |
| おじいさん | あ、ああ……ありがとう ケガはなさそうだが | |
| 自転車が突然壊れて 転んでしまったんだよ | ||
| 阿万音 鈴羽 | いきなり壊れたの? ちょっと見せてもらうね | ウン |
| どれどれ…… ふむふむ…… | エーットォ... | |
| 御茶ノ水 美里江 | 鈴羽サンは 自転車を直せるのデスか? | |
| 阿万音 鈴羽 | 趣味でいじってるからね | ソウダネ! |
| ……あぁ、原因がわかったよ チェーンがゆるみ過ぎてたんだ | ||
| それで 普通に走ってただけで 外れちゃったんだよ | ||
| ここを締めれば…… | ||
| よし | イイネェ! | |
| 御茶ノ水 美里江 | 直りましたか? | |
| 阿万音 鈴羽 | これで大丈夫なはずだけど チェーンが伸びてる可能性もあるから お店で見てもらったほうがいいかも | |
| おじいさん | 親切にありがとう…… | |
| 阿万音 鈴羽 | どういたしまして 気を付けてね | アッハハ! |
| 御茶ノ水 美里江 | よかったデス おじいさんも無事で 自転車も直って | ウフフッ |
| 阿万音 鈴羽 | うん じゃあ、お店いこっか | ウン |
| 御茶ノ水 美里江 | せっかくお店まで行ったのに 売り切れてしまっていたなんて スミマセン | |
| 阿万音 鈴羽 | そんなの君が謝ることじゃないよ | アッハハ! |
| そもそもあたしが この時代に来る前に 売り切れてたみたいだし | ッテカ | |
| それに、買ったのは成子坂の子で 事務所に搬入したって 店員さんが言ってたでしょ? | ||
| 遠回りはしたけど 戻れば見れるんだし 君とおでかけもできたんだしさ | ||
| 御茶ノ水 美里江 | はい! そうデスね | ソノトオリダト オモイマス |
| 阿万音 鈴羽 | でも、あたしたちが行く直前に 売り切れたっていう 昔のコンピューターは気になるよね | デモサァ |
| あと5分早く着いてたら 見られたかもなー | ||
| 御茶ノ水 美里江 | でも、あのおじいさんを 放ってはおけませんでした | ハイ |
| 阿万音 鈴羽 | そうだよ そっちのが大事 | ソウダネ! |
| 御茶ノ水 美里江 | ワタシのことを優しいと 言ってくれましたが 鈴羽サンもですね | テイゲン シマス |
| 困ってる人のために すぐに手を差し伸べる…… とても優しい人デス | ||
| 阿万音 鈴羽 | どうかな…… 人のためっていうか 自分のため、みたいな? | ンー... |
| 御茶ノ水 美里江 | ……? | |
| 阿万音 鈴羽 | あたしの生まれた時代って ここみたいになんでもある世界じゃ なくってね…… | ウン |
| みんなが必死で助け合って 生きてるんだ | ||
| 夜、一日を生きて眠るとき 次の朝、目が覚めたとき ふと考えるんだ…… | ||
| めぐり巡って 人は誰かに助けられて 生きている……って | ハイ | |
| だからあたしも できる限り人を助けたいと 思ってるんだ | ||
| 御茶ノ水 美里江 | ……とても ステキだと思いマス | |
| そうやって みんなが誰かを助けて リレーしていけば | エエ! | |
| いつか困った人はいなくなり みんなが笑顔になれマス | ソウ カンガエラレマス | |
| 阿万音 鈴羽 | ……そうだね そうなると、いいよね | |
| 御茶ノ水 美里江 | はい! | ハイ |
| 女性店員 | こちら デザートになります | |
| 阿万音 鈴羽 | あれ? 注文してないけど? | ンー... |
| 女性店員 | はい、こちらは当店の オーナーからになります | |
| 自転車を直してくれて ありがとう ――とのことです | ||
| 御茶ノ水 美里江 | めぐり巡りました | ウフフッ |
| 阿万音 鈴羽 | そうだね | アッハハ! |
| 阿万音 鈴羽 | ...ハハッ | |
| リタ・H | みんな、おつかれさま | ウッフフ |
| ギアの調子はどうだった? | ||
| 阿万音 鈴羽 | いやぁ、最高だったよ | イイネェ! |
| けっこう激しく動いてみたけど 身体への負担もほとんどないし 直観的に戦えるし | ||
| ギアの技術力と完成度は 感動ものだね | アッハハ! | |
| 牧瀬 紅莉栖 | 私は阿万音さんと違って 身体を動かすのに慣れてないから 使いこなせてる、とは言えないわね | ソウネ |
| 吾妻 楓 | お二人とも初めての実戦とは 思えないほど、落ち着いていましたし ギアも上手く使えていたと思います | イイデスネ |
| 牧瀬 紅莉栖 | 楓さんのフォローのおかげよ | |
| 落ち着いて見えたのは 表情が固まっていただけ | ウッフフ | |
| 吾妻 楓 | ウッフフ | |
| 阿万音 鈴羽 | それにしても、ギアはいいね 使うと「未来」を実感する | ネエネエ |
| ギアだけは、こっそり あたしの時代に持ち帰りたいよ | ||
| ギアがあれば 世界を平和にできる…… | ||
| あ、いやいや 人類の平和な未来を 実現できる、って意味だよ | アッハハ! | |
| 牧瀬 紅莉栖 | でも、それだけはダメよ | イイエ |
| こんな未来の技術を持ち帰ろうものなら タイムパラドックスが起きる 可能性もある | ソウスルト | |
| 阿万音 鈴羽 | そんなこと 言われなくても わかってるよ! | ンモー! |
| 持ち帰りたい理由を 作ったのは―― | ||
| ……なんでもない | ||
| ごめんごめん なんか実戦やって気持ちが 昂っちゃったみたい | アッハハ! | |
| 先にあがらせてもらうね お疲れさまー | ||
| 吾妻 楓 | ………… | |
| 阿万音 鈴羽 | はぁ…… あたしも大人げないね…… | |
| 吾妻 楓…… | ||
| 吾妻 楓 | 先ほどの様子が 気になったもので…… | |
| 阿万音 鈴羽 | あーごめん それで来てくれたんだ 気を遣わせちゃったね | アチャー |
| 吾妻 楓 | ………… | |
| 阿万音 鈴羽 | ………… | |
| 吾妻 楓 | 立ち入ったことをお伺いしますが おふたりの間に、何か問題でも……? | アノ |
| 阿万音 鈴羽 | あたしたちの間っていうか もっと大きな話っていうか…… | エーットォ... |
| あたしと 牧瀬 紅莉栖の関係は ちょっと複雑でね…… | ||
| わざわざ心配して 来てくれたんだし 少しだけ話すとね…… | ||
| あたしの時代…… 2036年の世界っていうのは 自由のない管理社会なんだ | ||
| SERNってイカれた組織に 世界は支配されてて | ||
| あたしは レジスタンスのメンバー | アタシハ センシダ | |
| 世界を変えるために SERNとリアルで ドンパチやってるんだよね | ||
| 吾妻 楓 | そうだったのですか…… | |
| 阿万音 鈴羽 | ……牧瀬 紅莉栖は SERN側の人間でさ | |
| 彼女が近い将来開発する タイムマシンによって SERNは人類を支配したんだ | ||
| 吾妻 楓 | ………… | |
| 阿万音 鈴羽 | だから、どうしようもなく 強く当たっちゃうんだよね | |
| 吾妻 楓 | そのこと、紅莉栖さんは 御存じなのですか? | |
| 阿万音 鈴羽 | うん…… あたしがタイムトラベラーだって 話したときに、そのこともね | |
| なかなかシビれる関係でしょ? | ...ハハッ | |
| 吾妻 楓 | ………… | |
| 阿万音 鈴羽 | だからさ…… だから…… | |
| あいつがいなくなればいい そうしちゃおうかって 思うこともあるんだよ | ||
| でもさ…… "今" の牧瀬 紅莉栖には 何の罪もない | デモ | |
| なんなら ちょっとイイやつじゃんって 思うこともあってさ | ||
| それは わかってるんだ | ||
| わかってるから…… どうしようもなく 苛立つんだよ | ||
| どっちつかずの自分に…… | ||
| 吾妻 楓 | その苛立ち…… 分かるような 気がします | |
| 阿万音 鈴羽 | ………… | |
| 吾妻 楓 | 今、目の前にいる紅莉栖さんが 信じられる人ならば…… | |
| 未来の紅莉栖さんも信じたい…… きっと、そう思います | ||
| でも、先に結果を知っていたら 許せない気持ちも、あると思います | デモ | |
| 阿万音 鈴羽 | ……君は、イイ人だね | ...ハハッ |
| ……未来は、変えられると思う? | ||
| 吾妻 楓 | 変えられると信じています | ハイ |
| そのためには まず自分自身が変わらなくては…… | ||
| そう思って 日々、精進しているつもりです | ||
| 阿万音 鈴羽 | ……それ、いいね | イイネェ! |
| あたしも、やってみるよ | アッハハ! | |
| 世界を変える第一歩…… まずは自分から | ||
