アウトブレイクの没台詞集


※いずれもムービー用と思われる。

OB 決意

先日より続いている連続傷害事件は
ますます激しさを増し
住民に不安が広がっています
かつては平安と秩序を誇った町
ラクーン市は
未知の恐怖に脅かされいます
ラクーン市からの最新ニュースです
暴徒と化した市民グループが
現在市街地に集まっています
市民が政府からの発表を求めて
デモを起そうとしているのだと思われます
ただいま現場上空にいる
ヘリとの中継がつながりました

ごらんになれるでしょうか
ダウンタウン中心で起こっている暴動です
彼らは皆
なにかに乗り移られたように行動しています
非常に興奮していて
手のつけようがありません
私達は、事態が収まるのを
上空から見守るしかないのです
みなさん、これは現実です
今現在
ラクーンシティで起こっていることなのです
この混乱の原因は、いまだ掴めておりません
非常に危険な状態です

ラクーンシティおよびその周辺区域では
災害救助要員が
救助活動を続けています
しかし州政府による160マイル幅の
立ち入り禁止区域は
依然解除されないままで
例外は一切認められていません
ラクーンシティおよび周辺地域は
軍の管理下におかれます
特別に許可された者のみが
立ち入りを許されるとのことです
…市民が多数犠牲となり
その原因はいまだ判明しておらず…

州政府は委員会を設置し
事態を調査すると発表しています

RNN リチャード・ハリスがお伝えします
私は今 ラクーンシティの中心から
300マイルの地点にいます
出入りを許されているのは
最高レベルの機密許可者だけです
ハイウェイは完全に封鎖され
大勢の兵が動員されています
いったいここで何が起こったのでしょう?
事情を知らない方の目には
紛争地域のように映るかもしれません
しかし現実は遥かに重大のようです
政府は詳細を発表していませんが、
立ち入り禁止区域の広さからして、甚大な
被害が予想されます

真実は明かされるのか?
本日朝 ダラス空軍基地より
12発の「エンジェル・アロー」
中距離弾道ミサイルが発射され
ラクーンシティから半径120マイル以内
をすべて焼き尽くしました
犠牲者は10万人を超えるだろうと
予想されています
我が国の歴史上かつてないほどの
悲劇となってしまいました

州が連邦政府に援助を求めたのを受け
本日午前6時15分をもって
立ち入り禁止区域内への侵入者は
逮捕され 法的措置の対象となります
アメリカ国土で起こった中でも
前代未聞の大惨事かもしれません
※ラクーンシティの報道の様子が描かれているが、太字部分が
マークのグッドエンディングで使われた以外は全て未使用。何故 没にした……
※「エンジェル」は、OB2では戦闘機のコードのように扱われていたが
この没台詞ではミサイルの名称の一部だったようである。





OB2 初心

皆を集めてくれ
なんてこった
切れてやがる
外を見てくる
ここにいろ

−ラクーンシティの怪事件
またも変死体発見、すでに20名以上…

私の名前は、ニック・ロマーガ
アンブレラという製薬会社で
研究員として働いていました

分かってください
ああするしかなかったのです。

ここにたどり着いて
ようやく全てが終わったと思ったんですが
順を追って話しましょう
私はアンブレラで
あるウィルスに関する研究をしていました

製薬会社だったら
どこでもウィルス研究はやっているはずだが

我々の研究していたウィルスは、
そんな生易しいものではなかったのです

その研究は
我々はとんでもないことをしてしまった
はじめは、ごく微量の組織片を使っていた実験が
ある時点を境にして
実験体を使ったものへと変わってしまった
だが、そのときには
すでに深入りしすぎていた
後戻りするにはもはや遅すぎたのだ

T−ウィルス
ひとたび人体に感染してしまうと
感染者には
独特の症状が見られるようになる
序々に理性を失っていき
末期症状を迎える
つまり食欲のみに支配された
生きる屍とってしまうのだ

我々は、ほぼ幽閉された状態で
研究を強いられていました
それは悪夢のような毎日でした
そんなある日
研究施設内で事故が起きました

衛生班のボンクラどものせいで
そいつが流出してしまったのだ

ウィルスが研究所に蔓延してしまったのです
そうなってしまうと
あとはいかにして生き延びるかです
その混乱に乗じて
私とヒルダは、施設から逃げ出す事に成功しました

ヒルダ
しかし
悪夢は終わったわけではなかったのです
ここに着いた時には
ヒルダに感染の初期症状が現れました
自分の身にどんなことが
起きようとしているのか
彼女にも分かっていたのではないか
と思います
ウィルス感染者が
どのような末路をたどるのかは
研究者である私には
分かりすぎるほどでした
だから治療法を見つけるため
独力で研究を始めたのです
それが研究者としての使命ですから!

再び研究の毎日がやってきました
しかし、
私が手に入れることの出来る実験材料

こんな聞く人のない記録を
残してどうなるんだ!

ああ、私は気が動転していたのだ
私は無我夢中だったのだ
ヒルダを治療することだけしか
頭になかったのだ
このモーテルの人達を
次々と犠牲にしてしまったのだ
実験用の組織片を手に入れるために
もう疲れ果てました
私にはどうしようもありません
どうか
許してください
※シリーズの初心者に向けたシナリオだったのか、
それとも初心と名付けられる以前のシナリオの名残なのか……