ビースト | ここがレベル5の区画か。 ……しかし、コブラの研究所だってのに、警備は無しか。研究員すらいな いみたいだが……。 |
ローズ | ……妙ね。 |
アイリーン | こっちの作戦がコブラ側に漏れたんじゃないか? それで全員逃げ出した……? |
アンジェラ | その可能性は否定できませんが……今回、情報入手から突入までの期間は かなり短いものでした。 こちらの動きを察知して、撤収したのだとしたら、コブラ側の動きがあま りに早い気がします。 |
ビースト | 情報……この周辺で“妙なクリーチャー”が発見されたってやつか。 これまでのコブラの怪物とは毛色の違うタイプ……。 |
アイリーン | ッ!? ……足音がする。 近づいて来てる………………止まった。その扉の向こうだ。 |
ローズ | ……動かないようね。 こっちの気配に気づいているはずだけど……仕掛けてくる気はない、か。 |
アイリーン | どうする? |
アンジェラ | この研究所にファルコン以外が乗り込んでいるという情報はありません… …。 |
ビースト | このままにらみ合いってのはオッサンの心臓に悪いからなぁ。 ちょっとお話してみますかね。……誰か居るのか!? |
??? | ……ああ。こちらは銃を持っている。 そっちは? |
ビースト | おいおい、随分と律儀だな。 コブラじゃねぇのか? |
??? | コブラ? いや、少なくとも俺は蛇じゃないな。 ……まずいな、バリケードが破られた。 問答している暇はなさそうだ。 開けるぞ! 撃つなよ? だが、銃は持ったままにしておいてくれ! |
ビースト | あ? どういう―― |
??? | 俺の後ろだ! |
??? | ―――――!!! |
ローズ | なっ、なにアレ!? アンジェラ、下がりなさい! |
ビースト | コブラの怪物どもとは違うな。一体、あれは―― |
??? | リッカー。危険なB.O.W.だ。 |
ビースト | B.O.W.? |
??? | バイオ オーガニック ウェポン―― 一言で言えば、生物兵器だ。 |
アイリーン | あれがぶっ殺すべきもんだってのは分かった。 で、お前は何だ!? |
??? | “分からない”んだ。 詳しいことは後で話す。今はリッカーを倒すことを優先しよう。 |
クリス | クリス・レッドフィールドだ。 すまないが自身については、よく分かっていない。……いや、自身の状況 、といった方が正しいか。 |
ローズ | どういうこと……? |
クリス | 気がついたら、ある島に居た。 直前に何か大きな爆発があったような場所だったが……。 それ以前の記憶は曖昧なんだ……。どこで何をしていたか……。 時折り、断片的に思い出せることもあるのだが……。 |
アンジェラ | お話と合致する場所は、先日、原因不明の爆発事故があったコブラの実験 島ですね。 爆発の規模は非常に大きく、島の半分が消滅しています。 |
ローズ | その話なら聞いたわ。 跡地に“妙なもの”が発見されたって所でしょう? |
アンジェラ | ええ……爆発の跡地では、“別の世界”から来たと見られるものが いくつか発見されています。 |
アイリーン | 別の世界……? あー、何かの比喩か? |
アンジェラ | いえ、そのままの意味、パラレルワールド、です。調査によれば、何らか の実験の結果、あるいは事故により 一時的に、異なる世界を行き来できる“ゲート”が開いたのではないかと。 |
ローズ | ……つまり、アンジェラが言いたいことって―― |
アンジェラ | クリスさんは、“別の世界”から来た方なのではないでしょうか。 |
アイリーン | はぁ!? |
アンジェラ | 調べてみたのですが、クリス・レッドフィールドという人物の記録はどこ にもありませんでした……。 網膜、指紋、DNA、治療記録など……当たれるものは全て当たったので すが。 |
ビースト | そいつは変だな。 クリスの戦闘技術は正式な訓練を受けたヤツのもんだ。 |
アンジェラ | ええ、変です。こんなに、すてきな筋肉をしてらっしゃる方を 私が見逃すなんてことはありえませんし。 |
クリス | 筋肉? |
ローズ | 気にしないでいいわ。妹は少し……フェチなの。 でも、“好意”とは違うの。分かるわよね? 勘違いしないようにね。 |
クリス | …………。 |
アンジェラ | ……こほん。つまり、状況から鑑みると……クリスさんは実験島の事故に よって発生したゲートによって こちらの世界に来た“別の世界”の方だとしか考えられないんです。 記憶が曖昧なのも、そのゲートを通った影響ではないでしょうか。 |
アイリーン | 待て、待てよ。 そいつは本気で言ってるのか? それとも笑うところか? |
クリス | いや……確かにそうかもしれないな……。 ずっと違和感を感じているんだ。ここは“俺が生き抜いてきた世界”じゃな い、と。 |
アイリーン | ……笑えるな。 |
ビースト | まあ、真実はどうあれ、俺が気になんのは お前さんがここで何をしてたか、なんだが…… |
クリス | こちらの世界に来たあと、偶然、この近くの村で世話になっていたんだ。 B.O.W.らしきクリーチャーの話を聞き、引っかかるものがあったんで調 査しにきたんだ。 そして……予感は当たった。 この研究所では“t-ウィルス”の研究をしていた。 |
アイリーン | t-ウィルス? |
クリス | 様々なB.O.W.を生み出す最悪のウィルスだ。 ある企業が作り出し、バイオテロにも使われている。 リッカーも、t-ウィルスによって生み出されたものだ。 |
アンジェラ | 実験島でt-ウィルスを手に入れ、ここで研究していたのでしょうか。 |
クリス | ああ、おそらくな。そして、逃がしたリッカーを対処しきれず、ここを捨 てることにしたんだろう。 各地の研究所にt-ウィルスを元にした新型ウィルスのサンプルを送った形 跡があった。 |
ビースト | そら、コブラの連中にとっちゃ、これほど面白ぇ玩具はねぇもんなぁ。 ……回収しないとマズそうだな。 |
クリス | 俺にも協力させてくれ。 |
ビースト | 助かるが、“こっちの世界”の事情で お前さんが危険を冒す必要はないぜ? |
クリス | もし、“俺の世界”に戻れた時、仲間に胸を張って会いたい。 わかるか? |
ビースト | まあ、戻る手がかりも無いわけだもんな。 いいぜ、一緒に来てくれ。 |
ローズ | コブラがウ |
ローズ | アイリーンたちも無事にサンプルを回収できたみたいね。 手分けして別々に行動して正解だったわね。 |
アンジェラ | うん。私とお姉ちゃんが回収した、このトランクで コブラが研究しようとしていたウィルスのサンプルは最後のはずだよ。 |
ローズ | さっさと中身を確認して、皆と合流しましょ。 |
アンジェラ | うん、お姉ちゃん――……この鍵、昔ながらのものだけど、かなり複雑な 鍵の構造みたい。 私だと開けられないかも……でも、中身が中身なので、破壊するわけには …… |
??? | それ、私に貸してみてくれないかしら。 |
ビースト | これでG成体は全部か。 ん……なんだ? この部屋は? |
??? | あー、誰だか分からないが、ここから出してくれないか? あんた、あの物騒な連中じゃないんだろ? |
ビースト | まあ、物騒さで言ったらどっちもどっちって説もあるがな。 下がってろ、鍵を吹っ飛ばす。 |
レオン | 助かったぜ。俺はレオンだ。 |
ビースト | ビーストだ。 こん |
アイリーン | ここが目標の施設か……。 |
アンジェラ | はい、コブラはこの施設で、t-ウィルスを精製するのではなく、 “ゲート”を作り、ウィルスの入手先を確保しようとしているようです。 |
クリス | 急ごう。これ以上、この世界に我々の世界の厄災の種を持ち込ませるわけ にはいかない。 |
ビースト | 施設に居た連中は、タイラントに全滅させられたみたいだな。逃げる間も なく、か。 |