Wesker's Extra Report

興味深い事件だ…

ロシア、コーカサス地方の寒村で
猟奇殺人事件が連続発生している。
村人は伝説の怪物「アルマス」が蘇ったのだと騒いでいるが…

その惨状はラクーンフォレストでの最初の猟奇事件を簡単に連想させる。

その村の3キロ先にはソビエト時代に作られた
古い化学工場があり、
調査によれば、
現在所有権は
ヨーロッパの名門貴族の元に移っている。

5年前には外資を投入して大規模な地下開発をおこなったらしい。

地質調査を見れば固い岩盤があり、
ある種の施設を作るには申し分ない。

どうやらクロスワードが揃ったようだ。
ラクーン消滅から5年、
アンブレラは図太く、
生き延びてきた。

ウィルス漏洩の責を問われ、
株価暴落にもかかわらず、
すべてはアメリカ政府の陰謀であるという裁判と
キャンペーンを展開、
最終的な死刑宣告までの時間稼ぎに成功してきた。
元々政府と癒着してきたのがアンブレラにとっては幸いだった。
当然国にも叩けば埃が出る機密があり、
それを法廷とマスコミに切り売りする事で
民衆の疑念を煙に巻く生き残り戦術だ。

人や組織や国家にさえ、
多かれ少なかれ狂気というものが潜んでいる。
しかし、
あの事件で最も狂っていたのはアンブレラにほかならない。
愚かなアンブレラに再興の兆しが見える。
紛争地でB.O.W.が跋扈し始めている。
兵器としてB.O.W.が供給されているのだ。
アンブレラは水面下で体制を整え生物兵器を生産し、
輸送する船舶が運航しているという情報も入ってきている。

潮時だ。
t-ウィルスを捏ね繰り回し、
変異体を作り、
販売する。
それに一定の効果が出ようとも、
ウィルスを生体兵器の製造媒体にしか
扱えない想像力ではいずれまたつまらないボロを出す。

“賢者の石”は真にふさわしい錬金術師の手へ。
ふさわしくない者は静粛に退場願おう。

ここが必ずアンブレラ終焉の地になる…
UCの初回特典。
※「生物兵器を生産し、輸送する船舶が運航している」とあるあたり、スペンサーレイン号のような船が いまだ存在しているもよう。