バックベアードの台詞集


※単独での笑い声や断末魔などは除外。

ゲゲゲの鬼太郎(第1期)


第10話 妖怪大戦争(前編)・・・1968年3月6日

「俺は反対だ!」

狼男「ベアード、アンタほどの実力を持った妖怪が どうしたってんだ」

魔女「これ以上 肩身の狭い思いをしようっての!?」

「俺も肩身の狭い世界は飽き飽きした!」

ドラキュラ「それならベアード――」

「落ち着け! 俺が飽き飽きしたと言っているのは、こぜこぜした人間どもと
 一緒にいるのが、飽き飽きしたと言ってんだ!」


狼男「……じゃあ、どうしようっていうんだね?」

「妖怪の国を作るんだ。
 四方を海に囲まれ、大きからず小さからず、手ごろな島が東洋にある!
 それは日本だ。しかし日本には一億もの人間が ひしめいている。
 まず ここに、前進基地を作る。日本に近い鬼界ヶ島だ」


三人「鬼界ヶ島?」

「ああ……そうだ!」

ロンドンの荒れ寺を妖怪パーティの会場にしていたら、
無人のはずなのに光が見えるのを怪しんだ警官たちに
踏み込まれたので返り討ちにする。
→原因不明の警官集団発狂事件として報道、寺院を取り壊される。
→人間に報復を!
の流れの中で唯一反対して。

「こっちを見ろ」

ねずみ男「はー、大きな目……
       ……いい気持ち……あ、催眠術ね……」

鬼太郎の弱点を吐こうとしない ねずみ男に対して。

「まず、人間どもの命から頂戴しよう。ふふふふふふ……」

鬼太郎「くっ……それっ」

「逃げよう! ひとまず逃げるんだ!」

新しい王様(by ねずみ男)として余裕たっぷりに岩屋に現れるも、
髪の毛針を くらって あっさり逃げ出す手のひらの返しっぷり。

「今日から お前は わしの家来じゃ」

鬼太郎「はい、ベアード様」

次回予告。



第11話 妖怪大戦争(後編)・・・1968年3月13日

「俺は人間どもの片隅に ひっそり暮らすのは飽き飽きした!」

狼男「じゃ どうするんで?」

「俺たち妖怪だけの国を作るんだ。それには手ごろな島が東洋にある!」

前回の あらすじ。前話とは台詞が異なる。

ねずみ男「ベアード様 鬼太郎の奴 念力を使い果たして倒れました」

「ご苦労。鬼太郎が意識を回復しないうちに、洞窟の中の人間どもを皆殺しにしてしまえ!」

偵察から戻ってきた ねずみ男を労う閣下。

「これで残るは鬼太郎 一人だ」

ドラキュラ「早速 出かけて息の根を止めましょう」

「待て。俺は鬼太郎を殺したくない。日本を占領するためには日本を知った奴が必要だ」

ねずみ男「ええ、日本では鬼太郎に太刀打ち出来る妖怪は一人としていませんからねっ」

「ドラキュラ。お前は鬼太郎を海岸に おびき出せ。後は俺がやる」

ドラキュラ「分かりました」

「お前たちは その隙に洞窟の中に隠れている人間どもを、皆殺しにするんだ!」

魔女「はいよ」

子泣き爺と砂かけ婆の亡骸を前に。

「ドラキュラの奴、鬼太郎を呼び出すのに何を手間取っておる……ふわ〜ぁ」

ねずみ男「ベアード様! 大変です!」

「騒々しいぞ何を慌てておる」

ドラキュラ「はい、島の人間が あの洞窟から姿を消しました」

「やりおったな鬼太郎め……皆で手分けして探すんじゃあ!」

世にも珍しい閣下の あくび。

「何? 人間共が見つからんとな……?」

ねずみ男「クサい所みんな あたってみたんですけどねえ……」

魔女「もう探す所は無いよ」

「頭を使うんだ。人間は我々と違って水が無いことには一日も生きられん。
 この島の水源は一つじゃ!」



「鬼太郎!」

鬼太郎「ベアード!」

「鬼太郎……ついに わしの術に かかってくれたなぁ……」

鬼太郎がチャンチャンコを着ようというときに、突然 現れて。

「鬼太郎、起きるんだ。お前は今日から わしの片腕となって働いてもらう。よいな」

鬼太郎「はいベアード様。鬼太郎は今日から あなたの片腕です」

「よろしい。早速だが島の人間は どこに隠れておる」

鬼太郎「はい。それは……」

目玉親父「き、き、鬼太郎!」

「邪魔立てするな!」

目玉親父「キャーッ」

「さあ鬼太郎、隠れ場所を申せ」

鬼太郎「はい、最初に隠れていた洞窟の奥です」

「我々の裏を かいたわけだな」


「隠れている人間どもを、皆殺しにしてこい!」

魔女「あいよ。場所は今 聞いた」

「鬼太郎。お前に色々 訊ねたいことがある」

鬼太郎「いいとも。ベアード様のためなら何でもするよ」

「よし、こっちへ来い」


目玉親父「鬼太郎ーッ!」

「おや?」

敵陣に堂々と侵入する ご先祖様(=チャンチャンコ)に対して
慌てもせず、大らかな反応の閣下。

鬼太郎「僕は もう、ベアード様の部下になったんだ。ねえベアード様」

「ははははははは。俺と鬼太郎は、日本を妖怪の天国にする相談で忙しいんじゃ」

目玉親父「鬼太郎、しっかりするんじゃ! 西洋の妖怪なんかに負けるな! アーッ!」

鬼太郎「邪魔者がいなくなって、ホッとしましたね」

「作戦の続きをやろう」

鬼太郎「まず人間の船を奪って九州に上陸するといい。
     九州には僕が面倒を見た ひょうすべっていう妖怪がいるんだ」

「ひょうすべ?」

鬼太郎「ひょうすべの姿を見た人間は、必ず病気になるんだ。
     その人間を見た人も、病人になるっていう妖怪さ。
     ひょうすべの力を借りれば、簡単に人間を征服できるさ」

「気に入った。早速 船を捕まえろ!」


吸血鬼「船が見えまっす!」

「おあつらえ向きだな」

ねずみ男「ベアード様ー、大変でーす! 魔女が殺されました」

「行け!」

報告に来たねずみ男をガン無視して。
先ほどの労いとは正反対の扱いである。

鬼太郎「日本人は我々 日本の妖怪が片付けよう!」

「なるほど、お手並み拝見といくか」

漁船に乗り込んで。
「こいつ、叩き潰してやる!」

「眩しい!」

鬼太郎を正気に戻そうと説得する目玉親父に攻撃しようとするも
灯台に目が眩んで。
これにより鬼太郎と ねずみ男は正気に返る。

「鬼太郎、俺を見ろ!」
もう一度 術にかけようとするも時間が無く、
直後 再び灯台で目を眩ます羽目に。うっかりすぎる。


「くそーっ……小僧め……小僧!」

直後、眼球に蹴りを入れられて倒れる。



第54話 妖怪ラリー・・・1969年1月12日
「ラリーに優勝して この島を もらうとするか」
白黒アニメで、かつ劇中時間が夜中だからか、
体色が真っ白で違和感まみれの閣下。もはや ただの邪神。


ねずみ男「一番、アメリカ代表、バックベアード」

「呼び捨てにするな」

ねずみ男「失礼、バックベアード閣下様」

選手紹介が気に入らず、文字通り目を光らせて
ねずみ男の目を眩ませて一反木綿から落としかける閣下。

この頃から閣下呼ばわりされていた、だと……?

狼男「おい大丈夫かベアード」

「おめえが車間距離 十分 取らんからだ」

狼男「わっ、喧嘩は後だ」

狼男から もらった追突事故により かつヘッドレスト未使用のため むち打ち症になる閣下、
後続車からも追い抜かれる。
ただし むち打ち症は ねずみ男が そう言っているだけで、
この時点で首を痛めた描写は とくに無い。
……手足や口なら いざ知らず、首って どこだ?

「油断が出来んぞ今まで鬼太郎には だいぶ してやられているからな」

狼男「黄金の眠る この島を なんとしても手に入れなければならん!」

「鬼太郎に勝てる方法は ただ一つ、我々が共同戦線を張ることじゃ」

魔女「誰が優勝しても この島は皆 山分けということにするんだね」

「鬼太郎にさえ優勝させなければ この島は我々のもんだ」

狼男「面白い!」

「レースは俺とグレムリンで続ける。
 後の連中は ここに残って鬼太郎の邪魔をするんだ」


グレムリンと水虎のツートップが互いのオイルを抜いたことで
すでに車が壊れた魔女とビリの鬼太郎以外の全員が集団事故を起こした際の企み。
何気に妖怪大戦争のときと同一個体であることが示唆される台詞である。

「どうしたグレムリン」

グレムリン「パンクしたらしいんだ」

「これで良かったら使え。俺は先に行く」

図らずも繰り広げられた、米ソ友好の感動シーンの一コマ(by ねずみ男)
「気をつけるぉ、この小僧! ……ん? ……なななんだ、酒か。
 ちょうど むち打ち症が痛み出したところだ。もらってくぜ」

明らかに見通しの良い道で海坊主の子どもを はねたうえに
巻き舌気味で怒鳴りつけて どもりながら酒を奪う閣下。
人身事故、ひき逃げ、強盗、飲酒運転……
押しちゃいけないスイッチ全部 押しちまってるな……いや妖怪だから良いのか?


「来たな鬼太郎」

鬼太郎「ベアード! 海坊主の子どもの酒を返してやれ!」

「うるさい!」

目玉親父「きゃーっ」

「これでもくらえ!」

鬼太郎「うわっ!」

鬼太郎も鬼太郎でベアードに啖呵を切る点が どこかズレている気がする。
妖怪とはいえ酒を奪ったことよりも はねたほうが問題だと思うが。

目からの光線で目玉親父を転落させ、
鬼太郎にはMolen Oilをヘッドライト代わりの炎に投げて鬼太郎の車を火達磨にする。
しかし距離が近すぎたことと思いのほか爆発が強すぎたため閣下の車まで飛び火して炎上、
そのまま横転してリタイアとなる。
うっかりすぎる……



ゲゲゲの鬼太郎(ラジオドラマ)


妖怪大戦争・・・1978年

「おい、みんな。今頃 鬼太郎は念力を使い果たして、ヘトヘトになっているに違いない。
 そこで君たちの任務だが……
 ドラキュラと人食いおおかみ、お前たちは鬼太郎を騙して、海辺まで連れ出すんだ。
 その間に、魔女と ねずみ男は、島の洞窟の中に隠れている、島民を皆殺しにする。
 例によって わしは、この目玉の ひと睨みによって諸君の活動を援助する。成功を祈る」


「わっはっはっはっは。どうだ鬼太郎、思い知ったか」

鬼太郎「はいはいバックベアード様。わたくしは あなた様の子分でございます」

「よいか鬼太郎。これからは俺様に協力して、この島を妖怪の国にする一大事業に手を貸すのだぞ」

鬼太郎「仰せに従います。バックベアード様は神様です」

「よおしドラキュラ。鬼太郎を隠れ家に案内してやれ。
 はははは、どうだ。これで、怖いものは なくなった。
 この鬼界ヶ島を拠点にして やがては日本中を占領して
 このバックベアードの国にしてみせるぞ」


鬼太郎を腑抜けにして。

「おい、ねずみ男!」

ねずみ男「ああ! あ、あらー、ありゃ、バックベアード様」

「ハナマリ大作戦? そんなものでは手ぬるい手ぬるい、見ろ、頼りになる援軍を連れて来たぞ」

鬼太郎「ねずみ男くん。人間の皆殺しについては、どうか僕に任せておいてくれたまえ」

ねずみ男「な、なんだ お前。鬼太郎じゃないかよ!」

鬼太郎「ミーは鬼太郎ではありまセーン。
     今日からはパックベアード様の養子のバックベアード・ジュニアと呼んでくだサイ。
     バックベアード・ジュニア。ただいまより島の人間 皆殺しに出発いたしマァス」

「あはははははははは! 頼んだぞ、我が愛しのジュニア!
 西洋妖怪の恐ろしさを人間どもに たっぷりと思い知らせてやれ!」


鬼太郎「イエース、パパ! オー マイ パパ!」

世界一強力な麻薬であるハナマリを吸わせて浮かれさせ、
次々に洞窟を飛び出して島の人間を海に飛び込ませる、と聞いて。
というか鬼太郎の この台詞、腑抜けってレベルじゃなく
主人公が言っちゃいけない台詞だし、
なによりもバックベアード・ジュニアとかいうパワーワード。

目玉親父「ハッ! いけない鬼太郎、気を確かにするんじゃ!」


まったくである。



ん? ということはベア子とは義理の(黙)



ゲゲゲの鬼太郎(第3期)


映画 妖怪大戦争・・・1986年3月15日
「島の者どもよ よく聞け。今日からは この島の神は この わしだ!」
島民が海の神の怒りを鎮めようと儀式を行ったら何故か召喚された閣下。
やはり祈祷師(老婆)のポロリがマズかったか……(違)
姿は まだ見れないものの、ほこらから煙だか なんだか よく分からない状態で現れた。

「この月が消えて闇の夜となるとき、わしは世界中の妖怪を ここへ呼ぶ。
 それまでに必ず この砦を完成させるのだ。いいな」


ドラキュラ「分かりましたボス」

いまだ姿を見せない閣下。室内は不気味に青く明滅している。
決して部屋を真っ暗にしてテレビか何かを観ているわけではない。
なお、映像では左側が欠けている三日月であるため、
この後 満月になってから新月になる=タイムリミットは
あと一ヶ月弱といったところと思われる。地味に長ぇ。


「そいつは わしがやる。下がってろ」

ドラキュラ「ははっ」

ドラキュラと狼男が あしらわれたことで、鬼太郎の前に満を持して登場
(※砦から外に出るとは言ってない)
「こいつを上へ吊るしとけ。そうすれば奴の仲間が助けに来る。
 そのときは一網打尽だ」

腕で かばってまで目を見ないようにしていたのに
光線で鬼太郎の腕を動かしてまで金縛りの術にかけるエグさ。
外に出ることなく睨んだだけで完全勝利を納める引きこもり閣下……


「そうはさせないぞ……日本の妖怪どもめ」

鬼太郎「バックベアードだな!」

「そうだ」

鬼太郎「ベアード! ゲゲゲの鬼太郎が相手だ!」

海水の圧力で吹き飛ばす作戦を聞いて、ようやく砦から登場。
大きさは自在なのだろうが、中から出てくるときは煙だか なんだか よく分からない姿で現れ
次のカットで いつもの姿を披露された。
「鬼太郎、貴様は地獄へ連れて行ってやる」
戦闘開始かと思いきや、この台詞を吐いた直後に いきなり姿を消しちゃう閣下。フリーダム。
この時点で鬼太郎を地獄=体内の異次元に叩き込むつもりだったのだろうか。


鬼太郎「くそぉっ、どこだぁっ!」

「ここだ」

単に目くらましとして自身の幻を出したり消したりしていた模様。失礼しました。
「わしの砦がぁ……」

「……わしの砦がぁ……」

海水で吹き飛んだ砦を目撃し、心底しょんぼりした様子で見に行かれる閣下。かわいい。
直後、『この瞬間がベアードの運命を分けた!
避けられるはずの下から さらに吹き飛ばされた瓦礫が、目元に突き刺さった!』

と言わんばかりの うっかりぶりを披露。
なお、某漫画の究極生命体が似たようなことをするのは この映画公開の翌年。
はずみで異次元に引きずり込まれかけていた鬼太郎は脱出。
閣下は髪の毛針の猛攻を食らって墜落、大爆発を起こす……

「俺は これぐらいでは諦めないぞ。また いつの日か――」
鬼太郎(あるいは視聴者)に向けての最後の捨て台詞。一人称 変わっちゃってますよ。
なお、この台詞に続けて西洋妖怪一同(?)とともに「きっと来る」と言ってるように聞こえるが、
声が重なりすぎてて正直なんと言っているのか聞き取り不可。




第46話 妖怪大統領こうもり猫・・・1986年9月27日
「よろしく」
圧倒的多数をもってアメリカ妖怪大統領に決定された閣下の一言。
体の動きが心なしか嬉しそうである。




第51話 世界妖怪ラリー・・・1986年11月1日
「日本代表の鬼太郎は まだか!?」
なかなか来ない鬼太郎に いら立って、
他の代表選手と街中を車で暴走しながら。
なお今回の閣下は横から見ると やたら平べったい。


「鬼太郎! 我々と勝負するのか しないのか!」

鬼太郎が小坊主から事情を説明されている中、急かす閣下。
「言いたいことを言いおって!」
鬼太郎の返事を聞いた狼男が
これで日本はイギリス妖怪の支配下になったも同然と発言したのを聞いて。


「そんな へなちょこジャンプに負けられるか! そりゃあ!」

魔女がジャンプ(という名の浮遊)で一気に
トップに躍り出られ、自身に気合を入れる閣下。
「くらえ!」
追い抜きざまに真後ろを向いてグレムリンに攻撃(追い抜いた時点で一位)。
完全に よそ見運転である。


「お前もだ!」

続いて狼男にも。よそ見 運転 危ないよ。

「狼男、魔女。ここは一つ協定を結ぼう」

狼男「協定?」

「このままでは共倒れ。後から来る鬼太郎たちに抜かれるだけだ!」

狼男「で、どうするんだ?」

「三人で力を合わせ、車を一台ずつ とにかく、この沼から出す。勝負は それまで休戦だ!」

フランケン「ふははははははは! 危ないところだったぜぇ!」

狼男「分かった、急ごう」

三台 揃って沼にハマって。珍しく脂汗を浮かべている。
後から来たフランケンは沼を回避した。

「それ、もう少しだ!」

二人に押してもらって。

狼男「ああ、次は私の車だ」

「勝手に二人で やってろ!!」

狼男「貴っ様ぁ、謀ったなぁっ!」

押してもらっておいて この態度……まさに外道。

「お前ごときに やられるベアード様ではないわ!」

フランケン「ふんぬっ」

「貴様ぁ……!」

フランケンに襲われて。斧を眼力で弾き飛ばすも、
エンジンを素手で引っこ抜かれる。
なお、エンジンに斧で攻撃された際にも台詞があるが、聞き取り困難。

ねずみ男「あ、先生! 先生がトップなんすよ? なんで こんな所で止まってるんすかぁ?」

「これを見れば分かるだろう」

ねずみ男「あらー、こらぁ ひでぇやぁ……えぇ、よぉがす! あっしが直しやしょう」

「お前が?」

ねずみ男「えぇまぁ あの その代わりと言っちゃ なんですがね、
       先生が勝った暁には、せめて あっしを日本の妖怪の支部長ってことに……」

「いいだろう。だが どうやって直すのだ?」

ねずみ男「へっへっへっへぇ。ここに来る途中フランケンの車が止まっておりやした。
       そのエンジンを ちょいと拝借するんでやんすよぉ」

「なるほど」

ねずみ男「おい木綿、手伝え」

「早くしろよ」

ねずみ男「任しといてください!」

「ふーん……」


「抜かせるか! そりゃあ!」

ゴール間近に一気に追いついてきた鬼太郎に攻撃。

「連続攻撃だ。受けてみろ!」

ほぼ直線とはいえ、完全に よそ見運転で危ないですよ閣下。

「はははははは、とどめだ。全エネルギー砲!」

鬼太郎「ベアード! まだ負けやしないぞ!」

「くそぉ、もうゴールは すぐ そこだ! へへへ! わしの勝ちだ!」

車が ほぼ骨組みの状態になりながらも走り続ける鬼太郎を見て。
直後、リモコン下駄を食らってゴール間近で停車。
息を切らせて汗を浮かべながら車を押す羽目に。


「決着は まだついていない!」

赤舌「何を言っておる、勝負は鬼太郎の勝ちじゃあ!」

「私は鬼太郎に言っておるのだ!」

魔女「貴様ぁ、よくも私らを騙しおって!」

「待て! 鬼太郎に負けて悔しくないのか」

魔女「黙れ! くらえ!」

頑張って押したのに、僅差で負けて。
負けて悔しいも何も、そもそも沼に車が沈んでリタイアしたので
完全に お門違いである。

魔女に殴られ脂汗を浮かべ石化されて……
ここまでシュールな閣下は なかなか見られないだろう。



ファミコン ゲゲゲの鬼太郎2 妖怪軍団の挑戦・・・1987年12月22日
「おお ねずみおとこと どっちがはやいかと
 おもったが・・ よく てにいれたな」

玉手箱を渡すと赤玉をくれる閣下。

しかし、雑魚敵のエンカウント率が高いRPGであるうえに閣下は妖怪城の最奥部におられること、
実は事前に玉手箱を入手していれば事前に閣下と会話しておく必要はないことにより、
肝心の玉手箱を手に入れる依頼を鬼太郎にする会話シーンを
動画投稿サイトから見つけられなかったのは内緒。





ゲゲゲの鬼太郎(第4期)


第64話 激走!妖怪ラリー・・・1996年4月6日
鬼太郎「あとはゴールするだけだ。黒幕め、妖怪石を手に入れたら、必ず懲らしめてやる」

「ほう、もう優勝が決まったような口ぶりだな」

本編開始15秒で単独事故を起こすという快挙 うっかりを早速 披露して以降、
ラリーが始まっても背景キャラとして終始無言。
終盤、ぬらりひょん いわく「生き残った者をゴールさせないためのトンネル」こと
溶岩の谷に丸太を一本かけただけの申し訳程度の橋を
鬼太郎に遅れて同様に片輪走行で あっさり抜けて突破。
その後で ようやく喋れた台詞が これ。


「ふん!」

二人「うわーっ!」

「見たか! 俺は待っていたんだ。能力を存分に発揮できる時をな」

目からの妖力で鬼太郎と目玉親父を痺れさせて。

目玉親父「諦めるな鬼太郎。抜かれたおかげで奴の妖力を浴びずに済む!
       ゴール直前で奴を抜き返すんじゃ!」

「聞こえたよ。ぬん!」

駄目押しの妖力を さらに放つ。本人の目の前で何故こんな励ましをしたし。

「お!? おお、ゴールだ。勝ったぞ、やった! 俺の勝ちだ。はっはっはっはっはっはっ――
 おお!? ん、しぶとい奴め何をするか!」


鬼太郎「悪いな、どうしても優勝しなきゃならないんでね」

「何をぅ? ほっ!? うわあ、あああっ、ぃ、や、やめろおああああっ!!」

待ち望んだゴールを目の前にしてブレーキをかけるという発想が無かったのか、
鬼太郎に横から車体を押されて石筍に衝突、爆散される閣下。南無……

なおラストの妖怪石の力で意識を取り戻す直前、
アニメにおいては珍しく目を回している姿が一瞬 見られる。



第96話 妖怪王ぬらりひょん・・・1996年11月23日

「妖怪王! 本当に大丈夫なのか? 鬼太郎に勝てるんだろうな」

ぬらりひょん「黙れ! 貴様は俺の言うことを聞いていれば良いのだ!
        それより九州と大阪のほうは上手くいっているか?
        封印を解く鏡を全て集めなければ、妖怪島を呼び起こすことは出来んのだぞ!」

「分かってる! 邪魔が入りそうだが、どうせ雑魚だ!」

閣下 in お台場(フジテレビ屋上)。姿は まだ見れない。

「流石だな妖怪王」

ぬらりひょん「当たり前だ!」

妖魔城 出現後、ようやくの顔見せ。



第97話 追撃!西洋妖怪四天王・・・1996年11月30日

ぬらりひょん「鬼太郎……お前に勝ち目などない」

「そうだ雑魚ども。妖怪王様に従え!」

様!? か、閣下!?

「妖怪王様の妖力のおかげで、妖魔城を作ることが出来たのだ。
 正確には まだ完成していないがな。しかし! 完成すれば――」


ぬらりひょん「余計なことをペラペラ喋るな! そんなことより鬼太郎を とっとと退治しろ!
        わしらは これから まだまだ することが山のようにある」

「はい……すぐに西洋妖怪四天王を呼びつけましょう」

ぬらりひょん「任せた!」

従う相手が出来たとしても、うっかりぶりは健在。
杖からの光線で お仕置きを くらい脂汗を浮かべて反省。
さらには この後 鬼太郎の髪の毛針を受けて あっさり退散する。

ぬらりひょん「ベアード。鬼太郎の始末は ちゃんと出来たんだろうな?」

「こうもり猫は私が妖術で不死身に。どんな妖怪であろうと奴の攻撃からは逃げられんわい」

ぬらりひょん「甘い! この わしを散々手こずらせた鬼太郎が、簡単に やられるとは思えんが……」

「それは あなた様が弱いのでは?」

ぬらりひょん「なんだと!……まあいい、失敗したとしても、この わしが最期に始末してくれるわ。
        ところでベアード、妖怪津波は まだ起こせんのか?」

「はい、この燃えたぎるマグマが上昇し、
 この妖魔城の頂にある水晶に届けば、妖怪津波は起こります。
 おそらく あと三日」


反骨精神なのか、要らない一言で また脂汗を浮かべる閣下。
ここまでくると素敵です。

ぬらりひょん「……ベアード」

「はっ……」

ぬらりひょん「お前たち鬼太郎を甘く見たな?」

「しかし それは、要らぬ邪魔が入って……」

ぬらりひょん「言い訳はするな!」

朱の盆「そうだ! 言い訳するのは、妖怪王様だけで、十分だ!」

ぬらりひょん「朱のぼ、あちちあちっ」

朱の盆「ご、ごごごめんなたいぃ〜……」

「しかし、ご安心ください。
 四天王の二人目、グルマルキンがすでに鬼太郎の息の根を止めに向かっています」


ぬらりひょん「グルマルキンだと?」

「普段は、猫の姿をしていますが、その実態は巨大な魔人ゴーレムを操る魔女です」

ぬらりひょん「魔女?」

「鬼太郎ごとき……!」


ぬらりひょん「な、何が西洋妖怪四天王だ、ベアード! 貴様、大きな口を叩きおって……!」

「……っ」

グルマルキン敗退、お叱りを食らう。



第98話 試練・妖魔城への道!・・・1996年12月7日

「妖怪王様、時は近づいています。
 吹き上がる溶岩が、この水晶に届いた その時こそ、世界各地に異変が起こり、妖怪王様の天下に!」


ぬらりひょんへの報告、という名の視聴者への おさらい。

ぬらりひょん「ベアード、お前自慢の西洋妖怪四天王とやらも、見かけ倒しだったようだな!」

「ご安心ください。最後の一人は とっておきの妖怪、奴らの中でも最強の――」

ぬらりひょん「うるさい!」



「くそぉ、ぬらりひょんめ調子に乗りおって!」

ブイイが敗れて またしても光線を食らう。

今期の閣下は何気に人望があり、また かばってくれた四天王が
処罰されているときの表情も ばつが悪そうである。

「ふっふっふ……」

目玉親父「西洋妖怪のドン、ベアードじゃな」

ぬらりひょん「ベアード、わしの発作が治まるまで こいつらを――」

「それは出来ん」

ぬらりひょん「なんだと!」

「西洋妖怪のドン、ベアード様が いつまでも お前の言いなりになるとでも思っていたのか」

ぬらりひょん「まさか、この わしを利用していたとでも言うのか!」

「その通り。もはや利用価値の無い お前の役目は終わった。これからは俺が妖魔城を支配する!」

ぬらりひょん「貴様……! 体が痺れて動けない!」

「お前は この地底の煮えたぎる、溶岩の中で死ぬのだ!」

この裏切り……動けないところを
わざわざ溶岩に叩き落とすエグさ……まさに閣下!(何)

「ふっふん……妖力を使いこなせない奴など、妖怪王と言えぬわ!」

鬼太郎「仲間同士で簡単に裏切りあうとは、寒気がするほど悲しい奴らだな……」

「お前の敵を一人 倒してやったのだ、感謝しろ。では妖魔城で待っている」

※会うとは言ってない。

「鬼太郎め、今頃 気づいても遅いわ。お前らは いくら走っても妖魔城に たどり着けない」

グルマルキン「ベアード様。我が西洋妖怪四天王 最強の男が作り出した、恐ろしい妖術の罠……
         妖怪坂を うろついているのですね」

「その通り」

こうもり猫「もうじき、吹き上がる溶岩が水晶に届きます」

「いよいよ妖魔城の魔力が、妖怪津波を引き起こす。世界を海の底に沈めてしまう。
 その時、このベアード様が支配する、悪の楽園に生まれ変わるのだ」


頂から鬼太郎たちの様子を眺めながら。



第99話 決戦!妖怪王対鬼太郎・・・1996年12月14日

「今さら気づいても遅いわ。お前らは いくら走っても、妖魔城に たどり着けないのだ」

前回の あらすじ。前話とは台詞が異なる。

「さすが鬼太郎といったところか。だが図に乗るのも そこまでだ!」

鬼太郎「ベアード!」

目玉親父「まずい、奴と目を合わせるな、睨み光線を浴びるぞ!」

「遅い! くらえ!」

目玉親父「き、鬼太郎」

「何……」

目玉親父「おぉぉ!?」

「何者……!」

ぬらりひょん「図に乗っているのは お前のほうだベアード。鬼太郎は わしが倒すのだ」

ジャイアントが倒されて。
睨み光線を浴びせる直前、ぬらりひょんの攻撃を受けて
地面にポトッと落ちる(効果音的には どたーっ)。
ぬらりひょん「残念だったなベアード。世界は わしの物だ」

「うわあああああー!」

二度と地面から浮かぶことなく、そのまま出来た地割れに飲み込まれて閉じて。
地割れに落ちてジャイアントに身を案じられたり、
こうもり猫とグルマルキンが速攻で敵討ちに向かったりと
今期の閣下は人望に恵まれてる。今期の出番は これで終わりだけど。




ゲゲゲの鬼太郎 逆襲!妖魔大血戦


プレイステーション・・・2003年12月11日

※フルボイス

ウハハハハハハハハ‥‥鬼太郎!!
この私と勝負したければ‥‥
ここまでこい!!


ドラキュラを倒した後に出現。

こざかしい‥‥
小さな国の小さな妖怪が
この私にたてつくとは‥‥

身のほど知らずがっ!!
真の恐怖をおしえてくれるわっ!


戦闘開始。

な、何!?
まさか、これほどまでの力とは‥‥


戦闘終了。ここだけ声のみで、文章は表示されない。



ゲゲゲの鬼太郎 異聞妖怪奇譚


プレイステーション・・・2003年12月11日
青字部分は声が吹き込まれている台詞。ただし劇中での表示も青色というわけではない。

第10話 新たなる刺客
???ふははは…!
化けガラス達を使って
どこへ行く気だ鬼太郎?
今回の口調は熱血系。
そして魔女の軍団を12体も召喚するあたり やはりエグい。
鬼太郎この声は…!?
砂かけ婆あ…あいつは!?
バックベアード久しぶりだな鬼太郎!
鬼太郎やはりバックベアード…!
お前もこの日本に
きていたのか!?
バックベアードそうとも…ドラキュラみたいな
すかした奴のいいなりになるのは
嫌だが…俺の国も不況でな!
砂かけ婆カラス達をどうする
つもりじゃ!?
バックベアードどうやら…お前達は
俺達の計画に
気付きやがったみたいだな。

こうなったら仕方ねえ…
ここから先には行かせないぜ、
鬼太郎!
鬼太郎何度も…同じ手はくわない!
バックベアードへ、そうかよ!
鬼太郎あ!
カラス達をどこへやった!?
バックベアードあわてるな鬼太郎。
カラス達を返して欲しければ
ここまで来い…

久しぶりに相手になってやるぜ!
ただし…

こいつらも
一緒だがな…
バックベアードふふふ…さあ、
はじめようか!
露骨に焦り過ぎて結局 鬼太郎に社の物を狙われちゃう閣下。
口調が変わっても うっかりぶりは健在。
鬼太郎ん? あれは?
目玉親父今何か光る物が見えたな…
バックベアード(ち!あの社…まさか
 アレを奉ってやがるんじゃ
 ないだろうな…)

魔女ども!あの中にある物を
奪ってこい!
魔女へ?な、何があるって
いうんだい?
バックベアードいいから早くしろ!
バックベアードしまった!鬼太郎共に
先をこされたか!
社にあった御神体と思しき鏡を鬼太郎に奪われて。言わんこっちゃない。
普通の鏡ではないため、閣下の眼力を跳ね返せるかもしれないとのこと。
バックベアードやっと来たか。
軽くひねってやる!
交戦開始。
バックベアードち、鏡か!? 小癪な…
…俺様の眼力で
撃ち砕いてくれるわ!
交戦開始(鏡を所持していた場合)。結局 撃ち砕けず。
バックベアードく…さすがは鬼太郎だ…!
やられたぜ…
負けた途端に親切に教えてくれる閣下。
第4期の時といい、そうやってペラペラ喋っちゃうから信用されないんでは……
鬼太郎勝負あったなベアード
バックベアードとどめを…ささないのか?
鬼太郎……ああ、もう決着はついた。
そんなことをする必要はない
バックベアード(ち、相変わらずムカツク野郎だ…)

鬼太郎…こいつらは返すぜ…
鬼太郎お前が邪魔をしに
来たって事は、やはり京都で
何かを企んでいるんだな?
バックベアードああ、詳しい事は知らねえが、
京都には悪魔ベリアルと
悪魔ブエルって奴がいる
鬼太郎なんだって…悪魔を
二人も呼び出したのか!?
目玉親父一体…どうやって?
並大抵の知識でなしえる事では
ないぞ!
バックベアードへ、どうやったかなんて
しるかよ。俺はドラキュラに
信用されてねえからな。

ま、せいぜい急いで京都へ
向かうこった。さもないと…
悪魔軍団を召喚されちまうぜ
目玉親父やはりそうか…こやつに
かまっている時間はないわい。
急ぐんじゃ、鬼太郎!
鬼太郎はい!ベアード、お前はもう
動けないだろう。ここで
おとなしくしていろ!

じゃあな!
バックベアードふん…なめられたモンだな…
気にいらねえぜ!
バックベアードよいしょ…っと。
へ…あいつら…
油断してやがるな。

このままお前を通したんじゃ…
ドラキュラ達に合わせる
顔がないんでね…

俺の残りの力を…
全てこの“目”にかける…
それ! くらえ!
地上から上空に向けての眼力により
一反木綿と化けガラス達を本格的に参らせて墜落させる。



第12話 静寂の森
鬼太郎うわ!颯爽と登場して目を眩ます。
猫娘きゃあ!
な、何なの!?
一反木綿今ので目がくらんで…
何も見えないでごわす!
???ふふふ…
鬼太郎!? この声は!
バックベアードゴーゴン…助けにきたぞ
ゴーゴンおお、ベアードかい!?
丁度いいところに!
目玉親父バ、バックベアード!
またお前か!?
ゴーゴンベアード、手伝っとくれ!
こいつらを倒すんだよ!
バックベアード無茶言うなよ…
今は逃げる事だけ考えな
ゴーゴンち、なんだいなんだい!
どいつもこいつも
役立たずだね!

わかったよ、
引き上げるから
乗せとくれ!
バックベアード(ち、負けたってのに
 威勢のいい女だぜ!)

わかった…
鬼太郎ま…待て!
バックベアード鬼太郎、勝負は
また今度だ…

お前達もゴーゴンと戦ったんだ、
無傷じゃあるまい。ここは黙って
見送っておくのが利口だぜ
猫娘きゃあ!
鬼太郎く…
バックベアードじゃあな…鬼太郎



第14話 二大悪魔登場…京都血戦
ドラキュラそうか…ゴーゴンの
奴が倒されたか…
アッシーを終えた閣下。
なお、ドラキュラたちには鬼太郎を射落としたことは連絡していない。
ドラキュラいわく、ベアードは いつでも殺せるが まだ利用価値があるとのこと。
バックベアードああ…死ぬようなケガじゃないが
石化攻撃はしばらく
使えないぜ
吸血鬼ラ・セーヌおのれ鬼太郎…
奴ら…そろそろ京都に
ついてしまうぞ!
吸血鬼エリートまあ…いいじゃないか。
あそこには“悪魔”が
いるんだろ?

鬼太郎には、せいぜい
がんばってもらえば…さ
バックベアードおやおや…エリート殿とも
あろう方が、

鬼太郎の血には興味が
ないように見えますが…
それはなぜですかな?
吸血鬼エリート確かに…俺は有名人や
地位の高い人間の生き血を
吸うのが大好きだ。

だけど、今は
それどころじゃないのさ
バックベアードほほう…?
では、ついに噂のアレが…
ドラキュラエリート!
…余計な事は喋るな!
吸血鬼エリートあ、ああ…
バックベアード(ちっ、うるさい野郎だぜ!)
ドラキュラベアード、以前までのお前なら
いざしらず、今のお前は
私の部下にすぎない。

全ての計画を知り得る
立場ではないのだ。
わきまえてもらおうか?
バックベアードわかったよ、
ドラキュラ…“様”。
…じゃあな
ドラキュラ待て、何処へいく!
バックベアード俺はあの蛇頭を京都に
送った足でここまできたんだ。

もうへとへとだぜ、
休ませてもらう…
それじゃあ…またな



第17話 饗宴・タワー展望台血戦
バックベアード鬼太郎!東京タワーに現れし閣下(in 展望台)
鬼太郎ベアード、
お前もここに
来ていたのか!?
バックベアードお前は張り切り過ぎだぜ。
おかげで俺まで
かり出されちまったじゃねえか。

面倒だが、お前には借りも
あるしな。今日はそいつに利子を
付けて返してやるぜ!
バックベアードその程度の力で
俺を倒すつもりか…?
後悔するぜ?
閣下に攻撃をした際の台詞。
バックベアード…………………親父にスイッチを護っていることを見破られる。
ただし先述の社の鏡で露骨に焦っていたとき よろしく
閣下だけが じっとしすぎたからバレた、というわけではない。
目玉親父(ん? なんであ奴らは
 あそこでじっとして
 おるんじゃ?)
バックベアードふん! ここまでか…だが
ドラキュラとの約束は果たした。
あばよ、鬼太郎共!
倒されて。



第20話B 勝利を繋ぐ橋
バックベアード待っていたぞ、鬼太郎いいよ(軽)
鬼太郎バ…バックベアード!
子なき爺待っておったじゃと?
どういう事じゃ!
バックベアードロンロンの部下に
お前達の動向を
追わせていたんだ。

オオカミ男やドラキュラ達に
邪魔されると面倒なんで…
奴らを遠ざけつつ、

貴様にこうして会う為にな!
鬼太郎なんだって?
バックベアードお前が捕まったって
聞いた時には耳を疑ったが…

お前の事だ、すぐに行動を
開始すると思っていたぜ!
鬼太郎(本当は…そうでも
 ないんだけどな)

それで? 僕を待ち伏せて
どうしようっていうんだ?
バックベアードもちろん、決着をつけるのさ、
俺とお前の因縁を今日、ここで
断ち切る為に!
鬼太郎いいよ、ベアード
目玉親父お…おい、鬼太郎!?
鬼太郎さっきまでの僕には
迷いがあった…
でも今の僕は違う。

今の僕には、君達を倒さなきゃ
いけない理由がわかる。

それが避けられない戦いなら…
なおさらの事だ。
僕はそれを乗り越えてみせる。

ベアード、勝負だ!
バックベアードおう、来い、鬼太郎!
魔女ロンロンひ! やられちまうよ!

もうこれ以上
つき合ってられないね、
あばよ、ベアード!
魔女ロンロンが倒されて。
どこかDQN臭の漂う閣下。
バックベアード待て、何処へ行く気だ!?
魔女ロンロンアンタとつき合ってると
ろくな事がないよ、残りの
連中に報せてくるからね!
バックベアードなんだと?
そんな事させね〜ぞ!
魔女ロンロンうわあ! 目…目が!?
うわああああああああ〜!
鬼太郎なんだ…仲間割れか?
バックベアードふん…邪魔はさせねえぜ!
これは俺と鬼太郎の
戦いだからな!
バックベアードいてて…大分くらっちまったな。
…こうなったら一杯
やらせてもらうか
体力30%を切って。
目玉親父なんじゃ?
酒を飲みおったぞ?
鬼太郎あれは…妖怪ウィスキーですね。
そんなものを持っていたのか?
バックベアードふふふ…効くぜ…
さあ鬼太郎、こっからが
本当の本番だぜ!
バックベアードぐはああっ!倒されて。部下になった経緯が明かされる。

熱い展開……これゲゲゲの鬼太郎だよね?
鬼太郎僕の…勝ちだなベアード
バックベアードお…おのれ…
鬼太郎ベアード…お前はどうして
仲間を出し抜いてまで僕と
決着をつけようとしたんだ?
バックベアード鬼太郎、俺が今回あの
ドラキュラなんぞの言いなりに
なっている事を…

おかしいと思わなかったか?
鬼太郎そういえば…以前とは
立場が逆だな?
バックベアードおおよ、俺の国も今不況でな…
恥ずかしい話、

俺はアイツに協力する替わりに
援助してもらっているのさ
鬼太郎そうなのか…
バックベアードけどよ、やっぱりそんなのは…
他人にあれこれ言われて
動くのは性にあわねえんだ。

俺はやっぱり俺の
思うとおりに
動きたかった…

だから…お前とこうして
戦う事ができる状況を
作り出したって訳さ
鬼太郎………
バックベアードへ、あきれたって顔だな。
…あばよ、鬼太郎
鬼太郎どこへ行くんだ!?
ベアード!
バックベアードお前の言った通りだ…
俺はもう俺の国に帰る。

そして…俺自身の手でお前を
たたきのめせる力をつけてから
戻ってきてやるぜ!
鬼太郎わかったよ…
けど、僕だって負けやしない。

何度来たって
無駄だって事を
わからせてやるよ!
バックベアードへへへ…楽しみに
しておくぜ



第22話C 眠らない瞳・邪眼の繰り糸
???よく来たなギーガ… 
大妖怪ギーガ何!? お前は!?
???ふふふ…食らえ!
大妖怪ギーガな…何を…?

グオオオオオオオオ〜!
???ふふふ…これで準備は整った。
後は主賓のご到着を
待つだけだな…
???ほほう…それは頼もしい事だな人質となった猫娘を取り返す宣言を受けて。
からの、悪魔ブエルと悪魔ベリアルを呼び出す。
鬼太郎この声は…!?

バックベアード!?
バックベアードいかにも…鬼太郎
鬼太郎ベアード…お前、
何のつもりだ!?

ギーガも…ドラキュラも
もう僕が倒したんだぞ!

今更お前が出て来て…
どうしようっていうんだ!
バックベアードふふふ…“今更”だって?
それは違うな鬼太郎。
俺はこの時を待っていたんだ!
鬼太郎なんだって!?
どういう事だ!
バックベアード俺はギーガやドラキュラの
理想や計画に興味はない。

初めから俺自身が力を
つける為に奴らを利用して
いたんだ
鬼太郎利用…だって?
バックベアードそうだ、お前達を戦わせて
互いに疲弊している間に

俺は奴らの部下共が集めてきた
人間の生気や霊気エネルギーを
少しずつ着服し、蓄えた。

生き残った方を…
俺自身が倒す為にな!
鬼太郎なんだと!?
砂かけ婆成る程…お前程の妖怪が
あまり姿を見せなかったのは
そういう事か
ねずみ男なんだよ…俺よか
悪党がすでにいたんじゃ
ねえかよ!
バックベアード鬼太郎…お前が倒され、
その身体がギーガ達に
取り込まれたと聞いたときには、

流石に作戦は失敗したと思った。
ギーガ達は…疲弊するどころか
力をつけてしまったんだからな。

だが、目玉の親父の奴なら…
必ずまぼろしの汽車をつかって
お前を蘇らせると思ったぜ!
鬼太郎(まぼろしの汽車の事を知って
 いたのか? なんて奴だ!)
バックベアードそれでこそ…
シーサーの奴を見逃したり
むじなに手加減させたりと

色々と小細工をした甲斐が
あるってもんだぜ
鬼太郎お前のご託はもういい。
猫娘を返せ! それに…
父さんをドコにやった!
バックベアード奴らを貴様らにくれてやる
わけにはいかんな…
なにせ大事な生け贄だからな!
鬼太郎生け贄…だって!?
バックベアード出てきてくれ…
二人とも!
鬼太郎ベアード!
この悪魔達と組んで…
何を企んでいるんだ!
仲間には普通に労う閣下。
バックベアード生け贄を捧げ…
悪魔の王を召喚するのだ!
砂かけ婆悪魔の王じゃと?
世迷い事を!
バックベアード俺は…誰かの下で
働くなんざ性にあわなくてな…

かねてより
自分の意のままに出来る
強大な力が欲しかったのよ!
ヴォジャーイベアード、この洞窟の
魔法陣の下に、これまで蓄えた
全エネルギーを封じ込めた。

準備は完了したぜ
バックベアードおお、ご苦労
バックベアード鬼太郎、よく見ておけ!
俺は悪魔達の力を
借りて、この魔法陣で

超強力な悪魔…
悪魔の王を呼び寄せる!

お前はそこで
大人しく見ているがいい!
 
鬼太郎なんだと!?
よすんだ、ベアード!

そんな物を呼びだして…
お前の言うことを聞く
保証がどこにある!

日本が…いや、
世界が滅茶苦茶にされるのが
オチだ!
バックベアード悪魔は正しい手続きで
召喚してやれば、召喚主の
言うことを聞くものだ。

召喚に必要な準備は済ませた。
後はブエルが術を完成させれば
召喚は完了する。

止めたければ…
せいぜいあがいて
俺を楽しませて見せろ
鬼太郎……………………

(ベアード…お前は
 コレを楽しんでいるのか?)

いいだろう…受けて
たってやる。お前の
“ゲーム”に!
バックベアードふふ…“ゲーム”か。
よくわかっているじゃないか、
それでこそ鬼太郎だ!

さあ、舞台は整った。
お前たちの戦いっぷり…
見せてもらうぞ!

俺は一旦下がってしばらく
見物させてもらう。
じゃあ…また後でな!
鬼太郎(く…ベアードめ!)
バックベアードふははははははは〜!ブエルを倒されて。
鬼太郎ベアード! ドコにいる!
バックベアード見事だ鬼太郎…
召喚の儀式はお前のお陰で
大失敗だ!

だが、出し物はまだ
これで終わりじゃねえぜ!
鬼太郎ベアード!もう諦めろ!
これ以上お前にどんな切り札が
残っているっていうんだ?
バックベアード…忘れたのか、鬼太郎。
俺の巨大な目はだてじゃねえ。

この目は相手の目を
くらませるだけじゃなく、

その気になりゃあ
催眠状態にして操る事もできる。
たとえば…こんな風にな!
大妖怪ギーガ……………
鬼太郎ギ…ギーガ!
大妖怪ギーガベアード様…なんなりと
ご命令を…
バックベアードギーガ、鬼太郎共を倒せ!
大妖怪ギーガ…了解しました
猫娘操られてるの?
なんて事…
バックベアードはっはっは!見たか!
俺様の手にかかれば
あのギーガですらこの有様よ!

俺は準備があるんでな
まだ様子を
見させてもらうぜ。

せいぜい楽しみな!
バックベアードギーガを倒したか…

(信じつづけ…問い続けるだと?
 生意気な…!ごちゃごちゃと
 うるせえんだよ!)
ギーガを倒されて。からの、目玉親父を食して妖気を上げる。
というか、今でこそ目玉に手足が生えた姿をしているけど
元々 目玉親父は人型だったはずでは……
鬼太郎ベアード!
やっと出てきたな!
バックベアード鬼太郎、コレを見ろ!
目玉親父き…鬼太郎!
鬼太郎父さん!ベアード、
何をする気だ!
父さんを放せ!
バックベアードふん…“放せ”だと?
嫌だね!

こいつは…こうするために
捕らえておいたんだ!
目玉親父や…止めるんじゃ!
う…うわ〜〜〜!!
鬼太郎うわあああ〜〜!!?
と、父さん!?

(そんな…父さんを
 食べるなんて!)

な…これは!?
バックベアードへへ…思った通りだ。
力を使い果たしている
とはいえ、

同じ目玉の妖怪だ…
どんどん力が湧いてくるぜ!
鬼太郎お…お前なんて事を!

(父さんはまだアイツの中で
 生きてる筈だ!
 早く助けださないと…)

父さん…今、助けます!
バックベアードふん…簡単には
行かないぜ!
鬼太郎何?

ベアードが三体!?
そうか、奴が幻影を
生み出しているのか!
バックベアード本物がどれかわかるまい…
さあ、来い、鬼太郎!
バックベアード決着をつけようぜ、鬼太郎!本物と交戦。黙ってりゃ分からないのに。
鬼太郎お前が本当のベアードだな?
見つけたぞ!
バックベアードグワアアアアア〜〜!!倒されて。
鬼太郎バックベアード!
今度こそ本当にお前の最期だ!
鬼太郎さあ、ベアード。
父さんを返して
もらおうか?
とくに吐き出すような効果音もなく、そらよの一言で あっさり返却。
バックベアードふん……そらよ!
目玉親父ひえええええ〜〜!
べとべとじゃわい!
バックベアード(ち…しけた終わり方だ…やはり
 俺ではこの程度の幕引きしか
 用意できなかったか…)
思いのほか元気いっぱいな目玉親父と談笑する鬼太郎たちを見て。
もはや戦闘民族?
鬼太郎ベアード…お前の負けだ。
自分の国に帰るんだな
バックベアードふん!ゲームオーバー…か
俺の悪い癖がでちまったな…
鬼太郎ベアード…お前…
バックベアードへ!お前達に見つからない様に
悪魔を召喚するやり方だって
あったんだ。

けど…俺はそれをしなかった。

悪い癖がでちまったのさ。
お前と決着をつけたいっていう
悪い癖がな…

俺も…ドラキュラ達と
かわらねえ…半端者だ
鬼太郎ベアード…
猫娘キャ!
目玉親父い…いかん!
この振動は…もしや!?
バックベアードそうとも…この氷の
魔法陣の中にため込まれた
エネルギーが行き場を失って…

もうすぐ爆発するのさ!
鬼太郎なんだって!?
バックベアード俺の野望の幕切れに
ふさわしいでかい花火だ…
最後に楽しんでいけ!
鬼太郎大人しくしていると
思ったら…そういう事か!?
バックベアード鬼太郎…今回は俺の負けだ。

だが、俺は諦めない。
この国にはまだ俺の
強い味方が残っているんだ
目玉親父負け惜しみを
言いおって!
バックベアード負け惜しみかどうかは
すぐにわかる。

今回の遠征で、俺はこの国にも
鬼太郎を快く思わない妖怪が
いる事を知った。

俺はこの国に止まるぜ。
そして…そいつらと一緒に
力をつけてやる

お前達を倒せるだけの力をな
鬼太郎…………………
バックベアードお前はギーガとの戦いで
自分の理想を信じ続けると
言っていたな…

だったら俺も
あきらめねえ…いつか
必ず…貴様を倒してやる。

俺の…この手でな!
鬼太郎わかったよ…
けど、僕だって負けやしない

何度来たって
無駄だって事を
わからせてやる!
バックベアードへへへ…そうかい。
なら、楽しみにしておくぜ
鬼太郎(僕も…ひょっとしたら
 楽しんでいるのかもしれない。

 こいつらとの…
 いつ果てるともない
 戦いを…)
バックベアードあばよ…鬼太郎爆発が間近に迫り、逃げる段になって。
これはこれで熱い展開……
鬼太郎ああ…またな、
バックベアード!



ゲゲゲの鬼太郎(第5期)


第18話 古城に光る黒い眼・・・2007年8月5日

「Dumm, ――」

目目連「へ?」

「この国で“愚か者”という意味だよミスター目目連」

目目連「あ、あんたは……」

「せっかく妖怪の監視が うるさい日本を離れ、
 海外で好き勝手したいという君の願いを叶えたのに、詰めが甘いね?」


目目連「き、鬼太郎のことか。奴ならもう……」

「そうかな? 私の噂に聞いている通りの男なら――」

ぬらりひょん『ゲゲゲの鬼太郎は誰にも殺せん。この私以外にはな』

「おそらく、君の楽しい生活は今日で終わりだ」

ミスター目目連というパワーワード。
鬼太郎を倒した目目連が城の屋根でテンションが上がっているのを見て。
今期では瞬きするたびにSEが入る。
ドイツ語の後半部分が何と発音しているのか聞き取り不可。

「安心したまえ。今日は君と戦う気はないよミスター鬼太郎。
 むしろ面白い戦いを見せてくれて感謝しているくらいだ」


鬼太郎「も、目目連の味方じゃないのか、お前?」

「こう見えても私は西洋妖怪の中では顔役でね。
 以前 彼の海外逃亡に手を差し伸べてやったに過ぎんよ。
 君が母国に持ち帰るのも面倒だろうから、私が この場で処分しようか?」


目目連「ま、待って! 待ってくれ!……」

「すっきりしたねぇ、へっへっへ。実は私は日本の妖怪というやつが大っ嫌いなんだ!
 弱くて貧相で! 風格というものが無い!」


鬼太郎「な、何をー……!」

「近いうちに諸君を根絶やしにしてあげよう。楽しみにしていたまえ?」




第26話 妖怪アイドル!?アマビエ・・・2007年9月30日

「ふふふははははは、ふふふははははははははは!」

ぬらりひょん「お前か」

「ご機嫌斜めだねミスターぬらりひょん。また例の幽霊族にしてやられたかな?」

ぬらりひょん「大きなお世話だ、バックベアード!」
        (馬鹿め! ベアードは西洋妖怪の頭目。
        その目を直接 見るなと あれほど……)

「迂闊な部下ばかりで大変だね。私が譲った秘宝も無駄だったようだ」

ぬらりひょん「皆殺しの矢なら無駄にはならんさ。
        鬼太郎に撃ち込むのは失敗したが、奴の仲間に当たっているからな」

「それは楽しみだ。ま、健闘を祈るよ。うふははははははは……」

目を直接 見た朱の盆と蛇骨婆は直立しながら金縛り状態になった。

「いいねぇ、ミスター鬼太郎」

「私も殺してみたくなってきたよ」


皆殺しの矢の悪霊を倒したのを見て。鬼太郎を お気に召したもよう。



第33話 大逆襲!日本妖怪・・・2007年11月18日

「そう怯えずともいいヤングジェネレーションズ。
 今回の件はバルモンドの独断だということは既に聞いているよ。
 ただし! 諸君の不甲斐なさは問題だねぇ?
 次に大事があるときは もっと奮起してもらわないと困る」


三人「は、はい」

「本物の妖怪大戦争は こんなものではないからねぇ?
 ふふははははははは……」


気絶した状態から目覚めたドラキュラ三世・ワイルド・ザンビアに対して。

本物の妖怪大戦争……
余裕たっぷりで姿を見せるも あっさり退散したり、灯台で目を眩ませて敗北したり、
鬼太郎からパパ呼ばわりされたり、
吹き飛んだ瓦礫が体に刺さったりした あの戦争ですかね?(違)



第59話 グレムリン東京上陸!!・・・2008年5月25日

「心配ご無用だ、ミスターぬらりひょん」

ぬらりひょん「ん?……ベアード!」

「今回は万全さ。凄まじき強豪妖怪が彼らに加勢するからね」

ぬらりひょん「今更どんな助っ人を……?」
        (何!? 奴の異空間から その実体を!?)
        「まさか……!」

「いかにも私だよ。それともバックベアードが強豪でないとでも?」

イタズラ小鬼程度のグレムリンで鬼太郎が倒せるのか、
手下でも貸し出そうかという、ぬらりひょんの挑発に対して。

「ふふふははははは…… やあミスター鬼太郎、久しぶりだね?」

鬼太郎「何をしに現れたんだベアード!」

「ほうほう。随分と勇ましいね?
 ドイツで私の前に成す術も無く震えていた小僧とは思えない、うふはははは……
 だが、答える義務は無い。聞いたところで君には何も出来まい」


鬼太郎「どうかな。いくぞ、ベアード!」

「田舎物は身の程を知らん……」

交戦開始。

「何故だ!? 私を見ていないのに何故そんな攻撃が出来る!?
 ……そうか! 妖怪アンテナにのみ頼り相手を見ずに攻撃を! おのれ!」


視覚遮断縛り(目玉親父と一反木綿 含む)の舐めプ(違)に翻弄される閣下。
赤い光線を放つもチャンチャンコで防御されたうえ、ビルに紛れられて見失ってしまう。

「こざかしい!」

触手を突き刺そうとするも空振り、ビルに刺さる。

「な、なんと!」

触手伝いに駆け寄ってくる鬼太郎を見て。
……鬼太郎、本当は薄目、開けてたりしない?

「み……見事だな、ミスター鬼太郎」

髪の毛の剣を眼球の中央に突き立てられて。

鬼太郎(なんだ今のは……剣が刺さっていなかった。あの弾き返され方は まるで――)

「ゴムのようだと思ったろ? そう、私の強さの秘密は目の魔力だけではない。
 自分の肉体を鋼鉄より硬くも、ゴムより柔らかくも出来る。
 この特殊な妖怪細胞こそが、真の切り札なのだ」


※突き立てられたけど刺さったとは言ってない。
ところで これ なんて寄生獣ですかね?

「これでよし」

鬼太郎と目玉親父と一反木綿を体内に取り込んで。

「邪魔は困るね日本の妖怪諸君」

蒼坊主「屋上には鬼太郎がいたはずだ、あ、あいつはどうした……?」

「死にかけているよ、私の体内で」

蒼坊主「おめえの体の中に!?」

屋上に駆け付けた鬼太郎の仲間たちに対して。

鬼太郎「駄目だ、体内電気も効かない……攻撃も弾かれる。一体どうすれば……」

「どうしようもないね。私を手こずらせた褒美に、面白いイベントを見せてあげよう」

鬼太郎「一体 何を!」

装置を起動する。

「ふっふっふ。これが妖怪を妖怪電波に変換する装置だ。あらゆる霊界に妖怪を送り込める。
 これを組み上げて転送するには、日本のテレビ局が実に都合が良かったのさ」


鬼太郎「都合がいい? どこに転送しようと……」

「行きたい場所は、この国の真下にあるのでね」

鬼太郎「……そうか! ベアード、お前の目的は日本の征服でも、日本妖怪の絶滅でもなく――」

「ふっ! ふふふふ!」

鬼太郎「――地獄!」

「はははは! その通りだ」

23年前に鬼太郎を送り込もうとした所へ自ら お乗り込みになられるもよう。
「世界に名高い地獄が どんな所か楽しみでならんよ」
グレムリン「ごー とぅー へる! ごー とぅー へる!」
体の一部が ついに地獄の上空に顕現しかけている。


「では さらばだ!」

科学的 地獄送り。

「おのれ このクズ虫め!」

グレムリンの一体に幻を見せて装置を破壊させた蒼坊主に。
「さっさと機械を直せ!
 その間に私は こいつに思いつく限りの苦痛を全て味あわせてくれる」

幻を見せられた個体のグレムリンを消し炭にしてから。
この直前にも複数体が八つ当たり気味に消し炭にされており、
西洋妖怪の残忍さが炸裂している。


「何ぃっ!?」

鬼太郎に武頼針で体内から飛び出されて。
「私の体が砕かれる、斬られる、貫かれる! ありえない! 絶対にありえない!!」
直後に真下から頭頂部にかけて武頼針で貫かれ、
獄炎乱舞で黒焦げになった転送装置を体の下部に ぶつけられ爆発。
体の1/3ほどが消失する憂き目に。


「おのれぇ、タイムリミットだ! この借りは――」

活動限界時間を迎えたのか、強制送還。

「まさか、ここまでとは。もう ただのボーイではない。
 今後はミスター鬼太郎には最大級の注意を払わねば。
 だが、まあいい。成果はあった。ふは、ふははははは……」


異空間にて。



ニンテンドーDS 妖怪大激戦・・・2008年7月10日

※会話中の声は収録されていない。
※相手は鬼太郎のみのため、カギカッコ前の名前は省略。


よく来たね
ミスター鬼太郎!


魔界(まかい)と人間界を
つなげて…

人間界を第2の魔界
(まかい)にする…

お前のやぼうもここまでだ!
『バックベアード』!!!

フフフフ…
こいつは ゆかいだ!

本当に わたしのジャマが
できると思っているのかね?

しかし 四天王をたおし
ここまで やって来た…

その力は 実に すばらしい!
どうだね ミスター鬼太郎…

わたしの部下に
ならないかね?


なるわけないだろう!
『バックベアード』!!!

ぼくは お前をたおすために
やって来たんだ!!!

…どうやら 君は 何か
カンチガイをしているらしいね

君が わたしを たおせる
わけないだろう?

ここは わたしの力を見せる
ひつようが あるようだね


『バックベアード』! ぼくは
お前なんかに 負けないぞ!

交戦開始(一戦目)

なるほど……
さすがは ミスター鬼太郎

見事だ…
おどろいたよ…

だが魔界(まかい)の力をえた
わたしを本気にさせるとは…

おろかとしか 言いようがない
かくごしたまえ!!


やっぱりそうか!
『バックベアード』!!

お前は 自分の体と魔界
(まかい)を つないだんだな

フフフフフ…
その通りだよ ミスター鬼太郎

よくわかったね
ほめてあげよう

しかし もう 君には
どうすることもできないよ

わたしの この力に
ていこうできるかね?


うっ……!!!

さらに 妖気(ようき)が
強くなってるのか!?

これが わたしの
本気の力なのだよ!

さあ 相手をしてあげよう
ミスター鬼太郎!!!

かんたんに ひねりつぶして
あげましょう!!!!


こいつをたおせば…

魔界(まかい)の妖気
(ようき)は 消えるんだ!

負けるもんかーッ!!!

交戦開始(二戦目)。
この台詞集では割愛してるけど
魔界と つないだのを見破ったのは
鬼太郎ではなく目玉親父ですよ閣下。
そして最後の最後で唐突に敬語。フリーザ様?



第68話 地獄超決戦!西洋妖怪総登場!・・・2008年8月3日

「そうかね。ついに始めたのか」

美女魔女軍団「はい、ベアード様」

「今日のこの善き日に、自ら地獄へ行けんとは実に惜しい。
 ま、信じて待とう。あの偉大なる男の成果を」


異空間で養生しながら。
なお、美女魔女軍団とあるが これはスタッフロールから見つけた呼称であり、
実際に喋っているのは一人のみである。

「安心して また眠りたまえミスタードラキュラ」

ヨナルデ「あー、そして彼の仕事は、吾輩が受け継ぐであります」

「おお、ドクターヨナルデ!」

ヨナルデ「次の作戦こそは、必殺必勝で、
      このヨナルデパズトーリに任せてほしいであります、ふっふっふ」




第95話 妖怪スイーツ!バレンタイン作戦・・・2008年2月15日
『ザーンビアちゃーーははーーん♪』
閣 下 ! ? (※パンサーの幻覚です)

こんなのを見せられたザンビアいわく、

「あんな甘いのベアード様じゃないわー!」
「気っ色悪ーい!」

全くである。


「バレンタインプレゼント、君の気持ちだけを受け取るよ。
 私は必ず、自力で復活し より強い力でミスター鬼太郎にリベンジする!
 ふふふふ、ふふふはははははは……」


今度は ご本人。
前回の登場から包帯こそ取れたが、未だ全快ではない ご様子。



映画 日本爆裂!!・・・2008年12月20日

「諸君、最新のニュースだ。実は このサミットの参加国が このたび一つ減ることになった」

ぬらりひょん「ほう、どの国かな?」

「この国だよ」

ぬらりひょん「ぬあっ、に、に、日本!?」

世界悪者妖怪サミットにて、円卓の中央で浮遊しながら。
「なんたる幸運……」

ぬらりひょん「幸運? 馬鹿を言うな! これぞ日本妖怪の底力よ。ぬふはははは……」

ヤトノカミが倒されるのを見て。
……閻魔大王ですら封印するしか手が無かった
古代妖怪すら倒す鬼太郎にリベンジしようだなんて、
ちと無謀が過ぎるんじゃないですかねぇ……




ゲゲゲの鬼太郎 ブラック鬼太郎の野望


パチスロ・・・2014年2月3日
※注釈がない限りフルボイス。

第8話 無限地獄 VSバックベアード
「フハハハ…」
サブタイ表示直前。
テキストのみでボイスはない。

「フハハハ…鬼太郎!
 地獄に落とされた恨み
 晴らさせてもらうぞ!」


三期では落とすと宣言するも失敗し、
五期では自ら赴こうとするも失敗し、
結局 意図せずして叩き落されちゃったらしい閣下。

「グァァーッ!!」
悲鳴っぽく見えるけど、
襲い掛かるのに気合いを自らに入れる的な叫び。多分。

「目にもの見せてくれるわぁ!」
バックベアード先制。
ボイスのみでテキストはなし。


「ヒィ…鬼太郎ー!」

鬼太郎「バックベアード!
    悪さをすれば僕が許さないぞ!」

「わっ…分かっておるわい!!
 お前と会うのはもう
 こりごりだぁぁー!」


体電竜で とどめを刺されて。
敗北した影響で小さい光の球と化しており、
面影はおろか威厳も全く残っていない。

ストーリー終了後に表示されるテキスト
バックベアード催眠術を得意とする西洋の大妖怪。
昔、大勢の仲間を連れ日本に進行、鬼太郎達と戦った事があり、
その時に負けた恨みを抱えている。
無間地獄で鬼太郎に対する復讐の機会を待っていた。
大きな目は強力な武器であると同時に弱点でもある。
砂かけ婆
バックベアード
西洋妖怪の総大将ともいうべきバックベアードの強力な催眠術。
さすがの鬼太郎でもその瞳に捕らえられてしまったが最期、
太刀打ち出来ずにいた。
そこへ、鬼太郎を目覚めさせる叫び声。砂かけ婆がやってくる。
お婆の必殺の砂かけで、目潰しされるバックベアード!
※『侵攻』のほうが違和感がないかもしれないが、『進行』は原文ママ。


ゲゲゲの鬼太郎(第6期)


第27話 襲来!バックベアード軍団・・・2018年10月7日

アデル「指輪が放つ固有の波動を追いましたが、何者かの介入により、反応が一時的に途絶え――」

「愚か者!」

アデル「!」

「アデルよ。指輪こそが、ブリガドーン計画の要だ。分かっておろうな?」

アデル「はっ! 必ずや……指輪は回収してみせます」

まだ姿は見せず、雲の隙間から
紫色のオーロラのようなものを瞬かせている。

「これより、日本妖怪との戦争を開始する。妖怪大戦争だ」




第28話 妖怪大戦争・・・2018年10月14日
「はははははははははは!」

「我こそはバックベアード。妖怪の頂点に立つ者……
 ぃぇあはははははは、ははははははははは!」

現れた直後、眼力で鬼太郎を吹き飛ばす。
笑い方は実際こんな風に聞こえる。

なお、眼力を照射しているときのSEは
第三期の『この月が消えて〜』の台詞のときのものを髣髴とさせる。


アデル「バックベアード様。まさか御自ら出陣なさるとは」

「ふふふ、お前ほどの魔女が手こずる相手、直接この目で見たくなったのだ。
 さあアデルよ。指輪とアニエスを回収せよ」


アデル「はっ」

「ふふふふ……はははははははは、はははははははは!」

指示を出し終えた後も、引き続き眼力を放つ。

アデル「バックベアード様……」

「退け、アデルよ」

「いつ見ても素晴らしい力よ。ふふふふ、ははははは……」

アニエスにアルカナの指輪を向けられて。
しばらくは余裕そうに眺めていたが……?



第29話 狂気のフランケンシュタイン・・・2018年10月21日

「ゆけ。そして命を捧げよ」

回想シーン、アルカナの指輪を付けたアニエスとアデルの母に対して。



第32話 悪魔ベリアル百年の怨嗟・・・2018年11月11日

「ベリアル……」

ベリアル「! この声は……」



ベリアル「お久しゅうございます。バックベアード様」

「聞け、ベリアル」

小次郎だけでなく、まなにも攻撃を加える直前のベリアルに対して。

ベリアル「では、そのアルカナの指輪とやらを、
      この地を訪れている、魔女の小娘より先に手に入れれば……」

「我が世界が訪れた暁には、ふさわしい椅子を授けよう」

ベリアル「バックベアード様の命、必ずや このベリアルめが」




第34話 帝王バックベアード・・・2018年11月25日

「はははははははははは……」

ねこ娘「誰!? 卑怯者、どこにいるの!?」

「ここだ……!」

足元から。

「はははははははははは……」

アニエス「バックベアード!」

「悲しいぞ。
 もう お前にバックベアード様と言ってもらえないかと思うとなぁ」


アニエス「誰が お前なんかを!」

「ふふふふふ、お前の絶望を感じる。
 だが、まだ足りない……
 そこでだ。
 お前には、日本妖怪同士の殺し合いを見せてやろう」


アニエス「え!?」

「絶望せよ……!」

アニエスを眼球内に閉じ込めて。

「ふふふふふふふふふふ……
 アニエス、お前は私のもの。
 魔女として生まれた以上、このバックベアードのもとにしか居場所はないのだ。
 それが お前の運命だ。運命からは逃れられない。
 ははははははははははははは……
 さあ、鬼太郎。選べ。
 仲間を殺して生き残るか。
 それとも そのまま――死ぬか」


鬼太郎「……僕の心は こう言っている。どっちを選んでも いけない……!」

「何!?」

鬼太郎「このまま死ぬつもりはない! でも、仲間は全員救ってみせる!
     ねこ娘、ぬりかべ、砂かけばばあ、子泣きじじい!
     一反もめん! ねずみ男!
     アニエス! 君もだ!」

「ははははははは! 何を言うのかと思えば!」

今期の閣下の一人称が「私」であるとサラリと判明。
「何!?」
ねずみ男の屁のガス爆発を見て。
全視聴者の心の声の代弁。

「おのれ鬼太郎!」
その爆発を利用して閣下に飛びかかる鬼太郎に対して。
直後、ドリル状になった チャンチャンコの直撃で眼球の中心にヒビが入り、
また続けてアニエスの攻撃により眼球内から極太の火柱を噴射、
そこから何故か全身 大爆発を起こす羽目に。
特殊な妖怪細胞など なかったのだ……


「はははははははは! 見事だアニエス。
 そこまで魔力が高まっていれば、ブリガドーンの立派なコアとなれるだろう。
 はははははははははは……」


姿を見せないままとはいえ、ここまで酷い目に遭いながらも
余裕たっぷりに立ち去られる閣下。



第35話 運命の魔女たち・・・2018年12月9日

母「バックベアード様……!」

「……今 魔法を使ったのは、お前か?」

アニエス「え……?」

母娘三人で過ごした、幼い頃のアニエスの失敗談かと思いきや
唐突に出現される閣下。もしかして、ずっと見てたんすか。

アデル「バックベアード様!」

「分かっているなアデル。私 自ら赴いて確かめた。
 アニエスの魔力は、ブリガドーン計画を発動するに十分だ」


アデル「承知しております。
     すでにカミーラたちも準備を整え、いつでも出撃できるように控えております」

「あとは指輪が出現するのを待つのみ……」

アデル「はっ」

「必ずや指輪を手に入れ、アニエスをコアとせよ」

アデル「魔女一族の名誉のために」

「これで日本は、我がバックベアード帝国の領土となる。
 はははははははははははははは……」



「ゆけ。そして命を捧げよ」

回想シーン、アルカナの指輪を付けたアニエスとアデルの母に対して。
29話と同様。

「ふふふふふふ、ふふふふふふ……
 見たかブリガドーンを。愚かな人間どもは全て妖怪となったのだ。
 これで この地は我が領土、バックベアード帝国の一部となる」


上の回想の続き。 ブリガドーン計画の内容が いよいよ明らかに。

「ゆけ、アデル。必ずやアルカナの指輪を手に入れよ」




第36話 日本全妖怪化計画・・・2018年12月16日

「ふふふふふふふふふふふふふふ……
 我がブリガドーンを邪魔する鬼太郎は、もはや いない」


アデル「バックベアード様……」

「不甲斐ないぞアデル!
 指輪を取り戻すことを焦り、鬼太郎ごときに手間取るとは」


アデル「申し訳ありません」

「まあよい……アルカナの指輪もアニエスも手に入った。
 これで いよいよ、ブリガドーン計画が始まる」



「アデルよ……アニエスをコアにして、ブリガドーンを始めよ!」

アデル「承知しました、バックベアード様」


『……今 魔法を使ったのは、お前か?』

アニエス『え……?』

回想シーン。35話と同様。
「ふふふふ、お前がアニエスの身代わりになろうとしたぐらい、
 分からないと思っていたのか」

アニエスの代わりにアデルがコアになったうえに
長話をしているにもかかわらず、
なかなか介入してこないと思いきや この台詞。さすが閣下。


「お前は、母にも妹にも及ばぬ役立たず。
 自分がアニエスの代わりにブリガドーンのコアになる?
 そんな魔力が自分にあったと思ったか。
 所詮は真面目なだけの少女……
 魔力の無さを努力で補うことしか出来なかった傀儡にすぎん。
 お前は どこまでいっても、アニエスをコアにするための道具なのだ」


アニエス「お姉さま!」

「さあアニエスよ。
 姉の命が惜しいなら、ブリガドーン計画を始めよ」


アデル「ア、アニエス……!」

「お前の身代わりになろうとした優しい姉を、見殺しにするのか?
 なら これはどうだ」


アニエス「鬼太郎!」

「さあ! どうする!」

アニエス「お姉さま! 鬼太郎!」

「とどめだ!」

アニエス「やめて!」

「……?」

アニエス「お願い……これ以上……お姉さまと鬼太郎を、傷つけないで」

「命令口調だなぁ?」

アニエス「……お姉さまと、鬼太郎を、これ以上、傷つけないで、ください……」

「『お願いいたします、バックベアード様』と」

アニエス「お願いいたします……バックベアード、様……」

「それは お前の意思だな?」

アニエス「……」

「では何をすべきか、分かっているな?」

アニエス「……」

「よおし……立てアニエス!」

完全にアニエスの心を折りにかかる閣下。
ただでさえネット上で幼女にアレなイメージがあるのに、
こんなことしたら余計にネタにされるんでは……

「さあ……指輪を はめよ!」


「ふふふふ……さあ唱えよ。ブリガドーンのコアよ!」




第37話 決戦!!バックベアード・・・2018年12月23日

「はははははははははは……
 これで日本は、いや世界は、我がバックベアード帝国になる」



「面白い。ブリガドーンの光を浴びても、妖怪にならない人間がいるとはなぁ」

【魔女のキス】で妖怪化を免れた まなを見つけて。

「ははははははは。虫けらがぁっ」

眼力を乱射して まなを弄ぶ。
「……余計な真似を」
石の力が発動して鬼太郎の妖力を戻すのを見て。
流石に気に入らなかったのか、まなに眼力を直撃させる。

「うん?」
直撃させて発生した砂煙の中から
一気に立ち上る煙(=まなを乗せた一反木綿)を見て。


「この形になったのは千年ぶりだ。
 私に この形を取らせた力、褒めてやろう。
 しかし ここまでよ! でやあああぁっ!」


まさかの人間形態。黒づくめの犯人とか言わない。
全身から黒いオーラを立ち上らせ、全身に黒い包帯を巻き、
黒いフンドシを履いたような格好。
「肉体と肉体が ぶつかり合う、千年ぶりの この感覚…… 久しいぞ!」
単眼、肉体派、眼力……
t-Abyssでも接種した完成体なんじゃないかな。


「どうした、終わりか?」

「ふっ。……ん? バカな奴らよ」


鬼太郎をダウンさせた後に、アニエスの もとに向かう
まなとアデルに気づいて眼力発射。

「はははははははは……
 ブリガドーンを止めることは誰にもできん。
 これで日本も私のものとなる」


鬼太郎「バックベアード……」

「雑魚が……粋がりおって!」

まなとアデルが眼力の直撃を受けたのを見たことで、鬼太郎が復帰。

「よかろう。
 そこまで このバックベアードに逆らうのであれば、チリとなって消えよ!」


「はははははは、これで終わりだ!」

空中浮遊、からのすごい妖力の眼力を放って。
ただし上空へは大地を蹴って飛び上がるという肉体派。
鬼太郎は指鉄砲で迎え撃つ。

「鬼太郎よ、何故 抗う。
 余が世界を支配し、世界から争いを無くしてやろうと言っているのだ」


鬼太郎「お前に、支配されたくなんかない!」

「強き者が世界を手に入れる……当然の理であろう。
 貴様ら弱者は、たった一つの条件を呑めばいい。
 このバックベアードを帝王として崇め、ただ命令に従い、奴隷になれ。
 そうすれば、貴様ら弱者の命を守ってやると言っているのだぞぅ?
 争いの無い平和な世界……貴様ら弱者が、最も望む世界ではないか」


鬼太郎「ああ……『強い者が弱い者を支配するのは当然の世界』?
     『守ってやるから、奴隷になれ』?
     『帝王として崇めろ』?」

一人称が唐突に私から余に変わる。歴代の閣下には よくあること

このとき チャンチャンコは怒りに赤く染まっていく。
原作を読んだ者には分かる、閣下の死亡フラグ……

鬼太郎「僕は、そんな世界も――
     お前のような独裁者の存在も――

     ――大っ嫌いだ!」

「強い者が世界を統べるのだ。
 弱者は弱者らしく、強者に従え、鬼太郎」


鬼太郎「他人を大切に出来ない奴が、世界を統べることなんて、出来るはずがない!」

「小賢しい。もうじきブリガドーンが完成する。
 日本も あの半島のようにバックベアード帝国の一部になる。諦めるんだな」


鬼太郎「……耳長たちのことか」

「ミミナガ? あぁ、あの雑魚妖怪のことか
 あいつは生きている価値すらない弱者だったなぁ」


鬼太郎「誰かが誰かの価値を決めることなんて出来ない。
     いや、あっちゃ いけない。
     そんなことを言う お前に……
     僕は……絶対に……負けるわけには いかないんだあぁぁっ!」

「……!? な、なんだ、この力は!?」

今期の閣下の うっかり:煽りすぎによる鬼太郎の妖力上昇。



第94話 ぶらり不死見温泉バスの旅・・・2020年2月23日
「はははははははははははは……!
 我、深き眠りより、今! 目覚めたり!」

落雷のエネルギーを上回る、
ぬらりひょんが持ち込んだ贈り物である富士のエネルギーにより
居城の建物 一つを吹き飛ばしつつ復活。
前回の人型はおろか、今期の
「空間の穴から覗き込むような容姿」から従来シリーズの球型に戻り、
触手は空間のヒビではなく より邪神めいたものに。


「何のつもりだ。日本妖怪」

ぬらりひょん「あなた様と、手を組みたい」

「ほう……?」

ぬらりひょん「最強の敵を。私たち共通の敵を、倒すために。ふふふふふ……」

「面白い。話を聞こう」




第95話 妖怪大同盟・・・2020年3月15日

「我が名は、バックベアード」

女「何あれー?」

男「バックベアード?」

「日本妖怪ぬらりひょんと ともに、ここに戦を宣する。
 我らは、妖怪大同盟。降伏は許さぬ。命乞いも聞かぬ。
 聞け、人間どもよ!
 貴様達に残された道は、ただ一つ――
 ――滅びだ!」


地上からスマホで撮影されまくる閣下。

過去にお台場、東京タワー、テレビ局と街中に現れたことは数あれど、
とうとう歴代の閣下が行わなかった街への直接攻撃を実行、
死傷者・行方不明者を多数 出す。
……いまだ かつてないシリアスな流れである。

ねずみ男「俺は てめぇらが大嫌いだ。
       でも人間に復讐できるのなら、悪魔とだって手を組むぜ!」

「妖怪大同盟へ、ようこそ。ふふふふふふふふ……」

ぬらりひょん「……ふっ」




第96話 第二次妖怪大戦争・・・2020年3月22日

「これで日本は、我がバックベアード帝国の配下――
ここを足がかりに、世界の全てを支配する」


ぬらりひょん「それを お手伝いできたことは光栄の至りです」

ビルの屋上にて。
ぬらりひょん「改めて、我々の――勝利のために!」

「んっ!!」(返事)

ぬらりひょんの持参したワインで乾杯して
(ラベルを見る限り、水木しげるのアナグラム&生年が由来か)。
毒入りではないかと、直前に部下ともども疑いの眼差しで
ぬらりひょんを見つめるのがシュール。


「貴様ぁっ……何したぁっ!」

ぬらりひょん「レックス・ネモレンシスの血を混ぜました。何、隠し味ですよ。
        やはり西洋と東洋とでは理が違う。
        あなたにとって聖なる忌まわしい物は、私には全く効きません」

「おのれぇ、ぬらりひょん!!」



「ゆ……許さん……!!」

案の定だった。ですよねー。

飲んだ直後、未だ かつてない勢いで眼球をギョロつかせ触手を うねらせ苦しみだす。
そして何を思ったかともに苦しむ三部下を吸収(?)し、
ぬらりひょんにも触手を伸ばすも届かず、
赤い柱と断末魔を残して突如 物凄い勢いで上空へ吹き飛ぶ。どうして そうなった。
これに関してぬらりひょんは「逃げ出したか、この世の理から弾かれたか」と推測、
いずれにしろ邪魔者はいなくなったと判断した。

ぬらりひょんと手を組みし閣下は、非業の結末を迎えるのだ……
「ぬぅらぁりぃひょぉんんんっ!」

目玉親父「バックベアード……!」

「お前だけはぁ……許さんんんっ!!」

「まさか……閣下!?」
今期の出番は終わったと完全に油断した、素で口から出た管理人の台詞。

過去最高高度の、衛星軌道上にて復活。

しかし体は いつもの球形ではなく雲状で、紫色の体液と電流を放ちながら膨らみ、
眼球も複数と かなり不安定な状態。
さらに その体液を質量爆弾のごとき扱いで地上に降らし始め、
最初の着弾で関東圏だけでも8ヶ所、フランスやブラジルなど世界中に甚大な被害を出す。

使徒とか魂斗羅の終盤のボスで登場しそうとか言わない。

ぬらりひょんと目玉親父によれば、聖なる物さえも抑え込む
圧縮された妖力が いずれ臨界点を突破すればバックベアードは爆発、
そうなれば日本は おろか地球さえ危ういとのこと
(この解説の最中も以降も、閣下は血を落としながら苦悶の叫びを あげ続けている)。

アニエスとアデルが到着後にはアジア圏はもとより、
北海道・東北・四国・九州にも着弾していることが確認できる。




第97話 見えてる世界が全てじゃない・・・2020年3月29日
「全てを無に!」
地上から飛来した3発のミサイルが着弾して。

直後、首相官邸 周辺に内閣総辞職体液を投下したあたり、
ある程度 着弾位置を狙えるもよう。

「鬼太郎……邪魔をするな!」

鬼太郎「指……鉄砲!」

「鬼太郎……!」

指鉄砲に撃ち抜かれて、ついに宇宙空間にて爆散。
あとには部下のものも含む、魂が4つ残されるのみ……

10年後、エピローグのモブ女の台詞によれば、
一般には異常天体として認識されているもよう。
スマホの撮影や妖対法の成立、はては ねずみ男のU-Tubeの閲覧などで
妖怪の存在の認知は広まったはずなのに……
過去の事件・戦争は すぐに風化してしまうことへの皮肉、というのは考えすぎか。



何気にアニメにおける歴代の閣下の中で明確に、
鬼太郎に とどめを刺された個体といえる。

第一期:妖怪ラリーで炎上、そのままフェードアウト
第三期:魔女により石化
第四期:ぬらりひょんにより地割れに転落
第五期:敗北するも存命、リベンジを誓う