バイオハザード ダークサイド・クロニクルズのファイル集


レオン・S・ケネディ
米国の特務機関に所属。
政府からの命令を受け、麻薬王ハヴィエ・
ヒダルゴとアンブレラの関係を調査
すべく、南米の僻地を訪れる。
過去に様々なB.O.W.と遭遇した経験を
持っており、B.O.W.と戦う実戦的な知識
を有する。
元来クールな性格だが、
女性には振り回される傾向にある。
ミドルネームはスコット。


ジャック・クラウザー
米陸軍特殊作戦軍所属。
政府からの命令を受け、麻薬王ハヴィエ・
ヒダルゴとアンブレラの関係を調査
すべく、南米の僻地を訪れる。
これまで数々の作戦を成功に導いた
優秀な兵士で、B.O.W.との初遭遇に際し
ても、動揺を見せることはない。
日常的な社会に対してはどこか居心地の
悪さを感じており、軍で戦い続ける
日々こそが彼の生き甲斐となっている。


案内人
ミックスコアトル村の教師。
米国に留学中、NPOに所属していた
過去を持ち、故郷に戻った後に、
教師として村の教育水準の向上に
貢献していた。
高い情報収集能力と、信頼性を見込
まれ合衆国特務機関に今作戦の
スパイとして雇われることになる。
冷酷なハヴィエ相手に諜報活動を行
うことは危険であったが、ハヴィエ
の暴虐により若くして命を落として
いく教え子達を見てきた彼は、合衆
国政府の提案に同意する。
しかし、ハヴィエが報復として放っ
たB.O.W.の襲撃に遭い帰らぬ人と
なった。
その結果レオン達は案内役不在の状
態で任務を遂行することを余儀なく
される。


マヌエラ・ヒダルゴ
レオン達が村の教会で保護した少女
で、彼らの調査対象である麻薬王
ハヴィエ・ヒダルゴの一人娘。
5歳の時に母親が病死して以降、
父親から惜しみない愛情を注がれた
彼女は何不自由なく育った。
しかしある出来事をきっかけに彼女
はハヴィエの元を去り、三日三晩
ジャングルをさまよった末に、川下
の村ミックスコアトルへと逃げ込む。
その夜、村はハヴィエが放った
B.O.W.によって壊滅してしまう。


ハヴィエ・ヒダルゴ
南米アムパロに強大な犯罪帝国を
築き上げた麻薬王。
10代で手を染めたドラッグ販売を皮
切りに、敵対者を容赦なく惨殺して
いく事で、巨大犯罪組織の頂点へと
のし上がった。
組織の莫大な財力と武力を駆使して
法曹界や警察に圧力をかけている為、
彼の組織は、犯罪集団でありながら、
地元では完全に野放し状態となって
いる。
組織の財源は世界中に輸出される
ドラッグだが、近年は新たな商売と
して人身売買にも手を伸ばし始めて
いる。
欲しいものは何をしても手に入れ、
愛する者を守る事がすべてに優先
するというインモラルな哲学を持つ。
裏切りを許さぬ非情の帝王として君
臨する一方、従う者には手厚く施す
情を持っている為、彼を英雄と慕う
者も少なくない。
ハヴィエの家族に対する愛情は深く、
とりわけ、娘のマヌエラを溺愛して
いる。


マヌエラ・ベロニカ
t-Veronicaを取り込み、覚醒した
マヌエラ。
15年を待たずに変異したにも関わら
ず、正常な意識下でウィルスの力を
コントロールする事ができる。
更に、アレクシアと同様、体内の血
を空気中に飛ばして発火させる能力
を持つが、大量の血液を消費する事
は、同時に彼女自身の命を削る事を
意味している。


アルバート・ウェスカー
アムパロにおける生物災害事件の黒幕に
して、これまでに確認された全ての
ウィルス計画に関係している人物。
1970年代に、アンブレラ幹部候補社員と
して着任して以来、彼はアンブレラが
推し進めるウィルス研究の最前線で、
有能な研究員として活躍していた。
しかし、t-ウィルスの研究が同僚の
ウィリアム・バーキンの手によって
完成の域に達した頃、ウェスカーは情報
部へ転属、不穏な行動を取るようになる。
正体を隠してS.T.A.R.S.の隊長に就任
したウェスカーは、洋館事件の際、
部下達を利用して完成間近のB.O.W.の
戦闘データを回収しようとする。
途中、クリス・レッドフィールドを含め
一部生き残ったS.T.A.R.S.隊員らに
正体を見破られてしまうが、B.O.Wの暴走
による混乱に乗じて研究所を脱出し、
膨大な実戦データを手土産に
ライバル企業への転身を果たす。
同年、ラクーンシティにおける生物災害
事件の際、彼はスパイのエイダ・ウォン
に協力を要請し、
爆撃寸前のラクーンシティから
ウィリアムの開発したG-ウィルスの
サンプルを密かに回収している。
更にその数ヶ月後、
アレクシア・アシュフォードが開発した
t-Veronicaを狙ったウェスカーは
アシュフォード家管轄のロックフォート
島及び南極基地を襲撃。
t-Veronicaを留めた
スティーブ・バーンサイドの死体を
持ち去った。
そして新世紀を迎えた、南米…
娘の治療法を必死に探す元麻薬王
ハヴィエ・ヒダルゴに接触した
ウェスカーは、t-Veronicaを蘇生薬と
して大金と組織的結託を引き換えに
売りつける。
実は彼自身ウィルスによる蘇生、
ウィルスでの能力強化の恩恵を
受けた者である。
ともすれば大陸全土に影響する
t-Veronicaをハヴィエに渡した、
その真意を知る者はいない。


レオン・S・ケネディ(警官)
4年前、警察官であった頃のレオン。
警察学校を卒業した彼は、猟奇殺人
事件に揺れるラクーン市警への配属
を志願した。
ラクーン市警察着任当日、寝坊して
日没後に出勤するというミスを犯した
レオンは、
事前に支給されていた真新しい制服に
身を包み、ラクーンシティへ向かった。
既に死の町と化していたラクーンシティで、
彼は警官としての誇りと使命感に燃え、
生存者の救出に全力を尽くそうとする。
正義感が強く、
多少の事では物怖じしないが、
この頃から既に女難の傾向が見られる。


クレア・レッドフィールド
バイクをこよなく愛する
活発な女子大生。
ラクーン市警所属S.T.A.R.S.隊員である
クリス・レッドフィールドの妹で、
兄を心から尊敬している。
連絡の取れなくなった兄の安否を気遣い、
彼の勤務するラクーンシティへと捜索に
出た彼女は、
到着直後にゾンビの襲撃を受けて窮地に
立たされる。
勝気な性格は兄譲りで、弾丸のような
行動力を見せるが、内面はおおらかで
優しい気質を持つ。


ロバート・ケンド
ラクーン市警察署の隣にあるケンド銃砲店
を営む日系人。
事件発生後、生き残った市民に武器を
無償提供したために店内にはまともな
武器が残っておらず、
心細い装備で自衛を余儀なくされていた。
ラクーンシティに到着したレオン達は、
彼が襲われる現場に遭遇、救助を試みるが、
助ける事はできなかった。


マービン・ブラナー
ラクーン市警察署で初めて出会う
生き残りの警官。
数日前までは、戒厳令が敷かれる中で
あっても盗難事件の報告書を書いたり
レオンの歓迎パーティの準備をしたりと、
普段と変わらない勤務状況にあった。
生物災害発生後は、他の警官と共に
バリケードを築いて署内西側オフィス
に篭城していたが、侵入したゾンビの
の襲撃に遭って仲間を数多く失い、
彼自身も重傷を負う。
自分がゾンビ化することを知っていた
マービンは、レオン達に生存者の救助
を依頼してその場から立ち去らせるが、
戻ってきた2人の目の前で
ゾンビとなって襲いかかってくる。


ブライアン・アイアンズ
ラクーン市警察の最高責任者にして、
同警察署を全滅に追いやった悪の
権化。
ブライアンは、街の保全を第一に
考える温厚な署長を装いながら、
裏では私利私欲のために
悪に手を染めていた。
彼は過去5年間、アンブレラの研究に
よって発生した事件を隠蔽、
封印する見返りとして、同社から多額
の賄賂を受け取っていた。
大学時代には2度の婦女暴行を働いた
挙句、精神鑑定で有罪を逃れた過去を
持つブライアンは、
ラクーンシティ全域に生物災害が拡大
した時、遂に内面の狂気を露にし、
常軌を逸した行動に出た。
署を封鎖して部下たちを道連れにし
たうえに、市長令嬢の死体を剥製に
しようとしたのである。


ベン・ベルトリッチ
超一流の腕をもつ
フリージャーナリスト。
功名心が強く金にもうるさいが、
危険を冒してまで不正を暴こうとする
ジャーナリスト魂に満ちあふれた人物
でもある。
ラクーンシティで続発していた猟奇殺
人事件に不審を抱いた彼は、真相を
探るために街を訪問。その過程で
ブライアン・アイアンズ署長の不正を
調査したために、ラクーン市警察の
留置場に拘置されていた。
生物災害発生後、牢屋の外を徘徊する
ゾンビの群れを前に脱出を諦めた彼は、
彼の知り得た事件の真相を書き残し、
その後正体不明の怪物に襲われ、
惨殺される。


シェリー・バーキン
警察署でレオン達が保護した少女で、
G-ウィルス計画の中心人物だった
ウィリアム・バーキンのひとり娘。
両親から愛情を注がれることなく
育ったためか、感情をなかなか表に
出せず、口数も少ない。
ラクーンシティにおける生物災害発生
直前、母親のアネットから連絡を受け
たシェリーは、指示に従って
警察署へ助けを求めるが、そこで警官
ゾンビに出くわし、逃げ回ることになる。
一度はレオン達に保護されたものの、
警察署地下で2人とはぐれたシェリーは、
怪物「G」と化した彼女の父親
ウィリアム・バーキンに捕まり、
胚を植えつけられてしまう。


ハンク
アンブレラ幹部直属の私設部隊、
アンブレラ特殊工作部隊の隊員。
所属はアルファチームで、
ラクーンシティにおける生物災害時は、
フランス支部施設所長
クリスチーヌ・アンリからの極秘指令
を受けて仲間とともに地下研究所へ
潜入し、ウィリアム・バーキンから
G-ウィルスのサンプルを強奪した。
その後、異形と化したウィリアムの
襲撃に遭い、仲間を失いながらも、
たったひとりでG-ウィルスが入った
カプセルを回収、帰還した。


エイダ・ウォン
警察署地下駐車場で遭遇した東洋系の
美女。その正体はアンブレラの
ライバル企業に属する女スパイであり、
事件以前からアンブレラに潜入して
諜報活動を続けていた。
事件前、アークレイ研究所の主任
研究員からG-ウィルスの情報を得た
彼女は、
G-ウィルスのサンプル回収命令を
受け、ゾンビが徘徊するラクーン
シティを探索。
Gの手掛かりを得る為、生物災害
発生前から事件を調査していた
ベン・ベルトリッチを探していた。
ベンの死後、怪物と化した
ウィリアム・バーキンを追いかけた
彼女は、彼の妻アネットの襲撃を
受けて危機に瀕するが、命がけで
彼女を守ったレオンの思いが、
彼女の心境に変化をもたらした。
かつてない感情に目覚めたエイダは、
レオンの危機を前にしてタイラントに
無謀な戦いを挑むことになる…。


アネット・バーキン
G-ウィルス研究の第一人者である
ウィリアム・バーキンの妻で、
シェリーの母親。
ウィリアムが「G」を発見する2年前に
娘のシェリーを出産。母親となった後も、
夫を愛するあまり研究に没頭したが、
生物災害が街全体に広がる直前、
アネットはシェリーに連絡をとり、
警察署に避難するように指示した。
シェリーに合流する途中、アネットは
夫婦の研究成果であるGを追うエイダ
に遭遇し、彼女を襲撃した。
その際、エイダを庇ったレオンにも
スパイの疑いを抱くが、シェリーが
ウィリアムに追われている事を知ると、
娘を助ける為の情報をレオンに伝え、
夫を倒す決意を固める。


ウィリアム・バーキン
G-ウィルスの発見者にして、
同ウィルス開発計画の最高責任者。
彼は、アンブレラが誇る有能な科学者
だったが、G-ウィルス計画を進める
うちに本社とそりが合わなくなり、
米国政府(軍部)と接触するように
なった。
しかし、計画を独占しようとした
ウィリアムからG-ウィルスを強奪
する為、アンブレラ特殊工作部隊が
研究所を襲撃、抵抗した彼は致命傷を
受ける。
死の直前に自分の体にウィルスを投与
した彼は、未知なる生命体「G」となって、
その身を破滅へと追い込んでしまう。


スティーブ・バーンサイド
ロックフォート島の刑務所に囚われて
いた少年。
彼は、ある事件を境に、他人に対して
強い不信感を抱くようになり、絶海の
孤島で深い悲しみにくれる日々を
過ごしていた。
そんな彼に希望をもたらしたのは、
何者かが引き起こした騒動だった。
襲撃によって混乱した刑務所から
脱出することに成功したスティーブ
は、時を同じくして脱獄した
クレア・レッドフィールドと運命的な
出会いを果たし、彼女と共に島からの
脱出を目指すこととなる。
表面上は生意気でお調子者だが、
内面は誰よりも純粋で、愛情に飢え
ている。


クレア・レッドフィールド(ロックフォート)
レオン達と別れた後も兄の消息を探って
いたクレアは、兄、クリスがアンブレラの
拠点を探っているという情報を掴んですぐ、
単身ヨーロッパへと渡った。
無謀にもアンブレラのパリ研究所に
忍び込んだ彼女は、
警備隊に捕らえられた後、
ロックフォート島の監獄へと移送されて
しまう。
収監直後、島を襲ったバイオハザードの
混乱に紛れて脱出した彼女は、
スティーブと共に
島からの脱出を開始することになる。


アルフレッド・アシュフォード
ロックフォート島に設置された基地の
最高司令官で、かつてアンブレラ設立
に貢献したアシュフォード家の、
6代目当主、アレクサンダー・アシュ
フォードの息子。
1993年、英国の大学を卒業し、
南極基地及びロックフォート島基地の
所長に就任したアルフレッドは、
アンブレラから全権を任されるが、
彼が島で行ったことといえば、囚人の
虐待や趣味のミリタリーコレクション
で施設を装飾することばかりだった。
アルフレッドはもはや過去の栄光を
引きずるただの独裁者でしかなく、
アンブレラにとってはお荷物のような
存在となっていた。
助言者もなく、ただひたすら
アシュフォード家再興を夢見る毎日は、
彼の性格破綻に拍車を掛けた。


アレクシア・アシュフォード
アシュフォード家第6代目当主
アレクサンダー・アシュフォードが、
人工的に生み出した天才科学者。
アルフレッドとは双子の兄妹だが、
妹に異常な愛を注ぐアルフレッドに
対して、まるで女主人のように君臨し
ていた。
アレクシアは10歳の頃、南極基地の
主任研究員に就任。
アークレイ研究所のt-ウィルス研究と
同時期にt-Veronicaを単独開発し、
研究員たちを驚かせる。
しかし、ウィルスの研究が佳境に入る
と、アレクシアは信じられない行動に
出た。
邪悪な心を持って生まれた彼女は、
なんのためらいもなく父
アレクサンダーを実験に利用し、
彼にウィルスを投与したのである。
実験はアレクサンダーの怪物化に
よって失敗に終わったが、
アレクシアにとって失敗はひとつの
過程でしかなく、振り返ることなく
さらなる研究を続けていく。
研究が最終段階を迎えると、アレクシ
アは自分自身を実験体にすることを
決めた。自分の体にt-Veronicaを
投与したアレクシアは、15年のコール
ドスリープに突入し、公には、実験中
の事故死と伝えられた。


クリス・レッドフィールド
クレアが捜し続けていた、彼女の兄。
ラクーン市警察の特殊部隊S.T.A.R.S.
に所属した経歴を持ち、同部隊の
数少ない生き残りでもある。
クリスは、ラクーンシティ壊滅の
数ヶ月前に発生した洋館事件で、
アンブレラの陰謀を探り当て、
生還後事件の真相を報告した。
しかし、大規模な組織的隠蔽を
図ろうとする同社によって、
彼の報告は公表されることなく闇に
葬られてしまう。
そこで、彼は独自に調査することを決
意し、ヨーロッパへ旅立つ。出発の際、
彼は家族に危険が及ぶことを恐れて
妹クレアとの連絡を絶ったが、彼の身
を案じたクレアは単独で捜索に乗り出し、
ラクーンシティの災害に巻き込まれ、
さらに兄を追ったヨーロッパでアンブ
レラの手に落ちてロックフォート島の
刑務所へと移送されてしまう。
レオンからクレアの苦境を聞いた後、
クリスは単身ロックフォート島へ
潜入し、そこでクレアの痕跡を掴み
南極へ飛んできたのだった。


村人ゾンビ
水辺の村、ミックスコアトルの住人が、
ハヴィエの放ったゾンビに襲われて
t-ウィルスに感染、ゾンビ化した。


ハヴィエゾンビ
ミックスコアトルで確認された
ゾンビ。
ハヴィエが、敵対する人間を捕えて
ゾンビにした末、テロ兵器として
放ったと推測される。
ハヴィエは見せしめや罰として人間
にt-ウィルスを注射、ゾンビを作り
出し、居城警備の番犬としていると
噂になっていた。
人為的に活動停止状態に置き、
V-ACT作用を引き起こすことで
凶暴性、速度を上げたタイプもいる
らしい。
普段は鎖につながれた状態で拘束さ
れており、敵が来たときに解き放た
れる。


ジャンピング・マンイーター
南米のクモをベースに、
高温多湿の気候に合わせて改良した
B.O.W.。


ヒルダ
ミックスコアトルの教会に現れた
巨大生物。
水の中に潜み、案内人をはじめと
する多くの村人を水中に引きずり
込んで食らった。
両生類を思わせる光沢を帯びた皮膚
と脚を持つが、正体は不明。
基本的には水中を移動し、長い触手
で獲物を打ちのめしたり、尻尾から
毒針を射出したりする。
何らかの目的をもって行動している
ように見える。


プレイグクローラー
アンブレラ社が複数種の昆虫に
t-ウィルスを投与し、遺伝子操作を
繰り返した結果、誕生したB.O.W.。
2メートル近くまで巨大化した体に、
殺傷能力の高い巨大な鎌を持つ。
知能が非常に低く、
兵器としての実用性に欠けた為、
多くは廃棄処分されたが、
一部が廃棄をまぬがれ、
安価なB.O.W.としてハヴィエが購入した。


ハンターγ
アンブレラのヨーロッパ研究所が
ハンターα及びβを基に両生類
ベースで開発したハンターの亜種。
鋭敏な感知能力を有する代わりに
視覚が退化し、水辺でしか行動でき
ず、B.O.W.としての完成度は全体的
に低め。直射日光や乾燥した空気に
弱い反面、水資源の豊富な場所では
大いに脅威となりうる。


ダム作業員ゾンビ
ダムで整備・運用作業をしていた作
業員が、ダム放流と共に放たれた
ハヴィエゾンビに襲われ、
t-ウィルスに感染、ゾンビ化した。


南米コウモリ
t-ウィルスに感染した花の蜜を
吸ったコウモリが二次感染し、
凶暴化したもの。
ロックフォート島のコウモリと同様、
群れで獲物に襲い掛かる習性をもつ。


アヌビス
ハンターに変わる次期主力B.O.W.開
発計画の完成系として生み出された
新型B.O.W.。
コウモリに昆虫の遺伝子を組み込み、
骨格の強度を維持しつつ、消化器官
等を排除した徹底的な軽量化を行い、
驚異的な高速移動、ジャンプ力を
実現させた。
アヌビスという名前はエジプト神話
に登場する神から取られたもので
ある。
鉤爪状の爪を巧みに利用することで
垂直面、天井での高速移動及び、
そこからの強襲を得意とする。


ジャバウォックS3
ハヴィエが購入した試作生物兵器。
開発を行った組織の詳細は不明であるが、
アンブレラと対立する組織だと思われる。
アンブレラ社のB.O.W.、バンダー
スナッチの影響を多分に受けており
さらにベロニカウィルスによる特性強化
で完成した生物兵器。
鎌状の腕は鋼鉄並みの強度を誇り、
三本の腕で全身を包みこむ防御形態時
には銃弾をも無力化する。
命令を理解し、様々な状況下での
任務遂行を可能としている。


イビー+YX
アンブレラが開発した試作怪植物。
イビー(プラント43)をベースに
人間の遺伝子を組み合わせた結果、
耐久力、攻撃力、機動力の向上に
成功した。
しかし、温暖な気候以外での環境では
十二分に能力を発揮できない問題から
量産化は見送られた。


南米アリ
ジャングルに生息するアリを
t-Veronicaに感染させたもの。
偶然にもアレクシアが作り出した
アリと非常に似通った生物となった。


ピラニア
t-ウィルスを注入して作り出した
ピラニア。
短時間なら空気中でも活動でき、
水面から滑空し犠牲者に襲い掛かる。
元は闘魚や、裏切り者を処刑する
目的で飼われていたが、
ミックスコアトル襲撃の際、
ダムの放水に合わせて大量に放たれた。


私兵ゾンビ
ハヴィエの部下が二次感染により
ゾンビ化したもの。
二次感染と言っても多分にハヴィエの
狂気によって作り出されたと思われる。
元々は居城の警備を行う構成員だった。
爆弾を装備したままゾンビになっている為、
それを利用することが可能。


ヒルダ 第二形態
11年前、不治の病に侵されたハヴィエの
妻ヒルダが、治療の名目で投与された
t-ウィルスによって変貌したモンスター。
理性は既に失われており、
強い食欲に従って行動しているが、
生前の記憶が僅かに残っているのか、
ハヴィエの言葉やマヌエラの歌に反応を
示す。
巨体にも関わらず、足のバネを利用
して陸上でも俊敏な動きを見せる。
頭部と頸部上方のむき出しの脳が弱
点だが、ヒルダよりも高い位置から
でなければ狙う事はできない。


V・コンプレックス
温室で栽培されていたベロニカ植物が
暴走し、ハヴィエを含む周囲の生物を
無尽蔵に取り込んだ究極生命体。
南極基地では寒冷地のために抑圧されて
いたベロニカウィルスが高温多湿の天候
下で活発化し、周囲の生態系を変革して
しまうほどの危険な存在となった。
体から生み出した従属生物が
飛翔している。
腹部には胞子嚢があり、胞子嚢が破裂
する事で、胞子が撒き散らされる。
その胞子でベロニカ生態系は広がり続け、
最悪のバイオハザードを引き起こす。


町ゾンビ
ラクーンシティの市民が、ネズミを
媒介にt-ウィルスに感染してゾンビ化
した。
感染者の中には、フットボールの試合を
観戦するためにラクーンシティを訪れて
いた市外の人間も多く含まれる。


ゾンビ犬
特殊訓練を受けたドーベルマンが、
ウィルスに汚染された飼料を摂取して
ゾンビ化したもの。
皮膚はウィルスの影響で腐敗している
ものの、ゾンビのような身体能力の
衰えは見られない。
その為、非常に高い攻撃力と俊敏性を
兼ね備えている。
しかし最大の脅威は、群れで獲物に
襲いかかる犬の狩猟本能である。


クロウ
ウィルスに侵された死肉を食べたカラス
が、二次感染を発症し、凶暴化した。
基本的には、縄張りを荒らされない限り
襲いかかることはないが、いざ攻撃と
なると
その鋭いくちばしや爪で執拗に攻撃して
くる。


警官ゾンビ
ラクーンシティの警察官が
ゾンビ化して生まれた。
"人食い病"による大規模な暴動に
対処するという名目で、非番の警官も
総動員された為、その数は多い。


リッカー
筋組織が強化され、運動能力が飛躍的に
向上したゾンビの突然変異体。
長い舌が印象深いことから、
ラクーン市警察の署員が、
"舐める者"=「リッカー」と名づけた。
視覚器官を失ったかわりに聴覚が
異常発達しており、獲物が立てる
僅かな音を頼りに接近し、攻撃する。
また、肥大化した脳と新たに形成された
筋組織によって、ゾンビではありえ
なかった運動能力の向上が見られる。
骨格が変形したことによる4足歩行を
基本とし、天井にへばりついて移動
することも可能。


G成体
"G"への拒絶反応から生まれた未知の
クリーチャー。
強引な擬似複製によって、進化の際に
宿主の体を内部から破壊して誕生する為、
非常に歪な様相をしている。
ブライアン署長から誕生したこのG成体
は、大きな左腕とG生物の特徴である
大きな目玉を有する。
口からは、「G幼体」と呼ばれる
小型生物を垂らして吐き出す。


G幼体
G成体から吐き出される小型生物。
地面を這って移動し、全身をバネにして
獲物に飛びかかる。
個々は脆弱だが、集団で襲いかかって
くる際などは脅威となりうるので、
いかに迅速に仕留められるかが
重要となる。
なお、G幼体には繁殖能力はないことが
わかっている。


大クモ
ラクーンシティ地下研究所の
生物災害が生み出した巨大なクモ。
下水に流れ込んだt-ウィルスの影響で
野生のクモが巨大化したものと
思われる。
その巨体に似合わず、下水道の暗闇に
紛れて獲物に忍び寄る。


小クモ
大型化したクモの子供。
普段はメスのクモの胎内に格納されて
いるが、危険が迫った時は群れて
敵に襲いかかる。
個々は成長途中にある為、ナイフで
切りつける程度で死んでしまうが、
群がる小クモの数が多ければ多いほど、
無視できない脅威となる。


G第1形態
ベンを惨殺した正体不明のモンスター。
かつては人間だったのか、体の左半分は
人間の面影を残している。
大きく膨れ上がった右腕部と、
手にした鉄パイプから繰り出す攻撃は
非常に強力だが、
左右非対称の体格が災いしてか、
動きは鈍く、
攻撃の前後に大きな隙がある。


ラージローチ
主に下水道に生息していたゴキブリが、
t-ウィルスの影響で巨大化したもの。
同じくウィルスに感染したネズミを
補食するまでに急成長をとげている。
爆発的に増殖を繰り返し、
群れをなして獲物に襲い掛かる。


ラーカー
アンブレラ社の初期のt-ウィルス研究で、
カエルをベースとして生まれたB.O.W.。
視覚系が退行する一方で、捕食対象の
接近を鋭敏に察知する優れた感知能力が
発達。
舌は人間を突き倒すほどに強化され、
人間を丸呑みできるほどの消化器官を
持つ。
優れた攻撃能力を持ちながら、
知能の低さゆえにアンブレラ社では
兵器として実用化されなかった。


アリゲーター
ペットとして飼われていたワニが
下水道に紛れ込んで棲み付いた結果、
t-ウィルスに感染したもの。
極めて凶暴なうえにウィルスの影響で
骨格が巨大化。
体長は10メートル以上にも及ぶ。
普段は食料が多いゴミ集積場に生息し、
対象物が食料かどうかを噛み付いた感覚
で判別するという変わった習性を持つ。
特殊な感染例なので
ラクーンシティで確認されたのは
この個体だけで、
その後はワニをベースとした
クリーチャーの目撃情報はいっさいない。


イビー
正式名称はプラント43。
アンブレラ社がアークレイ研究所で
生まれた肉食性の怪植物
「プラント42」のデータを元に開発した
B.O.W.で、自立歩行型植物として
品種改良されている。
名前の由来ともなった2本のツタを
自在に操って獲物を攻撃し捕獲する他、
頭部のような大きなつぼみからは
消化酵素液を発射して
敵に致命傷を与えることも可能。


タイラント T-103型
突如、ヘリから投下された謎の敵。
一見すると人間に見えるものの、
高所から落下しても、銃弾を浴びても
倒れない。
なにか目的を持って行動しているよう
だが、その意図は不明。
圧倒的な戦闘能力を有しており、
無防備な頭部以外の部位には
凡庸な武器は通用しない。


リッカー改
ラクーンシティ地下研究所で改良された
リッカーの強化型。
肌は青く変色しており、爪の大きさ、
耐久性などは通常のリッカーよりも
向上している。


モス・ジャイアント
アンブレラの研究施設から逃げ出した
実験用の蛾が、t-ウィルスの影響で
異常成長したクリーチャー。
肥大した胴体と羽のバランスが取れて
いない為、空を飛ぶ時は専ら低空飛行
となる。当然長く飛ぶ事もできない。


ベビーモス
モス・ジャイアントの幼虫。
体長は30センチメートルほどしかなく、
生命力も攻撃力も低い。
人間を見つけると、全身をバネのように
して飛びかかる。


G第2形態
G-ウィルスを開発したウィリアム・
バーキン博士のなれの果て。
ウィルスに侵蝕され、G生物独自の器官
が発達し始めている状態。
骨格や体表組織の変化が著しく、新しい
脳が形成されている。
右腕には鋭く巨大な爪が伸びているほか
肩の眼球も大きさを増している。


G第3形態
Gが短期間で更なる進化を遂げた姿。
補助腕の発達に伴って腕が4本に増え、
うち2本は背中に移動している。
心臓を含む循環器系にも変異が起き始め、
同時に下半身の筋組織がウィルスに侵食
された結果、
非常に素早い動きを取れるようになった。
右肩同様、左太腿にも眼球が出現して
いる。


G第4形態
第3形態の時点で生命の危機に瀕した
Gは、超回復しながら第4形態へと
変異し、
2足歩行から4足歩行の獣型となる。
運動能力は更に向上し、壁面を走り、
高所へ跳躍する事も可能。
獲物を追い詰めた後、頭部と胸部が
一体化した大きなアゴで食らいつく。


G第5形態
様々な生物を取り込み、
身体質量を更に増加させた結果、
肉塊のような異形と化したG。
狭い場所にも軽々と侵入できるほどの
柔らかさをもつ巨体からは、未消化の
生物の一部が露出している。
耐久性は第4形態並みに高く、
重火器をもってしても、
致命傷を与えるのは難しい。


スーパータイラント
アンブレラが生み出した
"究極の生命体"タイラントが、
生命の危機に瀕して変身した姿。
元はG-ウィルス回収の為にアンブレラ
が投下したものだが、レオン達によって
溶鉱炉に落とされた事で
リミッターを解除、
スーパータイラントへと変身した。
絶大な破壊力を誇る大きな爪、
そして優れた敏捷性、凶暴性は
「暴君」の名にふさわしく、
まさにB.O.W.の理想型となっている。


墓場ゾンビ
t-ウィルスに感染し死亡したと判断され、
生き埋めにされた囚人達が、
雨と共に地中に浸透したt-ウィルスで
変異を早めゾンビ化した。


囚人ゾンビ
ロックフォート島の刑務所に収監されて
いた囚人達が、t-ウィルスに感染して
ゾンビ化した。


警備員ゾンビ
アシュフォード家管轄区内で勤務して
いた警備員が、ゾンビ化した。


コウモリ
島に撒かれたt-ウィルスに二次感染した
コウモリ。
感染の影響で、物音に対する感知能力が
鋭敏になっており、音で敵や獲物を感知
する。
大群で一つの生物のように空を飛び回り、
鋭い牙で獲物の皮膚に傷をつけて吸血
する。


訓練生ゾンビ
元はアンブレラ特殊訓練部隊の訓練生。
何者かの襲撃を受けてウィルスに感染し
ゾンビ化した。


ブラックウィドー
クモをベースとしたB.O.W.。
特殊部隊の訓練と実戦データ収集を兼ね
て、ロックフォート島に配備されていた。


ファーザーゾンビ
スティーブ・バーンサイドの父親が
人体実験に利用され、ウィルスと共生
できなかったためにゾンビ化したもの。
他のゾンビ同様、知能に著しい低下が
見られる。


砂虫
ミミズの遺伝子を改良し、
t-ウィルスを与える事で生み出された
巨大な生物兵器。
ふだんは地中深くに潜んでいるが、
地上にいる獲物の匂いを敏感に察知し、
地中から勢いよく飛び出してくる。
この砂虫は、まだ試作段階のB.O.W.で、
訓練所において、対B.O.W.対策部隊の
訓練生を相手に
実戦テストを繰り返していた。
人間程度の大きさであれば軽く丸呑み
してしまうほど巨大な口と消化器官を
持っている。


ハンターII
流出したアンブレラ製B.O.W.
「ハンター」のデータを基に、
別の組織が開発したB.O.W.で、
特定の目標にのみ襲いかかるよう統制
されている。
ロックフォート島を襲撃した何者かが
放ったと見られるが、その目的は定か
ではない。
亜種に、赤い体表の強化版
「スウィーパー」がいる。


バンダースナッチ
人間をベースにした新型B.O.W.の
試作タイプ。
伸縮自在の大きな右腕による瞬発移動が
可能で、目的を追跡する能力に優れる。
試作段階のためか、下半身が退化し、
左腕も欠如している為、殆どの行動を
右腕で賄っている。
そのため、人型B.O.W.の弱点である頭部
を右腕だけでカバーしなければならない
難点も抱えている。


タイラント(T-103 量産型)
ラクーンシティで確認された、
タイラント(T-103型)の量産タイプ。
アンブレラ特殊工作部隊が訓練用に島に
搬送したものを、アルフレッドが目覚め
させた。
すでにリミッター解除状態で
爪はT-103型よりも小さくなっている
ものの、
已然として高い腕力と耐久力を誇る。
CVではT-078と書かれたカプセルから現れたが、このファイルを見る限りでは開発コードではなかったもよう。


研究員ゾンビ(南極)
南極基地でウィルス研究に従事していた
研究員が、何者かの襲撃を受けた際、
t-ウィルスに感染してゾンビ化した。


作業員ゾンビ(南極)
南極基地で荷物の仕分けなどに従事して
いた作業員が、何者かの襲撃を受けた際、
t-ウィルスに感染してゾンビ化した。


南極基地に補完されていた実験用の蛾が、
t-ウィルスに感染したことで巨大化した
もの。
ラクーンシティの地下研究所にいた
モスジャイアントとは異なり、
体の重量化を抑えた事で、
空中を自在に飛び回れるようになった。
卵を他の生物に産み付ける習性を持つ為
巣の周辺を飛び回りながら、
獲物を探している。


寄生虫
蛾の幼虫。
他の生物の死体に産み付けられた卵から
孵化した後、宿主の肉を栄養として急速
に成長する。
ある程度以上成長すると、宿主の体から
飛び出して次の獲物を探す。


ノスフェラトゥ
アシュフォード家第6代当主、
アレクサンダー・アシュフォードが
変異した姿。
15年もの間、南極基地の地下独房に
拘束・監禁されたままであったが、
採掘室の奈落に落下するアルフレッドの
悲鳴を聞いた直後、驚異的な怪力を発揮
して脱獄した。
両腕は背中側に拘束されているが、
新たに体から3本の触手を生やし、
これを駆使して行動する。
心臓は肋骨を突き破って胸部に露出して
おり、体内で生成された毒液は、
酸素に触れると毒霧に変化する性質を
持っている。


アリ
t-Veronicaの研究に没頭していた
アレクシア・アシュフォードが、
ウィルス実験の為に飼育していたアリ。
ウィルスを注入されたことで巨大化して
おり、大アゴを用いた攻撃を繰り出す
ほどに凶暴化している。
制御室の下部に生える植物
アレクシア・ポッドの体を巣として
夥しいアリ社会を築いている。
女王はアレクシアになる。


触手
南極施設の中央に巣食う
t-Veronicaに影響を受けた植物
アレクシア・ポッドの触手。
この植物はアレクシアと共生関係にあり、
アレクシアの意思によって自在に触手を
伸ばす。
またその幹はアレクシアの子であるアリ
の巣となっている。
最大で数キロメートル先まで伸縮自在な
体をくねらせながら獲物に接近し、攻撃
する。
単体で行動する能力はないが、ある程度
ダメージを受けると怯む。


モンスター化スティーブ
アレクシア・アシュフォードによって
t-Veronicaを投与されたスティーブが、
ウィルスとの共生に失敗して変身した姿。
脳細胞が侵食されて理性と自我が完全に
失われている為、敵味方を問わず襲いか
かる。
巨大な斧を軽々と振り回す怪力と驚異的
な耐久力、跳躍力を有している。
むき出しの心臓を攻撃する事で多少怯ませ
ることはできるが、逃げる事は不可能に
等しい。


アレクシア第1形態
アレクシア・アシュフォードが
t-Veronicaと共生し、進化した姿。
アレクシア本人の自我と面影を残し
ている。
体内に循環している血液は空気に触れる
と発火する性質を持っている。
また、顔の半分を除き体中を覆っている
植物の皮膚は非常に硬く、並みの銃弾は
跳ね返されてしまう。


アレクシア第2形態
アレクシアが共生植物
アレクシア・ポッドと融合した姿。
下半身を巨大な卵管が占めており、
その場から移動する事はできないが、
自在に動き回る触手と、卵管から
生まれたアリ達が執拗に攻撃してくる。
最大の弱点であるコアは、レンズ状の
皮膜の下に保護されており、
皮膜は破壊されても一定時間後に
再生する機能を持っている。
アレクサンダーの残した
リニアランチャーを使わない限り、
致命的なダメージをあたえるのは難しい。


アレクシア第3形態
卵管を切り離し、空を飛べるように進化
したアレクシア。
上空を飛び回りながら、発火する血液を
飛ばして攻撃してくる。
体力があるうちは高速移動を続けるが、
ダメージが溜まると速度が落ちる。
第2形態同様、アレクサンダーの残した
リニアランチャーを使わない限り、
致命的なダメージをあたえるのは難しい。


犯罪組織「聖なる蛇たち」
ハヴィエをリーダーとして組織された、南米
に確固たる存在感を持つ犯罪シンジケート。
主への絶対服従を掟とし、裏切りには例外な
く残虐な制裁を下す「恐怖統制」が貫かれて
いる。
ジャングルでの麻薬栽培、および独自ルート
での密売網が主な収益源。
ここ数年は臓器売買にも手を染め始め、その
非人道さからアメリカからは「諸悪のるつぼ」
と非難され、外圧を受け始めている。
小国政府軍や共産ゲリラとも激しく敵対して
おり、現地では小競り合いが絶えない。
安価な戦力としてB.O.W.(生物兵器)を積極
的に購入・運用。
アンブレラやウェスカーの所属する組織とも
深く関わり、互いの利権を守るための癒着
構造がもはや常態化している。


指令書
本作戦は正規の作戦行動規定に合致しない、
特殊任務である。
以下の点について同意のうえ、任務完遂を
目指されたし。
1:保護責任の放棄
 政府及び作戦指揮の責任者は、任務遂行中
 における隊員の負傷・疾病・死亡について
 責を負わない。
 また敵対勢力にとらわれるなどした場合も、
 いっさいの交渉・脅迫に応じない。
2:作戦遂行中、24時間以上応答のない場合、
 失敗と見なし作戦本部は撤退・解散する。
作戦開始ポイントから、以下の手順に従い
任務を開始せよ。

1:現地協力者との接触
2:機動力の現地確保
3:ターゲットの私邸への潜入
なお作戦進行については専従オペレータが随
時行動指示を伝える。
本作戦は現地状況の変化により内容が逐次修
正される。
指示には必ず従うこと。


水辺の町
冷酷で容赦のないハヴィエの組織に対し、
少なからず憎悪を募らせ、反逆の機を窺って
いる者たちが、現地にもいる。
俗に「水辺の町」と呼ばれるこの地の有力者
たちも、アメリカや政府と結託してハヴィエ
らを排除する兵力を集めていた。
レオンとクラウザーは、彼らの協力(機動力
の貸与、および道案内)を得てハヴィエ居城
に向かう予定だった。


ハヴィエダム
ハヴィエの指令のもとに建設された大型ダム。
総貯水量は200億トンに達する。
十分な電化施設のない僻地に発電施設を設け
ることで住民らに恩義を売り、組織の財力と
生活レベル向上への寄与を喧伝した。
だが本来の建設目的は、組織だけが使える専
用大型電源の確保と、支配区画への無言の
「脅し」である。
ダムにはハヴィエの独断で開放可能な複数の
放水口があり、下流区域にいつでも甚大な水
害を引き起こすことが出来る。
過去に一度、ハヴィエに反抗的な部族の居住
区に、明らかに意図的と目される放水事故が
発生し、全村民80人が死亡した例がある。


寄せ書き
大切な友人マヌエラへ

体の調子はどうですか?
昨日、クラスのみんなで花壇を作って、
いろんな花のタネをまきました。
春になったら校庭いっぱいに咲くように。
マヌエラも、花壇に花を植えてほしい。
ちゃんと、その場所は空けておきました。
あなたがとても我慢強くて勇気を持った子だ
と、みんな知っています。
病気になんか負けないで、早く学校に来て、
私たちに元気な笑顔を見せて。
来月、創立記念祭があります。
一緒にプレゼントの交換ができたらいいね。

クラス代表 デルシー


ハヴィエの私信
(以下はモバイル端末で送受信された
 暗号化メールを解析したものである)
20XX.08.13 PM6:20
from:セルジオ
to:ハヴィエ
サンプルの買値で傘屋がゴネてます。
古いヤツと比べて5割は高い。
契約を引き伸ばしますか?
20XX.08.13 PM6:28
from:ハヴィエ
to:セルジオ
前の値で通せ。買い手は他にもある、
こざかしい駆け引きに付き合うな。
それより、この前近づいてきた
東洋系の仲介人、身元を調べておけ。
20XX.08.14 AM1:09
from:セルジオ
to:ハヴィエ
仲介人が吐きました。
傘屋で帳簿いじってたそうです。
例の傘屋のサンプル、だいぶボッてると
チクってきました。
情報の見返りに、売りのシマ情報をよこせと
ほざいてますが。
20XX.08.14 AM1:12
from:ハヴィエ
to:セルジオ
裏を取れ。こっちでも調べる。
20XX.08.14 AM11:24
from:ハヴィエ
to:セルジオ
面白い情報が手に入った。
その東洋人、傘屋のスパイだ。
信用させて追い返せ。
宿を見つけて、消したらガサいれろ。
他にもネズミがいるかも知れん。
俺をハメようとするやつは、残らずツブすんだ。


メモ(マヌエラの決意)
おそろしい想像が、現実になってしまった。

自分がわからない。
自分が何者か、何になろうとしているのか、
わからない。

そんな疑問、抱きたくなかった。


ハヴィエ居城
ジャングルの奥深くアムパロと呼ばれる地に
ある広大な屋敷。
あくまでハヴィエのプライベートな居住棟で
あり、犯罪組織の本拠地は別の場所にある。
とはいえ、ゲリラや政府軍の侵攻に備え、
警備体制に抜かりはない。
常駐私兵の数こそ少ないものの、
B.O.W.トラップや最新の防衛システムを
周辺に多数配備している。
そのため屋敷というより、堅固な城と呼ばれ
るのにふさわしい。
また有事の際はシェルター並の堅牢さをもつ
地下室にこもることもできる。
これにより、無差別報復バイオハザードや、
ダムの解放や決壊による水害発生などの
特殊事態にも対処が可能である。


ハヴィエの備忘録(1991年)
2月24日
あの男…アシュフォード家と関わりがあるら
しいが、いまひとつ信用ならん。
だが、持ってきたウィルス治療法の情報は、
気にかかる。
もうヒルダには後がない。

確か「t」と言ったか…
明日、試してみるとしよう。
4月30日
ヒルダ、お前が元気になってよかった。
ウィルス投与は確かに効いた。
あれから2か月、ヒルダの体力はかなり回復した。
体中に転移していた腫ようも、奇跡的に消えた。
あとは意識を取り戻すだけだ。
私は、すべてを投げうってでも、
おまえを元に戻す。
5月6日
それにしてもあの男…もったいぶって、
値をつりあげようとしているのが気に食わん。
もうこちらは「t」の入手経路を調べ上げた。
ヤツの言う「より完璧なウィルス『V』」と
やらも、真偽を確かめさせる。
これ以上つけあがるようなら
対処を考えねばならん。
カネが惜しいわけじゃない。
ナメられるのが我慢ならんのだ。
5月11日
なぜだ?なぜ意識が戻らない?
体はとっくに回復しているというのに…
いや、あれはもはや、人の生命力を超えて
いる。
ウィルスの副作用なのか?
しかし投与をやめれば、また体力が奪われる。
「V」の情報も、いまはまだ何もない。
どうすればいい…?
5月20日
神よ。私はおまえを呪う。
あれが命か?
ただ生きていれば命なのか?
おおヒルダ、行かないでくれ。
私を思い出してくれ。
6月14日
命の意味を問うのは愚かなことだ。
私には力と使命があり、彼女は生きようと
している。
その意思を、ただまっとうすればいい。
近いうちに、ヒルダを特別な部屋に移す。
彼女をこれ以上衆目にさらすわけには
いかない。
ヒルダの命は、私が守る。
私だけが守れるのだ。


ベロニカ植物
マヌエラの蘇生時に副次的に生み出された
もの。t-ウィルス系のB.O.W.よりもはるかに
強力かつ低コストに運用できるものとして
秘かにハヴィエ私邸の温室で栽培されてきた。
胞子を撒き散らすことで、近接する植物をベ
ロニカ植物へと変貌させていく力を持つ。
その拡散スピードは驚異的であり、48時間で
アマゾンの約60%を侵食すると目されている。
事実上、ものの数日で大陸上のすべての植物
生態系を壊滅させうる危険極まりない存在。
いったん拡散が始めれば有用な対処法が
ほとんどないため、ハヴィエも切り札として
有事に使うべく、厳重に管理している。


ウェスカーからの連絡(FAX文書)
08 01 10 00
振込口座を変更した。
ロシアルートは全部破棄してくれ。
08 07 10 01
今月の商品リストを送っておく。
新しい設置型B.O.W.を2種追加してある。
08 14 10 05
先ほどの電話の件について答える。
察しの通り、東洋人はアンブレラの者だ。
それも、抜けたネズミではない。
今も寄生するコウモリだ。
利用するなら、うまくやることだ。
08 21 10 00
入金を確認。
コウモリの件でやつらは慎重になっている。
あまり脅かしすぎるな。


CODE:Remnants(残滓計画)
ハヴィエが秘密裏に進めている、独自の
ウィルス兵器開発及び運用計画。
「t系B.O.W.の独自運用」と
「アマゾン全域の生態系支配」がその中核で
ある。
ヒルダの復活の失敗などから、ハヴィエは他
者(アンブレラ)を信用できなくなり、自身
の組織下でウィルスについて研究させ、有用
性を確かめながら利用することにした。
(高度な研究施設などを持たないため、
 データ収集は人間への原始的な生体実験が
 主である)
t系B.O.W.(おもにゾンビ)は、共産ゲリラ
等の周辺敵対勢力に対し、恐怖の伝播を目的
として使用。
アメリカ等諸外国へは、地球規模の環境破壊
(アマゾンのCO2処理能力を奪う)の用意
があることを知らしめ、武力による介入や経
済制裁等をけん制している。


ラクーン市、1998年、9月
人口約10万の地方都市。
アメリカ中西部、周囲を山岳に囲まれた盆地に
位置している。
1998年9月。
数ヶ月前に頻発した猟奇殺人事件をきっかけ
に、市民の不安は拡大。ある夜、市内各地で
暴動や交通事故が同時多発。市民はパニック
状態となり、あらゆるライフラインが寸断さ
れる。
ラクーン市警や消防隊員らの一部が懸命な救
援活動を行うものの、事態は悪化しつづけた。
やがて街は大量の「動く死体」―― ゾンビに
よって埋め尽くされる。

悪夢の元凶アンブレラとレオンらの確執は、
ここから始まった。


ラクーン市警
市警本部の建物は、古い美術館を改装したも
ので、市のほぼ中心部に位置している。
規模はそれほど大きくないものの、特殊部隊
S.T.A.R.S.を擁し、機動力には定評がある。
「洋館事件」から辛くも生還したS.T.A.R.S.
の隊員クリスらが、徹底的な再調査と事態の
真相究明を上申したが、ブライアン・アイア
ンズ署長は取り合わなかった。
アンブレラとの黒い関係を疑われ始めていた
署長は、あきらかに事件そのものをうやむや
にしようとしていた。
この後、クリスらは独自調査を決意し、
ラクーンを離れ欧州 ――アンブレラ
の本拠地―― に飛んだ。
9月26日。
すでに市全域は都市機能を失い、ゾンビが徘
徊しはじめていた。
市警の職員らも責務を全うしようと奮迅した
が、想定外の異常事態に対し、効果的な対応
策をとれぬまま、ほぼ壊滅してしまった。
その日、レオン・S・ケネディは新任一日目
であったが、大幅な遅刻のため日没時刻に街
に到着。混乱に巻き込まれてしまう。
同じく兄を訪ねて街を訪れていたクレア
・レッドフィールドと出会い、目的を同じく
する2人は警察署に向かうことになる。


アンブレラ社
アンブレラ社は、欧州に本拠地を構える総合
製薬企業である。
世界各国に支部を持ち、各家庭向けに様々な
薬品を提供している。
ドラッグストアやコンビニエンスストア等、
販売ルートは多岐にわたり、その名を知ら
ぬ市民はいない。
ラクーン市にはアンブレラの北米支社のひと
つがあり、市内には大規模な研究施設や
製造工場などがある。
ラクーン市自体が、巨大企業アンブレラの利
権で潤う「企業城下町」であり、マスコミや
市政中枢機関も反目的な立場を取りにくいと
されている。


ベン・ベルトリッチの告発文
脱出に絶望して書き記す…
街はどこもかしこも化け物でいっぱいだ。
俺はここでただ何かを待つしかない。
この悪夢の根源はアンブレラ社と警察署長
ブライアンの癒着にある。
アンブレラは化け物を研究しブライアンは金
をもらい、それに目をつぶってきた。
『警察署とアンブレラの地下研究所は
下水道を通してつながっている』
そのルートを使って、実験体や金は運び出さ
れている。おそらく街に感染したウィルスの
出所はここだろう。

告発者、ベン・ベルトリッチ 1998 sep


G-ウィルス
アンブレラに所属する天才科学者ウィリアム
・バーキン博士が開発した強力なウィルス。
投与した生物の細胞に作用し、超絶な生命力
・蘇生力を与える。
十分な時間をかけずに感染すると、繁殖本能
のみに支配された「G生物」となり、自我や
知能を失ってしまう。
アンブレラ本社は運用意向にそぐわない博士
に対し、回収部隊U.S.S.を送り込んで無理や
りGを奪取しようと企むが、博士自らが瀕死
の体にGを投与して怪物化したため、反撃を
受けてほぼ壊滅した。
この抗争劇は、後にラクーン全土にt-ウィルス
の感染爆発を招く発端要因となった。


地下研究所
ラクーンシティーの地下深くに作られた、
特殊な臨床実験や薬品開発を行うための
研究施設。厳重な隔離設備を持ち、様々
なレベルのウィルス実験が行える。
一般のアンブレラ職員は入ることはおろか、
その存在すら知らされていない。
中でもP4レベル実験室は、生物災害
(バイオハザード)の発生が危惧される
高レベルのウィルス株などが多数扱われて
おり、3重、4重の入退室チェック機構が
備わっている。
ただ、ほぼ日常的にこうしたウィルスを実験
素材として扱っているせいか、職員たちの
危機意識や緊張感はやや失われがちである。


レオン宛のメモ
レオン・S・ケネディへ

ラクーンシティ警察署へ配属おめでとう。
これからは俺たち先輩警官が、
たっぷり可愛がってやるぜ。
楽しみにしてな。

ラクーンシティ警察署一同より


避難勧告
市民の皆様へ

ラクーン市警より重要なお知らせです。
現在、市街各地において暴動・略奪事件が
多発しており、大変危険な状況にあります。
当局は事態の収拾にむけ尽力しておりますが、
より迅速な対応のためにも、皆様には当該地
区からの一時避難を勧告いたします。
ご理解のうえ、警察官の指示に従い、速やか
に行動してください。


ラクーン市警署長代理 
レイモンド・ダグラス


フィルムB
ARUKAS洋服店前にて撮影
2時間後ゾンビ化

意識を失う直前まで身体のかゆみや嘔吐感を
訴えていた

ベン・ベルトリッチ撮影


作戦報告書1
作戦報告書
9月26日
当ラクーン警察署は、ゾンビの突然の襲撃に
より死亡者、負傷者を多数輩出。その際、通
信機器が破損。外部との連絡が不可能になる。
被害の拡大を防ぎ、署内に残っているであろ
う生存者を救助する作戦を決行。
ここに作戦討議内容を記録する。
ゾンビ襲撃の前日、近日の度重なる怪事件か
ら署長はテロ活動を懸念。武器庫を占拠され
た時のことを考慮し、一時的に武装を各所に
散らすことにした。
不幸な事にそれが災いし、弾薬の所在が把握
できなくなってしまった。
署内に散らばった弾薬を集める事が先決である。
9月27日
午後1:00 署内西側のバリケードが突破され、
戦闘が起こった。負傷者を一時的に1F押収
物倉庫へかくまうが、今回の戦闘で12名も
の被害者を出してしまった。

記録者 デビッド・フォード
〜追加報告〜
突然現れた怪物に、
更に3人もの命が奪われた。
全身の皮を剥いだかのような異様な容貌、
鋭利な爪、…しかし最も恐ろしいのは、
舌を使った一撃だ。
奴は伸縮する舌を自在に操り、槍のように
尖らせ一瞬で3人の心臓を刺し貫いたのだ。
他にもどこに潜んでいるのか分からない。
我々は奴等を"リッカー"と名付け、
緊急に対策を講ずる事とする。
※実際のリッカーの名前は公募されたものであり、週刊ファミ通1997年12月12日号にて発表された。
旧2のスタッフロールで【SPECIAL THANKS】の「Naming Contest Winner」にて二人の命名者の名前が確認できる。


パトロール報告書
〜パトロール報告書〜

9月20日 PM9:30
報告者:ニール・カールセン巡査部長
ラクーン市郊外の下水道に不審人物が居ると
の通報を受け、下水道内を捜索。
疑わしく思われる人物を発見。
尋問を試みるが逃走された。
現場より以下のものが発見された。
・プラスチック爆弾 少量
・電気式時限信管
・9×19パラベラム弾カートリッジ
・赤外線スコープ
(破損しており使用は不可能)

以上


マービンのメモ
署の建物は、もとは美術館として建造されて
いたものだ。80年代後半に閉館となった際に、
市警が安く買い上げ、署として改装した。
市の中心部にあり、駐車場設備があったため
利便性も高かった。
改装プランには現署長ブライアン・アイアン
ズの口利きがあったという。
美術館のころに存在した各種の特殊空調ダク
トは、改装の際に潰された。
しかし、いくつかは出入り口を塞いだだけで、
ダクトそのものは残っている。
それをたどれば、外に出られるのではないか?
それにしても…
S.T.A.R.S.の連中を信用していれば、
あるいは…。
いや、愚痴を言っても始まらない。
とにかく、どんなに薄い可能性でも
試していこう。
ここで死ぬわけにはいかないんだ。


下水管理人の日報1
6月23日
久しぶりに運び屋のドンがきたので仕事が
すんだ後、すこし世間話をした。
何でも病状がひどくて昨日まで寝込んでた
らしい。こんなヤバい仕事をしてりゃどこか
悪くなるのもうなずけるが…。
話をしている最中も、終始脂汗を垂らし、
体のあちこちをかきむしってやがった。
一体あいつはどんな病気にかかっている
んだ?
7月7日
最近、アイアンズ署長が研究所に通いつめて
いる。まったく何しに行ってんだかわかんな
いが、いつも憂鬱な顔をしてやがる。
あの陰険な顔した奴が、さらに憂鬱な顔して
毎日来るんだから、こっちの気までめいっち
まうぜ。
どうせ、ウィリアムのだんなあたりに無理言
われてるんだろうけど、それが奴の宿命って
もんだ。
せいぜい頑張ってくれ
“市民思い”の署長さんよぉ。
7月21日
こんな深夜に仕事があるんじゃ好きな酒も
ロクロク飲めたもんじゃない。
だがこの仕事のおかげで俺の生活は成り
立ってんだから、そんな事言ったらバチが
当たっちまうかもな。


作戦報告書2
作戦報告書
9月28日
本日午前2:30、作戦会議室にゾンビが侵入、
戦闘が起こる。その戦闘でデビッドを含む
4名が死亡した。生存者は私を含めたった4人。
武器、弾薬の確保の失敗。
度重なる異常な戦闘による疲弊と混乱。
もう後が無い…
そこで下水道を脱出路に使う案が提出された。
当警察署の地下から下水処理場へと抜ける事
の出来る場所がある。
そこから下水道へ抜けるのだ。
下水処理場にヤツらがいないという保証は
どこにもない。この作戦は無謀だとしか
言いようが無いだろう。
だが、このままでは死を待つばかりだ。
この作戦記録が役立つ事を祈る。


記録者 エリオット・エドワード


連邦警察局・内務調査報告書
(9月29日 S.T.A.R.S.オフィスにFAXにて着信)


ラクーンシティ警察署
『S.T.A.R.S.』隊員
クリス・レッドフィールド殿
貴殿より依頼があった件につき、
内偵した結果、以下のことが判明した。

(1)アンブレラ社が極秘に開発中のG-ウィ
ルスについて。
現在のところ、G-ウィルスなるものが
存在するかどうかは判明せず。引き続き
内偵を続ける。
(2)ラクーンシティ警察署長
ブライアン・アイアンズについて
署長ブライアン・アイアンズは、過去五年間
に渡り、アンブレラ社から多額の賄賂を受け
取っていた疑惑あり。
恐らくアンブレラ社が引き起こしたと思われ
る洋館事件及び数々の不審な事件のもみ消し
工作に一役買っていたと考えられる。
また署長は、大学時代、二度に渡り女子
学生に乱暴を働いた疑いがあり、精神鑑
定を受けたが、成績優秀のため不問に付
されている。
以上のことから、今後は十分に注意をし
て行動されたし。

合衆国連邦警察局内務調査室課長
ジャック・ハミルトン


クリスの日記
8月8日
今日も署長にかけ合ったが、
やはり信じてくれない。
アンブレラがあの洋館で、恐ろしいt-ウィ
ルスの実験をしていたのは間違いないのだ。
t-ウィルスに感染すると、
人間はゾンビになってしまう。
だが洋館は爆発してしまって証拠が残って
いない。その上、この町はアンブレラの薬品
工場で食ってるようなもので、町の人間は、
恐れて誰も口を開かない…
どうしたらいいのだ。
8月17日
最近、おかしな事件が続発している。
夜中、町のあちこちで見たこともない化け物
が出現するというのだ。
アンブレラが再び動き出したに違いない。
8月24日
ジル・バリーと協力して、
ついに情報を掴んだ。
アンブレラは、t-ウィルスに代わる新しい
G-ウィルスの研究に乗り出したというのだ。
G-ウィルスとは一体どんなものか?
とにかく3人で相談し、極秘で捜査するため
アンブレラの本拠があるヨーロッパへ飛ぶ
ことにした。
妹には連絡しない。
危険にさらしたくないからだ。

許してくれクレア。


下水管理人へのFAX
〜連絡施設利用者リスト〜
第1、第3水曜日に、研究設備のメンテナンス
をしているアンジェリカ=マーグレットが利用
する。彼女の持つ機材は湿気に弱いので、
施設内の湿気はあらかじめファンを回し
除去しておくこと。
毎月28日に、薬品の運び屋である
ドン=ウェラーが利用する。
非常に危険な薬品のため、移動中は常に気を
くばる様にすること。
毎月6、16日に研究施設で行われる定例会議
に出席するため、警察署長ブライアン=アイ
アンズが利用する。
失礼のないよう丁重に案内すること。
奇数月の第4金曜日に、アンブレラ・シカゴ
支社で研修学会を行うため、
ウィリアム=バーキンが利用する。
彼は何者かに襲われる危険性もあるので、案
内するだけでなく、下水内での身辺警護もこ
なすこと。
その他必要に応じて、当局から通行日時と通
行者の氏名を連絡するので、その時は通行者
を無事に行き先まで案内して欲しい。
君の働きに期待している。

以上

アンブレラ本社・事務局長
チャールズ=コールマン


下水管理人の日報2
8月16日
久しぶりに、アイアンズ署長がやってきた。
以前に増して険しい顔をしていたので、
冗談を言ってなごませてやろうとしたら、
眉間に銃口を突きつけられ殺されかけた。
何とかその場は収まったから良かったが、
一体どういう神経してやがるんだアイツは。
全く“市民思い”の署長だぜ。
8月21日
ウィリアムのだんなから、警察や記者が
アンブレラの事について調査を始めたと
情報を受けた。
それはラクーン市全体に及ぶらしく、いつ
下水道の中まで調査が及ぶかわからないので、
アンブレラ下水設備を一旦停止して、
カモフラージュしておいてくれという用件だ。
これからの下水道の往来は、今まで通り続け
るらしいが、バレちまったら俺の職がなく
なっちまう。気をつけなきゃな。


研究施設 保安マニュアル
緊急事態発生時の安全対策
当研究施設はバイオハザード発生時に
おける緊急対策を、全て地下搬入施設に
集約している。
搬入した資材に異常が見られた場合、
資材集積所からオートメーションで
カーゴを特殊高速車両に緊急搭載し、
迅速な隔離・処分を行う。
異常のレベルによっては、車両ごと
資材の廃棄処分を行う場合もある。
又、当研究施設自体に異常事態が発生した
場合は、通常は資材搬入・搬出を行って
いる最北の路線を緊急脱出ラインとし、
市外の中継施設への避難経路を確保する。
いずれの場合も、当研究施設についての
いかなる情報も外部に漏らしてはならない。
基本的に研究内容の守秘を最優先事項とし、
場合によっては脱出を中止する場合も考え
られるので、各自冷静かつ迅速な行動を
心がける事。


対G用抗原体
Gワクチン「DEVIL」
G-ウィルスに感染し発病した生物は、体内
で作り出す胚を他の生物に産み付けるという
方法で自己複製を行うが、産み付けられた胚
は宿主の激しい拒否反応を受けない限り、十
分な時間をかけて宿主の体と徐々に融合を続
け、やがて宿主の体を自らの細胞組織と全て
入れ替え、完全なG生物として生まれ変わる。
成熟するまでの期間は宿主の個体差によって
様々だが、胚と宿主との細胞融合過程におい
て早い時期であれば、特殊な抗原体を投与し
てG生物化を止める事が出来る。
このワクチンは少しの衝撃や温度変化で
変質してしまうため、非常にデリケートに
扱う事が大切である。


ロックフォート島
アンブレラの軍事基地が置かれている南海の
孤島。同社の保有する不正規軍の訓練施設や、
空港、刑務所などがある。
名門貴族アシュフォード家の現当主、アルフ
レッドが司令官を務める。
特に刑務所は、アンブレラの暗部を集約した
場所である。
組織の秘密を知りすぎてしまった者や、意向
に刃向かった者が捕らえられており、生体実
験の素体として管理されている。
収監されれば2度とまともな体で出ることは
適わないだろう。


アシュフォード家
美貌と博識の創始者ベロニカ・アシュ
フォードにより確固たる地位を築いた世界有
数の名門貴族。
代々直系の子孫が家督を継いでいる。
5代目当主エドワードは、同じく名門のスペ
ンサー家らと製薬企業アンブレラを創設。
家の名を世界に知らしめた。
しかし、現在はかつての繁栄は見る影もない。
若き現当主アルフレッドは、先代アレクサン
ダーが凋落させた栄光を取り戻すため、辺境
の孤島ロックフォートの司令官に身をやつし
ながら、眈々と復興の画策を続けている。


ベロニカ・アシュフォード
アシュフォード家の初代当主であり、天才的
な頭脳と傑出した美貌の持ち主。
幼い頃からあらゆる学問で桁外れの才を発揮
し、特に数学、生物学、言語学に長けた。
10歳のころに、すでに現在で言うところの大
学修士課程を完全に理解し、数十カ国語を自
在に操っていたという。
また端麗な容姿と魅惑的な語り口は、彼女に
接するすべての者を魅了し、結果として忠義
に厚い僕(しもべ)を自然と獲得していった。
彼女の魅力は後世にもなかば伝説めいて伝え
られ、アシュフォード家ではいまも崇拝と畏
怖の念を集め続けている。


アレクサンダー・アシュフォード
アシュフォード家6代目当主。
父であるエドワードはアンブレラ社を興し、
家の名声を絶頂にまで押し上げたが、息子
のアレクサンダーは凡庸ゆえにその権力を
引き継げず、わずか一代で家名を没落させ
てしまった。
その醜態は、実の子であるアルフレッドや
アレクシアからも侮蔑の目で見られていた
ようだ。
己にウィルス研究に関する才能がないこと、
父の偉業を引き継ぐ資質がないことを自覚
していたアレクサンダーは、学んでいた遺
伝子工学を利用して家名を盛り返すための
策を進めていた。
南極基地の建設もその一環である。
1983年ごろ、アレクサンダーは突如、謎の失
踪を遂げる。
すでにアンブレラの期待は、その数年前に研
究主任として迎え入れられ、才女としての異
能を発揮し始めた幼きアレクシアにかけられ
ており、アレクサンダーの捜索はおざなりに
処理された。


リニアランチャー
驚異的な弾速で気化エネルギー弾を射出でき
る武器。有機生命体に対する絶大な破壊力を
誇る。
アレクサンダーが、アレクシアの万が一の暴
走を懸念し、極秘に開発させていたもの。
特殊な内蔵バッテリーに、一定時間使用可能
な射出エネルギーをチャージできる。
非常に高価な触媒と構造素材、複雑かつ繊細
なメンテナンスを要するために、運用コスト
がかさみ、量産兵器への技術転用は難しい。


t-Veronica
天才科学者アレクシアが開発したウィルス。
拡散事故防止のため、培養には極限環境であ
る南極基地が選ばれた。
「他の生物を一律に統制する、絶対的な支配
力」を得るべく、女王蟻の生態がモデルと
なっている。
宿主の意識を残したままの共生状態を保つに
は、低温での長時間(約15年)の準備期間を
要する。
アレクシアは自らをコールドスリープ状態に
することで完全共生を計った。
驚異的な繁殖拡散性を持ち、己のコピーを無
制限に生み出して既存の生態系を破壊しつく
す特性を持つ。


ウェスカーのメッセージ
ウェスカーが刻んだ文字

I won this game(このゲームの勝者は私だ)


囚人の日記
5月13日
異様な臭気の漂うこの部屋…
この蒸し暑さといい時折屋根を叩くスコール
といい、かなり南にある場所だという事は
察しがつく。
二段ベッドの下にいるボブという男が
話の合う奴だったのはせめてもの救いだ。
5月16日
ボブから信じられない話を聞いた。
彼は、この施設のアルフレッドという所長の
元側近で、些細なミスをしたために、ここへ
放り込まれたというのだ。
こんな所に居たら、奴に何をされるか
分かったもんじゃない。
5月20日
突然、軍服を着た連中がやって来て、
ボブをギロチン台の奥にある棟に連行して
いってしまった。
明日の夜中そっと抜け出し、
ボブの様子を見に行こうと思う。
噂では、その不気味な棟に連行された者は
二度とそこから出てこられず、その数日後、
連行された人数分の黒い袋が運び出される
というのだ。
ボブは、一体どうなるのだろう。
5月21日
あんな所へ行くんじゃなかった。
棟から聞こえてきたのは何者かの不気味な
笑い声と、耳をつんざかんばかりのボブの
悲鳴…気が付くと私はベッドの上で丸まり、
体中に冷や汗を掻いていた。
やがて日が昇ったが、それでもなお私の体は
震え続けていた。
5月27日
あの日以来、部屋の仲間が次々と連行されて
いき、残されたのは私ただ一人。
次はきっと私の番だ。
私達は、アルフレッドの奴に弄ばれ、殺され
るだけの玩具に過ぎなかったのだ。
今日もろくに眠れぬまま日が昇った。
また長い一日が始まる。


当主御継承の祝辞
アルフレッド様
この度のアシュフォード家当主後継承心より
お喜び申し上げます。
つきましてはアシュフォード家の慣例に従い、
祝い品である陶器の壺を贈らせていただき
ます。
この慣例は、聡明さとその美しさで名高い
我がアシュフォード家創始者ベロニカ様に、
当時の執事が記念の品として金色に輝く
ティーカップを作らせて贈ったことに由来
しています。
二代目当主のスタンリー様、スタンリー様の
ご子息であり三代目当主のトーマス様に仕え
た者も、ベロニカ様にあやかり同様の品を職
人に作らせて贈りました。
その後当主の座はトーマス様とは双子のご兄
弟であるアーサー様へ…アーサー様からあな
たのおじい様であるエドワード様へと受け継
がれ、我がアシュフォード家は最盛の時を迎
えるに至ったのです。
アンブレラという大製薬会社の設立も
エドワード様のご活躍の賜物でございます。
しかし、エドワード様がお亡くなりになり、
あなたのお父様アレクサンダー様が当主を
ご継承なさった頃から、徐々に栄光の
アシュフォード家にも陰りが見えはじめた
のでございます。
あなた様のお導きにより、
再びアシュフォード家に、
この壺の如き永遠の輝きが宿らん事を祈って


アシュフォード家執事
スコット・ハーマン


アルフレッドの告白手記
アレクシア、
天才にして類まれなる美しさを持つ私の妹。
私のすべて。
私はアレクシアが望むならば
どんな困難も乗り越え、私の命を懸けても
目的を果たすだろう。
アレクシアのため、父アレクサンダーの代で
没落してしまったアシュフォード家の再興を
急がねばならない。
アレクシアと共にアシュフォード家の栄光を
取り戻すのだ。
再興を果たしたら、高貴な者だけが集う宮殿
を建てよう。
アレクシアを下賎の者どもの目にさらしては
ならないのだ。
愛するアレクシアに生涯を捧げよう。
アレクシアは女王蟻の如くこの地上に君臨し、
私はアレクシアに仕える。
ああ、それこそが私の夢であり、私のアレク
シアに対する愛の証なのだ。
私はその為にこの世に生を受けた。
クズどもよ、アレクシアと私の足元に
ひれ伏す日は近いのだ。


愛するアレクシアに捧ぐ
アルフレッド・アシュフォード


秘書の手記
私がアルフレッド閣下にお仕えするように
なり、今年で4年目になる。
だが、例え側近であろうと閣下が気を許され
る事はない。
今もなお、閣下の私邸に出入りする事は
固く禁じられている。
噂では、高台に建てられた閣下の私邸で双子
の妹であるアレクシア様とお二人で暮らされ
ているそうだ。
私も、偶然私邸の窓辺に立つ人影を二度ほど
お見かけした事があるだけだが、あの方が
美しいと噂されるアレクシア様なのだろう。
一度この件に関して閣下にお尋ねした事があ
るが、閣下の激しいお怒りをかってしまった。
閣下は側近といえども容赦なさらない方だ。
これ以上の余計な詮索は私の命にかかわる
だろう。
それにしても、なぜ閣下はアレクシア様との
私生活を、ひた隠しにされるのか、
私には不思議でならない。

ロバート・ドーソン


訓練所の壁に書き込まれた名もなき囚人の最期の言葉
親愛なる息子よ。
もうじきここはT-ウイルスのせいで
壊滅する。
××(掠れて判別不能)××にいた父さんは
ウイルスの怖さを知っている。
バイオハザードによって一定量のウイルスが
拡散してしまえば、それを防ぐ手段はない。
体内進入した××××(掠れて判別不能)
××××体を支配し、さらなるウイルス拡散
のため徘××××××××度的に拡散速度を
上げていく。
いまさら許してくれなどいうつもりはない。
おまえが言っているとおりかあさんの死は
父さんが招いたこと、それはまぎれもない
事実だ。
××××××××××××××××××××
××××だってずっとその行いを悔やんでい
る。
何でこうなってしまったのか?
何が間違っていたのか?
おまえにとってどうしようもない父親だった
が、父さんは家族を愛して××××××
(掠れて判別不能)×××××××今更嘘な
どつけない。
過去の過ちをやり直すこともできない。
ただおまえが生き延びてくれることを祈る
しかない。
賢いおまえのことだ。
ここに戻ることはないだろう。万が一これを
読んでいるのなら一刻も早くここから立ち去
ることだ。
ここはすぐに邪悪な×××××××××××
××
もうここに父さんはいない。
愛しているよ、××××××


HUNKの報告書
アルフレッド・アシュフォード所長殿
本日、16:32
アンブレラ輸送基地より大型B.O.W.
カプセルを伴い無事到着しました。
輸送時には厳重な注意を払い到着後、
規程108項目のチェックはオールグリーン
であることを確認しました。
現在は冷凍状態で保存してあります。
しかし、普段は特殊任務に赴くはずの自分達
が何故今回はたかだか氷漬けのカプセル1つ
を運ぶような任務に回されたのでしょうか。
最高機密だとしても、輸送任務上、内容物に
ついての情報をある程度はいただきませんと
安全を保証することができません。
今後このような任務の際には情報の提供を
お願いいたします。
それにしても、ここはあの頃と全く変わって
いないようです。
この軍事訓練所で過ごした日々が懐かしく
思い出されます。
自分達は本日 23:00より別途任務に赴きます。

アンブレラ特殊工作部隊所属 HUNK


隠し通路に関するメモ
高台に建つアレクシアと私の屋敷へと
つながる通路が、最近ひどく傷んできている。
いくらアレクシアを下賎な者共の目にさらさ
ぬ為とはいえ、いつまでも原地人が造った
地下水道など使ってはいられない。
そうだ。
囚人共に橋を架けさせればいい。
アレクシアにふさわしい栄光へとつながるよ
うな橋を。
もちろん秘密を知った者は後で全員始末する
つもりだ。
橋が完成したら、地下水道奥の扉さえ
塗り固めれば、誰一人として気づくはず
もないだろう。
橋の入り口も面白い仕掛けを作って私以外
誰も通れないようにしよう!


新聞の切り抜き
天才少女、10歳で有名大学を主席卒業!
国際企業アンブレラ製薬は、少女を主任研究
員として招待!


執事の置き手紙
アルフレッド様
突然手紙でお暇を告げねばならぬことをお許
し下さい。
思えばお父上であるアレクサンダー卿の代
からお仕えいたしまして、長い間アシュ
フォード家と苦楽をともにしてまいりました。
予期せぬ15年前の卿の失踪、
アレクシア様の命を奪った研究中の事故。
幼くして当主になられたアルフレッド様は、
愛する肉親を全て失われた悲しみで今にも
壊れてしまわれそうでした。
何の力にもなって差し上げられない自分の無
力さ…この世を去ってお詫びしようかとも
思いましたが、あちらで卿やアレクシア様に
合わす顔もございません。

アシュフォード家執事
スコット・ハーマン


作業員の日記
10月30日
巨大企業アンブレラ製薬に入社して、一生楽
ができるはずだったのに、こんな所で運送屋
とは冗談じゃねえ。
配置転換願いを出したってのに、奴ら完全に
無視してやがる。
これじゃ監禁だ。
仕事はきついし、娯楽の一つも無いときてる。
死にたくなるぜ、まったく。
11月3日
突然、休暇が取り消された。
アルフレッド所長のミスで人手が
足りなくなったって話だ。
あの能無し所長、俺達を物扱い
しやがって、許せねえ。
11月5日
こんな所に8年も勤務している物好きな奴に
おもしろい話を聞いた。
ここの地下深くにある独房には、10年も前
から監禁されている奴がいて、そいつは
"ノスフェラトゥ"と呼ばれ恐れられてる
そうだ。バカげてやがる。
11月10日
真夜中に地の底から響いてくるような
不気味なうなり声で目を覚ました。
あんな噂話にびびってこんな夢をみるなんて
我ながら情けねえ。
まあ、誰だってこんな所に監禁されてりゃ
おかしくもなるぜ。


アルフレッドの日記
1月30日
南極のホールには開かずの間がある。
何が隠されているのかは知らないが、
入る方法はわかっている。
私たち親子3人が身につけている
アシュフォード家正統後継者の証、
あの3つの宝石を使えばいい。
問題は父上の証をどうやって手に入れるかだ。
2月17日
遂に開かずの間に入る事に成功した。
まさかアレクシアと私の出生にこんな秘密が
隠されていたとは……
父が憎い。
あの無能な父、アレクサンダーが憎い。
私たちは、父の失敗の産物だったのだ。
もう父には任せておけない。
アシュフォード家の栄光は私たち兄妹二人で
取り戻してみせる。
私には、アレクシアがついている。
何も恐れる必要はないのだ。
3月3日
アレクシアが例の人体実験を実行に移した。
無能な父も最後にアシュフォード家の役に立
てるのだから本望だろう。
あとは執事のハーマンに悟られないよう、事
を進めるだけだ。
4月22日
例の実験は失敗に終わった。
父は最後まで役に立たなかった。
しかも、危険な化け物になって手がつけられ
ないため、地下独房に縛り付けて監禁した。
だが、アレクシアは何かをつかんだ様子で、
あろうことか自分自身の体を使った実験を
さらに推し進めると言い出した。
その成功のためにアレクシアは15年間、
眠りにつかねばならないというのだ。
あの男のせいで私は15年もの間、
アレクシアに会う事が出来ない。
しかし、アレクシアは私を信用して
眠りにつく。
アレクシアを守れるのは私だけなのだ。


アレクサンダーの手記
私の父、エドワードは同じ貴族出身のスペン
サー卿と協力して始祖ウィルスを発見し、
軍事利用の為の研究をかさねた。
やがて研究成果が出はじめ、始祖ウィルスの
変異体を総じてT-ウィルスと呼ぶように
なった。その研究をカモフラージュするため
に父達はアンブレラ製薬を設立した。
息子の私は遺伝子工学が専門で、父の研究を
サポートするための極秘プロジェクトを進め
ていた。
しかし、私の研究は難航しプロジェクト半ば
にして父は亡くなってしまった。
私の代で、T-ウィルスの研究において他の
研究者に大きく遅れを取り、偉大なる始祖
ベロニカから始まるアシュフォードの家名を
地に落としてしまった。
このままでは、アンブレラをスペンサーに
支配されてしまう。
スペンサーに悟られぬ様、プロジェクトを
早急に進めなければならない。
私は全てを考慮し、南極の廃坑跡を利用した
輸送ターミナルに大規模な最新研究設備を
用意することにした。

設備内には今は亡きトレバーが残した我が
屋敷の設計図を基に同じ部屋を造らせよう。
機密保持の為、この極秘プロジェクトを
コードネームで呼ぶ事にする。
それは、私が再来を望んでやまない
美しきアシュフォードの始祖ベロニカ。
彼女の名にふさわしい研究結果が、
再びアシュフォードに栄光をもたらすに
ちがいない。


女王蟻の研究レポート
女王蟻の遺伝子に古代ウィルスの名残を
発見して以来、蟻塚を作り蟻の研究に没頭
している。蟻の生態は、まさに理想的だ。
一つの蟻塚には、一匹の女王蟻が君臨して
おり、兵隊蟻や働き蟻は女王蟻の奴隷だ。
自らの命を女王蟻に捧げている。
女王蟻の死は、即ち蟻塚そのものの
破滅を意味する。
兵隊蟻や働き蟻は女王蟻がいれば、
いくらでも代わりが利くのだ。
まさに、私と他の愚民共との関係に
ふさわしい。
スペンサーが発見した始祖ウィルスに女王蟻
の遺伝子を移植し、理想的なウィルスの開発
に成功した。
役立たずの父の体で実験してみたが、予想通
りウィルスの影響による細胞の急激な変化に、
肉体だけでなく脳細胞も破壊されてしまった。
想像以上のポテンシャルを秘めた、この
ウィルスをT-Veronicaと名付けることにした。
このすばらしいウィルスの力を我が物にする
方法を見つけた時、私の偉大なる研究が完成
するのだ。

アレクシア・アシュフォード


ウィルス研究レポート
女王蟻から採取したT-Veronica。
研究すればするほど、その秘められた
ポテンシャルには驚かされる。
私は遂にウィルスを自分自身に移植し、
その力を得る方法をつきとめた。
父で実験した時の失敗を回避するには
低温でウィルスの活動をおさえ、緩やかに
細胞を変化させればいい。
私の計算では、ウィルスに対する免疫を持ち、
共存できるようになるまで15年はかかる。
その間私を守るのは、カプセルと、
忠実だが無能な兵隊蟻である兄だけだ。
だが、絶大なる力を得る為には多少の犠牲や
リスクは止むをえない。
復活の時、私は女王として目覚める。
そして我が子らによってT-Veronicaが
世界中に放たれ、地球上の全生物が
私のしもべとなる。
そう、地球も私の蟻塚のように
美しい一つの生態系となるのだ。

アレクシア・アシュフォード


コード:ベロニカ報告書
長年に渡る研究により、知能を司る遺伝因子
を特定できた。
その因子の塩基配列を組み替える事によって、
人工的に知能の絶対値を操作する事に成功し
たのだ。
私は、偉大なる始祖の遺伝子を基にその因子
を操作して、代理母体の未受精卵に移植した。
予想外だったのは男女の双子が生まれてきた
ことだ。
男児のほうは、普通より知能は高いが天才で
はなかった。しかし、女児は史上類を見ない
ほど天才的な知能を備えていた。
彼女は私が目指したもの、まさに偉大なる
始祖の再来だった。
二人の名は決めてある。
女児はアレクシア、男児はアルフレッド。
アレクシアは、アシュフォードの名を
栄光の極みに高めるだろう。

アレクサンダー・アシュフォード