コントローラタイプを変更している場合は、ボタン名を読み替えてご覧下さい。 <ステータス画面を呼び出す> ゲーム中にYボタンを押す。 (イベントやダメージを受けている時は呼び出せません。) *この画面で以下の機能が使えます。 ・「武器の装備」・「アイテムの使用」 ・「MAPの表示」・「ファイルを見る」・・・etc <MAPを見る> ステータス画面の上部のメニューから「MAP」を選択する。(Zボタンでも可) (MAP未入手時は、今まで行った事のある部屋しか表示されません) <MAPに載っている情報> 無色の部屋:探索をしていない状態 橙色の部屋:アイテムが残っている状態 緑色の部屋:全てのアイテムを取った状態 赤色の扉:鍵が閉まっている扉 白色の扉:鍵の開いている扉 青色の扉:通った事のある扉 <ものを押す> 移動方向に、移動させる事ができる「もの」があった場合に、コントロールスティック(十字ボタン)をそのものに対し入力し続ける。 <段差の昇り降り> プレイヤーの腰くらいの高さがある段差の前で、Aボタンを押す。 (押せるものの上に昇る事もできます) <武器の装備> ステータス画面のアイテム欄から装備したい「武器」を選択して、「装備」コマンドを実行。(武器を装備していなければ、敵に対して攻撃できません。) <攻撃態勢について> Rトリガーボタンを押す。(一番近くにいる敵に銃を向けて構えます。) <攻撃方法について> 攻撃態勢のままでAボタンを押す。(現在装備している武器で攻撃できます。) <180度ターンについて> コントロールスティック(十字ボタン)を下に倒している状態でBボタン押す。 (Cスティックを入力でも可) |
<アイテムを詳しく調べる> ステータス画面から調べたい「アイテム」を 選択して、「調べる」コマンド実行。 (アイテムの詳細情報が表示されます。) |
<緊急回避について> DEFENSE・ITEMS(ダガーナイフ等)は、 敵に捕まった時に、敵の手から逃れる事が 出来るというものです。 ※但し、プレイヤーの背面から敵に捕まった 場合は、効果を発揮できません。 |
ステータス画面を呼び出して、 「DEFENCE・ITEMS」欄から 装備したいアイテムを選択して、 「装備」コマンドを実行。 ※オプションで「MANUAL」設定に している場合はLトリガーボタンを押してください。 |
|
誰かに宛てたメッセージが記されている |
口無き仮面 鼻無き仮面 目無き仮面 三つ全て無き仮面 |
災いは再び蘇る。 |
Nov.24.1967 この洋館にきて11日。 どうしてこんなことになったのだ。 白衣の男が粗末な食事を運んで来て、 私に言った。 「気の毒だが、機密保持のためだ。」 そうか…そういうことだったのか。 |
この洋館の秘密を知っているのは、 スペンサー卿と私だけで、 私が死ねば 秘密は彼ひとりのものになる。 |
だが…しかし、いったいなんのために…。 …いや、考えてる暇はない。 このままでは、危険だ。 それに、家族の無事も気になる。 |
私は脱出を試みる事にした。 ジェシカ、 リサ、 無事でいてくれ。 |
Nov.26.1967 この暗闇でチャンスを待つのに ライターを無くしたのは痛かった。 妻が誕生日に贈ってくれたもので、 大切に使っていたのに。 |
運命の日となった11月13日。 その三日前に、 急病で倒れた叔母の見舞いに 出かけたという 妻ジェシカと娘リサの姿が ふと頭に浮かぶ。 |
この瞬間、私の中で記憶が鮮明に蘇る。 「君の家族も今ごろは…。」 気を失う直前、白衣の男達の誰かが、 確かに言っていた。 |
…益々不安をかき立てられた。 彼女達が、この屋敷に私を尋ねて 再び戻ってきていない事を願う。 |
Nov.27.1967 なんとか私は、あの部屋から出ることに 成功した。 …だが、この洋館の外へ出るのは、 容易ではない。 |
全てのカラクリを解かなければ。 双眸の光を失った虎…。 黄金のエンブレム…。 |
Nov.29.1967 出られない。 どうしても館から出る事ができない。 ホルマリンに浸かった生物標本が並んだ 不気味な研究室…、 水の滴る陰気な洞窟…。 |
ああ! なんと言う事だ!! …私は、発見してしまった。 見覚えのあるハイヒールが 片方だけ廊下に転がっているのを!! |
『ジェシカ!!』 妻も娘も私とおなじ運命を辿ったのか!? …いや、ふたりともきっと生きている。 |
Nov.30.1967 のどが乾いた。 もう何日も食事をしていない…。 気が狂いそうだ。 なぜだ? なぜこんな死に方を…。 この館の異常な設計に、 心を奪われた私が悪かったのか…。 |
Nov.31.1967 暗い…じめじめした地下道だ。 ここも行き止まりか。 …いや…何かある。 |
私は震える指で 最後のマッチをこすった。 墓だ… |
ああ、なんてことだ! そこに刻まれた名前は…、 『ジョージ・トレヴァー!!』 私ではないか!! |
奴は最初から、 私がここで息をひき取るのを計算し、 墓を用意していたのだ。 それにまんまと乗るなんて…。 |
…もう駄目だ…、 意識が遠のいて行く…。 ジェシカ…リサ…。 私を許してくれ。 |
もうすぐだ。 お前達を 私のエゴの巻き添えにした事を 許してくれ。 せめて、私の生命と引き換えに、 お前達の安否を… ジョージ・トレヴァー |
走り書きが記されている 日付は記されていない… |
依然として、状況は変わらない…。 私が遊びで作った部屋が、 こんな形で役に立つとは。 ここなら少しの間、 奴らの目を盗んで隠れる事が出来る。 何しろこの絵の秘密は、 卿にも伝えていないのだから。 絵の中の洋館…美術室の奥。 |
今日、スペンサー卿に呼ばれて、 「あるもの」を誰にもわからない所に 隠せといわれた。 |
色々考えた結果、 僕はあるアイデアを思いついた。 それは、あの狂暴な飼い犬に 守らせればどうだろうか? ということだ。 |
あの犬はいつもお気に入りの 大食堂2階の西テラスにいるし、 あそこで君の持つ犬笛を使えば、 いつでも呼出せるじゃないか。 |
そこで君にお願いがある。 あの犬は君にだけはなついている。 どうか君の手であの犬に、 この首輪をつけては もらえないだろうか? |
この首輪には、 スペンサー卿から渡された 「あるもの」が隠してある。 君は信用できる奴だから、 君に頼みたい。 |
このお礼は必ずさせてもらう。 君が前に欲しがっていた例のものが、 ツテで手に入りそうなんだ。 それでどうだろうか? すまないが、よろしく頼む。 ジョン・トールマン |
〜薬効をもつ植物について〜 |
人類は太古から様々な植物を用い、 傷や病を癒してきた。 本書ではこの薬効を持つ植物の例として アークレイ山地周辺に自生する 三つのハーブを取り上げ、 その概要を述べたいと思う。 |
アークレイ山地周辺に 自生するハーブには、 緑色、青色、そして赤色のものと、 三つの種類が存在し、 それぞれに異なる 薬草としての効用がある。 |
緑色のものは、人の体力を回復させ、 青色のものは、動物等から受けた毒を 消す事ができるといった具合だ。 但し、例外的に、 赤色のものは、単独で用いても 何ら効果を生み出さない。 |
薬草は古くから調合する事で、 様々な効果を発揮してきた。 例えば、緑のもの同士の調合は わずかだが、回復の効果が上がる事が 確認されている。 |
もしかしたら赤色のハーブも 調合で何らかの効能が 表れるかも知れない…。 |
あの化け物どもに関する真実が判った。 奴らは死体になっても復活するのだ。 ただ、対処方法がないわけではない。 |
奴らを復活させない方法は2つある。 @ 死体を燃やす。 A 頭部の破壊。 |
生きる意志のある者の為に、 この洋館の1Fに オイルを用意しておいた。 |
それぞれで、必要な分だけ持っていって 生き残る道具として使って欲しい |
追伸: 着火する道具くらいは、 自分達でなんとかしてくれ! |
May 9. 1998 夜、警備員のスコットとエリアス、 研究員のスティーブとポーカーをやった。 スティーブの奴、 やたらついてやがったが、 きっといかさまにちがいねェ。 俺たちをばかにしやがって。 |
May 10. 1998 今日、研究員のおえら方から、 新しい化け物の世話を頼まれた。 皮をひんむいたゴリラのような奴だ。 生きたエサがいいってんで、 豚を投げこんだら、 奴ら、足をもぎ取ったり、 内臓を引き出したり遊んだあげく、 やっと食いやがる。 |
May 11. 1998 今朝の5時頃、宇宙服みてえな防護衣を 着たスコットに、突然たたき起こされて、 俺も宇宙服を着せられた。 なんでも、研究所で事故があったらしい。 研究員の連中ときたら、 夜も寝ないで、実験ばかりやってるから、 こんな事になるんだ。 |
May 12. 1998 昨日から、このいまいましい宇宙服を つけたままなんで、 背中がむれちまって、妙に、かゆい。 いらいらするんで、腹いせに あの犬どもの飯を抜きにしてやった。 いい気味だ。 |
May 13. 1998 あまりに背中がかゆいんで、 医務室にいったら、 背中にでっけえバンソウコウを貼られた。 それから、もう俺は宇宙服を着なくて いいと医者がいった。 おかげで今夜はよく眠れそうだぜ。 |
May 14. 1998 朝起きたら、背中だけでなく 足にも腫物ができてやがった。 犬どものオリがやけに静かなんで、 足引きずって見に行ったら、 数が全然たりねえ。 めしを三日抜いたくらいで逃げやがって。 おえら方に見つかったら大変だ。 |
May 16. 1998 昨日、この屋しきから逃げ出そとした 研究いんが一人、射さつされた、 て 話しだ。 夜、からだ中あついかゆい。 胸のはれ物 かきむし たら 肉がくさり落ちやがた。 いったいおれ どうな て |
May 19. 1998 やと ねつ ひいた も とてもかゆい 今日 はらへったの、 いぬ のエサ くう |
May 21. 1998 かゆい かゆい スコット― きた ひどいかおなんで ころし うまかっ です。 |
4 かゆい うま |
手紙がはさまれている |
僕の愛しいアルマへ June 3.1998 この手紙が届いたという事は、 僕にとって喜ばしい事であり、 そして悲しむべき事でもある。 |
あのサングラス野郎のせいで、 君と電話で話す事すら 出来なかったんだ。 |
アルマ、どうか落ち着いて、 この手紙を読んでほしい。 |
僕がある製薬会社の研究所に スカウトされ、 そこに移った事は前に話したと思う。 |
実は先月、 その研究所で事故が起って、 研究中のウィルスが 漏れ出してしまったんだ。 |
ウィルスに感染した僕の同僚は、 みんな死んでしまった。 …いや正確には、 死んでいないかもしれない。 |
何故なら彼らは、 今も歩き回る事が出来るし、 現に何人かが今、 僕の部屋のドアを叩いている。 |
でも、彼らの瞳に、 もはや知性の光はない。 |
あの呪われたウィルスは、 人間の脳から人間らしさの全て、 愛も喜びも恐れもジョークも 永久に消し去ってしまうんだ。 |
そしてアルマ、 君と過ごした日々さえ。 |
そうなんだ。僕は感染している。 あらゆる手を尽くしてみたが、 症状の進行を数日遅らせるのが やっとだった。 |
君が僕の中で 日に日に失われていくのが、 僕には何より耐えられない。 |
だから、僕は、 このまま生ける屍になるよりも 安らかな死を選んだ。 |
一時間後には、 僕は二度と覚める事のない眠りに ついていることだろう。 |
君がこの僕の決断を 解ってくれることを切に願う…。 |
さようなら 君を永遠に愛する マーチン・クラックホーン |
TOP SECRET July 22.1998 2:13 保安部長へ X-DAYが近づいている。 一週間以内に、以下の作戦を速やかに、 順次実行せよ。 |
1) S.T.A.R.S.を研究所に誘い込み、 B.O.W.(生物兵器)と戦わせ、 実戦データを得よ。 |
2) 変異体を含むB.O.W.の胚を、 一種につき2個ずつ回収せよ。 但し、タイラントは廃棄処分とせよ。 |
3) 人員・実験動物を含む、 アークレイ研究所の全てを、 事故に見せかけて処分せよ。 |
June 22,1998 一緒に逃げていたロバートに、 化け物の兆候があらわれはじめたので、 仕方なく殺して浴室へ入れておいた。 多分、これで私が最後の1人だ。 |
何故このようになってしまったのか? 今となっては、 この研究に参加した事が悔やまれる。 もはや、私が生きて、 この館を出る事はないだろう。 |
準備は終わった。 後は勇気を持つだけだ。 悔いは残るがしかたがない。 |
このまま化け物になって、 人間としての自分が 消えてしまうぐらいなら、 みずからの幕を |
この紙の裏に、 文字が書かれている。 |
許してくれ、リンダ |
あの事故から四日後。 ポイント42のプラント(プラント42と命名)の 成長速度には目を見張るものがある。 |
プラント42は、他のプラントに比べ、 「t-ウィルス」の強い影響を受けており、 もはや宿主の植物が何であったのか 想像することすら困難である。 その形状に見合う生態は、 地球上のどこを探しても存在しない。 |
プラント42の栄養源は、二種類ある。 一つは、地下室まで達した根から 得ている養分だ。 |
現在、地下エリアは事故があった直後、 発狂した研究員が、 地下の大水槽を破壊した為、 地下エリアは水浸しだ。 |
そこに流出している 何らかの薬品成分が、 プラント42の急速な成育を 促している事は想像に難くない。 |
また、プラント42の一部は、 地下室からダクトを通り、 一階の天井にまでその勢力を広げ、 そこに球根状となってぶら下がっている。 |
その球根から伸びている何本ものツルが、 もう一つの養分の入手手段となっている。 |
プラント42は獲物を感知すると、 丁度イカの触手の様に獲物にツルを 巻きつけて動けなくしてから、 ツルの裏についている吸入器官で 血を吸うのだ。 |
しかも、それなりに知能があるらしく、 獲物を得た時や睡眠中は、 ツタを扉にからませ、 外敵の侵入を防いでいる。 |
既に数人の職員がその犠牲となった。 生きて戻ってきた者の話を総合すると、 花弁が開く際に、 隠されていた部分が露出し、 一段と攻撃性が増すらしい。 |
ある者の報告によると、 まるで何かを守っている様だと言う。 |
そこに、何かの秘密があるように思える のだが、なにぶん植物の考えることは、 人間には理解できるものではない。 May 21.1998 ヘンリー・サートン |
タイラントウィルスに感染し、 異常成長した植物の細胞に、 いくつかの共通の性質が見られるのは、 前回のレポートで述べた通りである。 |
しかし、 これらの実験を繰り返す内に、 今回更に興味深い事実が 明らかになった。 |
それは、私たちがあの実験で使用した 「UMB」系の薬品の一つである、 「UMB No.20」に、 これら植物の細胞を急速に死滅させる 成分が含まれているという事である。 |
私たちはこの「UMB No.20」を、 「V-JOLT」と名付けた。 |
計算では、プラント42の場合、 根に直接「V-JOLT」をかければ、 全体が死滅するのに5秒もかからない。 |
生成は、VP系とUMB系の薬品を、 いくつかの法則に従って混合すれば 良いのだが、 UMB系の特徴として有毒性ガスを 発生する恐れがあるので、 取り扱いには十分な注意が必要である。 |
UMB系薬品の種類と特徴を簡単に示す。 UMB No.3 赤 Yellow-6 黄 UMB No.7 緑 UMB No.10 橙 VP-017 青 UMB No.20(V-JOLT) 茶褐色 |
写真の裏に何かが書かれている。 |
始祖ウィルス変異体を投与(Nov.10.1967) ・ジェシカ 「TYPE-A」投与 細胞活性時に組織断裂化 ウィルス定着化に失敗 破棄処分 ・リサ 「TYPE-B」投与 細胞活性時に組織断裂化 後にウィルス定着化成功 器の改造に一定の成果 保護観察継続 ※ジョージ 抹消済み(Nov.31.1967) |
誰かが書き残した手記 |
Nov.14.1967 注射で頭がボーっとする。 お母さんに会えない。 どこかに連れていかれた。 二人で脱出しようって約束したのに 私だけおいていくなんて…。 |
Nov.15.1967 お母さんみつけた! 今日の食事は、お母さんと一緒! うれしかった。 |
違う、偽者だった。 外は一緒だけど中が違う。 お母さんを取り返さなくっちゃ! お母さんに返してあげなくちゃ! |
お母さんの顔は簡単に取り返せた。 お母さんの顔を取っていたおばさんの 悲鳴が聞こえたけど、 お母さんの顔をとったやつの 悲鳴なんか気にしない。 |
お母さんは私のもの。 誰にも取られないように 私にくっつけておこう。 お母さんに会った時、 顔が無いとかわいそうだもの。 |
Nov.17.19 7 石の箱の中 お母さん 匂い ここ お母さんがホント? 石の箱 かたくてイタイ 手のジャラジャラが邪魔をする 4つの石 つてるジャラジャラせで お母さ 会えない |
19 お父さん 一つ くっつけた お母さん 二つ くっつけた 中身はやぱり赤く ヌルヌル 白くてかたかた ホントのお母さ 見つからない |
お父 ん分からない また お母さ 今日見つけた お母さ をくつけたら お母 ん動かなくなた 母さんは悲鳴を上げていた なぜ? 私は一緒に居たかただけ |
4 お母さん どこ? 会いたい |
誰かに宛てた手紙のようだ |
愛するリサへ 日に日に私が私で無くなっていく…。 そんな感覚が 確信に変わり始めています。 あの注射のおかげか、 体のかゆみは幾分か収まってきたみたい。 今日も「栄養剤だ」と言われ、 白衣の男達に注射を打たれました。 |
注射をされると、意識がはっきりしてくる。 意識が戻ってくると、 何も考えられなくなっていた自分に 気付いて、愕然としたの。 |
全てを忘れてしまう感覚に襲われ、 あなたの事やあの人の事…、 どんな性格で、 どんな顔だったかすらも 意識の闇に覆われてしまう。 |
ああ、リサ、 私も今すぐでもあなたに会って、 あなたを抱きしめて確かめたい。 そうしないと、あなたも、あの人も 消えてしまいそうで、とても怖い。 |
…このままではダメね! 早く逃げ出さないと! |
いい? リサ チャンスは多分、 次に一緒にあの実験室に行く時! 二人して意識の無いフリをするの。 そしてあの白衣の男が 隙を見せた時が逃げ出すチャンスよ! |
外へ脱出したら、 お父さんを一緒に探しましょう! この手紙に あなたが気付いてくれます様に Nov.13.1967 ジェシカ・トレヴァー |
裏に何か書いてある |
モイラ&ポリー』 |
親愛なるエイダへ June 8,1998 エイダ、いま君が、 これを読んでいるという事は、 私はすでに、 私でなくなっているという事だ。 |
今日の検査の結果で、 思っていた通りの反応が出た。 「陽性」だ。 |
もうすぐ あんな姿になってしまうのかと思うと、 気が狂いそうになる。 |
エイダ、 君は今の所、感染してはいない。 |
これは無いことかもしれないが、 もし、君が最後の一人だったら、 動力室に行って起爆装置を作動させ、 映像室に置いてある資料を持って、 ここから脱出して欲しい。 |
そして、マスコミを使って、 事の全てを公にしてくれ。 |
もし、セキュリティシステムが 正常に機能していれば、 ここのロックは全て解除できる。 |
これには、小実験室にある端末から 私の名前でログインし、 さらにパスワードを入力すれば アクセスできるようにしておいた。 |
パスワードは「ADA」、君の名だ。 |
映像室のある B2Fのロックを解くには、 私と君の名でアクセスした後、 さらに、もう一つのパスワードを 入力しなければならない。 |
念のため、 パスワードはX線写真に 暗号で記しておいたのだが、 聡明な君の事だ、 すぐにわかるだろう。 |
これが私の最後の頼みだ。 もし変わり果てた姿の私を見かけたら、 エイダ、君の手で楽にしてくれ。 君のJohnより |
〜研究員のノートより〜 |
「t-ウィルス」の変種体が、 ゲノムの器である肉体に変化を もたらす事が明らかになった。 |
このタイプは、宿主の意識が無くなり、 休眠期に入ると体組織の再構築を行う。 その際に細胞を活性化させ、 体組織自身の改造をも行うようだ。 (我々はこれを「V-ACT」と命名) |
特筆すべきは、 その「筋力とスピードの大幅な上昇」にある。 |
一度この状態になった個体は、 体組織の変化により、 「よりすばやい」動きを有する ようになっているのである。 そしてなにより、その性質は[狂暴]だ。 |
既に、これらにエサを与えている際に 起きた事故で、研究員4人が死亡した。 |
現場は、まさに一瞬にして血の海と なってしまった。 (我々は、これのそのあまりの残虐性から これらを"クリムゾン・ヘッド"と名付けた。) |
このまま、あれらを放置しておく訳にも いかないが、 あの貴重なプロトタイプ(プロト1)だけは、 処分する事を避けなければならない。 それは我々の義務でもある。 |
だが、このあまりに危険なサンプルを どうしたらいいものか? |
我々は"クリムゾン・ヘッド・プロト1" に冷凍ガスを使い、 館裏の墓場の地下室に、 これを閉じ込める事にした。 |
受信先 衛生管理部門 統合本部長 発信元 ラクーン特研部災害対策委員会 |
このメモを関係者以外の者が 閲覧する事を禁ずる。 また本書類の内容が了解され次第、 破棄されなければならない。 |
今回の「t-ウィルス」流出の件について、 被害の概算は当初の報告をはるかに上回る ものであると推定される。 |
まず第一の問題は、 研究員の半数以上が「t-ウィルス」に 感染して死亡してしまった事であり、 また生存者のほとんどには、すでに 「t-ウィルス」感染者特有の症状が 現れている事である。 |
第二に問題となるのは、 特務警備隊もほぼ全滅の状況であり、 我が社の最高機密に属する研究事項が 無防備のまま外部にさらされているという 事実である。 特にこの点は一刻の猶予もなく 対策を講じられたい。 |
そして第三の問題として、 実験体の多くがその制御を失って 暴走している状況である。 実験体に殺害されたと思われる 研究員は決して少なくはない。 |
その死体は惨殺されたというに ふさわしいものであり、 奇しくも我々の研究の成功を 裏付けるものであるが、 このままでは 報道機関に憂慮すべき材料を 提供してしまう可能性が高い。 |
望むべきは、 ”根本的で早急な解決策である” と、我々は考える。 |
特にラクーンにおける州警察や S.T.A.R.S.の介入は迅速なもの と思われる。 この方面においても何らかの手を 打つべきだろう。 |
−1F− 〜ヘリポート〜 ヘリポートの使用は政府関係者及び、 経営幹部に限られる。 尚、事故発生の際はこの限りではない。 |
−B1F− 〜ヘリコプター搭乗用通路〜 顧問研究員か警備所長の同行が ない者の入室は認められない。 未確認の進入者は直ちに射殺せよ。 |
〜エレベータ〜 緊急災害時には、機能を停止させる。 |
−B2F− 〜映像資料室〜 映像資料室を特研部管轄の下に設置。 利用に関する裁量権は、 キース・アーヴィング室長に委任 するものと定める。 |
−B3F− 〜監禁室〜 監禁室は衛生管理部門が管理する。 ウィルスを実験体に投与する場合は、 顧問研究員(E・スミス、S・ロス、 A・ウェスカー)の同行を必須とする。 |
〜3重ロックのドア〜 全てのパスコードを解除した者以外の 入室を禁ずる。 パスコードは各ブロックの研究主任が 専用の出力端末でアクセス権限を 行使する事で解除できる。 |
〜動力室(動力炉)〜 燃料にニトロ化合物を使用している為、 本社派遣監督官以外の者の入室を禁ず。 尚、顧問研究員が特別な指示を受けた 場合はこの限りではない。 |
〜パスコード出力端末〜 研究主任以外の者に、 アクセス権限を与える事を禁ずる。 |
−B4F− 〜最重要機密事項〜 「t-ウィルス」投与による「タイラント」 経過報告について…(以下判読不能) |
Gの発見に至るには、 始祖ウイルスの投与から、 実に計21年もの熟成の期間が 必要であったようだ。 |
フランスの研究所から取り寄せて 投与した「寄生生物のプロトタイプ」を、 あの実験体が取り込んでしまったのも、 今を思えば、容易に納得がいく。 |
実験体の体内で、長き眠りを貪り 21年という年月を経て、 アレは、突然変異的に変化したのだ。 (まさに「進化」という言葉が相応しい。) |
これらの観察データは、 私にさらなる すばらしいヒントをくれた。 |
これを推し進めて、さらに改良を加え、 変異を与える事で、 「t」を超える 「G」を作り出す糸口が導きだされた。 |
これは、後々のB.O.W.の歴史を 塗り替える画期的なものになるはずだ。 あの忌々しいアレクシア嬢も あの世で悔しがっているに違いない。 |
数年後にはその研究成果を 発表できるだろう。 ウイリアム・バーキン |