(アンブレラ社史から抜粋) 序 |
当社は1968年、私と、友人である エドワード・アシュフォード、 ウィルスの権威ジェームス・マーカス 博士の三人によって創設されました。 私たちは、当初よりある確信を抱いて おりました。 |
ウィルス研究は、いずれ世界の 人々の健康増進に深く関わる。 豊かな生活と、明るい社会を 築くために役立つ時が来る…と。 |
アンブレラ(傘)のシンボルは、 私たちの変わらぬ理念を反映 させたものです。 「人々の健康を庇護する」 技術(テクノロジー)という傘は、 まさに、そのためにこそあるのです。 |
当社はおかげさまで順調に業務を 拡大し、アンブレラ・マークは 世界に広まりました。 様々な医療現場やご家庭に、信念に 基づき、安心と安全をお届けして40年。 この成長を支えてくれた投資家、社員、 そして世界中のわが社のお客様に、 改めて感謝を捧げます。 |
エドワードとジェームスも、今は天より 見守る身となりました。 さびしくはありますが、私たちの理念は 創業時より変わることがありません。 彼らも、今日の栄光を誇らしく思って いることでしょう。 |
今後も私たちは、不断の努力を続け、 更なる発展をもって皆様に 幸福をご提供させていただくことを 誓います。 傘は、あなたの未来を護り続けます。 どうか、かわらぬご愛顧と応援を。 |
アンブレラ社総帥 オズウェル・E・スペンサー |
移送指示書 1598A-7635 囚人名:ビリー・コーエン 認識番号D-1036 元海兵隊少尉 年齢:26 身長:181cm 体重:74.2kg 移送先:レガソン基地 |
第一級殺人罪にて起訴 0703付軍法会議において死刑判決。 |
移送終了後、直ちに刑を執行されたし |
ダネル海兵隊基地指令 サミュエル・リーガン |
S.T.A.R.S.ブラヴォーチーム所属。 薬品の精製と調合のエキスパート。 チームでは衛生を担当。 |
18歳の若さで大学を卒業する秀才。 見た目の愛らしさにそぐわず、行動派で 多少のことでは動じない度胸がある。 だが年齢も若く実戦経験が浅いため、 子供っぽく純粋で、未知の出来事に 対し対処できなかったり、脆く挫ける ときが見られる。 |
元アメリカ海兵隊員。 アフリカでの作戦中に23人を殺した “第一級殺人犯”として死刑囚と なっている。 |
現役時の階級は少尉。 鋭い洞察力とどんな武器でも使いこなす 才能を持つ。 海軍で鍛えられた肉体は怪物との戦い でも遜色ない。 口数少なくシニカルで無愛想。 ただその奥には人一倍の正義感が隠さ れている。 芯は律儀で熱い男。 |
幹部養成所を目指す、特急列車。 一見普通の列車だが人員はすべて アンブレラ社員で養成所再利用計画の ために編成された。 路線自体はラクーンフォレストに作ら れた私設鉄道で、点在する施設への 資材、人員搬入のために敷設された。 |
ラクーン市北部に広がる、広大な原生林。 さらに奥にはアークレイ山地がある。 森林はあらゆる種の生物が暮らす生態系 の宝庫。 |
結果的にその生態系の豊富さがウィルス の拡散、進化を加速し、バイオハザードに つながった。 ここにスペンサーは1967年に拠点施設を 設置する。 ウィルスの研究施設と幹部養成所がその 中核。 |
t-ウィルスを投与されたサソリが、 驚異的な速さで巨大化し完成した 生物兵器。 ウィルスの影響で、ハサミは鉄を切断で きるほど硬く、外骨格は銃弾のダメージ を吸収できる耐久力を持つ。しかし動き が緩慢で兵器としての完成度は高くない。 |
体長が20cmもある吸血ヒル。 マーカス博士が作り上げたもので環形 動物とは思えない劇的進化を遂げた。 群れによる組織的な補食活動を行い、 人体にへばりつくと、巨大な口で肉を 抉り取るため、群れに襲われた人間は 数分で絶命する。 |
海兵隊震撼!アフリカの黒い一日 |
中西部の海兵隊拠点、ダネル基地が 黒い噂に揺れ動いている。 発端は、国連からも違法性が指摘された 「アフリカ内地・ゲリラ掃討作戦」である。 |
NPOにより、衝撃の事実――首尾よく 倒された23人の「武装した兵士」が、 実は「非武装の現地住民」であった事 ――が明らかになったのだ。 軍は当初の発表を撤回・修正するはめに なり、一気に国際世論を敵に回すことに なった。 |
大慌てで組織された調査委員会が 軍の内部調査に着手したが、 混乱の中から導かれた結末は、 我々をさらに驚かせた。 |
彼らは事件の真相を、 「海兵隊員の一人が、作戦時に 極限状態に陥り、判断力を失って 住民を誤って殺害した」…と発表。 |
海兵隊員は精神鑑定のうえに軍法会議に かけられるという。 該当隊員の情報は、一切が非公開と された。 この閉鎖性がマスコミの批判に油を 注いだ。 |
一人の隊員が23人を虐殺する 前代未聞の不祥事に、管理責任は ないのか? またそんな狂気の海兵隊員が本当に 実在するのか? 軍が閉鎖的なのは今にはじまった事では ないが、あまりのご都合主義に、 隠蔽工作が見え隠れする。 |
ここで信じるに値する情報を開示し、 誠実な態度を取らなければ、 軍は国民からの信頼を取り戻せず、 黒い噂が消えることはないであろう。 なによりも、兵士の遺族らが納得 すまい。 |
ダネル基地は取材拒否を続け、今日も フェンスの中で兵士らが淡々と訓練に 精を出す。 アメリカの正義はどこにあるのか? 我々はただ、騎士たちが清廉であること を確認したいだけなのだ。 |
「ワーズパワー」誌 ジェフ・ヘンドリクス |
アンブレラ幹部養成所の初代所長。 始祖ウィルスを発見したアンブレラ創設 からのメンバーであり、ウィルス研究に 没頭する。 アンブレラ社員を人体実験に使用し、 その犠牲者は20人近くになる残酷な 人物。 |
スペンサーの密命を受けたウェスカー、 バーキンによって1988年に暗殺される。 だが、10年後謎の復活を果たし、 アンブレラへの復讐と世界の滅亡を掲げて 暗躍し始める。 |
無数のヒルが集まり、生前のマーカス 博士の容姿を模倣したクリーチャー。 人体を模倣する際にはヒルの体皮から 粘着性の高い体液を分泌、強固に結合 しあう。 外敵や餌が接近するとヒルは擬態を といて攻撃態勢に入る。 不気味な強敵。 |
大型の真猿類をベースに開発した 生物兵器。 素体が知能が高い哺乳類だったことも あり、命令を遂行する能力に優れる。 ウィルスの影響で筋肉組織は外皮を破る ほどに発達し、飢餓感から生じる猛烈な 攻撃衝動により、獲物に猛スピードで 接近、飛び掛かる。 |
t-ウィルスに二次感染して凶暴化した コウモリ。 人間目掛け体当たりする習性を持つ。 凶暴化以外は普通のラクーンフォレスト に生息するコウモリだが、噛み付きにより ウィルスを感染させる可能性は非常に 高い。 |
t-ウィルスに感染したコウモリの中 でも一体だけ特殊な変異が見られる クリーチャー。 これはt-ウィルスが適合性の高い 個体を巨大化させる効果を実証した 例の一つ。 |
骨格が異常発達した肉体に最大3メート ルの翼手を持ち、人間の体を持ち上げて 飛ぶほどの力がある。 食性は肉食に変化しており、攻撃時には 確実に獲物を捕獲するため、音波で仲間 を呼ぶこともある。 |
変異ヒルの頂点に君臨する。 普段はマーカス博士の姿を模しており、 擬態を解くことで異形に変化する。 |
マーカス博士の遺体に侵入し長い時間を かけてDNAを取り込んだため、擬態時に は思考や人格までマーカス博士そのもの になる。 女王の名の通り、常に無数のヒルの群れ を統率し、指揮しながら行動する。 身の危険を感じると周囲の変異ヒルを吸 収統合し、巨大な第二形態へ移行する。 |
ラクーンシティ郊外の森林で 謎の猟奇殺人事件が頻発する。 ラクーン市警は 特殊部隊S.T.A.R.S.ブラヴォーチームを 調査に派遣するが、 輸送ヘリにエンジントラブルが発生し、 森林に墜落する。 |
かろうじて脱出した部隊は 大破した囚人護送車と惨殺された 海兵隊員を発見。 ブラヴォーチーム隊長のエンリコは 逃げた囚人ビリー・コーエンの捜索指示 を出す。 |
新入隊員である レベッカ・チェンバースは森の中で 停止する列車を発見、調査を試みる。 列車には何らかの事故が発生したかの ようで、乗客はすべて死んでいた。 |
ところが急に死体が動き出し 襲い掛かってくる。 生ける屍に囲まれ絶体絶命の彼女を 助けたのは囚人ビリーだった。 |
23人を殺した大罪を負っているビリーを 疑いながらも、この地獄を生き抜くため にレベッカは共闘を試みる。 いつのまにか列車が動き出し、 暴走し始める。 このままでは衝突は確実で、二人は 列車にブレーキをかけ、止めようとする。 |
停止は完全には間に合わず、列車は 横転するが、二人はなんとか無事に 降り立つのだった。 たどりついたそこにはアンブレラの 幹部養成所が待ち受けていた。 |
幹部養成所は所長の ジェームス・マーカスが死んでから 閉鎖されていた。 廃墟のはずの施設では吸血ヒルが 人間の姿を模り、襲いかかってくる。 恐ろしい異変が起こっていた。 |
同様にそれを感じていたのが、 アンブレラの幹部、 アルバート・ウェスカーと 研究者ウィリアム・バーキンだった。 二人は養成所を再利用するために 訪れていたが、 その計画は度重なるモンスターの襲撃 により粉砕されていた。 |
ビリーとレベッカを監視しながらも アンブレラに襲い掛かる邪悪な存在を 感じ取り、 二人は養成所の廃棄と破壊を決意し 脱出する。 |
レベッカとビリーは戦い、助け合う うちに、お互いの理解を深めていた。 レベッカは23人の殺害というビリーの 罪が冤罪であることを確信する。 二人の前に死んだはずのマーカスが 立ち塞がり、驚くべきことを語る。 |
10年前、ヒルの研究から進化を 加速させるウィルス “t-ウィルス”の開発に成功するが、 その成功を妬んだスペンサーの部下、 ウェスカーとバーキンに暗殺され 研究成果を奪われた。 だが進化したヒルたちはマーカスの遺体 を侵食、コピーし、ヒルの擬態の一つと して蘇らせたのだった。 |
新生マーカスは森にt-ウィルスを ばら撒き、アンブレラへの復讐として、 バイオハザードを引き起こそうと していた。 巨大な女王ヒルに変貌するマーカス。 またウィリアムが仕掛けた養成所爆破の 時間も刻一刻と迫ってきていた。 信頼しあうチームとなった 二人のラストバトルが幕をあける。 |
1978年2月3日 |
実験体のヒル4匹へ「始祖」を 投与開始。 生存のための寄生と補食、そして繁殖。 その全てを本能で繰り返すヒルは 生物兵器として最適であると 考えられたからだ。 ヒルたちはしばらく苦しむように のた打ち回っていたが、 間もなく沈静化した。 以後は、しばらく目立った変化無し。 |
1978年2月10日 |
投与開始から7日間。 全長が二倍までに肥大化し、変態の 兆しが見える。 産卵も無事に終え、最初の倍の数まで 一時増えたが、異常な食欲のおかげで 共食いを始めてしまった。 急いでエサを調達するが、2体を失って しまった。 |
1978年3月7日 |
エサを生きたまま与えることにするが 半数が逆にエサに攻撃され、 失われてしまった。 しかし、それを学習したヒルたちの 攻撃パターンは次第に単体ベースから 群体ベースへと移行する様子を 見せ始めた。 これを境に共食いもしなくなった。 予想を越えた、素晴らしい進化ぶりだ。 |
1978年4月22日 |
ヒルたちは補食の時以外も個体での 行動を止め、 常にある程度まとまった集団として 行動を取るようになる。 与えるエサにも、驚くほど効率的に 攻撃するようになった。 |
1978年4月30日 |
所員の一人に実験の事を 感づかれてしまったようだ。 “エサ”が人間になったら? ヒルたちの反応はどうだろうか? |
1978年6月3日 |
今日は素晴らしい記念日となった。 彼らが私の姿の擬態を始めたのだ! 私を親として認識しているのか…。 かわいい子供たち。 もう誰にも渡しはしない…。 |
アンブレラが誇る有能な科学者。 G-ウィルス開発計画の最高責任者。 マーカスの研究を引き継ぐように、 t-ウィルス関連研究の中枢になった。 |
しかしG-ウィルス開発の経緯で アンブレラ本部とそりが合わなくなり、 密かに米国政府に接近する。 そのためアンブレラの特殊工作部隊の 襲撃を受け死亡する直前、自らにGを 投与し怪物化する。 妻のアネットとの間に一人娘、 シェリーがいる。 |
1988年にマーカスが死んでから 放棄されていた、幹部養成所を調査し 再利用する、アンブレラ社の 一大プロジェクト。 |
二回に分けて人員、機材を運びこむ予定 だったが、先発隊は施設の生物兵器に より壊滅、黄道特急による後続部隊も ヒルの襲撃により壊滅する。 計画の責任者はアルバート・ウェスカー とウィリアム・バーキン。 |
養成所の設立目的 |
ここは我がアンブレラの明日を担う 人物を育てるための養成機関である。 |
当施設は年齢・人種・国籍を問わず、 優秀な研究を完成させた者だけを 全世界のアンブレラのリーダーとして 送り出してきた。 |
諸君らにも、同様にリーダーシップを 発揮する日が来る事を期待している。 |
養成所指針 |
「規律・服従・忠誠」 |
この三つの言葉は、アンブレラ 全社員に対する指針であり、 当施設における「法」でもある。 |
この言葉を常に心に刻み込み、 研究に身を捧げてこそ、諸君らは 大いなる栄光を勝ち取る事が できるのだ。 |
アンブレラ幹部養成所所長 ジェームス・マーカス |
12月4日 |
我々はついに発見した…。 この新しいウィルスを! 我々は、この新しい発見に対し、 『始祖』と名付けた。 一刻も早く持ち帰り、詳しい調査を 始めたいものだ。 |
3月23日 |
相棒のスペンサーが、 『会社を興す』と言い出した。 まあ、私は『始祖』の研究さえ できれば、どうだって構わない。 ……好きにやらせておくさ。 |
8月19日 |
スペンサーが、養成所を設立するから 私にそこの所長をやれと言い出した。 事業のためだか、なんだか知らんが ヤツもうるさくなってきたものだ。 だが、これは逆に利用できるかもしれん。 この謎多きウィルスを研究するには 特別な場所が必要だ。 |
誰にも邪魔されない特別な場所が…。 |
11月30日 |
スペンサーのヤツ… 今日も私に文句を言ってきた。 『始祖』を単なる利を生むための道具 としか考えられんとは、愚か者の極みだ。 だが、このままヤツの発言力が 強くなっていくのは研究を続ける上でも 非常に具合が悪い。 |
なんとしても『始祖』の実用化に こぎつけ、私の発言力を確たるものに しなければ…。 |
9月19日 |
ようやくたどり着いた…。 『始祖』をベースとした新種ウィルスの 開発に目処が立ったのだ。 様々な実験の結果、ヒルのDNAと 組み合わせたことが決め手となった。 これが初の「t」成功例となるだろう。 『始祖』品種改良の第一号だ。 |
10月23日 |
駄目だ! モルモットを使った実験では、 これ以上の進展は望めない。 哺乳類、やはり人間を素体に用いねば 研究はいつまでも次の段階に移らず、 足踏みを続けるだけだ……。 |
11月15日 |
所内の一部に私の実験に感づいた 者がいるようだ。 …しかし、気にする事もなかろう。 邪魔になるようなら、私の実験を “手伝って”もらうまでの事だ。 |
1月13日 |
とうとう完成した。 私のかわいいヒルたちが! 下らん生き方をしているヤツらには、 この充実感は理解できまい、 これで、やっとスペンサーを 黙らせる事ができる。 この私が全てを支配するのだ…。 |
1月31日 |
私の部屋の秘密を守る仕掛けが 作動した形跡があった。 何者かが「t」を狙って 侵入したらしい。 バカなヤツだ。 スペンサーが飼っている連中の 仕業だろう。 |
2月11日 |
先日に引き続き、秘密研究所への 入り口を探られた形跡が見つかった。 ヤツがそのつもりなら、相応の処置を 考えねばなるまい。 差し当たり、ウィリアムとアルバートに イヌをいぶり出させるか…。 かわいいヒルたち以外に信用できるのは あの二人くらいだ。 |
スペンサー… このままでは済まさん。 |
t-ウィルスに感染し遺伝子構造が変化 した人間。 知性を失い、皮膚が腐敗してさながら 生ける屍のように見えるのでゾンビと 呼称される。 |
t-ウィルス漏洩事故によって 大量に発生し、飢餓感に駆られ、 他の生物に接触している彼らは、 効果的に感染を広げていく、 ウィルスの器にすぎない。 |
May 9.1998 夜、警備員のスコットとエリアス、 研究員のスティーブとポーカーをやった。 スティーブの奴、 やたらついてやがったが、 きっといかさまにちがいねェ。 俺たちをばかにしやがって。 |
May 10.1998 今日、研究員のおえら方から、 新しい化け物の世話を頼まれた。 皮をひんむいたゴリラのような奴だ。 生きたエサがいいってんで、 豚を投げこんだら、 奴ら、足をもぎ取ったり、 内臓を引き出したり遊んだあげく、 やっと食いやがる。 |
May 11.1998 今朝の5時頃、宇宙服みてえな防護衣を 着たスコットに、突然たたき起こされて、 俺も宇宙服を着せられた。 なんでも、研究所で事故があったらしい。 研究員の連中ときたら、 夜も寝ないで実験ばかりやってるから、 こんな事になるんだ。 |
May 12.1998 昨日から、このいまいましい宇宙服を つけたままなんで、 背中がむれちまって、妙に、かゆい。 いらいらするんで、腹いせに あの犬どもの飯を抜きにしてやった。 いい気味だ。 |
May 13.1998 あまりに背中がかゆいんで 医務室にいったら、 背中にでっけえバンソウコウを貼られた。 それから、もう俺は宇宙服を着なくて いいと医者がいった。 おかげで今夜はよく眠れそうだぜ。 |
May 14.1998 朝起きたら、背中だけでなく 足にも腫物ができてやがった。 犬どものオリがやけに静かなんで、 足引きずって見に行ったら 数が全然たりねえ。 めしを三日抜いたくらいで逃げやがって。 おえら方に見つかったら大変だ。 |
May 16.1998 昨日、この屋しきから逃げ出そとした 研究いんが一人射さつされた、 て 話だ。 夜、からだ中あついかゆい。 胸のはれ物 かきむし たら 肉がくさり落ちやがた。 いったいおれ どうな て |
May 19.1998 やと ねつ ひいた も とてもかゆい 今日 はらへったの、 いぬ のエサ くう |
May 21.1998 かゆい かゆい スコット きた ひどいかおなんで ころし うまかっ です。 |
4 かゆい うま |
S.T.A.R.S.アルファチーム所属。 手先が器用でカギ開け、 爆発物処理を得意とするだけでなく、 状況分析にも優れる。 またデルタフォースで訓練を受けており、 射撃力は遜色ない。 |
ラクーン市の崩壊後は、 アンブレラを完全に叩き潰すこと目標に、 クリスと共に私設対バイオハザード部隊 に所属している。 真面目で正義感が強く、 思ったことはすぐに行動に移す。 弱音をはかないので強く見られがちだが、 時折女性らしい繊細さと優しさを見せる。 |
射撃技術は猛者が集まる S.T.A.R.S.アルファチームの中でもNO.1。 元空軍のパイロットという経歴を持ち、 格闘戦にも長け、コンバットナイフでの 近接戦闘を得意とする。 |
ラクーン市崩壊後はアンブレラを追い、 私設対バイオハザード部隊を編成して アンブレラの残党を追っている。 優れた観察力と洞察力を持ち、 心中の正義の炎は消えることがない タフガイ。 いかなる状況でも信念を貫くが、半面 上官との衝突を生んでしまうことがある。 |
クレアという妹がいて常に気にかけている。 |
S.T.A.R.S.ブラヴォーチーム所属。 チームで最年長のベテラン。 緻密な捜査には定評がある。 任務では主に偵察や陣地の確保を担当。 洋館に突入するが 遭遇したゾンビの餌食となる。 |
S.T.A.R.S.ブラヴォーチーム所属。 射撃の名手でその腕前はクリスと 1、2を争うほど。 洋館に侵入後、怪物の襲撃にあって 絶命、テラスで遺体として発見される。 |
ラクーン市警の管理下にある 特殊戦術及び救助部隊(Special Tactics And Rescue Service) でアルファチームとブラヴォーチームの 2チームがある。 |
都市型テロ、犯罪組織、緊急事態など に即時対応できるエリート集団として スカウトされたスペシャリストで 構成される。 活動資金は民間企業からの寄付で、 そこにはアンブレラも含まれる。 |
ラクーンフォレスト奥地に建てられた アンブレラの研究施設。 主要施設は地下にあり、 偽装されているため地上では 二階建ての洋館しか見えない。 洋館部分は数々のギミックが 仕掛けられた奇怪な設計で、著名な 建築家ジョージ・トレヴァーによるもの。 |
ドーベルマン種の犬にt-ウィルスを 投与することで産み出された生物兵器。 表皮の腐敗は著しいが、走力、 耐久力は格段に強化され、 獲物を見つけると仲間とともに 波状攻撃をしかけてしとめる。 ラクーン森林地帯に逃げ出し数々の 猟奇事件を引き起こす。 |
通常のゾンビがt-ウィルスの変異体に よってはるかに凶暴化した状態。 一度致命傷を追い活動を止めたゾンビ 体組織をウィルスが再構築することにより、 身体が赤みを帯びたクリムゾンヘッド として復活する。 鋭利な刃物のようなツメ、機敏な動作で 襲い掛かる。 |
人間の受精卵に、爬虫類などのDNAを ウィルスの力で掛け合わせることで 誕生した戦闘型B.O.W.。 攻撃性が極めて高く巨大なツメを持つ。 簡単な命令を理解・遂行できる能力を 持ち、俊敏力と跳躍力を生かして敵を 刈り取っていく、まさに“狩猟者”。 |
ホオジロザメをベースにしたB.O.W.。 地上生物以外にもt-ウィルスが適応可能 かを確かめるために開発された。 ただ原始的な魚類であるサメにウィルス の強化効果はあまり現れず、 生物兵器というほど洗練されたものには 仕上がっていない。 成体は水中では無敵を誇るが地上では 無力である。 |
t-ウィルスに冒された昆虫を補食 することで二次感染したハチ。 ウィルスの影響で巨大化している。 巣を作って社会性集団を営むこともあり、 一匹一匹はたいしたことがなくても、 すぐに集団で襲いかかってくる。 尻部には毒針をもち、毒液とともに ウィルスを注ぎ込んでくる。 |
野生の小型の毒ヘビが t-ウィルスの二次感染によって、 変異をとげ、攻撃性を増したもの。 繁殖力も変化したのか異常に 増え続けている。 もともと保有していた出血性の毒が ウィルスによってさらに強化されている。 またウィルス感染の可能性もあるので 侮れない。 |
初期に実験的に作られた節足類を ベースとするB.O.W. 名前は素体となった網を張るクモに 由来するが、巨大化したせいで 網を張らず強酸性の毒液を利用して 狩りを行う。 |
外壁や天井を這うというクモならではの 機動性は生物兵器としての可能性を 見せたが、高度なコントロールはできず、 研究は打ち切られた。 |
廃棄処分されたウェブスピナーの 一体が突然変異し、さらに巨大化、 攻撃性が増した。 全身黒味を帯びたため ウェブスピナーと容易に判別できる。 巣を張る能力が復活したらしく、 巣の奥に潜み大型の獲物が 迷い込むのを待っている。 |
t-ウィルスの流出により 偶然発生した巨大植物。 その奇怪な生態が研究者の目に留まり、 観察が行われていた。 植物らしからぬ、行動性をもっており、 本体は動けないが、触手状のツルを 伸ばし巻きつかせ獲物を捕らえ、 血を吸い上げる。 |
さらに自己防衛のために、 外敵を確実に排除する様々な能力を 駆使する。 |
私たちの研究は、第3段階に入った。 従順で記憶力に長け、命令をきびきび と遵守する。 鍛えられた肉体を休むことなく行使し、 不平を漏らさない。 兵士としての理想だけをパッケージした、 究極の戦闘用生体生物兵器… 通称「タイラント」と呼ばれる モンスターを創り出す事が、それだ。 |
しかし、その研究には当初から 大きな障害があった。 タイラントの基となる「生体」の入手が 困難だったのだ。 遺伝子的に「タイラント」として 適応する人間が、 極めて限られていたためである。 |
そこには「t-ウィルス」の性質が 要因としてあった。 「ゾンビ」や「ハンター」を製造する 為の「t-ウィルス変異株」はほとんどの 人間に適応したのだが、 脳組織を著しく衰退させる問題があった。 ある程度の知能が維持できねば 「タイラント」には成り得ない。 |
バーキンはその問題を克服するべく、 完全適応すれば脳への影響を最低限に 押さえる新しい「変異株」の抽出を行った。 |
だが、その変異株に対しては、 適応する遺伝子を持った人間が極めて 少なかった。 遺伝子解析班のシミュレートでは 「1000万人に1人」の割合だという。 それ以外は、ただゾンビとなるだけ だったのだ。 |
研究が進めば、もっと多くの人間が 「タイラント」として適応する、 別のタイプの「t-ウィルス」も 開発できるはずだった。 しかしその研究を進める為にも、 先ず新しい「変異株」に完全適応する 人間が必要とされた。 |
とは言え、 アメリカ全土を探しても数十人しか 存在しないような者を実験体として かき集めるという話しは現実味がない。 やむなく、理想の遺伝子パターンに 比較的近いサンプルを、 他の研究所などから無理矢理集める という策しか取り得なかった。 |
乗り上げた暗礁は、 簡単に取り除けそうにない。 大きな不安が、私たちを覆っていた。 |
TOP SECRET July 22.1998 2:13 保安部長へ X-DAYが近づいている。 一週間以内に、以下の作戦を 速やかに、順次実行せよ。 |
1) S.T.A.R.S.を研究所に誘い込み B.O.W.(生物兵器)と戦わせ、 実戦データを得よ。 |
2) 変異体を含むB.O.W.の胚を、 一種につき2個ずつ回収せよ。 但し、タイラントは廃棄処分とせよ。 |
3) 人員・実験動物を含む、 アークレイ研究所の全てを、 事故に見せかけて処分せよ。 |
親愛なるエイダへ June 8.1998 エイダ、いま君が、 これを読んでいるという事は、 私はすでに、 私でなくなっているという事だ。 |
今日の検査の結果で、 思っていた通りの反応がでた。 「陽性」だ。 |
もうすぐ あんな姿になってしまうのかと思うと、 気が狂いそうになる。 |
エイダ、 君は今の所、感染してはいない。 |
これは無いことかもしれないが、 もし、君が最後の一人だったら、 動力室に行って起爆装置を作動させ、 映像室に置いてある資料を持って、 ここから脱出して欲しい。 |
そしてマスコミを使って、 事の全てを公にしてくれ。 |
もし、セキュリティシステムが 正常に機能していれば、 ここのロックは全て解除できる。 |
これには小実験室にある端末から 私の名前でログインし、 さらにパスワードを入力すれば アクセスできるようにしておいた。 |
パスワードは「ADA」、君の名だ。 |
(一部抜粋) これが私の最後の頼みだ。 もし変わり果てた姿の私を見かけたら、 エイダ、君の手で楽にしてくれ。 君のJohnより |
人間の遺伝子にハエの遺伝子を 組み込んで作り出された狂気の 生物兵器。 人型だがハエの特性を 強く受けついでおり、 壁面を這い回ることができ、 鋭いツメをもつ。 |
知能もハエ並だが 体内に無数のウジを湧かせている その姿は人間に本能的恐怖を与える。 |
アークレイ研究所が実現させた “究極生物”、 強靭な成人男性をベースとする。 戦闘能力を重視したB.O.W.の頂点であり、 t-ウィルスの正式名称である タイラント(暴君)を取り命名された。 |
命令を遵守するための高い思考能力を 持ち、耐久性も極めて高い。 ただしその制御には不安を残し、歴戦の 兵士相手の実戦試験をフィードバックし 改良される予定だった。 生命の危機に瀕すると、 リミッターを解除し戦闘力をあげた S.タイラントへと変貌する。 |
Bio Organic Weaponの略で 有機生命体兵器を意味する。 アンブレラは t-ウィルスの進化加速能力を使い、 生命体を変化させ、 商品となる兵器を開発しようとしていた。 |
ただB.O.W.といっても 戦闘用からウィルス拡散用など 目的の違いによって様々な計画が 進行していた。 その頂点が人型で、 偽装潜入、作戦ができる タイラントであった。 |
ちなみに兵器として開発されたものが B.O.W.であり、 ウィルスの二次感染によって モンスター化した生物はこの名称には 含まない。 |
猟奇事件の調査に向かったS.T.A.R.S. ブラヴォーチームの連絡が途絶え、 ラクーン市警はアルファチームに捜索を 命じる。 捜索に向かった隊員たちは森の中で 怪犬に襲われ、怪しい洋館に逃げ込む。 |
生き残った、 クリス、ジル、バリー、ウェスカーは ブラヴォーチームの調査を開始するが、 隊員たちは屋敷内のゾンビに 殺害されていた。 |
洋館内は奇怪な仕掛けに満ち、 犬、カラス、クモ、吸血植物など 様々な怪生物が蠢いていた。 怪物と死闘を繰り広げながらも、 しだいにこの場所の謎が明らかに なってくる。 ここはただの洋館ではなく、 アンブレラ社の研究所が 偽装した姿だったのだ。 |
彼らは、生き残りの レベッカ、リチャード、エンリコと 再会するが、 リチャードは身代わりになって死亡、 エンリコはS.T.A.R.S.に裏切り者が いることを伝える最中、 何者かに射殺されるのだった。 |
ジルとクリスは洋館の地下に、 最新型の研究プラントがあることを 発見した。 彼らは最深部の培養室でウェスカーと 対峙する。 彼こそアンブレラの元研究員の 裏切り者であり、 この洋館での戦い自体がアンブレラ社の 思惑で引き起こされたものだった。 |
上層部はバイオハザードの発生で、 廃棄せざるをえない現状の中、 生物兵器 対 訓練された人間の 実戦データを欲しがったのだという。 |
しかし、 その場でアンブレラさえ裏切ることを 仄めかすウェスカー、 彼の手中には完成された生物兵器 タイラントがあり、 それがあればアンブレラに従う必要も ないのだ。 だが起動したタイラントは暴走し、 ウェスカーを刺し殺す。 |
タイラントはジルとクリスを追い始める。 また施設の起爆装置が作動し、 爆発へのカウントダウンが始まる。 彼らはヘリを操縦するブラッドと 連絡を取り、 脱出のためヘリポートを目指す。 だがタイラントは着実に彼らとの間を 縮めていた。 |
S.T.A.R.S.アルファチーム所属。 化学防護要員のほか、 ヘリの操縦を担当する。 臆病で逃避する傾向があり、 洋館に仲間を置き去りにしてしまう。 良心の呵責にさいなまれ、戻ってきた 彼は洋館から仲間たちを救出する。 |
しかし彼の性格は直らず、 その臆病さ、事なかれ主義が祟り、 その後ラクーン市で追跡者ネメシスに 惨殺される。 |
S.T.A.R.S.ブラヴォーチーム所属。 ポジションはBUM(バックアップマン)、 担当は通信、得意な武器はショットガン。 年齢が若いために新人レベッカの サポート役をまかされる。 |
明朗快活で気さくな好青年。 周囲への配慮がきき、 誰かを助けようとする献身的な 精神・使命感は人一倍強い。 |
S.T.A.R.S.ブラヴォーチーム所属。 普段はヘリのパイロットを担っているが、 ラクーンフォレスト探索時は操縦を ケビン・ドゥーリーに任せ副操縦士を していた。 ヘリ墜落後付近の捜索に当たるうちに、 黄道特急を発見、調査するが、 ゾンビに噛まれS.T.A.R.S.最初の犠牲者 となる。 |
t-ウィルスに感染した野生のカラス。 外観に変化はないが、生物を見境なく 襲い、銃声にも動じないところなどに 異常な凶暴性が見てとれる。 飛翔能力があるだけに 二次感染のウィルス媒体としては 非常に危険を孕んでいる存在。 |
S.T.A.R.S.副隊長で ブラヴォーチームのリーダー。 サバイバル技術に長じ、経験も豊富。 部下からの人望も厚い。 彼が率いるブラヴォーチームは 猟奇事件の調査でラクーンフォレストに 向かう途中、ヘリが不時着、 徒歩による探索を余儀なくされる。 |
その間にチームは離散、 森に潜む怪物の襲撃も受け、 彼は洋館にチームを退避させることを 決意する。 洋館は実はアンブレラの研究施設であり、 調べるうちに彼はS.T.A.R.S.に 裏切り者が潜んでいたことを知る。 |
敬愛する大佐へ 久しいな。 ロシアにまだ夏は来ていないかね? 唐突だが一つ頼みごとがある。 君にしか出来ない仕事だ。 |
アークレイで起こった不審な事件について、 早急な対処が決定した事は、 先日の幹部テレビ会議で既知のことと思う。 現地にはすでにX-DAY処理のメールが 送信された。 あの研究所すべてを「処分」するよう、 水面下で進行している。 |
ただ… 私は心底“クレタの番人”だけは惜しいと 思うのだ。 手を煩わせてすまんが、 合衆国のラクーンに飛んで、隠密に 素体を回収してもらえないだろうか? |
この急務には訳がある。 社内に、私を追い詰めようとする 勢力が潜んでいるらしいのだ。 ウィルス漏洩から始まった度重なる 不祥事には、裏があるとも読んでいる。 先日の会議でも、 社は完全証拠隠滅という道を選んだ。 |
また専用回線でのメールも 内部傍受の可能性を推し量って、 わざわざ封書にした。 対外的には、 アンブレラは未曾有の危機に 見舞われている。 こんなときこそ、裏切り者が跋扈する。 |
仇なす輩はこの期にいぶり出すとしよう。 もともと社内の粛清は貴兄に 一任している。 大佐よ、待ち望んだ狩りの時間が やってきたぞ。 (署名なし、古い印章のみ) |
B.O.W.の実験体であった毒蛇が 逃亡したのち、t-ウィルスの影響で 驚異の異常成長を遂げたもの。 そのまま洋館の主となり、 研究者たちを食らうようになる。 |
牙には猛毒が分泌されていて、 特殊な血清で治療しないと数分で 死亡する。 獲物を丸呑みにしようと大アゴを 開くときの様子が“あくび”に見え それを意味するヨーンと名づけられた。 |
あまり時間が無い。 例のアレの使い方を教えておこう。 同期のよしみだ、遠慮はいらない。 渡したサンプルは、変異体株の一つだ。 面白い性質を持っている。 |
注入は、想定する有事の最低5分前には 終えておくこと。 浸透は速いがそれでも数分を要す。 死に至っても、断片組織さえ残っていれば、 ウィルスが体組織を再構築し蘇生する。 なお再構築中は一時的な仮死状態となる。 |
動物実験では70%がいわゆる 「強化状態」となった。 筋力と心肺能力が生存時よりも 増強される。 ウィルスが死亡原因を克服できるように 作用したものだろう。 |
残りの20%は生体強化の見られない蘇生。 10%は蘇生しなかった。 蘇生確率はざっと90%。 人では試していないが、 そんなに悪い賭けでもあるまい。 何に使うか知らんが、 お前ならウマくやるだろう…幸運を祈る。 |
Nov.14.1967 注射で頭がボーっとする。 お母さんに会えない。 どこかに連れていかれた。 二人で脱出しようって約束したのに 私だけおいていくなんて…。 |
Nov.15.1967 お母さん見つけた! 今日の食事は、お母さんと一緒! うれしかった。 |
違う、偽物だった。 外は一緒だけど中が違う。 お母さんを取り返さなくっちゃ! お母さんに返してあげなくっちゃ! |
お母さんの顔は簡単に取り返せた。 お母さんの顔を取っていたおばさんの 悲鳴が聞こえたけど、 お母さんの顔をとったやつの 悲鳴なんか気にしない。 |
お母さんは私のもの。 誰にもとられないように 私にくっつけておこう。 お母さんに会った時、 顔が無いとかわいそうだもの。 |
Nov.17.1967 石の箱の中 お母さん 匂い ここ お母さんがホント? 石の箱 かたくてイタイ 手のジャラジャラが邪魔をする 4つの石 つてるジャラジャラせで お母さ 会えない |
19 お父さん 一つ くっつけた お母さん 一つ くっつけた 中身はやぱり赤く ヌルヌル 白くてかたかた ホントのお母さ 見つからない |
お父 ん分からない また お母さ 今日見つけた お母さ をくつけたら お母 ん動かなくなた 母さんは悲鳴を上げていた なぜ? 私は一緒に居たかただけ |
4 お母さん どこ? 会いたい |
愛するリサへ 日に日に私が私で無くなっていく…。 そんな感覚が 確信に変わり始めています。 あの注射のおかげか、 体のかゆみは幾分か収まってきたみたい。 今日も「栄養剤だ」と言われ、 白衣の男達に注射を打たれました。 |
注射をされると、意識がはっきりしてくる。 意識が戻ってくると、 何も考えられなくなっていた自分に 気付いて、愕然としたの。 |
全てを忘れてしまう感覚に襲われ、 あなたの事やあの人の事…、 どんな性格で、 どんな顔だったかすらも 意識の闇に覆われてしまう。 |
ああ、リサ、 私も今すぐにでもあなたに会って、 あなたを抱きしめて確かめたい。 そうしないと、あなたも、あの人も 消えてしまいそうで、とても怖い。 |
……このままではダメね! 早く逃げ出さないと! |
いい?リサ チャンスは多分、 次に一緒にあの実験室に行く時! 二人して意識のないフリをするの。 そしてあの白衣の男が 隙を見せた時が逃げ出すチャンスよ! |
外へ脱出したら、 お父さんを一緒に探しましょう! この手紙に あなたが気付いてくれます様に Nov.13.1967 ジェシカ・トレヴァー |
幸せそうな家族写真の裏に 何かが書かれている。 |
始祖ウィルス変異体を投与 (Nov.10.1967) ・ジェシカ 「TYPE-A」投与 細胞活性時に組織断裂化 ウィルス定着に失敗 廃棄処分 ・リサ 「TYPE-B」投与 細胞活性時に組織断裂化 後にウィルス定着化成功 器の改造に一定の成果 保護観察継続 |
※ジョージ 抹消済み(Nov.30.1967) |
アークレイの洋館を建築した 著名な建築家、 ジョージ・トレヴァーの家族。 彼は5年かけて洋館を完成させるが、 仕掛けを全て知っていたため、 屋敷内に幽閉され、 |
妻のジェシカ、娘のリサはウィルスの 実験体となり、ジェシカは適応できずに 廃棄処分にされる。 結局彼も屋敷から出ることができずに 力尽きる。 スペンサーの野望の初めの犠牲者。 |
洋館で30年近く監禁され、 人体実験を受けつつ生きながらえていた 怪物。 長期にわたりあらゆる実験用ウィルスを 投与されつづけた結果、 不死性を獲得し、バーキンの「G」発見 のきっかけを作った。 |
人の皮を剥いで身に付けるという 奇行が目立ったこともあり、 何度も処分されたが、 彼女を殺すことはできず、 拘束具をつけたまま洋館周辺を 徘徊している。 |
8月7日 あの日から二週間が経っていた。 身体の傷はすでに消え、周囲の私に 対するぎこちない気遣いもなくなった。 人々にとって、 それはもう過ぎ去ったことなのだ。 |
しかし私は目を閉じるたびに、 それが鮮明によみがえってくる。 生肉を食らう人のなれの果て、 怪物に生きながらむさぼられる 仲間の悲鳴。 心の傷は今も消えてはいないのだ。 |
8月13日 クリスは最近もめごとを起こすことが 多くなった。 あまり他の署員と口をきかなくなり、 いつもいらいらとしている。 この前など、少しコーヒーのしずくが 飛んだだけで少年課のエルランを 殴り倒してしまったのだ。 |
私はすぐに止めたが、 彼は私を見ると軽くウィンクをして 行ってしまった。 彼はどうしてしまったのか…。 |
8月15日 深夜、 謹慎を命じられているクリスに呼ばれ、 私は彼のアパートをたずねた。 クリスは私を部屋に通すと すぐに数枚の紙片を押し付ける。 それは“G”とだけ題された、 ウィルス研究論文の一部であった。 |
クリスは、「悪夢の続きだ」といった。 「まだ、あれは終わっていない」と。 彼はあの日以来、 休息もなく戦い続けていたのだ。 私にすら告げずに。 |
8月24日 今日、クリスは欧州へ旅立つために 街を離れた。 バリーは一度家族をカナダへ送り、 その後に追うといっていた。 私はラクーンシティに残ることになる。 |
この街に残る研究施設が重要な施設で あることを知っているからだ。 クリス達には一ヶ月ほど遅れるが、 欧州のどこかで彼らと落ち合うことに なるだろう。 その時こそ、 私の本当の戦いは始まるのだ。 |
インディオの血を引く若き傭兵。 階級は伍長。 かつては南米某国の反政府共産ゲリラ として活動していた。 政府軍によって組織が掃討された後、 アンブレラにスカウトされアンブレラの 特殊部隊U.B.C.S.に所属する。 |
重火器や車両の運転に精通しており 頼りになる。 軽口が多いものの、情に厚く熱血漢。 戦火の中で育ったせいか、 危険に自ら飛び込む勇敢さも 持ち合わせている。 |
アンブレラの私設部隊。 正式名称は アンブレラ・バイオハザード対策部隊 である。 主な任務は自社製品が 引き起こした災害への対処で、 事件が発生すると真っ先に派遣される。 |
任務の危険度から隊員は 戦争犯罪人や亡命者、もしくは 死刑や無期懲役の宣告を受けた軍人で 構成されており、無罪放免などを 交換条件に参加を強制されている。 隊員の中には、共産圏で 軍務に当たっていたものも多く その戦闘技術は侮れない。 |
アメリカ中西部に位置する工業地帯。 豊かな自然に恵まれ、 北部には雄大な森林地帯、 そして豊富な水源を持つ。 |
かつては人口10万人ほどの地方都市に 過ぎなかったが、 多国籍企業のアンブレラ誘致に 成功してから、工業化が進み 人口の3割がアンブレラ関連の業務に 従事する企業城下町として成長した。 ラクーンとは“あらいぐま”を意味する。 |
ついに押さえたぜ。 最近頻発しだした猟奇事件。 「人食い病」の現場だ。 人が人をかみ殺す。 まるで飢えた犬っころだ。 ひどいもんだ。 かじられた腕なんか冷蔵庫に ほっといた食いかけのハムみたいだ! |
最近街の人間がしばしばそういう病に 冒される。 原因は未だつかめていない。 現代病の不思議というやつか? その辺をこれから探ってみるか。 |
「人食い病」が市街に多発したせいで ついに厳戒令が敷かれちまった。 いまはラクーンの情報媒体すべてが 厳しい規制を受けている。 だが俺はそんなに甘くない。 ブン屋としてだんまりを決め込むつもりは さらさらないからな。 |
米国全土でこの異常な病が 発生しているわけじゃないはずだ。 すぐ近くに原因となる何かが必ずある。 街の外周が国の軍隊に封鎖された。 それほどこの街が危険な状態ってわけだ。 |
市民のほとんどが死に絶え、 わずかに生きてる者も病原体に 接触している。 米国全域がそれに汚染されることだけは 避けねばならないという判断だ。 たしかに理屈じゃあ正しいよ。 くそ! |
発病するか食われるか、どっちにしろ 逃げ場はない。 俺は死ぬまで真相を追う。 病原体の感染方法は空気感染なんか じゃない。 もっと直接的な何かだ。 |
くそったれ! 誰かこれを読む者はおるのか。 わたしが死肉狂いどものエサになった後 街を閉鎖していたGIどもが見つけて 笑うのだろうか。 助けてくれ! もう駄目なのか? 死にたくない! まだわたしは生きていたい! |
妻も娘もお袋も、みんな殺された。 しかしそんなことはもういい。 はるかに重要なのはわたしの命だ。 こんな唐突に終わりがくるのなら、 営業マンなんぞならなかった。 わたしは小説家になりたかったんだ。 |
「お前の人生は長いのだから」という お袋のたわごとはクソ食らえだ! わたしは偉大な小説家 ダリオ・ロッソとして賞賛され…… |
漏出したt-ウィルスの影響で 異常に巨大化した節足動物。 「墓あばき」の異名で呼ばれる このクリーチャーは地中を自在に掘り進み、 地表の獲物を察知すると急浮上して奇襲を しかける。 |
10メートルを越える巨大ミミズの ような外観であり、コンクリートを 噛み砕くアゴ、 そして人間を軽く丸呑みできるほどの 消化能力を持つ。 |
t-ウィルスの侵食がさらに進み、 ゾンビが突然変異を遂げたもの。 長い舌が印象深く “舐める者”=「リッカー」 と命名された。 変異の過程で肥大した脳が剥き出しに なり、剥離した皮膚からは新たに 形成された筋組織が露出している。 |
骨格が変貌し四足歩行を基本とし、 天井を這って移動することも可能。 運動能力と瞬発力はゾンビのそれを はるかに越えており、 音に敏感で獲物を発見すると 舌を槍のように伸ばして攻撃する。 |
正式名称プラント43。 洋館で偶然発生したプラント42のデータを 元に造りだされた。 プラント42の吸血植物の特性を受け継いだ だけでなく、自力で歩行することができ、 ムチのような二本のツタを自在に操って 獲物を捕らえる。 |
頭部のようなつぼみからは消化酵素液を 発射、敵に致命傷を与える。 動作が全体的にゆったりしているのは、 体液の移動を利用して各部位を動かして いるからだと思われる。 |
下水道に生息しているゴキブリが t-ウィルスの影響で巨大化したもの。 体長が8倍の40cm近くもあり、 種が元々持つ生命力の高さも手伝って 爆発的に増加している。 獲物のやわらかい部分に喰らいつく 習性があり、 人間の場合は頸動脈を狙われやすい。 |
また集団で飛び掛かってくるため、 顔にへばりつかれ窒息死する場合もある。 下水道の生態系の覇権を モンスター化したネズミと争い、 打ち勝った。 その後は共食いを始める始末である。 |
アンブレラ幹部が社内を監視するために 紛れ込ませた内偵部隊。 アンブレラの様々な組織に一社員として 紛れ込んでいる。 U.B.C.S.にも数人が潜入していた。 ニコライ・ジノビエフもその1人である。 |
その役目は 不審者の監視から、証拠隠滅工作、 暗殺などの掃除屋のごとき特殊任務。 作戦成功の暁には高額な報酬が 約束されているために、 仲間の死や裏切りなどなんとも思わない。 この監視員を影で束ねているのが セルゲイ大佐だと噂される。 |
ラクーンシティは見捨てられた。 我々の議会への作戦遅延工作は、 すでに限界を迎えている。 全ての監視員は速やかに脱出せよ。 明朝米軍は作戦を実行する。 街は夜明けとともに確実に消滅する。 |
タイラントに寄生生物「ネメシス」を 移植することで完成したB.O.W.。 「ネメシス」は寄生することにより 完全に宿主をコントロールする。 この寄生生物の特性により命令を 着実に実行することのできる知能や、 各種の武器を使いこなす判断力も持つ。 |
全身を包むコートは防弾、対爆仕様で、 万一の暴走を押さえる拘束衣の役割も 持っている。 特筆すべきはその驚異的な再生能力で、 何らかの攻撃により行動停止状態に なっても、 「ネメシス」の分泌液によって、 その攻撃に対抗する形で再生、進化する。 |
いかなる形状、能力を身に付けるか 予測は不可能だ。 |
1998年、 初秋に入ったラクーンシティ。 アンブレラの調査のため単身街に 残っていたジルだが、 状況は留まることを知らず悪化、 ついに脱出を決意する。 |
加速度的なスピードでウィルスは拡散し、 人はゾンビに置き換わっていった。 アンブレラは市民の救助のため U.B.C.S.を投入、表面上を取り繕う。 そのうちの一人が、 カルロス・オリヴェイラだった。 |
しばしジルはカルロス、U.B.C.S.と 行動を共にする。 地獄の街からは協力者なしでは とても脱出不可能だった。 そこに黒衣の怪物がたちはだかる。 S.T.A.R.S.隊員を殺すことを目的とした ネメシス、追跡者だった。 |
追跡者は命令に忠実にジルを追い始める。 すでにS.T.A.R.S.隊員ブラッドが 血祭りに上げられていた。 |
執拗な追跡者の追撃にU.B.C.S.隊員は 次々と命を落としていく。 ただ敵はそれだけではなく、仲間に 殺された者もいた。 首謀者は隊員ニコライ・ジノビエフ、 アンブレラ幹部の諜報組織「監視員」の 一員でもあり、特命をうけていた。 |
彼はラクーンでの実戦データを 持ち帰ろうとしており、 報酬を上げるために仲間さえ 手にかけていたのだ。 そんな中、 カルロスが驚愕の情報を伝える。 ラクーン目がけ、戦略ミサイルが 発射されたというのだ。 数時間後に街は跡形も無く消え去る。 |
残された時間は少ない。 追跡者は倒されるたびに、 更に進化して襲いかかってくる。 この状況下でジルにかけられた賞金を 狙うニコライ。 絶望的な状況にもかかわらず、 ジルとカルロスは脱出の方法を 探し始める。 |
S.T.A.R.S.アルファチーム所属。 過去にクリスと同じ軍部隊にいたことが ある。 実践経験と広範な銃火器の知識を 生かして火器の整備や補充を担当して いる。 |
温厚で情に厚く、責任感も強い。 妻キャシーと娘モイラ、ポリーの 家族がいる。 洋館から、からくも脱出に成功し、 その後は家族をカナダにあずけ、 死の町になったラクーンに舞い戻った。 連絡が取れなくなった かつての仲間を助けるために。 |
作戦報告書 9月27日 午後1:00 署内西側のバリケードが突破され、 戦闘が起こった。 負傷者を一時的に1F押収物倉庫へ かくまうが、今回の戦闘で12名もの 被害者を出してしまった。 記録者 デビッド・フォード |
〜追加報告〜 突然現れた怪物に、 更に3人もの命が奪われた。 全身の皮を剥いだかのような異様な 容貌、鋭利な爪。 |
…しかし、もっとも恐ろしいのは、 舌を使った一撃だ。 奴は伸縮する舌を自在に操り、 槍のように尖らせ一瞬で3人の心臓を 刺し貫いたのだ。 他にもどこに潜んでいるのか分からない。 我々は奴等を“リッカー”と名付け 緊急に対策を講ずる事とする。 |
R.P.D.の略称で呼ばれる。 署長はブライアン・アイアンズ。 ブライアンはアンブレラとの関係が深く、 影で癒着していた。 市の規模の割には特殊部隊S.T.A.R.S.を 組織するなど、装備は豪華。 その背後にはアンブレラから供給される 潤沢な資金源がある。 |
警察署内も数々の美術品で満たされ、 さながら博物館の様。 t-ウィルスの蔓延に対して必死に 市民を救助しようと最後まで死闘を 繰り広げるが、 ブライアンが狂気に取り付かれ暴走し、 混乱させる命令を繰り返したため、 優秀な人材を揃えながら組織を 立て直すことができずに壊滅する。 |
ラクーンシティ警察署 ブライアン・アイアンズ署長殿 『S.T.A.R.S.』の隊長ウェスカーの バカな裏切りで、洋館は爆破された。 だがウィルスの研究に支障はない。 問題は、生き残って洋館を脱出した 『S.T.A.R.S.』の隊員クリス、ジル、 レベッカ、バリー、ブラッドだ。 |
連中が証拠を持ち帰っていれば、 極秘に処分し、事件が表沙汰に ならないよう、彼らの行動を規制し、 十分に監視して貰いたい。 連絡役は、 今まで通り私の妻アネットにさせる。 ウィリアム・バーキン |
ラクーンシティ警察署 ブライアン・アイアンズ署長殿 今期の謝礼一万ドルを、 例の口座に振り込んでおいた。 t-ウィルスに代わるG-ウィルスの研究は、 間もなく完成する。 これが完成すれば、私は間違いなく アンブレラ社の幹部になれる。 |
それだけに今が用心の時だ。 クリスたちが私たちの周囲を 嗅ぎ回っている。 特に薬品工場跡地の近くへは 絶対近づけないように十分に 監視して欲しい。 ウィリアム・バーキン |
ラクーンシティ警察署 ブライアン・アイアンズ署長殿 問題が起きた。 アンブレラ本社の幹部連中が、 私が開発中のG-ウィルスを横取りしよう とスパイを送り込んで来た。 おそらく二、三人だろうが、 はっきりした数は分からない。 |
長年苦労して開発してきた G-ウィルスを横取りされてたまるか。 不審な人物が町へ入り込んでいないか、 徹底的に調べてもらいたい。 もし発見できたら、ただちに拘束し、 アネットを通じて連絡して欲しい。 |
場合によっては暗殺しても結構だ。 G-ウィルスは、私の命だ。 邪魔する者は容赦しない。 たとえそれがアンブレラの人間でもだ。 ウィリアム・バーキン |
ラクーン市警察の最高責任者。 温厚な署長を装いながら裏で アンブレラと癒着し、多額の賄賂と 引換えにアンブレラの起こす 不審な事件の揉み消しを行っていた。 そのため洋館事件が発生してS.T.A.R.S. の隊員が生還しても調査に露骨な妨害を かけて捜査を遅れさせようとしてた。 |
この危険な性格は今に始まったこと ではなく、 大学時代に二度の婦女暴行を働き、 精神鑑定で有罪を逃れたという過去が ある。 ラクーンシティ全域に生物災害が拡散し、 彼の悪運も尽きかけた時に内面の狂気を 露にする。 |
署を封鎖し、 部下たちを自ら手を下し道連れにし、 市長令嬢の死体を剥製にしようとした のである。 |
謎につつまれた美女。 レオンの前に恋人の消息を追う 民間人として姿を現す。 実はウェスカーの命を受けた 女エージェントで、G-ウィルス奪取が 今回の目的。 |
特殊な訓練を受けてきたこともあり、 射撃、体術はプロそのもの。 特殊な状況下でも常に冷静。 冷静かつミステリアス。 時折女らしい心情を見せることもあるが、 誰もそれが真実なのかは言い切れない。 |
洋館事件から二ヶ月、ラクーンシティの 異変は進行し続けていた。 レオン・S・ケネディは新米警官として ラクーン市警に赴任する。 街には死者の群れが蠢き、彼はゾンビに 襲われるクレア・レッドフィールドを助ける。 |
彼女はS.T.A.R.S.のクリスの妹で、 兄を心配してこの街に来たのだった。 二人は安全な場所、警察署を目指す。 なんとかたどりついた警察署だったが、 すでに組織は壊滅しており、 二人は分かれて脱出経路と生存者を 探す。 |
そんな中レオンは地下駐車場で 謎めいた民間人の女性エイダと出会い、 行動を共にする。 同じころクレアも逃げ惑う少女を助ける。 彼女はシェリーという名で両親と はぐれてしまったのだという。 |
レオンは警察署の地下から下水道を 経由してアンブレラ研究施設に移動 できることを発見、 それが唯一の脱出方法に思えた。 だがそこにはおぞましき、 最強の怪物が待ち受けていた。 |
クレアは下水道の奥の研究施設で、 シェリーの母親であり、 アンブレラの研究員でもあるアネットと 出会っていた。 アネットはラクーン市に起こった 災厄の顛末を話し出す。 |
下水道の怪物「G」はG-ウィルスを 投与したシェリーの父親バーキンであり、 ラクーン市の汚染がバーキンと アンブレラのG-ウィルス争奪戦を 発端としていることを。 |
一方研究所までたどりついたレオンは タイラントに強襲され、 絶体絶命のピンチに陥っていた。 その窮地を身を挺して救ったのは エイダだった。 行動を共にするうちに、 二人の間に強い絆ができていた。 エイダは自分がG-ウィルス奪取のための スパイなことを告白し、力尽きる。 |
クレアの目の前に突然現れた「G」が アネットを引き裂く。 息絶える前に彼女はGワクチンの 生成法をクレアに託す。 愛娘シェリーもまたG-ウィルスに 犯されていたのだった。 |
クレアはワクチン生成のために走り出す。 クレアはレオンと合流し研究所から 脱出できるのか? そしてG-ウィルスに犯されたシェリーの 運命は? |
1) ウィリアム・バーキンによって 開発された「t-ウィルス」を 超える能力を持つウィルス。 tは一世代だけの突然変異体を 生み出すに過ぎないが、 Gは繁殖可能なG生物を生み出す力を 持っている。 |
実はネメシス・プロトタイプを 実験体リサ・トレヴァーに移植したところ、 彼女の体内にG-ウィルスの原型が 生成された。 |
2) ウィリアムが自らにG-ウィルスを 投与し、モンスター化した姿。 通称“G”だがウィルス名と 区別するためバーキンGとも呼ぶ。 |
究極の変貌、進化を遂げていくのが 特徴で第5形態まで強さを増すが、 ラクーン市地下研究所で レオンとクレアの手により消滅する。 |
数々の不可能に近いミッションを達成し、 その生還率から“死神ハンク”の異名で 呼ばれる。 アンブレラ特殊工作部隊の隊員。 ラクーン市ではG-ウィルスの奪取作戦に 参加。 バーキンGの襲撃に部隊は壊滅するも、 単身ミッションを成し遂げる。 |
冷静沈着で無感情。 作戦時は一切の感情を見せない マシーンと化す。 プライベートの姿を見せないので、 本来の人物像は明らかでない。 |
アンブレラの誇る私設特殊部隊。 幹部直属の精鋭で構成される。 U.B.C.S.が市民の救助など 比較的表舞台に現れるのに対し、 完全に極秘、少人数での工作活動を 行なう。 |
デルタチームは黄道特急事件にも 借り出され、 列車の爆破を狙うがヒルの大群に 襲撃され壊滅する。 ハンクが属するアルファチームは ラクーン市地下研究所からの G-ウィルス奪取に投入され、 辛うじて目的は成し遂げる。 |
9月23日 もうお仕舞いだ。 アンブレラの奴等は私の街を メチャクチャにしやがった! じきに街はゾンビだらけになる。 私だって感染しているかも分からない。 こうなったら街の人間は、 一人残らずブッ殺してやる!! |
9月24日 署の内部を混乱させる事に成功した。 外部から支援が来る心配もない。 これだけ警察の対応が遅れれば、 街の連中の脱出も絶望的だ。 署内部からの脱出路も既に断ってある。 |
下のフロアでは、 生き残りの連中が必死で脱出計画を 練っているようだが、 誰一人としてここからは出さない。 |
9月26日 まだ署内で抵抗を続けている奴等が いたので、そろそろ狩ってやる事にする。 エドワードの奴、 私がいきなり後ろから心臓を 撃ち抜いてやったら、 転げ回った挙げ句、 目を丸くして死んでいった!! |
市長の令嬢はまだ生きているだろうか? ちょっとした狩りを楽しもうと 逃してやったのだが… あの美しい体はぜひ剥製にして じっくり眺めたい。 |
ロシア南部、 コーカサス地方にある地下研究所。 地表にはダミーとしてかつての 国営化学工場がある。 この施設自体はソ連崩壊後、アンブレラの ダミー会社を通じて買い取られた。 |
その後ウィルス、B.O.W.開発のため、 特化した施設が地下に偽装される形で 作られた。 経緯上、アンブレラの最も新しい基地で セルゲイの本拠地でもある。 |
ラクーン市消滅をめぐっての、 米国政府の営業停止命令を不服として アンブレラ社が訴えた裁判。 スペンサーは金に物を言わせ最強の 弁護団を結成。 偽証の証言者を用意して政府の 陰謀説に世論を傾ける作戦を取る。 |
対して政府側は、 生き残った関係者の証言を中心に 訴えていくが、物証は滅菌作戦によって 消されてしまい、 当時の政府関係者も自らの罪を恐れ、 証言を拒んだこともあり、 裁判は遅々として進まなかった。 |
次世代生物兵器の提案 アークレイ生物兵器研究チーム |
アークレイにおけるT-002型タイラント の成功により、 人間型B.O.W.に関しては商品として 一定の到達点に達したと言える。 しかしクライアントからのニーズは 多様化しており、常に次世代を見据えて 開発を行なっていかなければならない。 |
当チームとして提案するプランは 以下の通りである。 |
1) シナプスコネクト(脳接続)による同調制御 |
既存のt-ウィルスを利用した兵器の リスクとして、制御の不安定さがある。 細胞の突然変異による機能停止、 知能の減退等、対象に不測の事態を 引き起こす例が少なくない数として 報告されている。 |
兵器としての運用の確実性・安定性を 増すべく、改良を施すべき点であろう。 ヨーロッパ支部・第6研究所が目指す 寄生生物によるコントロールも 有用な対処法の一つと思われるが、 当チームとしては、 「脳細胞とプログラムチップのコネクト」 による確実性をより重視した 管理制御法を推奨しておく。 |
現在、 実験は最終段階にかかっており、 実用化の目処も立っている。 |
2) 陸戦兵器としての戦闘力の強化 |
タイラントは地上生物としては類を見ない 戦闘力・生存力を誇るが、 あくまで仮想敵を最大で武装兵士の 一個師団程度、とみなしてのものである。 AFV(装甲戦闘車両)や戦闘ヘリが対象と なった場合、 決して圧倒的なキルレシオは期待できない。 |
そこで、 タイラントに特別な火器を携行させ、 装甲材により武装させる策を提案する。 元来、その運動能力や反応力を最大限に 活かすべく、余分な付帯物を持たせない というのがタイラントの基準運用方針で あった。 |
しかし、 装甲モジュールの改良、体内器官への 強化材のインプラント処理、 遠距離誘導武器の装備など、タイラント の基本性能を活かしつつ火力を強化する 案が現実味を帯び始めている。 成功のあかつきには、陸戦兵器中 最強の商品が完成すると見込まれる。 |
洋館事件以降、 ラクーンシティには“人食い病”という 奇病(t-ウィルスの蔓延)が市内全域に まで拡大し、パニック状態に陥る。 市全体に戒厳令が引かれる中、 警察やU.B.C.S.による必死の 市民救出活動が続くが難航。 |
このままだと市外への感染も 避けられない状況に悪化。 事態を重く見た米国政府は、緊急の 連邦会議を開き、収拾を協議する。 そこで 最悪のシナリオ「滅菌作戦」を議決。 |
1998年10月1日 軍はウィルス根絶のため戦略ミサイルを 市中心部に向けて発射し、 10万人の犠牲者もろとも地上から 消し去った。 |
T-A.L.O.S. 模擬戦闘結果 (極秘) |
CASE 12 テイロス vs 特殊部隊1分隊 12人 (旧スペツナズ構成員) 戦闘終了時間:3分28秒 キルレシオ 100:0 |
CASE 13 テイロス vs 複合装甲戦車 2台 戦闘終了時間:6分40秒 キルレシオ 89:2 |
CASE 14 テイロス vs 対地攻撃ヘリ 1機 戦闘終了時間:32分13秒 キルレシオ 48:10 |
ブリジッドへ |
何故こんな危ない職につくのかという 君の訴えは、当然のものだと思う。 実際S.T.A.R.S.の任務は 常に危険と隣りあわせだ。 こんな機会だし、 ちょっと真面目に話しておこう。 |
ブリジッド… 以前にも話したけど、やはり妹の事件が、 僕には大きいんだ。 少年時代、僕は妹を守れなかった。 銃を持った犯罪者が相手だ。 君が慰めてくれたとおり、 僕にできることはなかったかもしれない。 |
ただその時、 僕は恐怖と躊躇に、何も抗えなかった。 妹が目の前で殺されたのに、 一歩も動けなかったんだ。 守れなかったくやしさ、無力感… 妹は、自分の身代わりに死んだ という気持ちだけが残された。 |
だからこそ、 誰かを守る力になりたかった。 あのときの妹を、守れるような力に。 もう迷わない。 大切なものを必ず守る。 僕にとって、自分を許せる唯一の 生き方が、S.T.A.R.S.なんだ。 |
犬死にしたいわけじゃない。 大切なものを守ることに躊躇しない。 そして自分自身も必ず生き残る。 約束する。 僕が今、何よりも守りたいのは君だから。 君を愛す リチャード |
警察学校卒業と同時に猟奇殺人事件に 揺れるラクーン市警への配属を希望。 壊滅したラクーン市で生存者救出に 尽力する。 実地経験に乏しいが、 サバイバルの勘は天性のもの。 |
ラクーン市を脱出したのち、 アメリカ政府のエージェントとして スカウトされる。 正義感と行動力を合わせ持つ。 多少青臭く女性に振り回される気がある。 |
本日1998.9.29. 12:00をもって、 緊急社内則12条により、 本機と所属の人員はすべて親衛隊長 セルゲイ・ウラジミールの指揮下に入る。 一切の命令拒否は認められない。 指揮に背いた場合の、 生命の保証はしかねるものとする。 |
1) 本機はウィルス汚染下のラクーン市空域 に侵入、T1体をラクーン警察署へ投下。 警察署内の生存者の完全殲滅に 当たらせる。 |
2) 残りの積載「T」をすべて、 焼却処理工場P-12Aに投下。 米軍特殊部隊を迎え撃つ。 この特殊部隊は熟練した訓練度と 最強の装備を持つことが想定される。 総力をもって壊滅にあたらねばならない。 |
3) 本機はその後、 速やかにラクーン市空域を離脱する。 なお、 Tをすべて放った後に、 当該区域より運び出すべき積載物が あるが、 その内容については追って指示する。 |
コードネームT-A.L.O.S.。 タイラントの発展形でコード後半は 以下のような意味を持つ。 Armored Lethal Organic System 装甲化、致死的制圧、生体システム。 |
タイラントをベースに、 コンピュータと無線接続されたチップを 脳に埋め込み動作を完璧にコントロール。 循環器系を人工臓器によって強化し、 生物とは思えない機動力を与えることに 成功。 |
体表を特殊合金装甲で覆い、 ミサイルや銃器への残存性を飛躍的に 向上させると同時にt-ウィルス組織の 暴走を拘束した。 さらに遠距離戦闘用に銃器を携帯でき、 人型でありながら重戦車にも負けない 破壊力、防御力を持つ。 テイロスとはギリシャ神話に出てくる 青銅の巨人を意味する。 |
アンブレラ幹部。 軍時代は「大佐」であったため、 俗称でそう呼ばれることが多い。 ソ連崩壊と共にスペンサー率いる アンブレラに接近。タイラント開発に 携わる。 |
経歴から軍組織の経験、人脈が深く アンブレラの私兵組織 U.B.C.S.の設立 には密接に関わっている。 スペンサーの考えに傾倒しており、 アンブレラ社内では急進的なスペンサー 派閥を形成し監視員を組織している。 |
アンブレラが開発した 防御用AIのコードネーム。 その本体はU.M.F.-013の中にある。 かといってその行動が制限されるわけ ではなく、アンブレラ社の全ネットワークを 統合的に管理、監視し、影響を与える 実行力がある。 |
特徴は、その防御・保安的特性で、 通常時は深層心理のようにネットワークの 底部で情報監視だけをおこない、 緊急時には表面に現れ、アンブレラに 対する物理的、ネットワーク的な攻撃から システム、データを保護し可能なら 敵を排除することを自己意思で実行する 能力を持つ。 |
バイオハザード事件の黒幕の1人。 常に黒のサングラスを着用している。 かつてはアンブレラの情報部員であり、 生物工学の知識も持つ。 スパイとしてS.T.A.R.S.隊長も兼任して おり、そのころからクリスの戦闘能力を 評価している。 |
裏切りを重ねても、 なんとも思わない冷徹な男。 かつてはマーカスを裏切り、暗殺。 洋館事件ではS.T.A.R.S.を誘導し ほぼ全滅させ、その後は アンブレラをも死を装って裏切り、 対立企業組織へと鞍替えする。 |
その後はG-ウィルス回収に、 エイダ・ウォンを派遣し、また ロックフォート島の事件でも 暗躍しているところを見ると、 なんらかの目的の為にウィルス兵器の データを集めることに執心している。 洋館事件時に己の体にウィルスを 投与しており、人間を越えた能力を持つ。 |
タイラントT-103の派生型。 セルゲイが自分の護衛用にカスタマイズ している。 基本的な戦闘能力はT-103と 同等だが、より人間社会に馴染んで 常に作戦行動ができるように 改良されている。 T-103型トレードマークの防護コートの ほかに、特注のHMD内蔵サングラスを常用。 |
主な改良点は思考能力の強化と、 より人間のように偽装できる能力。 基本は変わっていないので緊急時には 能力を開放したS.タイラント化できる。 |
ラクーン地下研究所シェルターに 設置されていた 13番目のスーパー・コンピュータ。 世界中の支社間に張り巡らされた ネットワーク上、すべての情報は このメインフレームにバックアップ 保存されていた。 |
蓄積された情報は、 アンブレラの復活も理論的に可能な “宝の山” である。 |
Jul.31.1978 「彼女」については事前に 何も知らされていなかった。 この研究所の最高機密であり、 そのデータは一切持ち出しが 禁じられていたのだ。 |
「彼女」は「t-ウィルス」開発のための 実験体であり、年齢はこのとき25歳。 記録によると、 研究所の創設時からここにいるらしい。 |
ウィルス投与実験の開始日は、 1967年11月10日。 実に11年もの間、 実験を受け続けた勘定になる。 しかし、 それ以外の詳細は謎のままだった。 |
Jul.27.1981 彼は連日研究所に泊り込み、 無計画な思い付きで実験を繰り返した。 私はというと、他の研究員も使って、 実験体が死ぬ前にできるだけ多くの 生体サンプルを抽出しようと試みたのだが、 彼の実験スピードには追いつかなかった。 |
所長は何事もなかったかのように、 新しい実験体を補充したが、 それもあっという間に死んでいく。 そこは地獄だった。 |
だが、 その中で唯1人「彼女」だけは 生き延びていた。 「彼女」は既に28歳。 14年もの間、命を弄ばれ続けている。 |
「始祖ウィルス」投与によって 人間としての思考能力は無いはずだが、 もしも心が残っているなら 「死」こそ「彼女」の望む結末だろう。 |
Jul.31.1995 最近、3人の研究員が事故で 犠牲になった事から、 「彼女」の処分が決定された。 「G」の研究が軌道に乗った以上、 実験体としての「彼女」には、 もはや何の利用価値も無かったのだ。 |
「彼女」の生命反応停止の確認は、 それから3日間に渡って繰り返された後、 死体は所長の指示で、 どこかへと運ばれていった。 結局「彼女」が何者で、なぜここに 連れて来られたのかは、今も判らない。 |
ニコライ、遅れたが返答だ。 お前が持ってきたその取引は、 確かに莫大な富と可能性をもたらす。 交換条件としては破格だろう…が、 正直なところ、迷いはあった。 手放すのが惜しくなったのではない。 |
アンブレラにとっては、軍時代からの 死線を共にした10人の兵に、 彼らの下した「価値」しかないという 事実も判っている。 同じ戦場に立った銀狼よ、笑うがいい。 私は悲しいのだ。 私は、人としてこの選択を恐れていた。 彼らは私が手塩にかけた分身だ。 |
意思もあれば心もある人間を、 生ける屍の生体兵器に変えようと いうのだから…。 しかし、揺るがぬ決意が今、 この胸中にある。 前進には、 命を賭した遵奉、尊い犠牲が必要だ。 |
いつの日か我が祖国が大国として 復活するなら、私はどんな苦難にも耐え、 血の対価を惜しまないだろう。 たとえこの身を斧で切り刻まれても構わない。 誓おう。 慟哭の血を流し、慙塊の肉を削りながら、 私は新世紀の覇者となる道に踏み出す。 |
返答は「ダー(YES)」。 銀狼よ、お前の望みに応えよう。 セルゲイ・ウラジミール |
セルゲイの進化が、 私に一つの仮説をもたらした。 ウィルスによる感染者の進化の過程は、 偶然によって定められると私は 信じきっていた。 だがヤツの変貌を見たとき、マーカスの 怪物化を知ったときにも感じたある ロジックが沸き上がってきたのだ。 |
進化には感染者の意思が強く影響を 与えるのではないか。 あのセルゲイの姿。 あれは内なるイバラに戒められ、 引き裂かれる苦しみの姿だった。 |
ヤツの奥底に横たわる思念の形に ほかならない。 根拠など何もない。 勘がそう伝えるだけだ。 ウィルス進化の方向性を、 自らの信念が決める… それが真なら、この私はどう変貌するのか。 |
セルゲイが自らに注入しているウィルスを 活性化してモンスター化した状態。 両腕を縛る触手が融合し、 一本の太い触手となっている。 触手の先は凶悪なツメへと変化し、 これを自在に操ることによって移動、 攻撃をしてくる。 |
記者: 裁判の話題は検索エンジンでも TOP3に入り続け、 ネチズンの間でも高い感心度を 見せました。 ただあなたがたのなりふり構わない 強引な戦いに、眉をひそめる人が いるのも事実です。 どうお考えですか? |
サラ: アンブレラは単なる営利企業ではなく、 軍や国家にも近い強固な組織でした。 彼らの巧妙な隠ぺい工作に対し、 私たち市民はそういう戦い方を取るしか なかったのです。 |
サラ: 5年近く熾烈な法廷闘争を続け、 アンブレラの有罪が決まったのは その結果であり、 それは確実に正しいやり方だったと 信じています。 |
記者: 強大な組織に対するやむなき戦法という ことですね。 そういう意味ではやっと肩の荷が下りた ということでしょうか? サラ: ひとつの問題は片付きました。 ただ、私にはまだ恐れている疑念があり、 手放しに喜べないのです。 |
記者: 疑念?疑念とはなんでしょう? サラ: 明確なものが二つあります。 ひとつは、アンブレラの有罪を 決定付けた物的証拠が、 何故今になって現れたのか? |
サラ: もうひとつは、どうしてその「証拠」は 未だ秘匿され続けているのか、 ということです。 記者: それに関しては、色々な憶測が 飛び交っているようですね。 |
サラ: 裁判の記録から、 「証拠」はコンピュータに保存された データのたぐいと推測されます。 おそらくアンブレラが最期まで 隠し持っていたものでしょう。 秘匿の理由も、その中に政府や諸外国の 不利な情報が書き込まれているために 公開できないと考えるのが有力な説です。 |
サラ: この証拠自体、何かしらの反社会的な 組織との取引によって得たものとも 噂されています。 記者: しかしアンブレラは消滅しました。 大きな問題は解決したのでは? |
サラ: アンブレラの悪事は太陽の元に 晒されました。 しかし肝心のウィルス製造法や、 生物兵器のデータは公になっていません。 私は、その情報は消失してしまったのでは なく、誰かの手元にひそかに渡ったのでは ないか、と勘ぐっているのです。 そう、闇を継ぐ者の元に。 |
記者: 闇を継ぐ者…ですか? いかにもテレビドラマ的な表現ですね。 サラ: 陳腐なスパイ小説だと、笑うのは 簡単です。 でも、私にとっては見過ごせない 恐怖なのです。 人間とは愚かなものです。 |
サラ: 一つの都市を滅ぼした恐ろしき力を 目にしながら、それを手に入れ 己の欲望のために使おうとする。 いかなる犠牲も厭わずに。 アンブレラの事件は、恐怖の一角に 過ぎないのかもしれません。 事件は、むしろ始まったばかりです。 謎だらけの裁判の結末が、 それを明らかに物語っています。 |
アンブレラ社の総帥。 ヨーロッパの名門貴族出身で、 ジェームズ・マーカス、 エドワード・アシュフォードと共に 始祖ウィルスを発見。 |
これを活用した生物兵器の開発を 推し進めるために、三者共同で 偽装企業アンブレラを創設した。 徐々に社内での権力を増大させ、 ライバルを無慈悲に謀殺していく。 t-ウィルスの完成にこぎ着け、 アンブレラの全てを掌握し、 独占するに至る。 |
幹部にさえ顔を見せずに社を コントロールしており、 その人物像や真の目的は 闇のベールに包まれている。 |