【作戦概要】 誘拐された要人の捜索および保護 【作戦対象】 アシュリー・グラハム(20) 合衆国大統領の娘。大学生。 外見的特徴については写真を参照。 |
【経緯】 某日、大学からの帰宅途中に 対象からの定期連絡が突如途絶える。 その後、元軍人を中心に構成された 護衛を含む全員が行方不明となり、 本事案を 組織的な集団による誘拐事件であると断定。 チームが召集される。 |
情報部による調査の結果、 ヨーロッパの山中にある 村落での目撃情報を多数入手。 エージェント1名の派遣が決定される。 |
【補足】 ・内部の者が犯行に関与した形跡が確認されている。 情報漏洩を防ぐため、本作戦は機密扱いとする。 ・現地の警察には本部から協力を要請済みである。 |
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国家警察 マリオ・フェルナンデス・カスタニョ 巡査 |
奴らの権威は地に堕ちた 人形を打ち壊せ 貴族たちを赦すな |
今や彼らは我らの血肉 わが主に感謝を |
主人は 民人すべてに祝福を賜われた 民は深く感じ入り 己が財をさしだした 老いた農夫は もっとも重い種もみを 痩せた豚飼いは よく肥えた家畜を 何も持たぬ老婆は 愛する我が子をささげた 主人はこれを ことさらによろこばれた |
10月10日 天候不順。 麦の育ちが遅い。牛たちも痩せている。 12月8日 飢饉のきざし。 種まきの時期に男手が不足したためだろう。 しかし、サドラー様の命令は絶対である。 |
1月30日 餓死者30名。 牛を5頭つぶす。 3月11日 家長が集まり、くじを引く。6名。 これもサドラー様のため。 |
4月 日 くじを引く。8名。 月 日 くじを引く。4名。 月 日 くじを引く。11名。 |
月 日 外から迷い込んだ登山者2名。 祭壇で儀式。今日はくじを引かなくてよい。 |
氏名:ルイス・セラ・ナバロ 年齢:28 性別:男性 ルイス・セラ・ナバロの名前が初めて公的な文書に 登場するのは某大学の学生名簿である。 不可解なことに、それ以前の(例えば出生届のような) 記録は残されていない。 |
大学卒業後はアンブレラ社の研究部門に就職する。 かなりの好待遇で迎えられ、当時としては研究者の 花形コースだったと言えるだろう。 入社後、彼はいくつかの新薬の開発に関わる。 ごく一般的な市販薬だが、そのいずれもが 市場に出回ることなく開発中止になっている。 (詳細は添付したリストを参照のこと) |
数年ののち、ルイスはアンブレラを退職。 その後、彼は完全に行方をくらます。 ラクーン事件後、アンブレラ社の関係者へは 在職者、退職者を問わずあらゆる調査が行われたが、 必死の捜索にもかかわらず、警察も政府関係者も 彼を見つけることはできなかった。 |
その"消失"の徹底ぶりから、ルイス自身が極めて 意識的に自分の足跡を消したことは確実である。 ハニガンの走り書き: "ごく一般的な"市販薬、ね。 あのアンブレラが肝いりで入社させた研究員に 胃薬だの美容クリームだのを作らせると思う? |
眠れ 育て 我らの赤子 母たちは毎夜 お前の肌着を繕った 日々大きくなる お前の体に合わせるために お前は 日に7キンタルの麦と 成牛半頭を食し 今や 小屋ほども大きくなれり 育て赤子よ 兄姉のぶんまで |
外からの厄 を取り戻しに が主より別命 るまで、娘は教会に幽 で教会の門は閉じられる 鍵は湖の向こう、対岸の洞窟に 巨山のごとき湖の が 愚かな侵入者か てくれよう |
時至るまで 教会に幽閉せよ |
海賊を倒して高得点を目指せ! 武器や弾は使い放題! なんと全て無料! 得点に応じてトークンを贈呈! 豪華景品ゲットのチャンス! |
<景品> トークンを使って、トークンマシンから チャームを入手せよ! ここでしか手に入らないお宝品ばかりだ! |
<アドバイス> 1.ダイナマイトを撃つと周りのマトも一気に壊せる! 2.注意! 水兵さんを撃つと減点だ! |
<アドバイス> 3.一発の銃撃では壊せないマトもある。 壊れるまで何発でもぶち込んでやれ! 4.特定の条件を満たすとマトが追加される! 条件はゲームによって変わるぞ! |
ボート燃料は、 発電機用とまとめて保管している。 必要な分のみを 養殖場奥の加工所まで取りに行くこと。 |
私に代わってこの村を見守ってほしい。 お前の映す写真に笑顔の多からんことを。 |
待望の鉄工所 1992年 |
轟音を立てて湖面を奔る小舟を見て 男達が歓声を上げた。 あの油は素晴らしい。 これで漁がしやすくなる。 |
去年建てた鉄工所もすっかり村に馴染んだ。 鎌や包丁は、いつでも真新しい銀色に輝いている。 取り引きで手に入れた2匹の淡水魚は 何でも食べ、あっという間に増えた。 沼で始めた養殖も順調だ。 |
皆が建ててくれたこの家で、 昼は子供たちに筆記や計算を教え、 夜は一組ずつ夕食に招いて、噂や不満を聞いている。 外との交流を始めてから、村は豊かになり、 村民たちは、よく笑うようになった。 |
城から、黒いローブの一団がやってきた。 蜘蛛のような、気味の悪い旗を掲げて。 救いや赦しなどといった説教のあと、 狂い病を治す薬を打ってもらった。 信用していいものだろうか。 |
長老から、この村をまかされることになった。 少しずつしごとをおぼえていくように言われた。 今日から村の記ろくをつける。 まだむずかしい言葉は書けないが、 長老は「それでもいい」とおっしゃった。 |
みずうみの小屋には、おさない少年がいる。 母おやは、彼をうんですぐに天に召されたらしい。 元気な少年だ。 無口なそ父と二人ぐらしだが、明るくよくしゃべる。 今日も、ロバにのったき士のおとぎ話をきかされた。 |
少年のそ父が病にかかった。 日々、かおの色が土のようになっていく。 村の者たちは「くるい病」ではないかとうわさしている。 そ父のぐあいがわるいので、少年はあまり元気がない。 去りぎわに、少年のそ父が私をひきとめ 「なにかあったら、たのむ」と私に言った。 私は何も言えずうなずいた。 |
ひどい夜だった。 みなが、もえる小屋をかこんでいた。 少年は一言もしゃべらず、 夜が明けても、うごこうとしなかった。 その日から、少年はいなくなった。 |
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娘が、男児を産んですぐ死んだ。 あれからちょうど3年。この子はすぐ大きくなり、 そのうち狩りにもついて来るようになった。 何にでも興味を持ち、いろんなことを知りたがる。 目を離すとすぐいなくなるので、 こちらは気が休まらない。 |
二人で森を歩くときは、きまって話をせがまれる。 キホーテ卿の物語が、特に気に入っているようだ。 まだ小さいが、この子は利発だ。 軽薄さの奥に、鋭い観察の目を持っている。 こんな境遇でなければ、学者にでもなれたろうに。 |
油断した。 あの狼の頭は、確かに撃ち抜いたはずだ。 それでも狼は動いた。 小屋には戻って来られたが、 傷口の周りが赤黒くはれている。 ああ孫よ、そんな顔をするな。 |
身体が、思うように動かせない。 頭の中で声がする。 これは狂い病だ。 この子を残して、世を去ることになるとは。 神よ、この子をお守りください。 |
6ヵ月 歯が生えた。なんでも手づかみで口に入れる。 今日は犬を丸呑みした。まだ歩けもしないのに。 9ヵ月 食欲なお旺盛。もう見上げるほど大きい。 机や棚によりかかって押しつぶしてしまう。 集会所では手狭になってきた。 |
10ヵ月 石切り場に移してからも成長はとまらず。 今や成牛1頭を3日で平らげる。 1歳2ヵ月 大木のようなつるはしを軽々と振るう。 今日は村の男が食われそうになった。 餌が足りない。 |
1歳5ヵ月 牛は、最後のつがいのみになった。 このままでは村の食べ物が枯れる。 城から導師様をお呼びして、 眠りのまじないをかけていただく。 このまま眠れ。できるだけ長く。 |
サドラー様はお命じになった。 この先より広がる肥沃な地を 侵略から防ぐための要所に変えよと。 正しき信仰のためならば 私はいかなる犠牲も惜しくはない。 |
敬虔なる信徒たちよ。 難攻不落の要塞を築き、 足を踏み入る愚かな侵略者どもに その大罪を己が血で償わせるのだ。 |
俺たちの依頼はこなしてくれてるか? 依頼のお礼のスピネルは、 非売品の貴重なアイテムと交換できる。 お得意様へのサービスってやつだ。 いろんな便利アイテムを取りそろえてるが、 一番のオススメは宝の地図だ。 |
俺たちの情報網で集めた、 教団秘蔵のお宝の隠し場所が書いてある。 もう金に困る心配はなくなるぜ。 取りに行くには少し危険な場所もあるが、 アンタなら大丈夫だろ? |
銃弾は撃てばなくなる。当然だな。 ボルトスロアー、こいつは違う。 撃ったボルト(専用の矢)は回収して再利用できる。 余ったナイフで作れるボルトのレシピも販売中だ。 これでもう残弾を気にしなくていい。 |
もう一つ耳より情報。 ボルト用マイン(センサー爆薬)をボルトに装着すれば 新兵器マインスロアーに早変わり! 敵に撃ち込んで爆発させてもいいし、 地面や壁に刺してセンサー地雷として使ってもいい。 ボルトは粉々になって戻ってこないが、 その価値は十分にあるぜ。 |
使わない武器を放置するぐらいなら、 売った金で、他を改造する方がずっといい。 武器を売った時に、 改造費用のほとんどが返ってくる! これは完全に善意のサービスだ。 アンタの活躍に期待してるぜ。 |
夜は、頭から触手を生やした ヤバい連中が出てくるよな。 危険で、しぶとくて、やっかいだ。 奴らにも弱点はある。 太陽みたいに強烈な光に弱い。 昼間に出てこない理由はそれさ。 |
そんなわけで――― 夜歩きの強い味方、閃光手榴弾。 常に2つは持っておきたい。 今ならレシピを販売中だ。 |
概要:成長初期段階にある寄生体に 特定の薬物が与える影響とその利用 場所:一号棟 小会議室 報告者:アナベル・ガルシア・エスクデロ研究主任 質問者:ライアン・チェン研究員 |
――以上で報告を終わります。何かご質問は? ――ええと、ようは"遅延薬"を投与すれば、 宿主は化け物にならずに済む、と? ――(笑い)化け物ですか。言いえて妙ですね。 おっしゃるとおり、彼らがプラーガと呼ぶ寄生体は 人を人でなくしてしまう。 |
――初期は寄生体の成長の影響による身体的な症状。 軽い腹痛やセキ、吐血が典型的な例です。 次に意識の混濁と喪失…、ここまで来ればあとは早い。 成長が完了すれば、宿主は寄生体に完全に支配される。 いわば、プラーガの操り人形です。 ――このたび我々のチームが開発した遅延薬は、 寄生体の成長を阻害することが可能です。 |
――つまり化け物になるまでの時間が延長されるって ことですか? ロスタイムみたいに。 ――(複数の笑い声) ――ええ、まさしくその通り! しかし試合はいつか 決してしまうものです。遅延薬だけではプラーガの 完全な除去は不可能で―― |
また真夜中に目が覚めた。 地下から漏れる音のせいだ。 爪で硬い壁を引っ掻く音。 呪詛にまみれたうなり声。 あの男はこの世の全てを憎んでいる。 |
元々、あいつは城主に仕える拷問官だったそうだ。 あいつの父親も、祖父も、兄弟やいとこたちも。 サラザール家の負の遺産の一つだ。 中でも奴は……、そう、特別だった。 あいつは心から自分の仕事を楽しんでいた。 そして、天性の才能を持っていた。 他人に苦痛を与える才能を。 |
その才能は城主の興味を引いた。 城主は奴を地下に連れて行き――ああ、だめだ。 これ以上は書けない。書いちゃいけない。 奴が地下でなにをされたかなんて思い出すな。 さもなくば、俺の精神が壊れる。 |
俺は奴の世話を命じられた。 エサをやり、汚物を処理し――毎晩、あの声を聞く。 もう限界だ。 奴の声が耳から離れない。耐えられない。 明日にもこの城を出て遠くへ行こう。 あの声が届かない場所へ。 |
ある種の寄生虫は、宿主となる生物の 行動をコントロールする力がある。 その仕組みは解明されていない部分も多いが、 寄生虫による宿主の行動支配は 一般的にも知られる話である。 |
では寄生虫が宿主の行動を 支配する実例をいくつか挙げていこう。 |
ディクロコエリウム (Dicrocoelium) この寄生虫の幼生が食道下神経節に入ったアリは、 牛や羊が草を食べる夕方から朝の時間になると 草の先端を噛んでそこに身体を固定するようになる。 明らかに、わざと食べられるよう行動させているのだ。 |
ガラクトソマム (Galactosomum) この寄生虫の幼生は ブリやイシダイなど、魚の脳に寄生する。 すると寄生された魚は 海鳥に捕まり易い海面を泳ぎ回るようになる。 もちろん海鳥の体内に入るのが目的だ。 |
レウコクロリディウム (Leucochloridium) この寄生虫の幼生はカタツムリの触角内で増殖し、 毛虫のように動く。 さらに宿主を鳥が見つけやすい葉の表面に移動させる。 こうやって、わざと鳥に捕食させることで 体内に入り込み、成虫になるのだ。 |
我が主よ、偉大なる真の父よ。 サラザールの血に鉄槌をお与えください。 初代当主は聖なる教えを邪教などと呼び、 正しき教団に身も凍る弾圧を加えました。 そればかりか、ロス・イルミナドスの至宝を奪い、 この城の地下に封じたのです。 |
なんたる不遜、なんたる冒涜! 幾たび、我が身に流れる奴めの血を恥じたことか! しかし、ついに贖罪の日が来たのです! ああ、愛する主・サドラー様! 今こそ城の地下に封じられし聖体"プラーガ"を お返し申し上げます! |
聖体の恩寵によりて罪深き者どもは 神の家畜"ガナード"に生まれ変わりましょう! つまりは、あなた様の家畜に! どうか、どうかラモンめをお褒めください、 なでてください、可愛い坊やにそうするように、 あなた様のおひざにのせて! |
私はあなた様の卑しきしもべ。 あなた様は私の永遠の光。 いついかなる時も変わらぬ忠誠を捧げましょう。 |
悪疫の声は炎に宿り、 哀れな子らを安寧へと導く。 紅蓮の炎を正しき座へと捧げよ。 さすれば蒙は啓かれ、道は開かれる。 |
号砲が 山々に轟くのを聞け 大岩は礫となって 城壁を砕いた 夜空が 紅く染まるのを見よ 罪深き血は 大河となって海を染めた 我らの命と 敵の血で 積年の罪を あがないたまえ |
紋章だ。 サラザール家の紋章盾が必要だ。 この忌々しい仕掛けを解いて、私が外に出るには。 地下の霊廟に行かなければ。 呪われた鎧どもが待ち受ける、あの場所に。 |
神よ! あの狂った僭主、心無き悪童、 ラモン・サラザールを呪いたまえ! 青い灯火よ! 私を護りたまえ! |
STANDARD以下 | HARDCORE以上 |
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サラザール家は当代で潰えた。 ラモンの奇病を治すため 母カタリナが、 悪魔を城に招き入れたのだ。 |
以下に歴代当主の略歴を記す。 これは名誉ある退魔の血族への追悼文である。 初代 グレゴリオ 征討伯 手勢を率い、古城にはびこる悪魔達を掃滅。 勲功を認められ伯爵位を賜る。 以後代々、島に封じた悪魔の監視を任とする。 |
二代 イポリト 封魔伯 地底から死蟲の群れが溢れるも、辛うじて封じる。 その時の傷がたたり、病死。 三代 グレゴリオ 建築伯 狂気に魅入られたように、過剰な防衛設備や 意図不明の仕掛けを無数に造らせる。 多くの財が浪費される。 |
四代 ホセ・アロンソ 太平伯 財の立て直しに尽力。 五代 アレハンドロ 蕩尽伯 遊び心に富み、中庭や舞踏場を建築。若くして病死。 六代 マリア・イザベル 女伯 先代の妃。90歳まで生き、長く治める。 |
七代 ディエゴ 峻厳伯 先代に似て、非常に厳格。 悪魔の手により謀殺。 八代 ラモン 彼は病で死ぬべきであった。 |
先祖の眠る 霊廟は 決まった時刻に 目を覚ます 汝が加護を 得たいなら ゆめ暗き道を 恐れるな |
改宗歴2年 7の月――― 領主ラモン様より、名誉ある任を仰せつかる。 不完全な人の身を、虫の高みへ至らせる、 その術の探求だ。 我が生涯を捧げるに、悔いはない。 |
改宗歴4年 1の月――― 人の血液を黒い水に置き換える実験は、 次なる階梯に至りつつある。 母胎がその鍵だ。 無垢なる命は、易く黒い水に染まり得る。 |
改宗歴6年 1の月――― 私は、母胎より摘出したこの聖なる蛆に 我が名誉ある家名を取って「U-U」と名付けた。 人ほどの大きさに成長したU-Uは 今や、食餌だけで際限なく殖え続ける。 私は新たな生物種を創り出したのだ! |
ラモン様はU-Uの擬態の技を賞賛され 「見えざる者(ノビスタドール)」とお呼びになった。 我らが主人サドラー様からも お褒めを授かったと聞く。 身に余る栄誉だ。涙で筆先が見えない。 イシドロ・ウリアルテ・タラヴェラ、学匠 |
また一人死んだ。 奈落の穴に放り込まれてから、何日が経つだろうか。 食料はとうに尽き、 なお出口は見つからない。 飢えと乾きは耐え難いほどで 皆が、地底に溜まる黒い水を飲み始めた。 |
最初は従者のエルミニオだった。 歩けぬほど衰弱していた彼が、 突如狂ったように暴れ出した。 彼が動かなくなるまでに、2人が死んだ。 もう黒い水は飲めない。 |
最後まで死に抗っていたアベラルドも 先ほど旅立った。 私は、皆の遺体を整え 彼らの魂の安息を祈ることしかできない。 神よ、これほどの試しが必要ですか? |
依頼者:イシドロ・U・タラヴェラ 施工完了日:2002年11月2日 先月ご依頼された、 液体窒素シャワーの導入が完了しました。 液体窒素は劇物です。 失明、凍傷、死亡のリスクがあります。 使用方法にご注意ください。 |
改宗歴8年 10の月――― 私の崇高な探求は、ついに最終段階に移る。 人と虫との完全なる融合だ。 執事殿は自ら実験に志願した。 人を越え、いっそうラモン様に尽くすために。 その深い忠誠に、私も全霊をもって応えよう。 |
改宗歴9年 3の月――― 大いなる合一は成された! 執事殿は、永き苦痛を耐えたのだ! そして見よ、その完成された美を! この完全な命に、私は「U-V」の名を捧げる。 「V」は最も美しく、完全な数字だ。 |
改宗歴9年 4の月――― U-V、改め「魔犬(ペサンタ)」は、 領主の右腕として、ラモン様を支えている。 しかし、腕は2本必要だ。 次は私が忠義を示すときだろう。 イシドロ・ウリアルテ・タラヴェラ、学匠 |
一部設備における電力供給遮断について 貴重な電力資源の消費を抑えるため、 現在エレベーターを含む 一部設備への電力供給を遮断しています。 これらの遮断を解除するには、 実験場最奥のブレーカーの操作が必要です。 |
改宗歴9年 5の月――― この弁を開けば、 黒い水が私の血の管を通り 全身に巡り始める。 それは私の生涯で、 最も苦痛に満ちた時となるだろう。 |
今は、その苦しみさえ待ち遠しい。 それは聖なる陣痛、 生まれ変わりの痛みなのだから。 次に目覚めた時、 私は真にラモン様の従僕となるだろう。 |
イシドロ・ウリアルテ・タラヴェラは ここに誓う。 私は人の枠を超え、 真に神の従者とならん。 私は反徒を捕らえ、 その処刑者(ヴェルデューゴ)とならん。 |
10月11日 今日は人生最悪の日だ。 まさか5歳になる愛娘の誕生日を こんなしみったれた片田舎に向かう船の中で 迎える羽目になるなんて。 金払いが良くなきゃ 誰がこんなとこで仕事なんてするものか。 |
10月19日 城の連中は「発掘物は丁重に扱え」の一点張りだ。 作業中にミスって粉じんを吸い込んじまったのに、 その正体すらろくに教えちゃくれなかった。 原因もわからずぶっ倒れていく奴らといい、 この現場はどうも隠し事が多すぎる。 少し咳も出る。もうさっさと寝ちまおう。 |
10月26日 クソッ、どうなってる。 今日だけでもう3回も血を吐いた。動く気力もない。 こんなところ来るんじゃなかった。 旨そうな儲け話に釣られた俺が馬鹿だった。 愛する家族よ。 こんな情けない父親を許してくれ。 |
10月 日 今朝から アタマがはたらかない なぜだ? 血もいっぱい 吐いた たくさんの 虫が 這いよって ああ 声が きこえる |
月 日 今日は はたらく とても気分 いい はっくつ とても すばらしい したがう すごく 幸せ あなた様に ささげる よろこび すべて サドラ―様 ために |
以下物品の保管場所を変更する。 発掘用ダイナマイト を M-4資材倉庫へ |
発破時の注意事項 ・落盤が多発中 ・充分に距離をとる ・災害時の清掃はすみやかに ・欠員時は補充申請をする |
私はとんだ不忠者にございます。 ご子息であるラモン様の 歪んだ性格を正したいという 貴方様の最後の願いを、 私は叶えて差し上げることができませんでした。 |
その邪悪さの片鱗を最初に見たのは、 まだラモン様が幼少の頃でした。 ラモン様は自らを"プルガルチト"と陰で呼んだ ある給仕を自室に呼びつけました。 すると、懐からおもむろに硫酸を取り出し、 跪くそのものの顔にかけ始めたのです! |
皮膚が焼け爛れ、苦痛に身が歪む様を見る 幼きラモン様のあの恍惚とした表情。 いまだに私の脳裏に焼き付いております。 そして時が経ち、ご両親を失い心を閉ざすラモン様に 付け入るように、奴らはやってきたのです。 あの忌々しい教団が――。 |
あろうことか、代々サラザール家が封印してきた "プラーガ"を解き放ち、 あまつさえ自らそれを受け入れるなど……! もはやラモン様は奴らの操り人形です。 |
亡き先代、ディエゴ様。 私はたとえこの身を堕とそうとも 最期の時までラモン様と運命を共にする所存です。 それが、生まれたころよりお側に仕えてきた、 執事である私の務めであり、 貴方様への贖罪なのですから。 |
ああラモン様! 明日の施術を以て、ついに私めは、 ヒトの枠を超えはるか高みに至るのです! 残りわずかな自我など瞬く間に潰えましょう! 素晴らしい! 聖体とは、かくも妙妙たるものだったとは! |
ただラモン様への忠誠心だけが、 今もこの胸のうちに残った唯一の光なのです! これで永久に貴方と運命を共にできる! 私はなんて忠義者でありましょうか! |
ハンドガンは、種類が多くて選ぶのに迷うよな。 そんなアンタのために、 今回は4つのハンドガンの特性を紹介するぜ。 |
■パニッシャー 使いやすさを求めるならコイツ。 抜群の安定性と貫通性能を持つ。 レーザーポインターもつけられる。 ■レッド9 一発の威力にロマンを求めるならコレ。 じゃじゃ馬だが、専用ストックでマシになる。 |
■ブラックテイル 高性能で、連射も効く。 なによりコンパクトで場所を取らない。 ■マチルダ(未入荷) 単体でも悪くない性能だが、パーツで化ける。 専用ストックがあれば、 3点バーストで驚異の制圧力を実現できる。 |
いいニュースだ。 質のいい工作機械が手に入った。 これからはもっとエグい改造ができるぜ。 アンタの銃はもっと強くなれる。 もちろんそれなりの手間賃はいただくがな。 興味があるなら声をかけてくれ。 |
MDCCXLI よこしまなる者は 武器で我らを 追い立てり 草枯れ 樹も生えぬ 辺獄のごとき孤島に 背教者よ 心せよ 我らは待つ 時来たるまで へスター・サドラー |
解剖担当医 エルネスト・ムニョス・レイエス様 以前より申請されていたカードキー更新について 部門長の許可が下りました。 解剖室の共用レベル1カードキーをご持参のうえ 下記の手順で更新を行ってください。 |
・冷凍室のカード書き換え機でレベル2に更新 ・培養室のカード書き換え機でレベル3に更新 書き換え機使用時は、 各室の責任者の許可をもらってください。 一号棟管財部 |
4月9日 私はついに新たな命を作り出した。 名前は「リヘナラドール」。 こいつの最大の特徴は、その驚異的な代謝能力である。 体内に複数宿る寄生体を全て潰されない限り 体組織を無限に再生し続けるのだ。 |
4月10日 試しに特殊スコープでその身体を覗いてみると 複数の寄生体の生命活動が無事確認できた。 まるで何個も心臓があるみたいだ。 不死身の肉体に複数の心臓をもつ新人類の創造。 かのフランケンシュタイン博士にも勝る偉業を この私が成し遂げたのだ。 |
4月13日 この素晴らしい研究結果を 同僚のキザ野郎に教えてやった。 するとヤツは血相を変えて、メモまで取り始めた。 感心してるのかと思いきや、危険だと抜かしやがる。 私の管理下なら安全なのに。全く馬鹿なヤツだ。 |
月 日 極低温槽の実験体が暴走した。 本当の馬鹿は この私だった。 |
先日の短時間の停電により、 仮死状態で保管していた実験体が活動を再開。 極低温槽を破壊して脱走した。 発生から20時間で事件は終息したが、 7名が死亡、19名が重軽傷を負った。 今も、1名の遺体と工具が 実験体の中に取り込まれたままだ。 |
本事案の原因は不安定な給電状況によるもの。 過密を極める実験スケジュールに、 旧式の発電設備が耐えきれなくなっている。 今後、このような事故を防ぎたいと考えるなら、 研究者よりも、技術者の要望を優先してもらいたい。 |
定期ヘルスチェックの結果、研究主任■■■氏の体内に プラーガの寄生が判明。 (実験中の何らかの事故によるものと考えられる) ルイス・セラ研究員主導のもと、試験段階にあった 放射線照射装置でのプラーガの除去が試みられた。 |
施術開始16分後、■■■氏が激しいショック症状を示し やむなく照射を中断。直後、死亡を確認。 この装置は(乱暴に言ってしまえば)原理は がん治療等に用いられるリニアック装置と同様、 体外からプラーガを"焼き殺す"。 対象の苦痛はいちじるしく、今回のように死に至る ショック症状として現れる可能性も高い。 |
なお、死後の解剖により、プラーガの除去そのものには 成功していたことが確認された。 以上の結果を鑑みるに、この装置には改良が必須であり 試験運用の段階を超えるものではないと判断される。 参考資料として本報告書に放射線照射装置の マニュアルを添付する。 |
何の前触れもなく、俺達は監禁された。 一人ずつ隣室に連れていかれて何かされている。 さっきは同僚のアナベルが。次はおそらく俺。 考えろ! 頭を整理するんだ。 |
プラーガに感染した奴らは全員 教主サドラーの言いなりになる。 命じられるまま、文字通り死ぬまで働く。 うれしそうに薄ら笑いまで浮かべて。 反面、知能がミミズ並に低下するから、 頭脳労働をさせたい場合には使えなかった。 |
でも、新しいプラーガ「上位種」の開発に 俺たちは成功した。 上位種には、特別な変異能力はないが、 感染後も全く知能が低下しない利点がある。 これを量産して、例の誘拐作戦で ターゲットの娘に投与する予定らしい。 感染後も知性を保つことが重要だからだ。 |
テストはすべて成功、量産の目途もたった。 プロジェクトはいたって順調。 そして、俺達は監禁された。 隣の部屋では、俺に上位種を 投与する準備が進んでいる。 |
アナベルは別人になった。 あの顔、あの幸せそうな顔。 何か書いてないと狂いそうだ。 読む奴なんかいないのに。 |
城の地下より掘り出された琥珀の搬入作業には 細心の注意を払うこと。 これらの琥珀のうちでは聖なる"プラーガ"が お休みになっておられる。 聖体の穏やかなお眠りを妨げぬよう、 最大限の敬意と服従をもって作業すること。 |
親愛なるサドラー様 およろこびください! 上位種プラーガの生産は着実に進行中です。 このまま順調に推移すれば、我々の大いなる理想に 確実に到達できると約束できます。 |
プラーガは本当に素晴らしい生物です。 ヒトでもイヌでもカラスでも、 対象を選ばず、全ての脊椎動物を宿主にします。 このような寄生生物は他に類がありません。 とくに上位種は、脳に全く損傷を与えることなく 宿主と同化できます。 |
どんな人物だろうと、サドラー様の支配の力に あらがうことは不可能です。 いえ。 支配されるよろこびを一度知ってしまえば だれが抵抗する気になるでしょうか。 私がその証拠です。 拒絶していた過去の自分がいかに愚かだったか。 |
あと数日で、幹部研究員への投与が完了します。 彼らも間もなく知ることになるでしょう。 そして、サドラー様の計画が完了した時 全世界がそれを知ることになるでしょう! 研究主任 アナベル・ガルシア・エスクデロ |
お望み通り、島全域の再開発は滞りなく進んでいる。 外敵の侵入に備えるための武器や防衛設備も備えた。 計画を実行する頃には、島は要塞となるだろう。 |
これらは長期的な防衛に耐えるものではないが、 計画の遂行にはこの設備でも十分だろう。 これで、全世界の支配という最終目的は より確固なものになるはず。 我々にさらなる力を。 ジャック・クラウザー |
オペレーション・ハヴィエ――。 この耳慣れぬ名を知る者は、作戦を主導したはずの 合衆国内においてもごくわずかだ。 それもそのはず、本作戦は公にされることなく 実行され、終了した。 なぜか。 それがあまりに非人道的だったからだ。 |
始まりは2002年。 ある米軍特殊部隊が密かに南米入りした。 彼らの任務は麻薬カルテルの壊滅。準備に数年もの 時をかけた重要な作戦だった。 送り込まれた特殊部隊は、当然、精鋭中の精鋭だ。 |
作戦の成否は本稿では語らない。 筆者が明らかにしたいのは、作戦そのものではなく その後の精鋭たちを襲った運命についてだからだ。 部隊は隊長を務めた■■■■少佐を除き全滅した。 敵の手によってではない。 彼らを無残に殺したのは――アメリカだ。 |
作戦行動中、運悪く孤立した部隊を救うことは 難しくはなかったはずだ。 ヘリをたったの一機、飛ばせばよかった。 だが、軍部はそれをしなかった。 軍上層部の権力闘争の結果であるとも、先の大統領 じきじきの指示であったとも噂されている。 真相はホワイトハウスの黒い霧の向こうというわけだ。 |
確かなことはひとつだけだ。 合衆国は彼らを見殺しにした。 国のために人生を捧げた若者たちを。 私は記者としてではなく、彼らと同じアメリカ国民 として、ここに祖国を告発するものである。 |
注記1: 以上は米国人ジャーナリスト、■■・■■■■記者が 執筆したハヴィエ作戦についての草稿である。 注記2: 本レポートが世に出ることはない。 ■■■■記者への処理は実行済みである。 |
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よくたどり着いたな、新兵。 この先に戦場を用意してある、俺とお前の。 数百年、多くの血を吸ってきた場所だ。 2年前の決着をつけるにはうってつけだろう。 |
フェーズ1 ・ターゲットと共に大学を出発。 ・ターゲットの車両へはベイカー以下3名が同乗。 フェーズ2開始まで通常の護衛任務を行う。 ・エイブル率いる別動隊は後続車両に乗車。 ・平時と同様の帰宅ルートを走行。 |
フェーズ2 ・エンジントラブルを理由に車両を停止。 ・ターゲットをエイブル車へと誘導。 フェーズ3 ・エイブル隊、走行ルートを変更。 ・薬物を用いてターゲットを意識喪失させ、拘束。 ・大型荷箱にターゲットを格納。 |
フェーズ4 ・ベイカー隊、陽動プロセスへ移行。 ・ヘンリー隊、捜査機関のデータベースへ侵入。 ネットワークを遮断。 フェーズ5 ・ポイントK9にて荷箱を船舶へ搬入。 |
MDCCCXXVII すべての土に 同胞の屍は眠る すべての糧に 同胞の血肉は宿る 死すより多く 我らは生まれ とこしえに 我らは生きる そして全てを 我らは統べる キーナン・サドラー |
改修工事は滞りなく完了。 昔から監禁に使われていた場所なだけに 気密補強も最低限で済んだ。 冷却空調の試運転に問題がなければ、 一号棟に入りきらなくなった生体サンプルを すべて運び入れる予定。 |
全サンプル移送が完了。 運搬中にサンプルが暴れ出す事故もあったが、 予定より少ない死傷者で済んだ。 サンプルが低温耐性を獲得し始めている という報告もある。 不用意に刺激しないよう注意が必要だ。 |
件名: 例の件 差出人: ルイス そっちが欲しがってた研究データはそろえた。 時間と場所は前に決めた通りでいい。 念のために聞くが、言われたものさえ持っていけば、 ちゃんと高飛びさせてくれるんだろうな? |
件名: Re:例の件 差出人: A.W. ひとつ忘れてるようだけど、あのアンバーは絶対必要。 あれが無ければデータがいくらあっても無意味。 せっかく席を用意したのに、私を手ぶらで帰らせないで。 ところで合言葉は覚えてる? |
件名: Re:Re:例の件 差出人: ルイス 忘れないさ。 アンバーも何とかする。 来るときに、ついでにひと箱持ってきてくれないか? 銘柄はなんでもいい。 |
俺が「The Amber」と呼ぶこのサンプルは、 長らく倉庫でほこりをかぶっていた。 その頃すでに、実験用試料は充分に足りていて、 このサンプルに誰も注意を払わなかった。 俺がこれを、自分の研究室に持ち込んだのも、 見慣れない形をしていた、というだけの理由だ。 |
基礎分析の後、俺は考えを改めた。 まだ小さく仮死状態のままだが、 「The Amber」は、他にはない特別な器官を持っている。 サドラーの「支配種」しか持たない器官を。 充分に成長した「The Amber」の力は サドラーと同等、いや、それ以上かもしれない。 |
残念ながら研究を進める前に、 「The Amber」はサドラーに回収されてしまった。 俺の動きを怪しんだのかもしれない。 だが、サドラーの力に対抗するには、あれが必要だ。 俺は「The Amber」とともに逃げのびて、 どこかで研究を続ける必要がある。 |
俺に接触してきた外部の連中が まともな奴らとは到底思えないが、 これまでだって危ない橋は渡ってきた。 次も口八丁で何とかするさ。 今度はそう、世界を救うために。 |
プラーガを、強力な生物兵器や超人を生み出す 便利なツールだと考えるのは間違いだ。 プラーガの真価は、その支配力にある。 どれだけ敵対的な人物でも、注射を一発打つだけで サドラーに従う忠実なしもべに変えられる。 昨日までの敵が、絶対に裏切らない味方になる。 これほど完璧なスパイはいない。 |
国の重要人物を一人でも取り込めば、 そこからねずみ算式に感染を広げられる。 事実上、どんな国家でも乗っ取ることが可能だ。 上位種の量産がそれを可能にした。 俺たちが、サドラーに力を与えてしまった。 ヤツが次に何を企んでいるのかは明白だ。 |
サドラーが世界を統一すれば何が起こるか。 一人の支配者と、絶対忠実な60億人。 敵対者はいない。戦争は起こりえない。 もしかしたら、人類史上初めての 世界平和が実現するかもしれない。 |
だが俺は、サドラーたち代々の教主が この島の人々を、どう支配をしてきたかを知っている。 人間をどう増やし、どう扱ってきたかを知っている。 あんなのは人間の生き方じゃない。 俺は絶対に御免だ。 |
プラーガを除去する方法は二つある。 投薬と外科的除去だ。 感染初期――孵化する前ならば、 除去薬の投与で卵を殺すことができる。 だが孵化した後では、いくら薬を使っても 成長を遅らせることしかできない。 |
もうひとつの手段は、焼き殺すこと。 特殊な波長の放射線を使えば、 プラーガのみを死滅させることができる。 しかし、こっちにも問題がある。 神経がつながった状態のプラーガを殺そうとすると その苦痛が宿主にも伝わってしまうのだ。 これに効く便利な麻酔はない。 |
プラーガが成体になる前でも、 外科的除去はかなりの危険を伴う。 成体になってしまったら、もはや手遅れだ。 除去は、宿主の死を意味する。 まあ、その後の事を考えれば、 いっそ死ねた方が幸せかもな。 |
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MDLIV 古き城の地の底で 私は信仰を見いだした ああ これこそは 神が地上に残された痕跡 ここからすべてが始まる アダム・サドラー |
聖なる虫を讃えよ! 我らは 生きながらに楽園を約束された 男も 女も 幼子も 神の慈愛は 何者をもへだてない 獣も 魚も 鳥も 生ある者は 等しく祝福される |
聖なる虫を讃えよ! 我らは神の手肢なり 叡智の光は 山々を越え 全能の枝は 大海を渡る 天上の悦楽は 万物に宿る 我ら躰を苗床にして |
聖なる虫を讃えよ! 我らは神の家畜なり 我らの祈りは 殖え続け 地上を隙なく満たすだろう 我らはどこまでも広がり ついには 星の海をも超えるだろう |
忌まわしき教団の青いメダリオンを破壊してくれ。 達成条件:青いメダリオンを全て破壊 場所:農場 報酬:スピネル x3 進捗:0 / 5 |
工場に住みつくネズミを駆除してくれ。 病気でもうつされちゃかなわねえ。 オレたちには病みついてる暇なんてないからな。 達成条件:ネズミを全て駆除 場所:廃工場 報酬:スピネル x3 進捗:0 / 3 |
病に倒れた仲間のためにクサリヘビを集めてくれ。 せめて最期にうまいものを食べさせてやりたいんだ。 達成条件:クサリヘビ3匹を売却 場所:指定なし 報酬:スピネル x4 進捗:0 / 3 |
オレたちを裏切り教団についた恥知らずの双子め……。 奴らの墓に描かれた家紋を破壊してくれ。 呪わしい兄弟に安寧など許されん。 達成条件:墓の家紋を破壊 場所:教会 報酬:スピネル x2 進捗:0 / 2 |
青いメダリオンを破壊してくれ。 邪教の紋章にこの地が汚されるのは耐えられない。 達成条件:青いメダリオンを全て破壊 場所:採石場 〜 養殖場 報酬:スピネル x4 進捗:0 / 5 |
世にも珍しい金色の卵を手に入れてくれ。 そんなものをなんに使うかって? ……世の中、知らない方が幸せなこともあるんだぜ? 達成条件:卵(金)を売却 場所:指定なし 報酬:スピネル x3 進捗:0 / 1 |
湖に住む巨大な魚を獲ってきてくれないか。 魚の油ってのは色々と役に立つんでな。 この写真を頼りに探してくれ。 達成条件:ランカーバスを売却 場所:写真添付 報酬:スピネル x4 進捗:0 / 1 |
特殊な変異を起こした狂犬を始末してくれ。 こいつは他の犬どもと比べて異様な姿をしている。 一目見ればそれとわかるだろう。 達成条件:強個体の撃破 場所:村長の家 報酬:スピネル x8 進捗:0 / 1 |
古城に飾られた青いメダリオンを破壊してくれ。 クソ邪教徒どもめ、あんなもの飾りやがって。 見るたびにはらわたが煮えくり返りそうだ。 達成条件:青いメダリオンを全て破壊 場所:古城正門 報酬:スピネル x5 進捗:0 / 6 |
目障りな青いメダリオンを破壊してくれ。 あんなもんいくら飾られたって怖くはないが、 抵抗の意志は見せてやりたいのさ。 達成条件:青いメダリオンを全て破壊 場所:大廊下 報酬:スピネル x5 進捗:0 / 6 |
城の一角に住みつくネズミを全て駆除してくれ。 奴ら、古い紙やら革の表紙なんてもんが大好物でな。 後世に残すべき書物をかじられるのは惜しい。 あの邪教徒どもは本なんぞ気にもかけないんだ。 達成条件:ネズミを全て駆除 場所:大廊下 〜 書庫 報酬:スピネル x3 進捗:0 / 3 |
特殊な変異を起こした騎士の化け物を始末してくれ。 他個体に比べ明らかに強靭だ。 オレたちの同胞も一刀両断にされた。気をつけろよ。 達成条件:強個体の撃破 場所:霊廟 報酬:スピネル x8 進捗: 0 / 1 |
際限なく生まれ続ける虫どもには オレたちの仲間が何人もやられた。 これ以上悲劇を増やさないために、 巨大な巣にある虫の出入り口を破壊して塞いでくれ。 達成条件:虫の巣の出入り口を全て破壊 場所:巣窟 報酬:スピネル x4 進捗:0 / 4 |
カラスに奪われた宝石を取り戻してくれ。 奴め、どうやら巣に持ち帰りやがったらしい。 カラスを追跡すれば巣の位置が分かるはずだ。 あの宝石はオレたちの主家にゆかりのある品でな。 鳥のオモチャにさせとくわけにはいかないのさ。 達成条件:傷のついたエメラルドを売却 場所:中庭 報酬:スピネル x3 進捗:0 / 1 |
憎きラモン・サラザール……。 たとえ絵ですら腹立たしい。 写真の部屋に飾られている奴の肖像画を どうにかして汚してくれないか。 何かぶつけてみるのもいいかもしれないな。 達成条件:ラモンの肖像画を汚す 場所:写真添付 報酬:スピネル x4 進捗:0 / 1 |
もし手が空いてたらでかまわねえ、 青いメダリオンを破壊してくれ。 分かってるよ、こんなもんいくら壊したところで かつての日々が戻って来るわけじゃねえことくらい。 ただ、なにもせずにはいられないのさ。 達成条件:青いメダリオンを全て破壊 場所:貨物集積場 報酬:スピネル x5 進捗:0 / 5 |
もう我慢の限界だ。 ネズミどもめ、我が物顔で走り回りやがる。 オレたちゃみんなきれい好きだってのによ。 あのちっこい悪魔どもの退治、頼んだぜ。 達成条件:ネズミを全て駆除 場所:廃棄物処理場 報酬:スピネル x3 進捗:0 / 4 |
特殊な変異を起こした徘徊死体を殺してくれ。 あの人でなしどもの悪趣味な実験の成れの果てだ。 もう眠らせてやってほしい。 達成条件:強個体の撃破 場所:培養室 報酬:スピネル x8 進捗:0 / 1 |
遺跡周辺の青いメダリオンを全てぶっ壊してくれ。 そうすりゃ、この汚らわしい島も少しはマシな眺めに なるってもんさ。 達成条件:青いメダリオンを全て破壊 場所:遺跡断崖 報酬:スピネル x5 進捗:0 / 5 |
今日久しぶりに鐘が鳴った。 鐘の音は教主様のしるしだ。 住人はすべて丘の教会に集まり耳を傾けた。 教主様は変わらず優しかった。 私たちはもっと一つになり、思いを共有するようになる。 しかも奇跡はここから始まりやがて世界に満ちるという。 |
何と広いお考えなのか。何と深い慈悲の心なのか。 手始めとして狂い病を治す薬を施していただける。 次の鐘の音がただただ待ち遠しい。 |
師よ 思いかえせば… イシドロが私を見逃すことからして変だったのです。 私は黒いローブを纏った怪物に何かを撃たれ、 傷を負いました。 それからずっとおかしいままです。 白日夢を見るようになりました。 突然空が妖しい世界へと切り替わっていきます。 |
そして あいつがやって来るのです。 何百の数になって… 師よ 教えてください。 あれから逃れるすべはあるのでしょうか? |
信徒たちよ。教主様が遺憾を示された。 よそ者をむやみに殺してはならない。 いかなる者にも申し開きをする権利があると… 今後はわけへだてなく厳かな審問を執り行う。 場所は工場の地下、捕らえた者はすべてそこへ運べ。 造反者も同様だ。 |
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侵略者は山荘に立てこもった 皆を呼べ 大いなる赤子を叩き起こせ |
必要な原料 1. 製本室にある"赤のインク" 2. 財宝の間にある年代物の"金のボトル" 3. 城壁の標本室にある"青い蝶" |
インクには鉱物、ボトルには酵母菌、蝶には化学物質、 それぞれに特殊な成分が含まれている。 それを抽出して、手持ちの薬剤と混ぜ合わせれば完成だ。 |
まだ調査の途中だけど、こいつはたいした代物ね。 手短に説明すると… ・仮死状態なのに他の寄生体に影響を与える ・支配種に類似する器官を外見上持つ おそらく似たような上位支配力を発揮するはず |
・目覚めさせる方法は判明していない 尚、死亡事故が発生したため、シールドケースに入れて 取り扱うことを徹底させた。 そういう経緯で「The Amber」の研究を新設された 通信施設に移そうと思う。 これでドン・キホーテともおさらばね。 |
※発見は彼の功績だけどサドラ―には 信用されていない。 情報をシャットアウトしてほしいわ。 研究主任 アナベル・ガルシア・エスクデロ |
備えとして入手法を用意しておく 銃を使え フリオ |
改宗歴 9年 4の月――― メンデスから嘆願書なる書状が届いた。 ここから逃げた使用人を許してほしいと。 あやつも分かっていない。 許すも許さないもない。崇高なる実験である。 探求には無数の犠牲が不可欠だ。 領主様の地に暮らす民ならば身に余る栄誉のはず。 |
そして体内の"それ"を取り除けという… それもできぬ相談だ。 かの者は自分の分身を獲物に射込む。 どんなに逃げようとも、分身によって知覚を操られ、 悪夢から抜け出すことはできない。 生き残る方法があるとしたら、本体を殺すことだろう。 そうすれば体内の分身も死に絶える。 |
打ち込まれたそれは分化した細胞のような存在で単体では 生き残ることはできないのだ。 しかし誰があの魔犬を殺すことができる? |
改宗歴 8年 12の月―― 人と虫の完全なる融合を目指す中、 私の中に迷いと焦りがある。 この二つの要素だけでは合一が安定しない。 執事殿を永らく苦痛に晒している。 さすがの私もその絶叫に総毛立つ。 この形では無理なのか? |
選択肢は二つ。 基本的な方針は変えず… 適合させる虫の組織をもっと広い範囲から探し続ける。 もう一つは禁じ手、非常に暴力的なやり方だ。 …新たにもう一つ違う生物を足す。 |
後者は下手すれば実験を失敗で終わらせてしまうだろう。 しかしこの長い膠着状態が些細な変更で成功するとも 思えない。 執事殿もこの状態が続けば潰えるのは見えている。 ここでどうするかを決めなくては。 イシドロ・ウリアルテ・タラヴェラ、学匠 |
本当にこの部屋の主はセンスが悪い。上司としても最悪だ。 解剖はすべて俺まかせ、部屋に来たら 決まった順番で お気に入りだけをじっと眺めて帰ってしまう。 あの三つの標本がそんなに好きなのか? おかしいだろ? 一番貴重なのはあの蝶だ。 研究家なら常識だ。 |
エイダ、後を付いてきてるよな? 俺はレオンと合流するため坑道を目指す。 ラモンの放送を盗み聞きしたんだが、レオンが そのあたりでヤバイ目にあうことを聞いちまった。 行くには奥の水路を抜ける必要がある。 危険で複雑な場所だ。ちょっとした物が手に入ったんで、 それで道しるべを残しておく。 |
長らく城地下にある水路の存在は忘れ去られていた。 記録によれば三代、グレゴリオ建築伯が 作り上げたという。 その理由は今や知る由もないが先代イポリトは 地底からの死蟲に悩まされたと伝えられるから、 蟲を阻む障壁を作りたかったのかもしれない。 当家にとって水は清らかさと潔癖さの象徴である。 |
八代、ラモンの命で坑道を掘削中に発見され このグレゴリオ水路は再び日の目を見ることになった。 それは華麗な建築物を沢山作り上げた三代の例に漏れず 精巧に作られていた。 川の流れを地下に導き、上水道、下水道を配置した。 また渇水に備え、貯水施設も備えたのが特徴的である。 |
当時の建築技術の粋を集めた傑作といえよう。 しかしあの愚か者は何の興味も示さなかった。 ここに反する者を沈めただけだ。 どこまで先祖を愚弄すれば気が済むのか。 |
OK 焦らず今の現実を書き留めるんだ 一つ この棟は化け物で滅茶苦茶だ 一つ 唯一の出口、シャッターが閉ざされている …高電圧用のユニットがなくなってる …開けるには何らかの方法で通電させないと ぱっと思い浮かぶのは冷凍室の電源ユニットだ |
実験体脱走時の緊急電源だが何とかハマルはず 問題は奴らの中、どうやって行くかだ …よく考えるんだ 諦めるな 家族の顔を思い出せ 信じれば必ず道は開く |
かねてから例の島で進めていた高感度アンテナの 設置が完成した。 これで敵対組織の動き、そしてアメリカの情報も より緻密に傍受することができる。 いわば教団は耳を手に入れたのだ。 |
手始めに拉致計画実行日の情報を収集させる。 計画はより確実性を増した。 かの国のセキュリティがもはや張子の虎で あることを全世界に示すことができるだろう。 ジャック・クラウザー |
この島で「The Amber」の調査を続けて、 おぼろげながらその全体像が見えてきた。 「The Amber」は有用である。 まだ覚醒してない。が、それでも寄生体に影響を与え 強化する。私はそのメカニズムは宿主と寄生体の関係を 最適化することにあると見ている。 実際、ある実験体の強化に成功している。 |
これは大きな成果だ。 次は上位種への影響を試してみたい。ただし上位種は皆教団の 幹部クラス、実験に対する反発も大きいだろう。協力者を見つ けるには綿密な計画を練る必要がある。 研究主任 アナベル・ガルシア・エスクデロ |
この強制起動デバイスを、通信施設中枢の端末に接続せよ |
アンバーの効果は想像以上と言えるでしょう。 かつてマルティニコは"生まれ間違い"とさげすま れた、脆弱で制御不能な実験体でした。 それが試験後、驚異的な回復力を獲得し、通常 兵器では殺傷不可能になりました。 |
次は悪い報告です。強くなったが、愚かなのは 変わらないのです。 万が一暴走を始めた場合、手段は限られます。 高出力のレーザーでバラバラに切断しなければ、 活動を停止できません。 |
結論として「The Amber」は上位種さえ活性化する。 被検体としてクラウザーを選んだことが功を奏した。彼が能力 強化に執着しているという読みは正しく、実験への協力を引き 出せた。猜疑心が勝る他の幹部ではこう上手くは行かなかった だろう。 結果も上々だ。 |
上位種の成長は寄生体のそれを軽く越えた。私が見てきた中で 最も高い能力を得たのは彼で間違いない。 恐るべきはアンバーの能力、眠っていてもこれほどの力… 覚醒したらどうなるのか… と… レポートを書くことなどもう何の意味もない。 |
サドラーがここに来た。 渡されたアンプルは、目の前にある。 私は知りすぎた。 打てばどうなるかは分かりきっている。 しかし拒めば殺されるだろう。 いっそ拳銃で頭を撃ちぬくか? この夜は長すぎる… |
レオンはいまだ始末できていない。 遺跡に陣地を構築し、おびき寄せて決着を付けるつもりだ。 だが、奴のことだ。迂回してくることもあり得る。 それも考慮し岸壁も最大の警備態勢を取らせる。 ロケットランチャー装備の兵を多めに配置した。 それと特注した赤の特殊弾もスタンバイさせる。 |
もう一つの脅威がその理由だ。 ある組織が聖体を狙って接近しつつある。 それが俺の知る存在ならば… あれを使わねばとても殺せないだろう。 いや… それでさえ… |
クラウザー様、この度はご注文ありがとうございました。 世に星の数ほどある武器製造業の中から弊社を お選びいただき感謝しております。 簡単に特徴を説明しますと… ご要望通りロケットの 弾頭を重装甲標的用に強化しました。 弾頭は赤に着色していますので区別は容易です。 |
これは戦車やトーチカはもちろんの事、 戦艦の分厚い装甲でさえメタルジェットで貫通する 能力を持っています。 貫通力に関してはいささかオーバースペックであり、 戦闘車両や回転翼機、艦艇で貫通できない目標は 現存しないと言っていいでしょう。 |
弊社は、何にご使用するのか仔細を尋ねる立場に ございません。 ただふさわしい標的が存在しないほどの破壊力が この弾頭に備わっております。 ご注意してお使いください。 ニューマン商会 |
教団を野放しにはできねぇ。 奴らの象徴の青いメダリオンをすべて片付けてくれ。 達成条件:青いメダリオンを全て破壊 場所:絶壁 報酬:スピネル x6 進捗:0 / 4 |
さるお方が盗まれたジャケットを探している。 革製のクールな一品だ。頼むぜ。 達成条件:ジャケットを売却 場所:廃工場内 報酬:スピネル x7 進捗:0 / 1 |
飾られた青いメダリオンを葬り去ってくれ。 目障りだろ?あんなの残してたら運気が逃げちまう。 達成条件:青いメダリオンを全て破壊 場所:中庭 報酬:スピネル x7 進捗:0 / 5 |
水中にデカイ影を見なかったか? このグレゴリオ水路にはヌシがいるんだ。 正体を見極めて、手に入れてくれ。 達成条件:グレゴリオ水路のヌシを売却 場所:グレゴリオ水路 報酬:スピネル x8 進捗:0 / 1 |
あの気持ち悪い人間サイズの虫 知っているよな? そいつらがこのあたりに3匹隠れている。 悪さする前に退治する… それが今回のお仕事だ。 達成条件:ノビスタドール3体の撃破 場所:洞窟とそこを抜けた崖 報酬:スピネル x8 進捗:0 / 3 |
今装飾蟲が大流行だ。 ペアにして飾るのが最高に粋らしい。 どうにかして二つ手に入らないか? 一つはこの棟の解剖室にある。 もう一つは誰かに盗まれたらしい。 まあアンタなら簡単だろ? 達成条件:装飾蟲2個の売却 場所:一号棟内 報酬:スピネル x10 進捗:0 / 2 |
ここらあたりにも人間サイズの虫が潜んでいる。 また3匹なんだがもう慣れたもんだろ? サーチ&デストロイで綺麗サッパリにしてくれよ。 達成条件:ノビスタドール3体の撃破 場所:防衛線 報酬:スピネル x9 進捗:0 / 3 |